グレイロード

未月 七日

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第三章 〜新たなる冒険

50話 『十冠』

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 グレイはダズの所有する海賊船の船内で、新生・ドセアニア連合王国に向けての身支度を済ませる。
「おい、グレイ!準備できたか?そろそろ出ないと間に合わねーぞーーって…まだそのバックパック使ってたのか」
「うん。これ大事なやつだから」
 グレイは茶色ベースの大きなバックパックを雑巾で丁寧に拭きあげる。それは、11歳の時、初めて故郷であるマクアケ村を出る時に祖父から譲り受けた大切なバックパックだった。あの頃は、自分の体よりも大きいそのバックパックに色々と余計なものを詰め込んでいたが、今は体に見合うほどの大きさに小さくなっていた。いや、グレイが成長したことで、体が大きくなりバックパックが小さく見えたのだ。
 グレイはバックパックの中に、数日分の着替えと冒険者カード、そして、マタタビから貰ったナックルナイフをしまい、それを背負って海賊船を出る。
「着替えとかが無けりゃ荷物は少なくなるのになぁ」
「同じ服とか絶対嫌なんで…」
「この潔癖症め!冒険者に向いとらんぞ」
 たわいない話をしながら新生・ドセアニア連合王国へ馬車に乗り移動する2人。

 ルートはモスアニアまで片道6時間かけて向かい、そこで一泊してから余裕を持って2日に到着するという予定を想定しているダズ。

 
 馬車が出発してからグレイは3年前の冒険を思い出し浸る。
「みんな元気にしてるかな~」
「誰に1番会いたいんだ?」
「誰?んーー…1番は決められないけど、マタタビさんと兄さん、それとお姉ちゃんに会いたいな」
 マタタビ、カイト、ミヅキ。アケル・インナヴィ号から共にした3人は、やはりグレイにとっては別格の存在。無き家族に代わる新しい家族のようなものだったからだ。
「それに、ソウヤさんやシュウさん達とはドセアニアでも会ってないから…会いたいなぁ」
 ベルモンドやタツマキとはちょくちょく会っていたが、ソウヤ、シュウ、リリアンとはこの3年間一度も顔を合わせていないグレイ。その3人とも久しぶりに顔を合わせたいと願うグレイだった。
 そんなグレイを待ち構えていたのは、予期せぬものだった。


 エヴァンを出てから2日、新生・ドセアニア連合王国についてから5日が経過し、UMN本部にて開かれたサモン・スカルパー対策会合で初めに声をかけてきたのはレオネード・ハーツのソウヤだった。
「グレイ君~~久しぶり!!」
 ソウヤは久々に会うグレイに興奮しながら駆け寄ってくる。
「ソウヤさん!久しぶりです」
 今年21歳となるソウヤは、前の青年風な子供っぽい容姿から大人のような美男に成長しており、グレイも思わず感動してしまうほどだった。
「何だかよりカッコよくなりましたね」
「そうかな…ちょっと照れるなぁ」
「他の皆さんはこれからですか?兄さんやハルミさんは」
「あぁ…。ウチからはあとはベルモンドだけ。カイト君は…今やウチのNo.3だからね。彼指名の依頼が多すぎて、顔を出せないんだよ。No.2のハルミも同様。2大エースは忙しいんだ」
「そうですか…」
ーー兄さんも大変なんだな…。

 グレイと別れてから6ヶ月ちょっとが経ってから、カイトは中高学院を3月に卒業。そのままレオネード・ハーツに入団し、ハルミの元で光属性魔法と火属性魔法を極め、2年半。今やレオネード・ハーツの中でも3番手の実力に着き、レオネード・ハーツに大きく貢献していたカイト。ソウヤやベルモンドを軽く超えて行った天才は今や世界中で引っ張り凧なのだ。

「にしても驚いたよ。グレイ君も相当大きくなってて。20センチくらい伸びた?」
「そんくらいは伸びましたかね?育ち盛りなんで…エヘヘッ」
 昔の11歳の頃のグレイは、約140センチ程しかなかったが、14歳になった今のグレイの身長は、156センチと15センチ以上も伸びていた。それにしても20センチは少し盛りすぎて、男の子特有の見栄を張ってしまったというもの。

