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断章 勇者編
断章 召喚された者たち
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「勇者よ!よくぞ参った!!」
「は?」
(ここは何処?私は確か……そうだ、学校に居て……)
「なぁ、メガネ!今日もお前んちで良いよな!」
「う、うん」
短髪の明らかにガラの悪そうな男子が根暗そうな男子に詰め寄っている様子は側から見たらカツアゲのように見えるかもしれない。
だけど、本人はそんなつもりはないらしい。意外とオタクな短髪の男子【御堂 俊】とメガネの男子【江口洋介】は好きなものが同じで高校に入ってからよく遊んでいる。
「遊ぶのもいいけどちゃんと勉強もしなさいよ?この前のテスト、俊、貴方赤点ばっかだったわよね」
「うっせぇ、お前は俺の母ちゃんかよ」
「誰がアンタの母親になるもんですか。幼馴染の縁で見捨てられないだけよ」
3人がいつものように学校に登校している途中、異変は起こった。
3人の足元にまるで小説の魔法陣のようなものが広がった。
「なっ!?」
「何これ!」
「こ、これは!?」
3人はその魔法陣から溢れ出した光に包まれ意識を失った。
(そうだ、あのよく分からない光に包まれて……ゆうしゃって何?それにここは何処?)
「おい、美玲。どうやら俺たち異世界に来たみたいだぞ」
「はぁ?何寝ぼけたこと言ってんの?」
「鹿島さん、でもほら……」
江口が指差した先に居たのは明らかに自分がいたとこには居なかった人種。
「猫耳……?尻尾まで……」
(あの質感は紛れもなく本物……!たまにぴくって動くのもリアル……!)
そんな風に驚いていると玉座に座っている明らかに【王様】という風貌の男が話し始めた。
「ようこそ、勇者たち。突然読んでしまい申し訳ない。いきなり呼んで混乱しているかもしれんが我らを助けてほしい」
「え、あ、その頭をあげてください!」
急にきっと一番偉いはずの人が頭を下げて驚いた美玲は頭を上げるように言う。芝居がかったように話が進むことに疑問を持たないまま。
「つまり、この国を邪竜から守ってほしい、と?」
「うむ、異界よりの勇者たちは我らとは比べものにならん力を有することができると古い文献になってあったので最後の頼みと召喚したのだ」
(そんなこと言ったって邪竜ってドラゴンでしょ!?私たち3人で何とかなるものじゃないでしょ!)
「おう!邪竜だか何だか知らねえけど俺が倒してやらぁ!」
「な!?」
俊は頭がそれほど良くない。自分がどれほどの力を持っていて邪竜がどれほどの力なのか知らないが「楽しそう、面白そう」それだけで承諾してしまった。
「俊!そんな簡単に安請け合いしちゃダメ!私たち、日本のただの学生よ!?そんな邪竜だなんて倒せるわけないでしょ!?」
「はっこれだから頭の硬い委員長様は。俺にはこれがある」
俊は手のひらに炎を出現させ得意げに笑う。美玲からしたら「だから?」としか思わないがそこを王様たちは突いた。
「おおっ無詠唱とは!!我らでは一生かかっても出来ない芸当をこうも易々と!やはり勇者様だ」
「当たり前だぜ!俺が邪竜なんかさっさと倒してきてやんよ」
有頂天になった俊を止められないと考えた美玲は残るもう1人、江口を説得しようとしたがその考えは早々に無くなった。
「い、異世界……!ぼ、僕が勇者……きたッこれでハーレムを作れば、ふへへ」
2人とも異世界に酔いしれゲームの様な感覚のままでいた。
対して美玲は冷静に行動した。
「私たちは元の場所に戻れますか?」
「もちろん、だが次に送還するのは1年後になってしまう」
「それまで、私たちに勇者をやれってことですか?」
「強制はしない。だが」
(……協力しないと元の世界に戻さないって言っている様なものじゃない!最悪だけど俊たちと一緒に行くしかない)
「わかりました」
それから魔法の使い方、戦い方、いろいろなものを学んでいった。それぞれ俊は攻撃特化の魔法剣士、江口はデバフとバフ、美玲は回復に特化した。
