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第三章 〜新たなる冒険
65話 『風の大精霊』 煉獄ノ友編 完
しおりを挟むーークリスハイト。
ボーディアンの本当の名を知り、泣きじゃくっていた顔を拭い去り、グレイはクリスハイトに別れを告げてこの場を去る決断をする。
「クリスハイト…ありがとう。」
そして、グレイは白髪で、白と緑の混合色が特長的な、小さな4本の羽が生えた妖精に導かれるようにクリスハイトから離れていく。
「ねぇ、待って」
『何だ』
「君は誰なの」
『これから貴様と契約を結ぶ者だ』
「契約?」
『貴様の機能を停止させた心臓に変わって、ワラワが新たな心臓になってやるってことさ』
やはり、何とかなく察しはついていたが、ここは死後の世界で間違いなかった。確か真十光のイナの攻撃を受けて心臓をひとつきにされたはず。それで、完全に…。
『おい、歩くのが遅いぞ』
「ご、ごめん」
グレイは妖精に急かされ駆け足で詰め寄る。
『貴様は本当に生き返りたいのか?』
「え?」
『先ほどの死者との対話やこれまでの言動行動。まるで死んだことを受け止めてるようで敵わん』
「…。」
そう言われればその通りかもしれない。自分のした選択に悔いはないと言い切れる。それに久しぶりにクリスハイトと語らったことでどこか安心しきってこの世界に染まってしまおうとしたかもしれない。
『ワラワは先代との主従関係を切ってまでこっちに来てるんだ。あまり失望させるなよグレイ』
「先代…主従関係…君のご主人様って」
『質問の多いやつめ。それは貴様もよく知っている者さ。さぁ、もうそろそろだ』
「?!」
歩き続け数分。
グレイと妖精は、モクモクとした雲の上のような世界の末端で光の神秘的な大門とゲートを前にする。
「これは…」
グレイはその神秘的な大門に吸い寄せられるように足を踏み出すと、妖精に強く止められる。
『待て、愚か者』
「?!」
『死者がそちらの世界に行けるわけなかろうて。それは禁忌だぞ』
「それじゃあ…どうして俺をここに」
『最初に言うたろ。ワラワは貴様と契約を結ぶ者だと』
妖精はグレイの懐に飛びこみ、今は死した心臓部に小さな手を置く。
『契約、風の大精霊・シルフィア、主人グレイ、クロエの名のもとにその全てを譲渡する。対価として未来永劫のマナ供給と一部身体機関を頂戴す。…?!おっとこれは、何と酷く穢らわしい呪怨だこと。我が新なる主は呪われているのか』
「俺呪われてるの?」
『あぁ、相当強力な呪怨がな。こんな体に住みとうないぞ。クロエよ。』
ーーアグリーメント・エクセキューション。
契約締結。
ーー全く…不服な契約ぞ。私を失望させるなよ。
「ウッ…!!」
風の大精霊・シルフィアとの契約を結び、新たな心臓を手に入れ生を宿したグレイは、死者の住まう世界と反発し、神秘的な大門に吸い寄せられ、死者の住まう世界から弾き出された。
---------------------
「おいアンタ何やってんだよ!」
「黙っていろ、カイト=アルケイ」
カイトに肩を掴まれ、集中力を欠きながらもグレイの心臓に手を置き、何やら念じるクロエ。
「無理ですよ頭…治癒魔法でどうにかなる次元じゃありません。」
「ベンジャミン…頼むよ!どうにかしてくれ!」
治癒魔法で応急処置をしてみせた部下のベンジャミンに頭を下げてまでグレイを救おうとするアズマ。
それを見つめることしかできない一同。
カイトやクロエ、誰しもが一度は心臓が止まり、グレイが息を引き取ったことを確認した。それでもクロエとアズマだけはその事実を捻じ曲げようと葛藤する。そして、クロエは己の契約者、風の大精霊の力の全てをグレイに譲渡することで、新たな心臓の役割を風の大精霊に置き換えることで、グレイの心臓の代替品を作った。
「…?!来た。」
「へ?」
「「「「??」」」」
「全員下がれ!!」
「「「「「「「?!」」」」」」」
クロエの掛け声に皆驚きすぐさまクロエから距離を置く。一体この状況で何をしようというのか。
クロエには、グレイの体の中で、風の大精霊・シルフィアの生命力を感じ取る。そして、その生命力がグレイの心臓部に置き換わったのを感じ取り、契約が締結されたことを確信する。
「よかった…アグリーメント・キャンセレーション」
シュバババババ!!!!!!
