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病気宣告
病気だってさ
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数日前……いや、思い返せば、それより前から予兆はあったと思う。
体育の時間貧血のような感じでふわふわしたり。
寒暖差で頭がずきずきしたり、激しい運動のあと息切れしてしまうくらいは、普通だと思ってた。
ただ、今回は違った。
体育のあと、疲れて足元がふらふらしていたのは気づいてた。だから、誰にも悟られないように、さりげなく手すりに手をおいて、バランスをとって歩いていた。
けれど、ふいに後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。
それで、振り返ったのがいけないんだと思う。
振り返った拍子に、右足が階段からずるって……
ヤバい、
落ちる、
誰かが何か言う声が聞こえる
焦った。
体が階段に叩きつけられ、
一段一段落ちる度に音がなる
ガタガタガタガタ…………
そして、一番下の床まで落ちて止まる。
最初感じたのは羞恥。
俺を呼んだのは三藤君だった。
「お前、今すごい音したぞ」
俺はすぐに立ち上がる。
「いたたた~落ちちゃった★恥ずかしい(*/□\*)」
強くぶつけたところをさすって、笑う。
皆に心配かけたくなくって、なんでもない風に、よそおう。
本当は、体の右側……特に右足が痛かった。打ち身ってこんな感じなんだろうって少し考える。
頭がガンガンして、あまり話したくない気分。
三藤君ににっこり笑顔作る気力もなくて、(笑うけど、ツラくて)とにかく、早く椅子にぐったり寄りかかりたかった。
そう、だから、三藤君の用事を早く終わらせたくて、
「お前、顔色悪いぞ……」
「大丈夫大丈夫(# ̄З ̄)」
「保健室にいった方が……」
「そんな大袈裟にしなくってもwwそれより、俺に何か用だったの~??」
「ああ、お前の館履き体育館に忘れてたから、渡そうと思って」
「わ~忘れてた!!!ありがとう」
実を言うと視界がぼやけてて、三藤君の事がうまく見えなかった。
だから、こういうときは手を差し出して渡されるのを待つ。
「ほらよ。」
「ほんとう、ありがとね~」
ほら。手に物がのっかる感覚。
お礼を言って、
早く座れる所に行きたい……
と、
一歩足を踏み出す。
ぐにゃり……
そう、今日、二回目に焦った瞬間だった。
目の前に床が迫った。
でも、体にきた衝撃は思ったより軽いものだった。
お腹に圧迫される感覚……
そっっか、三藤君が支えてくれたから、俺布団みたいな格好してんのか。
ほんと、ありがとう……
体育の時間貧血のような感じでふわふわしたり。
寒暖差で頭がずきずきしたり、激しい運動のあと息切れしてしまうくらいは、普通だと思ってた。
ただ、今回は違った。
体育のあと、疲れて足元がふらふらしていたのは気づいてた。だから、誰にも悟られないように、さりげなく手すりに手をおいて、バランスをとって歩いていた。
けれど、ふいに後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。
それで、振り返ったのがいけないんだと思う。
振り返った拍子に、右足が階段からずるって……
ヤバい、
落ちる、
誰かが何か言う声が聞こえる
焦った。
体が階段に叩きつけられ、
一段一段落ちる度に音がなる
ガタガタガタガタ…………
そして、一番下の床まで落ちて止まる。
最初感じたのは羞恥。
俺を呼んだのは三藤君だった。
「お前、今すごい音したぞ」
俺はすぐに立ち上がる。
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強くぶつけたところをさすって、笑う。
皆に心配かけたくなくって、なんでもない風に、よそおう。
本当は、体の右側……特に右足が痛かった。打ち身ってこんな感じなんだろうって少し考える。
頭がガンガンして、あまり話したくない気分。
三藤君ににっこり笑顔作る気力もなくて、(笑うけど、ツラくて)とにかく、早く椅子にぐったり寄りかかりたかった。
そう、だから、三藤君の用事を早く終わらせたくて、
「お前、顔色悪いぞ……」
「大丈夫大丈夫(# ̄З ̄)」
「保健室にいった方が……」
「そんな大袈裟にしなくってもwwそれより、俺に何か用だったの~??」
「ああ、お前の館履き体育館に忘れてたから、渡そうと思って」
「わ~忘れてた!!!ありがとう」
実を言うと視界がぼやけてて、三藤君の事がうまく見えなかった。
だから、こういうときは手を差し出して渡されるのを待つ。
「ほらよ。」
「ほんとう、ありがとね~」
ほら。手に物がのっかる感覚。
お礼を言って、
早く座れる所に行きたい……
と、
一歩足を踏み出す。
ぐにゃり……
そう、今日、二回目に焦った瞬間だった。
目の前に床が迫った。
でも、体にきた衝撃は思ったより軽いものだった。
お腹に圧迫される感覚……
そっっか、三藤君が支えてくれたから、俺布団みたいな格好してんのか。
ほんと、ありがとう……
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