「驚いたことと言えばもう一個…」
「??」
「この作戦に十冠テンスターズがいること」
「どれですか?」
「あの黒マントの青年…ユウキ=シオンだよ」
 グレイはソウヤが指を差した青年に目を移しまじまじと見つめる。
「あれが十冠の1人?!」
「別名・煉獄のユウキ。犯罪者組織の依頼を中心にこなしてる実力者で、前年は9位、今年は4位に着けてる十冠の中でも上位の魔導士だよ…。」
 煉獄のユウキ。異名があることに心躍らせるグレイ。自分にも何かいい異名や愛称がつかないものかと悩ましい表情を見せる。
 そんなことは置いといて、グレイは十冠にそこそこの興味を示していた。
「そういえば今年の十冠って他に誰がいるんですか?」
「今年は…」
 続けてソウヤは今年の十冠の説明をグレイにする。
『十冠』
・1位、ゼノハンター(?)。
 最初期から3年連続で十冠の1位の座に着けている最強の冒険者。その実態は謎に包まれており、ソウヤでも会ったことのない幻級の人物で、巷ではUMNが外敵への抑止力のために作り出した最強設定の架空の冒険者と呼ばれている。真相はUMNの最高指揮者しか分からない。

・2位、ディムラス=ライオット(41)。
 最初期から3年連続で十冠の2位の座に着けている独立ギルド『メフィスト』のギルドマスターにして現役の魔導士。実在することが確かなことから、事実上、UMN最強の魔導士と呼ばれている。

・3位、グレン=スザク(25)。
 最初期から3年連続で十冠の栄光を手にする若き剣士であり、『紅蓮の鬼』の異名を持つ大剣使い。3年前のグリムデーモンによる旧・ドセアニア王国襲撃の際、レオネード・ハーツのギルドマスター・シグレらと共にグリムデーモンを討伐した英雄の1人である。

・4位、ユウキ=シオン(15)。
 前年度は9位、今年は4位の座に着いた若き魔法の天才にして、煉獄の異名を持つ狂気の子。闇組織や犯罪組織に強い執着心を持ち、こなしたSランクとSSランクの依頼は数え切れず。自他共に認める本物の実力者である。

・5位、ラクシュミー=セバスチャン(28)。
 今年初の十冠ランクインであり、火属性魔法と水属性魔法の複合・霧属性魔法を得意とする女性魔導士。ここ1、2年で急成長させたアイドル業を主軸とする会社『株式会社・インフィニティ』の社長を務め、自社の若手やUMN加入者の一部の後進育成にも力を入れており、育成面や芸能面からUMNを支援する。その貢献度の高さからこの地位に着けている。

・6位、コウガ=ハヤブサ(25)
 前年度は十冠の称号を落とすも、最初期と今年の2度にわたるランクインを果たしたUMN屈指の日本刀の使い手である日出る国・ニホン国出身の『蒼き隼』。彼もまた3年前のグリムデーモン討伐に尽力した英雄の1人である。

・7位、ジモン=K=マクガレー(30)。
 ノース大陸南西部の街・セルバースに拠点を構える冒険者であり、独立ギルド『リリック・ファンタズマ』にも属している自由気ままのガンマンであり、その巧みな射撃の腕はノース随一とも言われ、そこに魔法が加わればゼノハンターにだって噛み付けると噂される逸材。そんな彼も前年度は10位、今年は7位に着けている。

・8位、グレミィ=ワンダーランド(23)。
 今年初の十冠ランクインであり、数年ほど前に属していた冒険者パーティーが壊滅したことで、今は単独で任務をこなす。その依頼完了数は十冠の中でもずば抜けており、全てのクエストランクを問わずこなすため、年間で千件を超えるとも言われており、UMNに対する貢献度が評価され、8位に着ける。

・9位、クロエ(?)。
 今年初の十冠ランクインとなる女性魔導士であり、彼女もまたパーティーや独立ギルドには属していない孤高の冒険者であり、限られた実力者しかこなせないSSランクの依頼を3度もこなしたことからこの座に着いている歴とした実力者である。それ以外の情報は何も無い。

・10位、ギルガメッシュ(?)。
 前年度7位の座に着けていた実力者であるが、今年は前年に比べてサボり癖が目立ったかランキングを落とすも、ギリギリ十冠の座を維持する魔導士。その実力はUMN上層部も認めており、外敵への抑止力のためにも十冠の座を維持してもらいたい1人でもある。

