171 / 178
171
しおりを挟む
借りている家だけど戻ってくると帰ってきたって感じがするね。
しかし、商業ギルドでエルメリアと一緒の受付にいた女性は唖然としたままだったな。
腕を抱えているラルフィナさんにそこまで驚かなくて良いと思うけど。
夕食には多少早い時間だけど、時間に余裕は欲しいので早めに調理開始だ。
本音を言えばみんなと一緒にくつろぎたいのだけど、みんな俺の作る食事を楽しみにしているからなぁ。
特にリエッタさん、エルメリア、ルーミア、ルティナは依頼から帰ってきた事を知っているから、夕食を期待して仕事から帰ってくるだろうし。
アイテムボックスにはブラッドガウルの肉しかなかったが、フォレストバードとフォレストボアを冒険者ギルドで解体してもらって肉の種類は増えたしな、夕食は何にしようかね。
「ヒロ、ちょっといいかしら?」
何を作るか悩んでいるくらいなら、先に作る事を決めているご飯を炊く仕込みをしていると、キッチンにフィアが入ってくる。
夕食まで絨毯の敷いた部屋でみんなとくつろいでいるものだと思っていたが。
昼食が早かったからお腹がすいたかな。
「作業しながらでも良ければ」
「かまわないわ」
「それで、どうした?」
「何か飲み物が欲しのだけど、お願いできる」
ん?
そういえば、何も用意してないな。
フィアに催促されなければ気が付かなかったわ。
戻ってきて夕食を用意するために休息しないでキッチンへ来たからなぁ。
夕食までの間、飲み物も無く待って過ごすのもな。
「いいけど、何が希望なんだ?」
「もちろん、お酒がいいわ」
「食事前なんだけど」
「ワイヴァーンの討伐、私は頑張ったわよね」
それを言われるとなぁ。
今回の依頼、ワイヴァーン討伐はフィアにしか出来なかったし。
まぁ、今回に限らず依頼に関しては全部フィア頼りなんだけどさ。
仕方がないか。
「わかったよ。で、何がいいんだ?」
「日本酒が良いわ」
「用意するから少し待ってくれ」
「それと、前に食べた魚も欲しいわ」
覚えていたか。
鮭を食べた時に日本酒をって呟いていたからな。
支度がひと段落したところでスキルを起動して、いつもの一升瓶の日本酒詰め合わせのセットと鮭の切り落としを選ぶ。
両方とも訳あり品だが量があるので問題なし。
「日本酒の方はともかく魚の方はこれから焼くから少し時間かかるぞ」
フィアに断りを入れながら現れた段ボール箱を開けて中身を確認していると、背中に重みを感じる。
「いいわよ、日本酒飲みながら待ってるわ。箱の中はそんな感じになっているのね」
耳元で声が聞こえるから、フィアが寄りかかって背中越しに覗いているようだ。
一旦アイテムボックスへ回収し、フィアと共にみんなのいる部屋へ。
テーブルに人数分の日本酒とグラスを出すとラルフィナさんとリュイル達は喜んだ。
ラルフィナさんはよほど嬉しかったのか抱きついてきたよ。
日本酒を飲むのは久しぶりだろうしね。
抱きつかれてる間は、柔らかくて心地よいラルフィナさんのおっぱいの感触を顔に感じていた。
フィアの希望で日本酒にしたけど、みんなが喜んだから問題しと。
仕事から帰ってくるリエッタさん、エルメリア、ルーミア、ルティナが日本酒を好むとは限らないからワインも用意しておいたほうがいいかな。
キッチンに戻った後はスキルをつかい、ワイン、日本酒、クッキングシートを入手。
魔術式コンロについているオーブンの鉄板にクッキングシートを敷いて、鮭の切り落としを重ならないよう並べ焼いていく。
個人的には七輪で焼きたいんだけど、家の中で七輪使うわけにもいかないし一度に焼ける量がねぇ。
メリアに頼んでバーベキューで使うようなコンロ作ってもらおうかな。
オーブンの様子をちょこちょこ確認しながら夕食の用意っと。
フォレストバードは唐揚げにして、フォレストボアはしょうが焼きでいいか。
みんな肉料理を好むしね。
肉を仕込んでいる途中で、鮭が良い感じに焼けたので皿に盛ってみんなの所へ。
嬉しそうに食べているから鮭はみんなに好評のようだ。
それなりの量はあるし夕食までは何とかなるよな。
しかし、商業ギルドでエルメリアと一緒の受付にいた女性は唖然としたままだったな。
腕を抱えているラルフィナさんにそこまで驚かなくて良いと思うけど。
夕食には多少早い時間だけど、時間に余裕は欲しいので早めに調理開始だ。
本音を言えばみんなと一緒にくつろぎたいのだけど、みんな俺の作る食事を楽しみにしているからなぁ。
特にリエッタさん、エルメリア、ルーミア、ルティナは依頼から帰ってきた事を知っているから、夕食を期待して仕事から帰ってくるだろうし。
アイテムボックスにはブラッドガウルの肉しかなかったが、フォレストバードとフォレストボアを冒険者ギルドで解体してもらって肉の種類は増えたしな、夕食は何にしようかね。
「ヒロ、ちょっといいかしら?」
何を作るか悩んでいるくらいなら、先に作る事を決めているご飯を炊く仕込みをしていると、キッチンにフィアが入ってくる。
夕食まで絨毯の敷いた部屋でみんなとくつろいでいるものだと思っていたが。
昼食が早かったからお腹がすいたかな。
「作業しながらでも良ければ」
「かまわないわ」
「それで、どうした?」
「何か飲み物が欲しのだけど、お願いできる」
ん?
