百色学園高等部

shine

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入寮イベント

入学式です。でも、かといって特にこれといってイベントありません

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早く起きた。


ような気がした。



「いててて……」

頭いたい。
体いたい。






ソファーに寝てたわ。うつ伏せで。


何故俺ここに?ってそうか、入寮式で……


ここに帰ってきた記憶ないし、ソファーで寝たってことは、二段ベッドに登ることすらできなかったってことだよな……



酒でつぶれるってはずかしー


んんんんん。

いいや。

ぐちぐち悩んでても仕方ない







今日は入学式だもん。シャワー浴びとこう。どうせ昨日は部屋に帰ったまま何もしてないだろうし。二日酔いも覚めるかな~

天音くんはまだ寝てるみたい。
あはは。昨日はむっつりしてたけど、寝顔結構可愛いじゃん笑笑。まつげふさふさ~なんかさわりたいかも~なんつって笑


ま、こいつ起こさないようにシャワーしよ






ーーーーーーー


入学式



……は、入寮式と違って厳格に行われた。








ずっと俺ら新入生は、挨拶の度に立ったり座ったりしていた。

校長先生の挨拶
校歌
新入生代表の言葉
在校生代表の言葉


今は白蓮と青蓮の両寮長の挨拶


式の途中で立っている中、俺は不思議な感覚におちいる。

早起きしたせいか、
目の下に重いくまがあるような感覚。
胃をつかまれて、ひねられてるような感覚。

体がだるい…
重い。
はぁ、はぁ……

息が、吸いにくい気がする

俺は目をつむってなんとか体調不良をやり過ごそうとした。




「座ってください」



急に聞こえた声。

周囲の人がざっと動き出す。

あわてて俺も座ろうとしたけれど、



足がうまく動かなくて、




「大丈夫ですか」

優しい声が聞こえた。

俺はなんとか目を開け、声を発した人物を見る

「……せん、ぱい……」

ぐらっ












……パスン






先輩の細い腕に抱き止められた感覚を感じる

なにしてんだ俺は。早く立て。足を動かせ

そう心に強く念じる。


けれど、これ以上、意識を保つことは俺には難しかった。






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