51 / 101
夏イベ
海だ~!!
しおりを挟む海だぁ~!!
やっば、海だよ、海!!
って言いながら、はしゃぐ俺
そう、海!!
生徒会の夏合宿!!
つーか、お泊まりかい、
海に来た!
ざざ~ん…………ざざ~ん…………
っていう音が良い感じぃ~
水着着て、
ビーチサンダル履いて、
砂をスタスタ歩くのも良い感じぃ~!!
レジャーシートしいて、パラソル皆で開いて、陣地とるのも忘れない。あと、椅子みたいなやつ!!
こういう準備の時間も楽しいよねー
蓮先輩はサーフボードも持ってきてる!
かっけー。
俺は帽子とサングラスと飲み物…………
なぜか、生徒会長達に、サングラスや帽子持ってけって言われた、なんでだろ、できるだけ顔見せないようにって言われたけど、やだよ、俺、へんな日焼け跡つくるの…………
メガネの形とか勘弁よ?
俺、肌白いからへんな感じになりそ…………
って思いながら俺の身体を見る
…………、まー。筋肉はちょっとはついているけど、
白いから、なんかもっと男っぽい感じに生まれてきたかったな~。
ちらっ
うっ……
明海先輩の上半身…………なんか見るのはずい…………
ちらっ
「おー蓮先輩、良い筋肉~」
さすさす…………
「わ~かたい~」
「おいっ、唯利っくすぐったいって、」
なんて言ってる蓮先輩、
まんざらでもなさそうな顔をしてる…だって、胸はって、俺のなすがままにされてるんだもん。
くぅっ。
俺ももうちょっと筋肉つけたいー!!
この腹筋とか、背中の線とかもいいわぁ~
あれ、なんか明海先輩の視線が突き刺さる気が…………
「…………こほん」
ううう、はずい、蓮先輩の筋肉がすごすぎて興奮してしまった。
あせあせしてると、
「ね~。どっちにする~?!」
「う~ん、悩むねぇ~………」
っていう声が聞こえてくる。
それなに、
って聞くと、
「これは日焼け止めで~」
「こっちはサンオイル~」
っていう双子先輩。
「俺はサンオイルかな~きれいに日焼けしたいし!」
っていう、蓮先輩。
えっ!!サンオイルで日焼けできるの?
蓮先輩が日焼けしたら男前に……
「ん…………小麦色に、なれ、……る………」
おぉ、累くんも興味あるの??
ちっちゃくて可愛い~って言われる、俺と同類に近いからかな~???
その気持ちはわかるよ、うん!!!
俺だって!
肌が小麦色になれば、少しは男っぽくなれる!
もう、抱かれたい、とか、姫って呼ばれたりしない、ユイリーンっていう女の子っぽいあだ名で呼ばれたりしないよねっ
って、脳内で俺が綺麗な小麦色の肌になってるのをイメージしながら、うんうん、ってうなずいて、スッとサンオイルに手を伸ばしたら、
「唯利はこっちな」
って、日焼け止めの方を渡される。
へっ!?
なんでっ!?
横みると、
累くんも
「…………僕、…………も…………」
って自分から日焼け止め塗ってる、
「え、やだやだ、俺は、焼きたい!肌!!小麦色になるのっ!!!」
って、抗議したら、
「…………っ(そんな、うるうるした目で俺をみないでくれっ)」
ありゃ、無言で目をそらしちゃった…………けど、サンオイルは渡してくれない
だけど、横から声が入る。
「ゆい…………が……日焼け、する…………と、水ぶくれ…………でき…………かも………」
へっ!?
水ぶくれっ!?
「確かに~。日焼けってやけどの一種だからねぇ~」
「ユイリーンが日焼けしたら、真っ赤になって~」
「日焼けがひりひりで、」
「悪化すると水ぶくれになって、」
「皮がむけて、」
「「こ~んなになっちゃうよぉぉぉ!!!」」
って、二人で舌だして俺に向かってベロベロして見せる。
「…………日焼け止めください…」
くそっ。
さすがにそれは怖い…………
確かに、確かに太陽光で肌が痛い気がしなくもない気がする
それに、目もちょっと眩しいかな…………青いこの目のせいかな??
ちょっとしょげながら、
一人で塗り塗りする。
顔…………
腕…………
お腹…………
脚…………
はっ。背中っ
難しい…………
後ろに手をまわして、うーーーー。
「手伝ってあげましょうか?」
後ろから声が聞こえる
やった、それは助かる!
「えっ良いんですかー。お願いします~」
って元気よく振り向くと、明海先輩が➰
きゃん。
見ないように意識してたのにっ
明海先輩の上半身ちらって見えちゃったよ、
顔も恥ずかしくて見にくいよっ
どこみれば良いんだよっ
視線のやり場に困ったから、
ぱんっと背中をむけて、右手で俺の髪の毛をちょっと持ち上げて、
「お、願いします…………」
って、ちょっと横に顔をむけて振り向いた格好で頼む
「…………っ、はい…(色っぽいすぎです……!!!)」
小さな、先輩の低い声が耳の後ろで聞こえて、ぞわぞわする。
「ひゃっ………」
「冷たかったですか?」
「いや、ちがくて、他の人に触られるとくすぐったいと言うか…………」
明海先輩の手が、というか指が、さらさらと俺の背中に触れる。
右に、
左に。
上に、
下に。
なんかぞわぞわして、身じろぎしないように固まっていなきゃって、真剣に思った。
次第に違和感もなくなって、リラックスしていく。
明海先輩の手が気持ちよく感じて、
この人と一緒にいると、居心地がいいな~なんて思えてくる。
不意に
「終わりましたよ」
ってささやかれる。
そんな声も心地よくて、
まだ微睡みの中にいるようで、
「はい……ありがとうございました…………」
ちゃんとお礼言ったと思うけど、
先輩に聞こえたかどうかわからない
自分でなにいったのかもあんまり覚えてなかった。
35
お気に入りに追加
693
あなたにおすすめの小説
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