そういえば、何も用意してないな。
フィアに催促されなければ気が付かなかったわ。
戻ってきて夕食を用意するために休息しないでキッチンへ来たからなぁ。
夕食までの間、飲み物も無く待って過ごすのもな。
「いいけど、何が希望なんだ?」
「もちろん、お酒がいいわ」
「食事前なんだけど」
「ワイヴァーンの討伐、私は頑張ったわよね」
それを言われるとなぁ。
今回の依頼、ワイヴァーン討伐はフィアにしか出来なかったし。
まぁ、今回に限らず依頼に関しては全部フィア頼りなんだけどさ。
仕方がないか。
「わかったよ。で、何がいいんだ?」
「日本酒が良いわ」
「用意するから少し待ってくれ」
「それと、前に食べた魚も欲しいわ」
覚えていたか。
鮭を食べた時に日本酒をって呟いていたからな。
支度がひと段落したところでスキルを起動して、いつもの一升瓶の日本酒詰め合わせのセットと鮭の切り落としを選ぶ。
両方とも訳あり品だが量があるので問題なし。
「日本酒の方はともかく魚の方はこれから焼くから少し時間かかるぞ」
フィアに断りを入れながら現れた段ボール箱を開けて中身を確認していると、背中に重みを感じる。
「いいわよ、日本酒飲みながら待ってるわ。箱の中はそんな感じになっているのね」
耳元で声が聞こえるから、フィアが寄りかかって背中越しに覗いているようだ。
一旦アイテムボックスへ回収し、フィアと共にみんなのいる部屋へ。
テーブルに人数分の日本酒とグラスを出すとラルフィナさんとリュイル達は喜んだ。
ラルフィナさんはよほど嬉しかったのか抱きついてきたよ。
日本酒を飲むのは久しぶりだろうしね。
抱きつかれてる間は、柔らかくて心地よいラルフィナさんのおっぱいの感触を顔に感じていた。
フィアの希望で日本酒にしたけど、みんなが喜んだから問題しと。
仕事から帰ってくるリエッタさん、エルメリア、ルーミア、ルティナが日本酒を好むとは限らないからワインも用意しておいたほうがいいかな。
キッチンに戻った後はスキルをつかい、ワイン、日本酒、クッキングシートを入手。
魔術式コンロについているオーブンの鉄板にクッキングシートを敷いて、鮭の切り落としを重ならないよう並べ焼いていく。
個人的には七輪で焼きたいんだけど、家の中で七輪使うわけにもいかないし一度に焼ける量がねぇ。
メリアに頼んでバーベキューで使うようなコンロ作ってもらおうかな。
オーブンの様子をちょこちょこ確認しながら夕食の用意っと。
フォレストバードは唐揚げにして、フォレストボアはしょうが焼きでいいか。
みんな肉料理を好むしね。
肉を仕込んでいる途中で、鮭が良い感じに焼けたので皿に盛ってみんなの所へ。
嬉しそうに食べているから鮭はみんなに好評のようだ。
それなりの量はあるし夕食までは何とかなるよな。
20
お気に入りに追加
3,113
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる