グレイロード

未月 七日

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第三章 〜新たなる冒険

51話 『全力と本気』

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「それはどういうこと?」

 グレイから唐突に告げられた人を殺めてしまったという言葉。
 もしや靱のリーダーであるセナのことを言っているのだろうか。ゼクシードや他の研究員たちにより幾度もダイドウ深淵窟の調査が行われてきたが、靱構成員と思われる遺体はいくつか発見されるも、リーダーであるセナの遺体は発見されず、何の手がかりも見つけることはできなかったと報告を受けている。もしそのことを言っているのなら、グレイは何も悪くはない。ソウヤはそう伝えたかった。しかし、グレイの答えはソウヤの知る出来事とは全く別のことであった。

「実は、3年前…みんなと別れてすぐに俺は、ゼクシードと師匠と共に、イースト大陸へ短期間の旅に出てました。そこで、ある事件に巻き込まれて…俺は、マタタビさんから貰ったナイフで…人を殺めてしまった。」
「ある事件って…」
「ソウヤーー!!そろそろギルドに戻るぞ!片付けとかなきゃいけねー書類もあるしな!この2人も送んなきゃなんねー!!馬車が出るから早くしろ!」
 グレイが人を殺めてしまったという事件について後一歩の触れれそうなところでベルモンドに急かされるソウヤは、話を聞くことなく渋々馬車に乗り込む。

ーーグレイ君…大丈夫なのかな…。昔の話を語ろうとした時、少し手が震えてた気がする。相当深刻な問題なのかな。

 この何ともいえない不安な気持ちが消えぬまま、ソウヤはグレイと離れ2日の時が流れてしまう。

---------------------

 ノース大陸南東部沿岸の街『リーバングレートリーフ』にある独立ギルド『サモン・スカルパー』のギルドにて。

 コンコンコンッ!!
「バッキンガム様…入ってもよろしいでしょうか」
 扉を3回ノックし、ジュラの書斎に入る承諾を得ようとするメイド。
「ダメだ。今は化粧をしていない。用件だけ伝えろ」
「かしこまりました。では用件をお伝えしまう。ミスター・S様の使者と名乗る方がお見えになっていますが、いかがなさいますか?」
「やつが使者をよこすだと?いささか信じられないねぇ~~……まぁいい。化粧をするから客間で待たせておけ」
「かしこまりました。失礼します」

ーー何やら不穏な予感がするねぇ~。フフッ。
 ジュラは、肌を真っ白に塗りたくり、真っ赤な口紅と、真っ赤な眉毛、そして真っ赤な鼻をつけ、目の周りには青い模様を描き、まるで海外映画にでも出てくるかのような道化師の化粧を自分の顔に施す。そしてジェルワックスを使い紫色の髪全体を左へ流し、道化の衣装に身を包む。
「フォーッホッホッホ!!カンペキッ!完璧だよぉ~。我ながら最高の笑みをしている。さて、行きますかな」
 
 独立ギルド『サモン・スカルパー』のギルドマスターを務めるジュラ=バッキンガムは、ミスター・Sの使者と名乗る人物が待つ客間へ足を運ぶ。

 ガチャリ。
 トコンッ!トコンッ!トコンッ!
 甲高いブーツの足を音を聴かせ、ジュラは、使者と対面する方のソファーへ深く腰掛ける。
「お待たせ…したかなっ?!!」
「当たり前だ…どれだけ待たせれば気が済むんだ?」
「道化は決して人前に素顔を見せない。何故だか分かるかい?」
「…。」
 ガシャン!!
 ジュラは両手で力強くテーブルを叩き、使者の顔の目の前まで近づき、前のめりで威圧する。
「人をねぇ…『エガオニサセルタメダヨ』…。フォーッホッホッホ!!!」
 不気味な表情、不吉な笑み、そして恐怖の化粧。全てにおいて他人不快な気持ちにさせるジュラは終始自分のペースに持ち込み、話を進めていく。

「それでぇ~今回は何ようかね?ミスター・Sの使者」
「UMNが本格的に動き出した。標的は貴様ら『サモン・スカルパー』だ」
「でしょうねぇ~あれだけ公に賞金首狩りを起こしているんだぁ~そろそろだと思ってましたよ。して…誰が差し向けられるんですか?」
「煉獄のユウキ、ジモン、そしてグレイだ」
「んん?」
 煉獄のユウキ、そしてジモン=K=マクガレー。共に今年の十冠に選ばれている魔導士であるため、ジュラも存じていたが、それらと肩を並べるかのように名前が上がるグレイという人物には全くもって心当たりがなく、少し驚きの表情を見せる。

「誰ですぅ?そのグレイというやつはぁ~」
「知らなくて当然だ。今は表舞台に出てきていないからな。しかし、今回の戦いにおいて、1番警戒すべきなのはこのグレイだ。きっと貴様の喉元を噛みちぎるのは彼だろうな」

「…プッ!プッフォーーホッホッホッ!!何を言うかと思えば『フザケルノモタイガイニシロヨ!コノコムスメガ!!』。一体誰の喉元を噛みちぎるってぇ??」
「貴様だよ。エセ道化師…」
「何だとこのガキ!」
 ジュラは、使者の度重なる無礼な言動に我慢しきれず、首元へ手を伸ばしてしまう。その瞬間、使者はテーブルの上にある端末を投げつけ、その端末から光が現れ、ジュラは両目を抑える。
「眩しい!!いやぁ!!何だこれは!!」
『この程度の太陽光でさえ退かざる負えない事態とは…何とも悲しき定めだな、ジュラよ』
「?!…貴方様はミスター・S?!」

 使者が投げつけた端末は太陽光を媒体として作られた太陽光液晶アイテム・サンフラであった。携帯用として6インチ程度の大きさしか無く、手軽に映像を具現化し立体的な相手と会話することができるマジックアイテムである。

「なんと神々しい、目を当てられない…」
『ハッハッハッハッ!!君はうまいこと言うねぇ!いやぁ、とても面白い。不死身の体は慣れたかな?』
「ええ、勿論。全て貴方様のおかげですよ。」
『して、ジュラよ。今そちらにUMNの編成した魔導士たちが向かっていることは聞いたな?』
「えぇ。何やら十冠が2名ほどいるとか」
『そうだ…少々分が悪いかもしれないが、不死身の貴様ならなんとかできるだろう。その上で1つ頼みたいことがあるのだが…聞いてくれるかな?』
「それは勿論…何なりとお申し付けください」
 ジュラにとってミスター・Sは、自分に不死身の能力を与え、窮地から再び立ち上がる命を与えてくれたと言っても過言じゃないほどの恩があるお方。そのため、ミスター・Sの言うことには逆らえない。
『1人私の周辺を嗅ぎ回っている者がいてねぇ。その者を始末してもらいたい。名は、ユウキ=シオンだ』
「煉獄のユウキ…。かしこまりました。必ずや、始末して見せましょう。私からも1つよろしいですか?」
『なんだ?』
「グレイとは、一体何者ですか?」
『グレイ?何の話だ。私はグレイなど知らない』
「?!…。そうでしたか、いえいえ、お気になさらず。大した話ではありませんので、」
 ジュラは使者を睨みつけ、不必要な情報で自分を惑わしたことに腹を立てる。


「小娘、ミスター・Sはグレイなど知らないと言ってたぞぉ?どういうことだぁ!!」
「私の勝手な見立てだ。気にしないでくれ」
「クック…クゥ!!コノコムスメガァ…」
 ミスター・Sの使者はサンフラを回収し、サモン・スカルパーのギルドを後にしようとする。
「ジュラ…忠告はしたからな?」
「何を言うか」
「フッ…精々死なないよう努めろよ」
「フッ!不死身の私に言う言葉ではないな」

ーーグレイ…一体何者なんだ…。

 どうしても頭から離れないグレイという名前を度々復唱しては、思い出される使者の顔に苛立ちを覚えるジュラだった。

---------------------

 2日後、UMN本部前に集まる多くの馬車と単体の馬たち。

「うわぁぁあ!!馬がいっぱいだ」
「そりゃあ32人もいたらこれくらいは必要になるだろ」
 グレイとダズは、他のメンツとの合流を待っている間、馬を良し悪しをチェックしていた。
「こういう時、魔動車は使わないの?」
「んーー。コスパの問題だな。魔動車だって基本は借りもんだしな。こういう戦闘を説明した移動だと、事故らせて故障させちまう可能性があるからコスパ最悪なんだろうな」
「なるほど~やっぱお金に左右されることが多いなこの世界は…ウ?!ハハ、いいこいいこ」
 至近距離で馬をまじまじと見ていたグレイは一頭の雌馬に顔を舐められ、笑顔で対応する。

「おい…」
「ん?」
 雌馬と戯れていたグレイの肩を叩き、話しかけてきたのは十冠の1人、シオンだった。
「そこをどけ」
「何、急に」
「グレートヒメカ。そいつは俺の馬だ」
 そういってシオンは、雌馬に近づくと雌馬は興奮しながらもシオンに忠誠心を持ち、頭を深々と下げ、シオンに撫でられる。
「分かっただろ?」
「そういうことか…こっちもマジマジと愛馬を見つめててごめん。結構人懐っこいんだね、その…グレートヒメカ?」
「人懐っこい?そんなはずはないけどな…」
「そうかな??」
 グレイに対しては、シオンとは全く別の形で愛情表現をしていたグレートヒメカだが、シオン曰くこの種類の馬は人懐っこくはないらしい。

「グレイ!!ベルモンド達が到着した!俺たちはこっちだ」
「はーーーい!それじゃあ!また後で」
「…。」
 去り行くグレイの背中を見つめ不思議な顔を見せるシオン。まるで台風の目のような人間だと、そう思うシオンだった。


「こっちの班はとりあえず全員揃ったな。とりあえずウチは、一台の馬車と単品の馬2頭で移動するが…俺とソウヤで馬に乗るつもりだったけど、それでいいか?」
「俺はいいですよ!荷物あるし」
「構わん」
 グレイとダズの了承を得て、単品の馬にはベルモンドとソウヤが乗り、馬車を護衛する形で横につける。そして、馬車を引く馬にはUMNの方が乗るそうだ。

 その他の班も、それぞれが馬車と馬に分かれて乗り込み、UMNの引手を抜いた戦闘員総勢32名でノース大陸南東部沿岸の街『リーバングレートリーフ』にある独立ギルド『サモン・スカルパー』のギルドを目指す。

「そういえばグレイ、これカイトさんからの預かり物」
 レオネード・ハーツに入団して3ヶ月の新人であるギムは、グレイにある封筒を渡す。
 ギム=ファンティオ(17)。ちょうど3年前のカイトと同じ年齢のギムにグレイはどことなく兄の影を見る。
 ギムはイースト大陸出身であり、カイトに助けられた恩からレオネード・ハーツへの入団を決意した過去があり、カイトが敬愛するグレイにも興味が湧いていた。
「中身は何なの?」
「これは…」
「カード?いや、写真?」
 封筒の中に入っていたのは2枚のカードで、それらはかつてカイトが占いに使っていた未来を予見するカード『フューチャーズ』であった。

 1枚はアケル・インナヴィ号で占ったマタタビ、グレイ、ミヅキの後ろ姿が映っているもの。そしてもう1枚は、グレイ、マタタビ、ミヅキ、カイトがハルトのお墓の前で笑顔を見せていたものだった。しかし、ここから読み取れるものはそれだけではなかった。
 カイトには見えず、グレイにのみ見えるもの。その画に映り込むボーディアンとハルトの姿を。

「綺麗な写真…みなさん笑顔で…素敵ですね」
 ホーリー・シンフォから交換留学できていたナツナは写真を覗き込み、感想を言う。
「いや、これは写真じゃないよ。未来を投影するカード。つまりこれは、きっと、1枚目は何かの暗示。そして2枚目が…良い方向に変わった現れなんだよ…」
「「??」」

ーーそうでしょ?ハルト…ボーディアンさん…。
 グレイは2枚のカードを胸に当て2人に感謝する。命の恩人達に。


 バタバタバタバタ!!。ガラガラガラ…。
 急に馬車が止まり、一同少し困惑する。
「何でしょう…止まりましたね」
 ナツナはカーテンを開け外の状況を確認すると、UMN編成隊を乗せた馬車は一列に止まり、その両端を馬に乗る魔導士たちが警護する形となっているが、全員一時停止し、何やら辺りを伺っていた。
「師匠…」
「うん…何やら静かだなぁ」

 新生・ドセアニア連合王国を出立し、モスアニアまでの途中の森で、数十分馬を走らせただけで急停止する馬車に違和感を覚えるグレイ。
「ちょっと出てくる」
 そういってグレイは、外にいるソウヤたちに話を伺いに行った。
「君たち、支援魔法は使えるかぁ?」
「多少は使えます」
「大丈夫ですよ!」
「フッ。それなら、窓を開けて準備しておけぇ~。クセェクセェやつらのご登場だ」
 ダズは何やら不穏な気配を嗅ぎつけていた。

「ソウヤさん!ベルモンドさん!何かあったんですか」
「グレイ…いや、戦闘集団が急に止まりやがってな」
「多分すぐに動き出すと思うから馬車に戻ったほうがいいかも…。」
「そうですか、何もないなら良かっ…」

 ブゥウォン!!!
「ソウヤ!!!!」
 森の茂みからソウヤ目掛けて放たれる火属性魔法攻撃。
 ダッ!!…バスンッ!!!
 それに瞬時に反応したグレイは、拳で炎の球を殴り、消し去る。
 キランッ。
「?!…投擲!!!」
「「?!」」
 グレイは茂みから見えた光の反射を見逃さず、それが鋭利な刃物らしきものだと察する。
 シュンッ!!シュンッ!!シュンッ!!
 グレイたちUMNの馬車を取り囲むように放たれる無数の千本やクナイ、ナイフの数々は魔導士や馬を狙っていた。
 
 敵の攻撃手段にいち早く気づいたグレイ。それに呼応するように腰に手を伸ばすグレイ。しかし、腰に携えていたナックルナイフに手を伸ばすも、グレイはそれを抜くことができなかった。
「?!…まさか」
 ソウヤは瞬時に馬から飛び降り刀を抜いて、グレイに襲いかかる千本やクナイ、そしてナイフの数々を捌きまくる。
 カン!キン!カンカン!キンカンキン!!!
「ダメだ、数が多すぎる」

「無属性魔法・遠隔シールド」
 馬車に乗っていたナツナは、窓を開け、ソウヤたちを視認しながら、その周囲に3枚の小さな透明なシールドを展開し、それぞれを器用に動かして千本やクナイからソウヤたちを守る。
「エンチャント・ウァールウィンドウ」
 ギムは、ベルモンドとその馬を中心に半径3メートルを周回する旋風を展開し、風の回転でクナイやナイフを弾き返す。
 
 ヒヒーーーン!!!ヒヒーーーン!!!
 前後左右で何頭かの馬の鳴き声がし、辺り見回すと、他の班が利用していた馬車に括っていた馬たちに千本やクナイがブッ刺さっており、鳴き声を荒げ暴れ出したのである。
 
 前にいた馬は、暴れだしグレイたちに襲いかかる。
「水属性魔法・ウォーターベール!」
 ソウヤは瞬時に自分たちも馬の間に水の壁を張り、強制的に行動を抑制させる。
 グレイはソウヤが馬を抑制させている間に茂みの方へ駆けていく。
「あっ?!グレイ君!どこにいくんの」
「俺があいつらを倒します!」
「おいグレイ!勝手に動くなぁ!」
 ベルモンドは馬を引っ張りグレイを追いかける。
 
 1人先人をきり、森の奥の方へ逃げる敵を追いかけるグレイ。その身体能力の高さは3年前とは比べ物にならないほどに成長し、細かな木々や草木など、障害物の多い森の中であっても常人の数倍の速さで動き敵を追い詰めていくグレイ。
「おいおいおい、速すぎだろ、馬でも追いつけねーっての」
 そしてグレイは1人目の敵の服に右手で掴みかかり、そのまま左ストレートを顔面に決め込み、軽々と1人目をのす。

「「「ファイアボール!」」」
 敵を追いかけていたグレイの周囲から多重詠唱が聞こえ、一気に3つのファイアボールが飛んでくる。
「魔導士が何人束になっても、俺には勝てないよ!」
 三方向から放たれる火属性攻撃の1つに飛び込んでいき、ファイアボールを無力化しながら、それに驚愕する2人目の敵を飛び蹴りで倒す。
 それに恐怖したか逃げ惑う敵を3人、4人、5人、6人とどんどん倒していくグレイ。
「まじかよ…これが3年間月光和熊に負け続けてるやつの強さか?」

 ベルモンドは対人戦におけるグレイの強さに驚愕するも、グレイがのした敵を全て拘束し、編成隊の元へ帰還する。

「おいおいダズさんヨォ。あいつめちゃくちゃ強くなってんじゃねーか。俺なんて一切手助けしてねーぞ。その隙すら無かったしな」
「まぁ、元から魔導士キラーだからなぁ。こと対人戦は強いだろ。でもまぁ、それだけじゃねーな。あいつが本気で戦えば誰にも負けねーよ」
「どういうことだよ。事実月光和熊には一度も勝ってないんだろ?」
「そりゃ本気で戦ってねーからなぁ」
「いや、何でだよ!修行にならねーだろそれ」
 ダズは頭をかきながら、ベルモンドに噛み砕いて説明する。
「グレイにとって本気と全力は違うからなぁ。勿論グレイは真面目で裏表のないやつだ。どんなことにも常に全力で取り組んでやがるし、修行で手を抜いたことはねぇーと俺は思っている。だがなぁ~グレイは守るもんがねーと本気で戦えねーからなぁ。だから月光和熊との勝負にはまだ勝ち越せてねーのさ。その点でいえや、ガキどもと共に冒険してた、守るもんがあった時のグレイの方が、今よりよっぽど恐ろしかったと俺は思うねぇ」
「守るもん…か。」
 魔法のマの字も知らずに、魔力適性も皆無な11歳の少年が、紅白海賊王祭りで2位の座についたこと。そしてテロリスト組織のリーダーを1人で倒したこと。その他にもアケル・インナヴィ号での出来事など、どれをとっても仲間のため、誰かを守るために戦った時のグレイほど強いと感じる瞬間はなかった。
 グレイの底力は、仲間の存在あってのモノだったのである。
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