百色学園高等部

shine

文字の大きさ
上 下
33 / 101
すれ違い…………??

先輩に誘われちゃった(☆∀☆)

しおりを挟む
抱きたいランキング抱かれたいランキング発表されてから、はや3日。


副寮長の明海先輩に寮の共同スペースの掃除を一緒にやってた。こんな感じ。↓



先輩ひとりでなんかしてる。
寮の関係の仕事かな
俺、それが気になって見てる



先輩の灰色の髪の毛きれいだな~先輩まだ同じシャンプー使ってるかな~なんて考えて

ふらふら近付いて、見てしまう。

「あれ、桜河くん。こんなところでどうしたんですか。今授業中では?」



「あっ……今ちょっとサボってて……ゴニョゴニョ」
そう。授業あるにはあるんだけど、まだもうちょっと行きたくない理由が……

「サボりはよくないですよー。なんの授業なんですか?」


授業に行きなさいって言われるのが嫌で、明海先輩が掃除してるから、手伝っちゃう。

「フランス語です」
「あー。ミシェルの授業ですか」


そうそう……。ミシェルの授業なんだけど……、俺ミシェルの授業事態は好きなんだけど……


「あの先生の授業では、毎回ビズしますよね~」

ビズって、フランスの挨拶のやつ。頬っぺたつけてちゅっちゅってやる。あの。


「そうそう!それがちょっと……」

ミシェル事態はいいんだよ、いいんだけど、


「同級生とビズするとき、いたずらされたりしませんか??」

「えっ。なんで先輩わかるんですか?まさか、先輩も……??」

そうなんだよ、なんか俺に腰をすりつけてきたり、明らかに唇と唇にちゅうしようとしたり!!
そういうのは……。なんとか毎回、回避するのもちょっと疲れてきちゃって、今日は少しサボり汗。アハ。




「ふふっ。やっぱりそうなんですね。去年も抱かれたい抱きたいランキングが発表されてから、私もそういういたずらされることが良くあったので、そうかなって思いました」






あっ。明海先輩も生徒会会計だったっけ。
おんなじ事経験してるのか~


「そっか~先輩は会計でしたもんね~」


「そうですね。次期生徒会会計が決まったら、すぐに引退ですが」


「ランキングで決まる~って聞きましたけど、どういう風に決まるんですかぁ?」

うん。これ大切な質問だね。
俺結構上位に入っちゃったし。
生徒会から連絡来るのかなー?

「それはですね、会議をして役員を決めるのですが、そこに現役員の人が、ランキング上位の人に声をかけて、次期役員に推薦するんです。」


へっ。そうなの?



「じゃあ、声かけられないと、やらなくてもいいってこと???」


「そうですね~。大体の人は声をかけられて、強制的に役員になりますけど。日本語が不馴れな人や、短期留学生の人を省くためにある制度みたいなもんですかね……」

え……結局声をかけられる可能性はあるってこと……




「桜河くんも上位に入ってましたよね。誰かに誘われていたりしませんか」


「せん↑パイ、おレ、におんご、ウマクなイでぇす!!!」


「またまた……さっきまで普通に話していましたよね笑笑」

先輩の突っ込みで笑う俺ら


いつも優しい感じの明海先輩だけど、俺の行動のなにかでつぼったらしい。すっごいおなか抱えて静かに爆笑してるのが可愛い///


「ふふ………。…ふっ……」

いつまで笑ってるんですか!!!





「桜河くんは、生徒会に興味ないんですか」


お。笑い止まったか。先輩の笑顔もっと見たかったのに。
なんかいつも人前用の笑顔をはっつけてる感じあって、今の笑顔名残惜しい感じ







「生徒会役員になると、授業も公欠扱いになりますよ」
結構真面目な顔になる先輩。掃除してた手を止めて、顔をしっかり見てくる

「……ほんとはサボりであっても??」


「先生に生徒会の仕事ですって言っておけば大丈夫ですよw」

真面目な先輩だけど、そういうこともしてたのかな?
以外だ。



あー
なんかぐらってきたかも。

先輩が真剣な目でじっと見てくるのが恥ずかしくて、俺は目をそらしてひたすら手を動かしてお掃除!!!



