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 ミランナからの依頼に含まれる解体なので、受付せずに解体倉庫に。
 解体倉庫の中にある受付にはルティナが。
 おっちゃんの仕事が忙しくて代わりに受付にいるのだろう。
 忙しいのはミランナの依頼のせいだしな。
 そのおかげでルティナと出会えたともいえるんだけど。


「ルティナ、おっちゃんいる?」


 受付でなにかの作業をしていたルティナに声を掛ける。


「ヒロさん、主任ですね。今呼んで来ますので少し待っていてください」


 顔を上げ笑顔でそう言って立ち上がり受付奥にある部屋に入っていく。
 朝には下着姿で揺れるおっぱいを見てるし、一緒に風呂にも入って触ってもいるんだけど、ギルドの制服からでもわかるくらいの巨乳を仕事中に揺らしてるのは違った魅力があるよなぁ。
 ルティナの揺れるおっぱいをみながらそんな事を考えていると、受付奥の部屋からおっちゃんが出てくる。


「忙しい所悪いな、おっちゃん」


 受付に来た所で声を掛ける。


「いや、解体が終わっているから忙しくはないな」

「ルティナが受付やっているから忙しいと思ってた」

「ああ、ルティナが受付やっているのは兄ちゃんが関係してるんだ」


 俺が?
 ルティナが俺の家に泊まっている事だったりはしないよな。


「ギルドマスターからの依頼受けてブラッドガウルを持ち込むことになってるだろ、兄ちゃんが持ち込んでくると解体しなきゃならねえんだ。そうなると受付にいられねぇから代わりにルティナがいるんだ」

「そうか、ブラッドガウルに関してはミランナに言ってくれ」


 おっちゃんも解体作業してるから受付にいられないのか。
 受付にいるならおっちゃんよりルティナのような巨乳の女性が良いけどね。


「言えりゃぁいいんだけどな。それよりも、兄ちゃんの取り分の肉は用意できてるぜ」


 おっちゃんの後についていく。
 フィアは一緒でリュイル達は受付で待つようだ。
 いつもの部屋だと思ったが素通りして違う部屋に。


「いつもの部屋じゃないのか?」

「ああ、あの部屋じゃ無理なんだ。肉の量が多くてな」


 別の部屋というかちょっとした倉庫のような場所に案内された。


「あの部屋じゃ無理だろ」

「そうだな」


 あの部屋もそれなりに広いと思ったがこの部屋にある肉の量をみれば確かに無理だな。
 部屋にある肉をアイテムボックスに入れていく。


「しかし、兄ちゃんのアイテムボックスはすげぇな。どんだけ量入れられるんだ?」

「俺もわからんって所だな」


 おっちゃんがアイテムボックスに肉が入っていく様を見て驚き聞いて来るが、俺の返事は決まっている。
 実際にどれだけ入るか俺も知らないし。


「そうだ、兄ちゃんと一緒にいる5人が皮を欲しいって言っていたからブラッドガウル5匹分取ってあるんだがどうする?」

「皮って加工するのに時間かかるよな?」

「そうだな、作るものにもよるが時間がかかるのは間違いないな」


 フォレストフロッグの皮の加工に時間がかかるとメリアも言っていた。
 リュイル達が何処で何に加工するつもりなのかわからないが、手元にあった方が良いだろう。
 俺がアイテムボックスに入れておけば状態はそのままだしな。


「皮も受け取っておくよ」

「わかった」


 おっちゃんに案内されて別の部屋に行き、5匹分の皮を受け取り解体倉庫の受付に戻る。
 リュイル達とルティナが楽しそうに会話していた。
 仲が良くなって何より。


「それじゃ、ブラッドガウル10匹出してくれ」


 ブラッドガウルを出しながら、おっちゃんの指示通りに10匹を並べていく。


「解体作業する連中に声を掛けてくるから後はたのんだ」


 おっちゃんは並べられたのを確認するとルティナにそう言って受付奥の部屋に入っていく。
 言われたルティナはなにやら作業をしている。


「ヒロさん、これを」


 作業が終わったルティナから紙を渡され、軽く目を通してみるとブラッドガウルを10匹受け取ったようなことが書いてある。
 最初に渡した分の紙は貰ってないよ。


「前回渡した分の紙は?」

「それは、ギルドマスターが確認していますので大丈夫なんです。今回からはギルドマスターが確認しませんので」

「10匹受け取った確認の用紙か」

「そうですね」


 ミランナからの直接依頼だから受け取った数をごまかすことはしないだろうけどな。
 これがあれば確実だな。
 これで冒険者ギルドでの用事は終わった。
 次は二日後だ。


「ルティナ、仕事がんばれよ」

「はい」


 ルティナに声を掛けると嬉しそうに返事が返ってきた。
 笑顔で見送られ冒険者ギルドを出る。
 このまま帰って昼の用意をするにはまだ早いな、どこか寄っていくか。

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