「…とまあ、これが今年の十冠。四秀選考も聞いておく?ウチからはハルミやカイト君、それに僕も入ってるけど」
「あの…、十冠のクロエさんって誰ですか?」
「クロエ?んー…僕もあまり詳しくないんだ…特にクロエって人は情報が少なくて。ただSSランクの依頼を3件もこなしてみせた相当な実力者で…孤高の存在から、多分1人でやったんだろうってことで、ユウキと肩を並べるかちょっと下くらいだってみんな言ってる。実際のところは分からないけど…クロエが気になるの?」
 クロエ…マタタビから聞いた自分の母親と同じ名を持つ女性。もしかしたら。いや、そんなわけはない。生きているかもしれないという幻想がグレイの頭をよぎるも、マタタビが自分に告げた母の死は確実なものであるとグレイも確信している。これは偶然。偶然にも同じ名を持つ女性が目の前に現れただけ…。
 それでもグレイは、どうしてもクロエという女性と会ってみたくなった。
「クロエさんはどこにも属して無いんですよね?」
「らしいよ」
「UMN本部に通い詰めれば…あるいは、いやいや、それでも修行もあるし、んーー、どうしたもんか」
 クロエについて確かめたいことはあれど、今は月光和熊の件もあるため、そこそこ距離の離れたエヴァンとドセアニアでは勝手が悪いことに悩むグレイ。

 そうこうしてるうちに続々と会合のため会議室に集まってくる冒険者および魔導士たち。その数32名。中にはソウヤの話していた十冠の1人、現7位のジモン=K=マクガレーを筆頭に、独立ギルドに所属する多くの名の知れた魔導士たちが集められていた。

「おっ?!そこのボーイ!見ない顔だなぁ~新人さんかい?」
 会合の場でグレイに話しかけてきた人物は、独立ギルド『ミランダ・オリハルコン』に所属するヒュイーゴ=ブリティッシュ(26)であった。
「誰です?この人」
「ヒュイーゴ=ブリティッシュ…今年の四秀選考のBティアに分けられてる1人だよ…」
 話しかけてきた者に対して、ソウヤに小声で尋ねるグレイ。
ーー四秀選考ねぇ~。
「どうもグレイです」
「グレイ…うぅん、あんまりかっこいい名じゃないねぇ~弱そうだ」
ーー(怒)。
 唐突なヒュイーゴの煽り文句に思わずイラッと怒りを露わにしてしまうグレイ。四秀選考に選ばれているからの自負からか、自分のことを知らないためにマウントを取りに来たか、どちらにしろいい気分はしない。

「出会い頭に何なんですか?」
「いやはや、失敬失敬。今回の招集は選ばれし者のみ。足を引っ張られてはこちらの身も危ういというものでね。悪いことは言わないから実績のない者は去ったほうがいい」

「おい、アンタ…」
 ソウヤが仲介に入ろうとしたその時、1人の男が地響きをあげ近づいてくる。
 ドスンッ!!ドスンッ!!
「おいクソガキィ!!誰の弟子が弱いってぇ?」
「んぁ??誰だアンタァァア?!…あ、あ、あ、アンタは?!伝説の海賊?!ダズ=バッハトルテ!!」
 ヒュイーゴはダズの鬼の形相を見て腰を抜かしてしまう。
「ま、まままマジかよ?!ボーイ、ダズの弟子なのか?!」
 ヒュイーゴはすぐさまグレイの手を取り、思いっきり上下に振り友好の姿勢を見せる。
「いやはやいやはや、これはこれは、ダズ=バッハトルテのお弟子さんとは、失敬な!うん、よくよく見たら強そうじゃないかぁーー。本作戦も期待しているよボーイ!そんじゃ!」

「何だったんですか…」
「さぁね…」
 ヒュイーゴはまるで台風かのように唐突に現れ場を荒らしまくっては、唐突に消え去ってしまった。


「悪ぃーなぁソウヤ!遅れちまって…おっ?グレイとダズもいんじゃねーか」
「どうも」
 ベルモンドがソウヤたちに合流する。そのベルモンドの背中には男性と女性、2人の影があった。
「ちょっと2人を探してて遅れたわ。紹介するわ。『レオネード・ハーツ』の若手・ギム=ファンティオ(17)と、『ホーリー・シンフォ』から交換留学で来てるナツナ=イズモ(16)さんだ。グレイがいるなら良かった…歳もそう離れてねぇーから、仲良くしてやってくれや」
「初めまして、グレイです、宜しくお願いします」
 年上ということもあり礼儀正しく入ったが、後からベルモンドに堅苦しいと指摘をされタメ口で接することにしたグレイ。

 シグレ伝いに聞いたベルモンドの話によると、今回の作戦会議では事前にパーティーを5つに分ける予定だったらしく、ソウヤ、ベルモンド、グレイ、ダズ、ギム、ナツナと意外と人数のキリがいいため、上の判断に従いつつも基本的にはこのメンバーで行動する事になるらしい。

