「水に溶ける恋」花と読み解く物語

 水樹洋介は幼い頃の出来事より、花が見て感じた想いを水の中に溶かし、その記憶を分析して再現させる能力を持っていた。
 大学を卒業して無職だった洋介は離婚して花屋を営む姉の住まいに転がり込み、水の錬金術師として花に纏わる相談や人探しの依頼を受け、姉や姪っ子、友人の協力を得て幾つかの難問を解決して行く。恋の悩みもあれば、人間の心を惑わし、毒を使う火の錬金術師との戦いもある。

 水の錬金術師が依頼主の難問に挑む不思議な事件簿。短編集ですので、気軽にお立ち寄りください。
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