グレイロード

未月 七日

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第三章 〜新たなる冒険

62話 『動き出す陰謀核』 煉獄ノ友編〜真十光襲来

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 星界の使徒ポラリス本部、十光の間にて。
 星界の使徒・七星セプテムステラーであるドゥーぺによって集められた真なる十光ルクスデケムのうちの3人。

紫皇シコウのイナ。
 見た目は男か?。白く透き通る肌に凛々しい顔立ち。そして少し長めの黒髪。何より後ろで一本に結んだ長髪と狐のような耳が特徴的な十光の1人。
青皇セイコウのアパッシオ。
 桃色の前髪と空色の長髪が特徴的な高身長イケメン。その甘いフェイスには男ですら心奪われるほど。
朱皇シュコウのエグゼクト。
 まさに鬼。それに尽きるほどに、朱色の肌に2本の角を生やした灰髪の筋肉ダルマ。

 そして3人の前に現れる赤と青の模様が入った狐のお面をつけた白マント、七星・ドゥーぺが姿を現す。
 それに十光の3人は片膝をつき頭を下げる。
「ドゥーぺ様、十光3名、アパッシオ、イナ、エグゼクト、惨状仕りました。」
「表を上げろ、アパッシオ。他も楽にして構わない。これより、そなたらには偽りの淡き光共から、己たちの人器を回収しに行ってもらう。」
「よろしいのですか?」
「あぁ。もうデータは取れた。全て回収して構わないぞ」
「かしこまりました。」
 
 『サモンスカルパー』のギルドや、シオンらを始末するために派遣されていた偽りの十光。セイメイら10人の役割は、未だ謎多き人器の性能とその負荷・代償の全てを見極めデータを集めることにあった。人器・羊王猛毛に水属性魔法を掛け合わせるという愚策や、セイメイの人器・那須ノ弓鬼の稚拙な扱い方、何よりも味方を鼓舞する人器・武田応扇火を一対一のサシで使用するなんてもってのほか。人器に理解の乏しい愚民による不出来でお粗末な戦いはドゥーぺを失望させるものとなった。

「所詮、やつら淡き光どもには人器は扱えなかった…それだけだ。奴らの処遇は全て任せる故、人器奪取を優先して動け」
「「「了解!!!」」」

 ドゥーぺは十光たちに背を向け、黒き美しい髪をなびかせ十光の間を後にする。



「イナ様…いかがなさいますか?」
 ドゥーぺがいなくなり、イナへ下手に出るアパッシオ。あくまでイナとは主従関係にあるアパッシオは、胸に手を置きイナの決断を待つ。
「もう1人を待つ」
「もう1人?どなたですか?」
「時期に…」

 ズバーーーンッ!!!
「ごちゃごちゃとかったりーーなぁ!!!早く行こうぜ!!!!腹が減って仕方ねーんだよ俺は」
 イナとアパッシオが手をこまねいている最中、エグゼクトが地面をぶち抜いて怒りを露わにする。

「貴様の空腹が満たされることはないだろ」
「肉はな?でも血は別だ。血だけは俺様の心を満たす」
「そういうものなのか」
「そういうもんだ」
「イナ様、いかがなさいます?正直、エグゼクト1人でも事足りるかと思いますが」
「…。待つ…これは命令だ、アパッシオ」
「ハァァァア???!!!」
「御意」
 イナの判断に怒りをぶちまけるエグゼクトだったが、アパッシオはそれに従い、無理矢理にでもエグゼクトを止め宥める。

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『第九の間』

 今年の四秀選考・Aティアに選ばれたアビル=ラムネードと同じく四秀選考・Bティアに選ばれたヒュイーゴ=ブリティッシュの前に立ちはだかっていた偽りの淡き十光と呼ばれる2人。

 すでに人器は2人とも解放しており、戦況は十光に軍配があがっていた。

『人器・服部二刀真剣ハットリニトウシンケン
 新撰組随一の二刀流の使い手である服部武雄の力を反映させた双刀。一説では二刀一対の珍刀であり、別名デスサイズと呼ばれる手元にガードのついた2本の刀、剣で戦うスタイルの十光。

『人器・明明水晶録ミョウミョウスイショウロク
 人器で唯一媒介となった素材も反映された偉人の力も、詳細が一切不明な1つ。
 その力は丸く透明な水晶体に念じ、動生物を生み出すというもの。しかし、そのどれもが下半身が魚の姿をしており、水のないところでは機動力が乏しいという欠点がある。逆を言えば泳げるだけの水環境さえあれば、人器・明明水晶録の独壇場とも言える。

「海属性魔法・マリンブリーム!!」
 ザバァーーン!!
 十光の1人は水属性魔法の特異点・海属性魔法で海水を生成し、津波のような勢いで大規模の塩水を展開する。
「おいおいおいおいおい???!!!こりゃやべーって!!!アビルーーー!!!」
「分かってますよ!」
 アビルは腰につけていたポーチから2つの巻物を取り出し、開いて術式にマナを流し込んで炭酸水の壁を生成する。
「異術・スプラッシュベール!!」
 バチバチバチバチ!!!!
 ザバァーーーーーン!!!

 大規模な津波と炭酸水の壁がぶつかり合い炸裂し、ファントムゲートの全域が大洪水と化す。
「流さ…ボボボボボッッッ」
「ヒュイーゴさボボボボボッッッ」
 ヒュイーゴとアビルは互いに海水と炭酸水が混じった異質の海に溺れる。

「人器・明明水晶録・噛守漁郡ゴマモンガラリョグン
 カニやウニなどの殻・甲殻をもつ生物であったとしても殻ごと噛み砕く強靭な顎を持つゴマモンガラの大群が海の中泳ぎ回り、ヒュイーゴとアビルの2人に襲いかかる。
ンイーンウン、ンンヒュイーゴさん!あれ!
「?!…ンンンンウン、ボハォなんだよあれ、ボホッ
 海水の中で手で口を塞ぎ、どうにか体内の空気を留めておく2人。それでも限界はいずれ来る。そんな中で2人に襲いかかる魚の大群を見て、驚愕したヒュイーゴは思わず空気を吐き出してしまう。

ーークッソ、このままじゃ2人ともやられちまう。ここは俺が…。

 ヒュイーゴは腰に装備している鞭に手を伸ばし、水属性オーラを纏わせる。
ーー水属性魔法・海蛇!!

 海蛇を模した鞭が海水の中で暴れゴマモンガラの大群を捌いていくが、それでの水の中の水圧は凄まじく、多くのゴマモンガラが鞭をすり抜けヒュイーゴとアビルの体に噛み付く。
「ボハァ…ポポポポポッッッ!!」
「ガハァ…ボボボボボッッッ!!」
 
 海水が赤く染まるほどに出血する2人を見て、十光の1人はさらにガロウザメを産み出す。
ーーサメ?!
ーーサメ?!
 ヒュイーゴとアビルは十光の産み出したガロウザメに驚愕する。
 ガロウザメは血の匂いに惹かれ、スピードを上げていく。

 アビルは瞬時にポーチから巻物を1つ取り出し、魔法を展開する。
ーー無属性魔法・簡易ゲート!!…発動しない?!

 巻物は海水によって湿り、マナを送り込んでもうまく反応を示さない。

ーーまずい、まずい、反応しない!頼む。

 突っ込んでくるガロウザメ。マナを注ぎ込むアビル。
海蛇騒乱マリンヴァイパー・ランページ!!」
 ヒュイーゴは鞭を無作為に振り回し、ガロウザメを弾いて、時間を稼ぎ、ギリギリのところでアビルは簡易ゲートを展開させ、ヒュイーゴと共に簡易ゲートに避難する。
 シュン!!

「ゲホッゲホッゲホッ」
「ゲホッ!!ゲホッ!!ペッ!!」
 2人は体内に入り込んだ海水を吐き出し倒れ込む。
「ハァハァ…いてーなマジで」
「この魚ッ!!肉食なんですかね」
 ブスッ!!
 アビルは肩や足に噛み付いていたゴマモンガラにナイフを突き刺し、殺して取り除く。

「助かったぜアビル」
「助かった…んですかね…だいぶしんどいですけど」
 アビルはポーチから残りの4本の巻物を取り出し、全て濡れて使い物にならなくなっているのを確認する。
「巻物か」
「さっき簡易ゲートを展開しようとしたら、作動にラグがあって…多分湿っちゃったからだと思うんですけど」
「全部使えないのか?」
「多分…もしかしたら展開にまたタイムラグがあるだけで、使えるかもしれないですけど」
 海水によって巻物を湿らされたアビルは大きな戦力ダウンをする。それに加えてゴマモンガラによって身体中に手傷を負った2人。十光、相当な実力であった。

 パキッ!!
「「?!」」
 簡易ゲートに亀裂が入る。
「そう長くは持たなそうですね…」
「覚悟決めるしかねーな」
 不出来な簡易ゲートは亀裂が生じ、崩壊寸前であった。これが崩壊すれば、また海水の中に放り出されて十光と対峙することになる。大した作戦も無しに人器持ち2人と対峙する恐怖は想像を絶するものとなる。

---------------------

『第二の間』

 ズバンッ!!!ズバッ!!ズババババババン!!!
 『サモンスカルパー』のギルドマスターであり、敵陣の大将・ジュラと拳で対峙するグレイ。素顔を見られたことで逆上したジュラがグレイに肉弾戦を仕掛け、それに乗って拳を交わすグレイの体術は、ほぼ対等といっていいほど。そこにグレイはアルビニウム(改良版)を活かして戦況を優位に進める。

「アル・ウイコアラパンチ・改!!」
 ブゥオオオオオオオオオオン!!!
「グハァ???!!!」
ーーまたこの白炎。一体なんなんだこの魔法は…グハッ…。
 
 ジュラは頬を殴られ、口から吹き出る流血を手の甲で拭い、グレイを睨みつける。

 ボボボボボッッッ!!!!
ーー長時間展開し続けても大して肉体に影響を与えない白炎…。相当練度が高いのか…それともやつの特異体質によるものか…。とにかく厄介だな…グレイ。

「ハァ!!!!」
 グレイは攻撃の手を止めず、ジュラに駆け寄って、蹴り上げる。
 ボンッ!!!!ボンッ!!!!!ボンッ!!!!
 微弱な白炎を纏わせた殴りと蹴りでジュラを追い詰めていくグレイに、ジュラも闇属性のオーラを纏わせた拳で対峙するが、体術ならともかく、上乗せさせた闇属性のオーラは毛ほどもグレイに効いていない。対魔法戦闘に関しては、やはりグレイの独壇場であった。

「おい、あんた。このオプションゲートは、あんたを倒せば壊れんのか?」
「さて…どうかな…」
ーー他のところは…セルシアは苦戦しているか…ラプトゥーヌは死亡。ベンジャミンは…勝ったか?!1勝1敗1引き分け。ミスター・Sの使者の言う通り、このガキとは相性が悪すぎる…ベンジャミンを呼ぶか…セルシアを解放して多対一の戦況に持っていくか。他はどうだ…ファントムゲートを解いても大丈夫か?。

 相性が悪いグレイの対処に手を詰まらせていたジュラ。それでも自分の素顔を見たグレイを生かしておくわけにも行かないため、ファントムゲートを崩壊させて、仲間を募る気でいたジュラ。他の間の現状を確認して、思考を進める。

「アンタを倒してここがぶち破れるんなら、ちょっと本気で行くぜ」
「本気だと?」
ーーこれ以上に何か策があるのか?。

 グレイは右手に纏わせていた白炎を灰色の包帯で拭い、白炎の一部を鎮火させて、ポケットに手を突っ込み、手持ちのアルビニウムを確認する。改良版が0と元祖アルビニウムが2つケースに入っていた。
 そして現状左手と左足、そして右足にに纏わせている微弱な白炎。
「1個で足りるかな…」
 グレイは右手で元祖アルビニウムをケースから取り出し左手に放って握りしめる。
 パリン!!
 ズボボボボボボッッッ!!!!!!ボゥ!!!!!!
 
 ジュラが初手で見せた蝙蝠の群れバットマン・フロックを対処するために使った白炎と同じだけの出力を放つ元祖アルビニウムを左腕に纏わせるグレイ。
 その火力にジュラはトラウマが蘇る。
「あの火力は…さっきの?!」
「行くぜ!!ジュラ=バッキンガム!!」
「グレイ!!」
 
「闇属性魔法・闇ノ茨ヤミノイバラ!!」
 ベンジャミンの薔薇ノ女王からアイデアを取って闇属性魔法で再現した無数の黒きツルと棘の踏襲。
 そのことごとくを避けて接近していくグレイ。
 ズバンッ!!ズバンッ!!!ズババババン!!!
「なぜだ!!なぜ当たらない!」