私の事を調べないで!
さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と
桜華の白龍としての姿をもつ
咲夜 バレないように過ごすが
転校生が来てから騒がしくなり
みんなが私の事を調べだして…
表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓
https://picrew.me/image_maker/625951

真冬の痛悔
白鳩 唯斗
BL
闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。
ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。
主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。
むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。

BlueRose
雨衣
BL
学園の人気者が集まる生徒会
しかし、その会計である直紘は前髪が長くメガネをかけており、あまり目立つとは言えない容姿をしていた。
その直紘には色々なウワサがあり…?
アンチ王道気味です。
加筆&修正しました。
話思いついたら追加します。
ちょろぽよくんはお友達が欲しい
日月ゆの
BL
ふわふわ栗毛色の髪にどんぐりお目々に小さいお鼻と小さいお口。
おまけに性格は皆が心配になるほどぽよぽよしている。
詩音くん。
「えっ?僕とお友達になってくれるのぉ?」
「えへっ!うれしいっ!」
『黒もじゃアフロに瓶底メガネ』と明らかなアンチ系転入生と隣の席になったちょろぽよくんのお友達いっぱいつくりたい高校生活はどうなる?!
「いや……、俺はちょろくねぇよ?ケツの穴なんか掘らせる訳ないだろ。こんなくそガキ共によ!」
表紙はPicrewの「こあくまめーかー😈2nd」で作成しました。

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい
椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。
その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。
婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!!
婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。
攻めズ
ノーマルなクール王子
ドMぶりっ子
ドS従者
×
Sムーブに悩むツッコミぼっち受け
作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

風紀“副”委員長はギリギリモブです
柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。
俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。
そう、“副”だ。あくまでも“副”。
だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに!
BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる