164 / 178
164
しおりを挟む
王国騎士団所属とは言っていたがステイシアは偉いのかね。
ミランナとのやり取りの雰囲気から付き合いが長そうだが。
ギルドマスターであるミランナと直接話し合う事が出来るのだから、それなりの地位にはいるのかな。
「さて、貴女達がすれ違った集団に関しては、ステイシアの方で対応してくれるわ」
ステイシアが出て行った扉を眺めながら考えているとミランナが話を始めたので意識を向ける。
「何かわかれば私の方にも情報を持ってくるから、知りたければ集団の事に関しては話してあげるわ。だから、何が起こるか分からないから念のために、不用意に集団の事に関して聞きまわるような事はしない様にね」
「話してくれるんですか?」
「情報の内容によっては全部とはいかないけどね。話す事が出来る内容は話すわよ。貴女達から情報をもらったのだから、貴女達だって気になるでしょうからね」
リュイルの問いにミランナは答えてくれる。
まぁ、気になるかならないかで言えば気にはなるんだが。
集団に関してはリュイル達の判断に任せよう。
余計な事に首を突っ込んで巻き込まれたくないし。
「では、情報が入ったら教えてください」
判断を任せたら知ることになったよ。
教えてもらうのは集団の動向に巻き込まれないためと考えよう。
「わかったわ。ステイシアからの連絡があったら声をかけるようにするわね。そうねぇ、解体倉庫の受付にいるルティナからでいいかしら?」
「それはいいですけど、なぜルティナ?」
「それは、ヒロが定期的に解体倉庫に来るからよ」
確かに、ワイヴァーンの解体で定期的にいくな。
居場所が分かって確実に連絡が付くのは俺くらいか。
まぁ、借りている家でルティナと一緒に生活している事が、ミランナには知られていないようで何より。
知られていたら食事を求めて確実に押しかけてきそうだ。
「ワイヴァーンの解体ですね」
「ええ。それで、ワイヴァーンのに関してなんだけど、31匹のワイヴァーンの解体費用については冒険者ギルドで負担させてもらうわ。ワイヴァーンを貴女達に頼り切ってしまった事のお詫びのようなものね。それくらいで申し訳ないけど」
リュイルがこちらに視線を向けて来たので頷いておく。
討伐したのはフィアだが、解体料金に関しては何も言ってこないだろう。
満足する食事を出していれば気にしない感じだしな。
「それで、大丈夫です」
「ワイヴァーンの依頼料と10匹の買い取り金額の支払いについては少し時間を頂戴。今回、ワイヴァーンの群れに対しての報酬が決まってないのよ。ただ、緊急性や脅威など加味されるから報酬が高くなることは間違いないわ」
「それについても、ルティナからヒロの方に連絡をしてもらえれば」
「わかったわ、そのようにしておくわね。しかし、貴女達のおかげで冒険者と騎士団に被害なく事が終息出来て本当に助かったわ」
フィアがいなかったら冒険者と騎士団にかなりの被害が出たんだろうな。
ステイシアがそんな感じのような事を言っていたし。
「それに、貴女達は討伐した魔物をそのまま持ち込んでくれるから、この冒険者ギルドの利益も上がっているわ。前のフォレストファングの素材も高額だし、今回のワイヴァーンの素材も高額になるわ。ギルドで買い取れないワイヴァーンの素材はどうするのかしら?」
「ワイヴァーンの素材に関しては私達は何も、今回のワイヴァーンはフィアさんが一人で討伐しましたから」
「ヒロに任せるわ」
みんなの視線がフィアに集まった所でそう口にすると、視線がそのまま俺に移る。
「ワイヴァーンの素材の使い道ってなんだ?」
「知らないの?」
ミランナの問いかけに頷く。
魔物の何が素材になって何に使われるなんて全く知らないよ。
「牙や爪などは加工してナイフや剣などかしらね。皮や被膜などはマントや防具辺りかしら、魔力を帯びた素材だから軽くしなやかで丈夫なものになるわ。まぁ、ワイヴァーンのマントや防具を買おうとしたら高額になるけどね」
討伐の難しさから高額な品物になるのは間違いないだろうな。
素材も相当に良い物みたいだし。
丁度、加工が出来そうなメリアとレシェラがいるから聞いてみるのも手か。
「少し考えてみる」
「そうね急ぐこともないわ。高値で買い取ってくれる素材だから、他の街の冒険者ギルドに出してもいいと思うわ」
首都に行くんだから、そこの冒険者ギルドで買い取ってもらうのもありか。
使わ無い素材を俺が持っていても仕方がないだろう。
もし必要なったら、フィアに頼めばどうにかなりそうだしな。
ミランナとのやり取りの雰囲気から付き合いが長そうだが。
ギルドマスターであるミランナと直接話し合う事が出来るのだから、それなりの地位にはいるのかな。
「さて、貴女達がすれ違った集団に関しては、ステイシアの方で対応してくれるわ」
ステイシアが出て行った扉を眺めながら考えているとミランナが話を始めたので意識を向ける。
「何かわかれば私の方にも情報を持ってくるから、知りたければ集団の事に関しては話してあげるわ。だから、何が起こるか分からないから念のために、不用意に集団の事に関して聞きまわるような事はしない様にね」
「話してくれるんですか?」
「情報の内容によっては全部とはいかないけどね。話す事が出来る内容は話すわよ。貴女達から情報をもらったのだから、貴女達だって気になるでしょうからね」
リュイルの問いにミランナは答えてくれる。
まぁ、気になるかならないかで言えば気にはなるんだが。
集団に関してはリュイル達の判断に任せよう。
余計な事に首を突っ込んで巻き込まれたくないし。
「では、情報が入ったら教えてください」
判断を任せたら知ることになったよ。
教えてもらうのは集団の動向に巻き込まれないためと考えよう。
「わかったわ。ステイシアからの連絡があったら声をかけるようにするわね。そうねぇ、解体倉庫の受付にいるルティナからでいいかしら?」
「それはいいですけど、なぜルティナ?」
「それは、ヒロが定期的に解体倉庫に来るからよ」
確かに、ワイヴァーンの解体で定期的にいくな。
居場所が分かって確実に連絡が付くのは俺くらいか。
まぁ、借りている家でルティナと一緒に生活している事が、ミランナには知られていないようで何より。
知られていたら食事を求めて確実に押しかけてきそうだ。
「ワイヴァーンの解体ですね」
「ええ。それで、ワイヴァーンのに関してなんだけど、31匹のワイヴァーンの解体費用については冒険者ギルドで負担させてもらうわ。ワイヴァーンを貴女達に頼り切ってしまった事のお詫びのようなものね。それくらいで申し訳ないけど」
リュイルがこちらに視線を向けて来たので頷いておく。
討伐したのはフィアだが、解体料金に関しては何も言ってこないだろう。
満足する食事を出していれば気にしない感じだしな。
「それで、大丈夫です」
「ワイヴァーンの依頼料と10匹の買い取り金額の支払いについては少し時間を頂戴。今回、ワイヴァーンの群れに対しての報酬が決まってないのよ。ただ、緊急性や脅威など加味されるから報酬が高くなることは間違いないわ」
「それについても、ルティナからヒロの方に連絡をしてもらえれば」
「わかったわ、そのようにしておくわね。しかし、貴女達のおかげで冒険者と騎士団に被害なく事が終息出来て本当に助かったわ」
フィアがいなかったら冒険者と騎士団にかなりの被害が出たんだろうな。
ステイシアがそんな感じのような事を言っていたし。
「それに、貴女達は討伐した魔物をそのまま持ち込んでくれるから、この冒険者ギルドの利益も上がっているわ。前のフォレストファングの素材も高額だし、今回のワイヴァーンの素材も高額になるわ。ギルドで買い取れないワイヴァーンの素材はどうするのかしら?」
「ワイヴァーンの素材に関しては私達は何も、今回のワイヴァーンはフィアさんが一人で討伐しましたから」
「ヒロに任せるわ」
みんなの視線がフィアに集まった所でそう口にすると、視線がそのまま俺に移る。
「ワイヴァーンの素材の使い道ってなんだ?」
「知らないの?」
ミランナの問いかけに頷く。
魔物の何が素材になって何に使われるなんて全く知らないよ。
「牙や爪などは加工してナイフや剣などかしらね。皮や被膜などはマントや防具辺りかしら、魔力を帯びた素材だから軽くしなやかで丈夫なものになるわ。まぁ、ワイヴァーンのマントや防具を買おうとしたら高額になるけどね」
討伐の難しさから高額な品物になるのは間違いないだろうな。
素材も相当に良い物みたいだし。
丁度、加工が出来そうなメリアとレシェラがいるから聞いてみるのも手か。
「少し考えてみる」
「そうね急ぐこともないわ。高値で買い取ってくれる素材だから、他の街の冒険者ギルドに出してもいいと思うわ」
首都に行くんだから、そこの冒険者ギルドで買い取ってもらうのもありか。
使わ無い素材を俺が持っていても仕方がないだろう。
もし必要なったら、フィアに頼めばどうにかなりそうだしな。
20
お気に入りに追加
3,115
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界に飛ばされたら弱いまま不老不死にさせられて人生詰んだ件
異世界転生夢見るおじさん
ファンタジー
ある日、見知らぬ森の中を記憶を失い彷徨っていた主人公は瘴魔と呼ばれる化け物に襲われる。
そんな逃げ惑う主人公を救ったのはルドルフと名乗る謎の老人であった。
そして、老人は告げるお主はこの世界の住人ではないと――
記憶喪失の主人公が戦う術もなく不老不死にさせられ、異世界を救う使命を背負わされる。
これはそんな男の物語である。
#この作品はNote、小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+、ノベルバ、Pixiv、エブリスタでも掲載しております。
書き溜め期間以外は基本的に毎週土曜18時の投稿をしていく予定です。
異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆
八神 凪
ファンタジー
日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。
そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。
しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。
高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。
確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。
だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。
まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。
――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。
先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。
そして女性は信じられないことを口にする。
ここはあなたの居た世界ではない、と――
かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。
そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
【転生先が四天王の中でも最弱!の息子とか聞いてない】ハズレ転生先かと思いきや世界で唯一の氷魔法使いだった俺・・・いっちょ頑張ってみますか
他仲 波瑠都
ファンタジー
古の大戦で連合軍を勝利に導いた四人の英雄《導勝の四英傑》の末裔の息子に転生した天道明道改めマルス・エルバイス
しかし彼の転生先はなんと”四天王の中でも最弱!!”と名高いエルバイス家であった。
異世界に来てまで馬鹿にされ続ける人生はまっぴらだ、とマルスは転生特典《絶剣・グランデル》を駆使して最強を目指そうと意気込むが、そんな彼を他所にどうやら様々な思惑が入り乱れ世界は終末へと向かっているようで・・・。
絶剣の刃が煌めく時、天は哭き、地は震える。悠久の時を経て遂に解かれる悪神らの封印、世界が向かうのは新たな時代かそれとも終焉か────
ぜひ読んでみてください!
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる