百色学園高等部

shine

文字の大きさ
上 下
20 / 101
体育祭イベント

代理って、荷が重すぎぃ

しおりを挟む

「そのため、緊急出場として、生徒会のメンバー代理で桜河唯利くんに走ってもらいましょー!!!」


という、コメンテーターというか、アナウンサーとか、どっちなんだろーってそれはどうでもいい!!

そんな事を言われて、

呆然としてたら、いつの間にか救護班によって腕にいた先輩は取り上げてられていなくなってて、


生徒会メンバーがいる所に放り出されていた。



あ。どうも~桜河唯利です~。
よろしくお願いします~
いやぁこちらこそ~



うん。挨拶は大切。




どうもどうも~
イケメンですね~
生徒会長~??あ、天音くんのお兄さん…???俺桜河唯利って言います~天音真斗君の同室者です~お世話になってます~(わー。雰囲気似てる~)



「じゃあ、君には次走ってもらうね」って言われて、

待って、俺に拒否権は??

なんてやっと我に返ったけど、すでに遅し。

バトン代わりの、生徒会ってかかれたたすきをかけられてしまっていた。


くそっ



こうなったらどうにもなれっ



箱に手を入れて~
紙をとって~
ジャーン♪

お題『三ヶ国語を話せる人』

俺、それは俺!!!
え、自分じゃダメ??


あ、でも、この学校は結構多国籍多いからいけるか。

俺の知ってる人で話せるのは明海先輩…………ダメだ、足手当て中だから連れ出せない。
なら、三藤くん!!
英語が話せて、今フランス語一緒に習ってるし!!!


俺らの連合がいる席に行く。



「三藤くん~」



「三藤??今いないよー」


え、うそ~ん。

そんなぁ…


俺の知ってる人ってそんなに多くないんだよ…



キョロキョロ周囲を見渡す。

「あれ、天音くんじゃん」

隣の連合を見ると、同室の天音君。


俺の顔を見た瞬間、嫌そうな顔をした。
俺は逆ににんまり



すぐにかけよって、腕を掴む


「やめっ。はなせっ」

そんな事言ったって、離すわけないじゃん。

「いいじゃん、友達でしょ~こっちこっち~」



周囲の人がいっぱい見てるよぉ~早くしてくれなきゃ、俺が皆に恨まれちゃう~うるうる



「なんで俺が…………あーわかったって、くそっ」







「やったーさっさと終わらせよー」

って、天音くんを引っ張ってトラックの中へ

「これはこれは、先ほどのユイリーンさんですね~」


違うって、まって、その呼び方やめようよ、ねえ。

「お題は~三ヶ国語話せる日本人ですねでは、三ヶ国語で自己紹介お願いしま~す」


天音くんが少し緊張した顔で、マイクを受けとる。
うん。わかるよその気持ち。

「俺の名前は天音真斗です。My name is Mato Amane. Je m'appelle Mato Amane.」

「おお~これは生徒会長の弟さんですか!!いい発音ですね~合格でーすっ」

やったー。これで席に……


「代役ありがとうねー最後の皆が走り終わるまで、選手としてそこにいて~」



えぇ~


…………うぃ(フランス語で了解の意味だよ………)。



あかん。生徒会の先輩方に捕まってしもうた。これは逃げられへんわ……




最後の退場の時に、皆で手を振って、


「だんちょぉぉ~」
「チアリぃぃ」
「生徒会長ぉぉぉ」

っていう感じの先輩達のコールを聞きながら、


途中で
「ユイリーン~」

っていう声も聞こえちゃって、


先輩達の真似して、

「応援してくれてありがとう~」
って、手を振って投げキッス💋笑笑
ちょっとふざけちゃった笑笑
もう恥ずかしさなんか吹っ切れて、なんかいい気分だったんだもん。

そしたら一気にざわってしたんだけど、
真っ赤になって両手顔に当ててる人とか、くらくら失神しそうな人とか…………


「ありゃ、みんな熱中症かな。暑かったよね」
って、隣の天音くんにも言ったら、無言で返された。そして、天音くん得意の半眼。


…。まて、今無視されたのっ俺っ。




違うか。俺の肩叩いて、ため息。



…………なんだね。天音くん。
言いたいことあるなら口に出して教えてくれないと俺バカだからわからんよ。








しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜 ・不定期

学園の支配者

白鳩 唯斗
BL
主人公の性格に難ありです。

俺の愉しい学園生活

yumemidori
BL
ある学園の出来事を腐男子くん目線で覗いてみませんか?? #人間メーカー仮 使用しています

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~

無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。 自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。

お飾りは花だけにしとけ

イケのタコ
BL
王道学園で風紀委員長×生徒会長です 普通の性格なのに俺様と偽る会長に少しの出来事が起きる 平凡な性格で見た目もどこにでもいるような生徒の桃谷。 ある日、学園で一二を争うほどの人気である生徒会ほぼ全員が風紀委員会によって辞めさせられる事態に 次の生徒会は誰になるんだろうかと、生徒全員が考えている中、桃谷の元に理事長の部下と名乗る者が現れ『生徒会長になりませんか』と言われる 当然、桃谷は役者不足だと断るが…… 生徒会長になった桃谷が様々な事に巻き込まれていくお話です

ボクに構わないで

睡蓮
BL
病み気味の美少年、水無月真白は伯父が運営している全寮制の男子校に転入した。 あまり目立ちたくないという気持ちとは裏腹に、どんどん問題に巻き込まれてしまう。 でも、楽しかった。今までにないほどに… あいつが来るまでは… -------------------------------------------------------------------------------------- 1個目と同じく非王道学園ものです。 初心者なので結構おかしくなってしまうと思いますが…暖かく見守ってくれると嬉しいです。

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが

五右衛門
BL
 月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。  しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

風紀“副”委員長はギリギリモブです

柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。 俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。 そう、“副”だ。あくまでも“副”。 だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに! BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。

処理中です...