それぞれの適性がバランスよくまるで勇者、賢者、僧侶の様な構成になったのは偶然だと思いたい美玲だった。
そんななか、俊のお守りで疲れた心に癒しが欲しくなった美玲は王城の厨房を借りてお菓子を作っていた。
「まさか異世界でここまで元の世界と同じ様な材料があるなんて。見た感じ中世くらいの文化だと思ってたけど」
美玲は日持ちも考えてクッキーやフィナンシェ、マドレーヌなんかを作って行った。
それを伸縮自在のスライムゼリーで包み布でさらに包んだ。
「スライムゼリー……最初は慣れなかったけどラップよりも使いやすい。熱にも強いし多少の衝撃とかなら大丈夫とか日本に持って帰りたいくらいね」
そうして作り終えた美玲の元にある男がやってきた。
「美玲様。勇者様方がそろそろ御出立なさると」
「確か……魔法大臣の。……わかりました。すぐ行きます!」
(これは帰ってきてからのお楽しみね)
支度を整え俊達のもとにきた美玲は胃が痛くなった。
「そろそろ俺たち邪竜余裕だよな?」
「うん、もうどんな魔物でも負けなしだし」
俊たちが邪竜討伐に行くと言っていたからだ。
「待って!まだここに来て一ヶ月しか経ってないじゃない!?この前の戦いだって私の回復が無いと死んでた!」
「お前の回復がありゃあ死なねぇんだろ?なら良いじゃねぇか」
「よく無いッ回復は出来ても蘇生は出来ないのよ!?即死したら治せない!」
(あぁ何でお菓子置いてきたんだろ……今こそ甘いものが欲しいぃ)
「どうやら御出立する様子。美玲様、勝手ながらコチラを」
「これは?」
先ほどの魔法大臣が青い結晶を渡す。
「これを割れば近くの者をこの王城に転移させます。危ないと感じたら遠慮なく使ってください」
「ありがとうございます!」
「あぁそれとこれを。必要かと」
大臣が取り出したのは渇望していたお菓子の包みだった。
「ちょうど欲しかったところなんです!ありがとうございます」
若干胃の痛みが治った美玲は俊達と共に王城を後にする。
目指すは霊峰。
邪竜が住むと呼ばれる世界最大の山脈だ。
「は?」
(ここは何処?私は確か……そうだ、学校に居て……)
「なぁ、メガネ!今日もお前んちで良いよな!」
「う、うん」
短髪の明らかにガラの悪そうな男子が根暗そうな男子に詰め寄っている様子は側から見たらカツアゲのように見えるかもしれない。
だけど、本人はそんなつもりはないらしい。意外とオタクな短髪の男子【御堂 俊】とメガネの男子【江口洋介】は好きなものが同じで高校に入ってからよく遊んでいる。
「遊ぶのもいいけどちゃんと勉強もしなさいよ?この前のテスト、俊、貴方赤点ばっかだったわよね」
「うっせぇ、お前は俺の母ちゃんかよ」
「誰がアンタの母親になるもんですか。幼馴染の縁で見捨てられないだけよ」
3人がいつものように学校に登校している途中、異変は起こった。
3人の足元にまるで小説の魔法陣のようなものが広がった。
「なっ!?」
「何これ!」
「こ、これは!?」
3人はその魔法陣から溢れ出した光に包まれ意識を失った。
(そうだ、あのよく分からない光に包まれて……ゆうしゃって何?それにここは何処?)
「おい、美玲。どうやら俺たち異世界に来たみたいだぞ」
「はぁ?何寝ぼけたこと言ってんの?」
「鹿島さん、でもほら……」
江口が指差した先に居たのは明らかに自分がいたとこには居なかった人種。
「猫耳……?尻尾まで……」
(あの質感は紛れもなく本物……!たまにぴくって動くのもリアル……!)
そんな風に驚いていると玉座に座っている明らかに【王様】という風貌の男が話し始めた。
「ようこそ、勇者たち。突然読んでしまい申し訳ない。いきなり呼んで混乱しているかもしれんが我らを助けてほしい」
「え、あ、その頭をあげてください!」
急にきっと一番偉いはずの人が頭を下げて驚いた美玲は頭を上げるように言う。芝居がかったように話が進むことに疑問を持たないまま。
「つまり、この国を邪竜から守ってほしい、と?」
「うむ、異界よりの勇者たちは我らとは比べものにならん力を有することができると古い文献になってあったので最後の頼みと召喚したのだ」
(そんなこと言ったって邪竜ってドラゴンでしょ!?私たち3人で何とかなるものじゃないでしょ!)