「皆様、長らくお待たせしました。ご着席になってください」
 UMN運営所属『サモン・スカルパー対策本部総指揮者』である、バットマン=イカリング(40)は、2人の本部受付嬢、リリサとナナサを連れ、会議室に足を運び、席につく。
「ではこれをお願いします。」
「「かしこまりました」」
 リリサとナナサは、バットマンに渡された資料を本作戦に参加する32名に配って回る。
「今回皆様に共有する資料は、サモン・スカルパーのギルドがある場所、そして総戦力、作戦の大まかな概要とその他事務的なことになります。目を通してください」

ーサモン・スカルパー対策資料ー

・サモン・スカルパーの拠点となるギルドの位置は、ノース大陸南東部沿岸の街『リーバングレートリーフ』にて確認。約60メートル強にわたる黒色の西洋城型の建物になる。

『総戦力』
・最重要人物、ギルドマスター・ジュラ=バッキンガム(35)。近年稀に見る闇属性魔法の使い手であり危険度はSランク。
・副長、セルシア=セントジョージ(31)。情報無し。
・戦闘員、ラプトゥーヌ=ジュラシック(21)。近年稀に見る風属性魔法の特異点・ヒョウ属性魔法を使用する若き魔導士。
・戦闘員、ベンジャミン=スーザン(23)。今年の四秀選考のCティアに選ばれている実力者で、依頼完了数が多かった事が挙げられるが、基本は討伐依頼を主軸とし、生き物から人間まで、討伐任務は決して生かしてはおかない。殺すまでが依頼だという偏った思想を持っている、ある意味では最も危険な人物である。
 そして、その他未登録の魔導士が16名前後を確認。計20名ほどからなる独立ギルド。

『作戦』
・以下省略。


「そちらの資料にも書かせていただきましたが、サモン・スカルパーはUMN加入から3年で確認できただけでも4つの独立ギルドを個人的な都合で壊滅させ、他のギルドに対しても業務妨害をはたらいています。何より重要視しなければならない点は、裏組織との繋がりがある事。正確に言えば、前年度と今年度の四秀選考該当者の中で行方不明となった魔導士6名に最後に接触した者たちがサモン・スカルパーの構成員であることから、裏組織が掲載する闇市の懸賞金システムを利用した殺人行為および遺体受け渡しに関与している可能性が高いと見て、今回UMNはサモン・スカルパーのギルドを解体するむねに至りました!皆様どうかお力を貸してください!」
 「「よろしくお願い致します」」
 本作戦の総指揮者バットマンと、受付嬢リリサ、ナナサは深く頭を下げ、今回集まってくれた魔導士たちに協力を要請する。

「サモン・スカルパー…遅かれ早かれこうなることは目に見えてたよなぁ」
「そうだね…良い噂は聞かなかったから…」
「話を聞く限りだとどうしようも無い連中だな」
 グレイは資料にしっかりと目を通し、サモン・スカルパーの極悪性を痛感する。
「やれんのか?グレイ。敵は犯罪者組織だ。躊躇したらみたいになるぞ」
「…。」
「昔みたい?何かあったんですか?」
「そりゃあ…」
「問題ないです。あの時みたいにならないために、俺は修行を積んだんだから!やれますよ俺!」
 ダズは弟子の決意の目に希望を抱き、覚悟を決める。
「そうか!なら、今回はアルビニウムを解禁しろ」
「本当に?!使ってもいいんですか?」

「そこの方…少しお静かにお願いします」
 今までダズによって封印されてきたアルビニウムの使用を解禁された事で大声で喜んでしまったグレイを注意するバットマン。
 人体を約6500度の熱で焼き尽くすアルビニウムは、グレイの右腕に消えない火傷痕を残し、死さえ覚悟されるものになったため、その使用を禁じていた。それでも3年経った今のグレイならば短時間の使用に耐え、さらにはうまく使いこなせるだろうと踏んだダズはアルビニウムを解禁させる。
「シャーーー!!やってやる!」

 会合は無事終わり、それぞれが2日後のノース大陸南東沿岸部『リーバングレートリーフ』出立に向けての遠征準備を始める。

「ねぇグレイ君…」
「何ですか??」
「昔…何かあったの?ダズさんとの話でちょっと気になって」
「あぁ~。俺3年前に…人を1人、殺めてしまったんですよ…」
「え?」
 グレイの衝撃的すぎる告白に、ソウヤは思わず足をすくめてしまった。
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