クロエを中心にものすごい風属性のオーラが解き放たれ周囲は驚愕する。
風の大精霊・シルフィアとの契約を完全に切り離したクロエは、その全ての力をグレイに譲渡し、グレイを生き返らせる。
「んん…」
グレイはゆっくり目を開け、目の前で自分を見つめる美しい顔立ちの女性と目が合う。
「お帰りなさい、グレイ」
「お…母…さん…。」
気が動転しているのか、はっきりしていないのか、グレイは空想の母親を目にした気がした。いや、母親とはこうあってほしいという願望か、母親の存在を知らないグレイにとって、クロエの母性はまさに母親を彷彿とさせるそれだった。
「グレイ?グレイ?!」
カイトはグレイが意識を取り戻したことに気づき急いで駆け寄る。
「グレイ!!!!!」
それは師であるダズも同じこと。一度は諦めた命を、このクロエという魔導士が紡いでくれた。
命を救われたニーナや他の魔導士たちもすぐさまグレイへ駆け寄り安堵する。
「それじゃあ…あとはお願いできるかしら…私は、もう限界そう…」
「クロエさん!」
この場をすぐにでも後にしたいクロエを呼び止めるカイトは、クロエに深々と頭を下げお礼をする。どんな方法を使ったのかカイトたちにはよく分からないが、それでもグレイの命を救ったことに変わりはない。
十冠のクロエ、この場に居合わせた者たちは一生その名に敬意を表すだろう。
クロエは片手で軽く別れの挨拶をし、ホラーナイトキャッスルを後にする。
---------------------
「ゲホッ!ゲホッゲホッ…」
クロエは人目につかないところで闇属性魔法を媒介としたゲートを展開し、少し離れた森の中へ転移し、木陰で倒れ込む。
バサッ。
風の大精霊・シルフィア。
火、水、雷、土、風、光、闇の七大属性の真髄を司る七大精霊の一角。その力は死したグレイの心臓に置き換わることでその命を蘇らせることなど造作もなくやってのけてしまうほどの神級の力。何より風属性の根幹・マナ出力は現存する生物で肩を並べられるものはそう多くないほど。
それほどの圧倒的力と生命力を宿した風属性を代表する大精霊を失ったことで、露骨に体調を崩すクロエ。
何よりクロエとシルフィアとの契約には、他とは一風異なる契約が為されていた。それは、感情・情緒の生成や記憶蓄積機関の拡張や永劫の生命・不老不死体など、人が人であるべき最低限どの感覚と、人ならざる異質な副能力の拡張を実現させ、それと引き換えに自分が贈呈できうる全てのものをシルフィアに与えたクロエ。
シルフィア無き今、クロエの命は絶たれるかに思われたが、クロエはかろうじて一命を取り留める。それは、闇の魔女書との適合が関係していた。
「ハァ…ハァ…。闇の魔女書様様だな…つくづく用意周到じゃないか…ファクダ」
森の木陰に倒れ込みながら、クロエは星界の使徒のリーダーの名前を口にする。
---------------------
数時間が経ち、闇ギルド『サモン・スカルパー』の本拠地であるホラーナイトキャッスルにUMNの援軍隊が到着し、先遣した編成隊は回収され処置を施される。特に重症なのはソウヤ。一早いベルモンドの救出と居合わせたベンジャミン=スミスの活躍により、一命は取り留めるも未だ意識不明の重態。その次はグレイ。風の大精霊をその身に宿したことで、傷の回復は早いようにも感じられるが、重症に変わりはない。次に鬼のセルシアと対峙したジモンと、イナの大火力魔法をグレイの次に近くで受けたシオン。他にも偽りの十光に深傷を負わされたヒュイーゴやアビルと大体はこんなところ。
そして今回の闇ギルド『サモン・スカルパー』掃討・解体作戦において、1人の優秀な魔導士の命が奪われてしまう。フェルナンド=ナッシュ(25)。今年の四秀選考のAティアにも選ばれていた優秀な魔導士だったが、『サモン・スカルパー』幹部・ベンジャミン=スーザンによって殺害され、未だ逃亡中とのこと。
その他の主戦力は、十冠のグレンやソウヤ、グレイらの活躍によって見事に討伐され、『サモン・スカルパー』は完全解体。その際現れた星界の使徒の先遣隊・真十光を名乗る一団に関しては調査中。
その後、事後会合にて先に現着し、多くの魔導士を救い、新勢力・真十光を抑えた十冠の1人、クロエは姿を現さなかった。一体どこへ行ってしまったのか。
グレイらはUMNが派遣した魔救護車によって医療を受けながら移動、その後UMNかかりつけの病院に運ばれ最先端の医療技術を駆使して手術をし、一命を取り留め現在に至る。
サモン・スカルパー掃討・解体作戦から2ヶ月後。11月28日。
グレイは病室のベッドの上で50キロ程のハンドグリップを握りしめていた。
「おお、元気そうじゃねーかグレイ」
グレイの見舞いに駆けつけるは師匠のダズ。片手にはリンゴやバナナなどのフルーツが入ったバンカゴを手に訪れていた。
「今日はスペシャルゲストがいるぞ」
「え?」
「入ってこいや」
ガラガラガラ
グレイの病室に入ってきたスペシャルゲストとは、灰髪に相当歳を食った見た目の老体。かつての師・マタタビであった。
「マタタビさん?!どうしてここに…あなたは」
マタタビ=ダンストン。グレイの義理の祖父の息子にして、暗黒魔神王・ゼノンを封印せしめし七賢者の1人。こんな公の場に出てきていいような人じゃなかったのに、グレイのことが心配でつい病室まで足を運んでしまった。
「やぁ、グレイ。元気かい」
「はい!もうこの調子です!」
グレイはハンドグリップを何度も握り元気さをアピールする。
「君がまた無茶をしたと聞いて気が気でなかった」
「すいません…」
「でも、それと同じくらいに私は君に期待をしている。もしこの先君が私と似たような道を歩むのなら、先駆者として少し助言をしよう」
マタタビはグレイの元へ歩み寄り、ベッドの横にあった椅子に座り込み、ハンドグリップを握りしめていたグレイの手を取り、グレイを見つめる。
「君のこの手は仲間を守る時、その真意を解き放つ。だからこそ、大切な仲間を、君が欲した友を見つけなさい。それが君を強くするだろう」
ダズもマタタビと同意見だった。グレイの力は仲間がいて初めてその全てを解き放つ。仲間のために拳を振るえるグレイは真に頭の器にたる。
「マタタビ師匠、ダズ師匠、俺は見つけましたよ!大切な友達たちを!ニコッ」
グレイは満面の笑みを見せる。
ーーそうか…。それは良かった。
12月12日。
それから2週間ほどが経ち、グレイは退院してゼクシードらと共に餓鬼洞山へ向かう。
「ゼクシード、見てて、俺の今の力を」
「アルビニウムはいらないかい?」
「いらない。アルビニウム無しで月光和熊を倒す!」
グレイの3年半の修行の集大成のお披露目。そこに駆けつける人々。
ダズ、タツマキ、ゼクシード。
ベルモンドが引く車椅子に乗るソウヤ。
そして、セルバースの街から駆けつけたハナ。
何故かUMNの編成隊に捕まることなく逃げ出していた偽りの十光のニーナ。
多くの者たちに囲まれながら、餓鬼洞山の頂上に居座る山のヌシ・月光和熊と対峙する。
「「「「「「グレイ…!!」」」」」」
「お前とはもう丸3年くらいの付き合いか…」
「グァ?!」
「ありがとな」
タッタッタッタッタッ!!!
グレイは月光和熊へ向かって駆け出し、正面から勝負する。
「シルフィア!!!!!!」
『全く、精霊使いが荒い輩だこと!』
シルフィアはグレイの肩に具現化され、グレイと月光和熊の間に風属性のマナを集め留める。
ーーウィンド・エネストック
周囲の風とマナを時計回りに回転させ、エネルギーを留め、その中心にグレイは右ストレートをドンピシャで合わせる。
「精霊武装・風魔拳!!!」
ズバン!!!!!
シルフィアの風属性魔法にドンピシャで合わせて、一時的に風属性魔法を纏ってみせたグレイはそのたった1秒のインパクトで月光和熊の顔面に強打の一撃を打ち込み、月光和熊を討伐する。
「風属性魔法だと?!」
「魔力適性の無いグレイが?!」
「凄いじゃんあの子」
「やるじゃねーか!!!驚いたぜ」
「グレイ君…フッ」
長い間共に過ごした者や、共に戦った者たちは知っていた。グレイの魔力適性の無さを。だからこそ驚愕するグレイが扱った風属性魔法。そして3年かけて倒せなかった相手をワンパンしたこと。これが修行の成果なのか、はたまた別の要因なのか。それでもグレイは、ダズに課された修行を見事やってのけた。
そしてその姿に見惚れるニーナだった。
12月12日(冬)
3年半にわたる修行を完遂。
「さぁ…行こうか。新たなる冒険に」
第三章~新たなる冒険
ー完ー
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