「おう!邪竜だか何だか知らねえけど俺が倒してやらぁ!」
「な!?」
俊は頭がそれほど良くない。自分がどれほどの力を持っていて邪竜がどれほどの力なのか知らないが「楽しそう、面白そう」それだけで承諾してしまった。
「俊!そんな簡単に安請け合いしちゃダメ!私たち、日本のただの学生よ!?そんな邪竜だなんて倒せるわけないでしょ!?」
「はっこれだから頭の硬い委員長様は。俺にはこれがある」
俊は手のひらに炎を出現させ得意げに笑う。美玲からしたら「だから?」としか思わないがそこを王様たちは突いた。
「おおっ無詠唱とは!!我らでは一生かかっても出来ない芸当をこうも易々と!やはり勇者様だ」
「当たり前だぜ!俺が邪竜なんかさっさと倒してきてやんよ」
有頂天になった俊を止められないと考えた美玲は残るもう1人、江口を説得しようとしたがその考えは早々に無くなった。
「い、異世界……!ぼ、僕が勇者……きたッこれでハーレムを作れば、ふへへ」
2人とも異世界に酔いしれゲームの様な感覚のままでいた。
対して美玲は冷静に行動した。
「私たちは元の場所に戻れますか?」
「もちろん、だが次に送還するのは1年後になってしまう」
「それまで、私たちに勇者をやれってことですか?」
「強制はしない。だが」
(……協力しないと元の世界に戻さないって言っている様なものじゃない!最悪だけど俊たちと一緒に行くしかない)
「わかりました」
それから魔法の使い方、戦い方、いろいろなものを学んでいった。それぞれ俊は攻撃特化の魔法剣士、江口はデバフとバフ、美玲は回復に特化した。
それぞれの適性がバランスよくまるで勇者、賢者、僧侶の様な構成になったのは偶然だと思いたい美玲だった。
そんななか、俊のお守りで疲れた心に癒しが欲しくなった美玲は王城の厨房を借りてお菓子を作っていた。
「まさか異世界でここまで元の世界と同じ様な材料があるなんて。見た感じ中世くらいの文化だと思ってたけど」
美玲は日持ちも考えてクッキーやフィナンシェ、マドレーヌなんかを作って行った。
それを伸縮自在のスライムゼリーで包み布でさらに包んだ。
「スライムゼリー……最初は慣れなかったけどラップよりも使いやすい。熱にも強いし多少の衝撃とかなら大丈夫とか日本に持って帰りたいくらいね」
そうして作り終えた美玲の元にある男がやってきた。
「美玲様。勇者様方がそろそろ御出立なさると」
「確か……魔法大臣の。……わかりました。すぐ行きます!」
(これは帰ってきてからのお楽しみね)
支度を整え俊達のもとにきた美玲は胃が痛くなった。
「そろそろ俺たち邪竜余裕だよな?」
「うん、もうどんな魔物でも負けなしだし」
俊たちが邪竜討伐に行くと言っていたからだ。
「待って!まだここに来て一ヶ月しか経ってないじゃない!?この前の戦いだって私の回復が無いと死んでた!」
「お前の回復がありゃあ死なねぇんだろ?なら良いじゃねぇか」
「よく無いッ回復は出来ても蘇生は出来ないのよ!?即死したら治せない!」
(あぁ何でお菓子置いてきたんだろ……今こそ甘いものが欲しいぃ)
「どうやら御出立する様子。美玲様、勝手ながらコチラを」
「これは?」
先ほどの魔法大臣が青い結晶を渡す。
「これを割れば近くの者をこの王城に転移させます。危ないと感じたら遠慮なく使ってください」
「ありがとうございます!」
「あぁそれとこれを。必要かと」
大臣が取り出したのは渇望していたお菓子の包みだった。
「ちょうど欲しかったところなんです!ありがとうございます」
若干胃の痛みが治った美玲は俊達と共に王城を後にする。
目指すは霊峰。
邪竜が住むと呼ばれる世界最大の山脈だ。
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