「それに、生徒会役員だけ使える部屋とかも増えますよ。」



「これは……俺誘われちゃってたりして☆」

あはは。ちゃかしとこ。
なんか俺真面目な雰囲気苦手だし…汗



明海先輩と一緒に活動できたら楽しそうだけど、明海先輩は今年で引退だから意味ないしね……


「誘ってます。桜河くん。会計、やってみませんか」


やっぱり真面目に返す先輩。

「桜河くんは、数学に強いですし、細かい事にも気をまわしたりするのが得意ですよね。こうやって掃除もさりげなく手伝ってくれますし。生徒会も桜河くんを必要としてます。ぴったりだと思っていました」




ひぇ~はぇ~ふぇ~ほぇ~!!!突然のカミングアウトっていうか、ほめる策戦っていうか、ちょっと俺恥ずかしい~



「ん~、ちょっと考えさせてもらってもいいですかぁ~???」
あせあせ。
「そろそろミシェルのビスタイム終わったと思うし、遅刻だけど授業いってきますー」




早口でそういって、
あわてて掃除用具をかたして、






おれ、逃げました……

情けない……



ちらっと見えた明海先輩の困った顔が俺の心に残ってもやもやしてるけど……



ごめんなさぁぁい~




    
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~

無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。 自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

BLゲーに転生!!やったーーー!しかし......

∞輪廻∞
BL
BLゲーの悪役に転生した!!!よっしゃーーーー!!!やったーーー!! けど、、なんで、、、 ヒロイン含めてなんで攻略対象達から俺、好かれてるんだ?!? ヒロイン!! 通常ルートに戻れ!!! ちゃんとヒロインもヒロイン(?)しろーー!!! 攻略対象も! ヒロインに行っとけ!!! 俺は、観セ(ゴホッ!!ゴホッ!ゴホゴホッ!! 俺はエロのスチルを見てグフグフ言うのが好きなんだよぉーー!!!( ̄^ ̄゜) 誰かーーー!!へるぷみぃー!!! この、悪役令息 無自覚・天然!!

風紀“副”委員長はギリギリモブです

柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。 俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。 そう、“副”だ。あくまでも“副”。 だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに! BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。

生徒会会長と会計は王道から逃げたい

玲翔
BL
生徒会長 皇晴舞(すめらぎはるま) 生徒会会計 如月莉琉(きさらぎりる) 王道学園に入学した2人… 晴舞と莉琉は昔からの幼馴染、そして腐男子。 慣れ行きで生徒会に入ってしまったため、王道学園で必要な俺様とチャラ男を演じることにしたのだが… アンチ転校生がやってきて!? 風紀委員長×生徒会長 親衛隊隊長×生徒会会計 投稿ゆったり進めていきます!

学園の支配者

白鳩 唯斗
BL
主人公の性格に難ありです。

生徒会補佐様は平凡を望む

BL
※《副会長様は平凡を望む…》 の転校する前の学園、四大不良校の一つ、東条自由ヶ丘学園でのお話。 ♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢ 『───私に喧嘩売ってるのでしょうか?』 南が前の学園で、副会長として君臨するまでの諸々、武勇伝のお話。 本人の主張する平凡とは言い難い非日常を歩む… そんな副会長サマもとい南が副会長になるまでの過程と副会長として学園を支配… 否、天下の副会長様となって学園に降臨する話である──。

転生したら乙女ゲームの攻略対象者!?攻略されるのが嫌なので女装をしたら、ヒロインそっちのけで口説かれてるんですけど…

リンゴリラ
BL
病弱だった男子高校生。 乙女ゲームあと一歩でクリアというところで寿命が尽きた。 (あぁ、死ぬんだ、自分。……せめて…ハッピーエンドを迎えたかった…) 次に目を開けたとき、そこにあるのは自分のではない体があり… 前世やっていた乙女ゲームの攻略対象者、『ジュン・テイジャー』に転生していた… そうして…攻略対象者=女の子口説く側という、前世入院ばかりしていた自分があの甘い言葉を吐けるわけもなく。 それならば、ただのモブになるために!!この顔面を隠すために女装をしちゃいましょう。 じゃあ、ヒロインは王子や暗殺者やらまぁ他の攻略対象者にお任せしちゃいましょう。 ん…?いや待って!!ヒロインは自分じゃないからね!? ※ただいま修正につき、全てを非公開にしてから1話ずつ投稿をしております

処理中です...