ーーやっと1人でここまでこれた。もう誰も俺の目の前で傷つけさせないために、師匠も、兄さんも、お姉ちゃんも、ソウヤさんも、ハルミさんも、シュウさんも、リリアンさんも、ゼクシードも…。



「お前は甘すぎる。何においてもだ。その甘さはいずれ仲間を危険に晒すぞ。今回は所詮畑を荒らすだけの害獣だが、これが星界の使徒だったら、お前が遊んでいる間に仲間は死ぬだろうな」
「遊んでません!」
「自覚がないなら余計にタチが悪いな」
「俺が今お前を狙ってたら…俺がお前らの居所を星界の使徒に漏らしたら…俺が巫女を拉致して逃亡したら…敵を仲間にするということはそういうことだ。改めて、俺はお前の甘さを失くすために同行してやる。常に仲間に刃物を突きつけられてると思って旅することだな」

ーーどれだけ悪態をついて、厳しくあたったところで、結局、ボーディアンさん、あなたは俺を、俺たちを命をかけて救ってくれた。もう2度と仲間を失わせないために、みんなを守るために、この3年間、死に物狂いで鍛錬を積んだんだ。
 あなたが繋いでくれた俺の拳で、今度は全部救ってやるんだ!!!
白き鷹の拳アル・ホークス!!!」

 左腕に纏いし、微弱な白炎と灼熱の白炎のふたつを合わせた凄まじい火力の白炎は鷹の形を模してジュラに襲いかかる。

「まずい!!闇属性魔法・ブラックア…」
ーー間に合わない…。

 ズバンッ!!!!!

 ズバンッ!!!!!

 ズバン!!!!!!

 驚異的な一撃がジュラの右頬に炸裂し、ぶっ飛ばすと同時に、ファントムゲートに亀裂が入り、少しずつ黒きドーム状の球体は崩壊していく。

 パキンッ!

「「「「「「「「「「「「?!」」」」」」」」」」」」
 ファントムゲートに囚われていた者たちはその亀裂に目を向け、何かを察する。

「まさかジュラ様が?!」
「ジュラ様…」
 ベンジャミンやセルシアはジュラの身を案じる。
「やったか…グレイ…フッ」
 シオンは笑みを浮かべる。ファントムゲートを展開したジュラがきっとどこかで倒されたのだろうと察するが、きっとそんなことをやってのけるのはグレイしかいないだろうと、確信した表情でグレイを与える。

「ファントムゲートに亀裂が…」
 これでソウヤが助けに行ける。ベルモンドは対峙する十光に全マナを消費してでも立ち向かう。

「ミネルバさん!あれ」
「ええ、誰かがやったのね」
ーー一体誰かしらね。ユウキの坊やか…それともあの灰色の子かしら…ゾクゾクしちゃうじゃない。

「お?いよいよ解放の時ですか、介抱してくれる方は居ませんかな?」
 倒れる十光の1人に対して、まったくもって面白くない親父ギャグを炸裂させるマジカルリバティー・ヨシノは、不笑の呪いでデバフ効果が付与され、体格が少し小さくなる。
「しまった…つい癖でやってしまった」
 凡ミスで弱体化してしまう。


「お?!誰かがやってくれたらしいな」
「ジュラ様…ジュラ様…ジュラ様…」
「おたくの大将がやられたのか?」
「黙れ!!!!チンケな魔導士め!」
「こわぇーなオイ。ただでさえおっかねー見た目してんのに」
 セルシアを砂属性魔法で拘束し、この瞬間をずっと待っていたジモンは勝利を確信する。あとは仲間が駆けつけてくれるのを待つのみ。


『第九の間』では、簡易ゲートが崩壊し、海水に放り出されていたヒュイーゴとアビルだったが、そのすぐ後にファントムゲートが崩壊し、海水が漏れ出し、水深が下がり始め、完全に崩壊して、海水はホラーナイトキャッスルの上層から漏れ出す。
「なんだか分かんねーけど、助かったぜ!!!!」
「これは一体?まさかジュラ=バッキンガムがやられたのか?」
 ファントムゲートが崩壊したことで、威勢を取り戻すヒュイーゴと、終始困惑気味の十光たち。


 
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「いくぞ」
「御意」
「おう!」
「…。」

 そして動き出す真十光たち。
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