グレイロード

未月 七日

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第二章 〜家族のカタチ

43話 『最強の長』

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 右足を集中的に狙われたグリムデーモンは、両手両膝を地につけ、伏せた状態で動きを止めるも、無抵抗なわけではなく、体内の魔力を練り上げ、光線という形でドセアニア王国を攻撃する。その威力はドセアニア王国を半壊させるほどの威力を秘めていた。
 そして、グリムデーモンは改めて両腕に力を込め、立ちあがろうとする。しかし、右足の肉を失ったグリムデーモンはその大きく重量のある巨体を支えきれず、右足の骨は折れて砕けてしまう。
 バキバキバキバキッ!
 再び右膝を地に落とすも、どうにか左足と両腕を使い、這いつくばりながらドセアニア王国を目指して進撃し始める。
「おい!グリムデーモンが動き出したぞ!」
「カイト!マジックエネルギーガンで迎撃するしかない!」
「わかりました!マタタビさん!マジックエネルギーガンを」
「あぁ、頼んだぞ」
 カイトたちはマタタビらからマジックエネルギーガンを譲り受け、グリムデーモンへ向かって駆け寄っていく。
「これはどうすればいいんですか?」
 マジックエネルギーガンを使用したことのないカイトは、その取り扱いが分からず困っていた。
「そのサイト手前に出っ張りがあるだろ?」
 ハルミに言われサイトの手前を見てみると何やら両指で摘めるほどのボタンのような物が見てとれた。
「そこを摘みながら上へあげて、エナジーボトルを挿入するんだ。それで蓋を閉めて終わり」
「詳しいですね」
「昔、光属性魔法を媒介としたエナジーボトルの原料を作る協力をしてね。それで知識を得たんだ」
 光属性魔法という希少性の高い魔法を媒介としたエナジーボトルの製作に協力していた過去を語るハルミ。その関係でマジックエネルギーガンを使用したことがあるらしい。
「実際、あのバケモノに効くもんなんですか」
「さぁね。それは、原料となった人間のマナ次第みたいなところはあるからな。出力の高さは一概には言えない」
「なるほど。それじゃまあ!試してみますか!」
 カイトはグリムデーモンの側面へまわり込み、右腕を狙ってトリガーを引く。

 ピュン!ピュン!ピュン!

 マジックエネルギーガンから放たれた弾丸は、まるで光線のように輝きを放ちグリムデーモンに襲いかかる。そして、着弾地点で発火し炎でグリムデーモンの皮膚を燃やし尽くす。

 ?!…ガァァァァァァ!!!!
 グリムデーモンは、まるで苦しんでいるかのように、悲痛な叫びを放つ。

「も、燃えた」
「つまり、そのエナジーボトルは火属性の性質を持ってるってことだ!」
「なるほど、そういう感じか」
「そんでこっちは!」
 今度はハルミがグリムデーモンの右腕にマジックエネルギーガンの弾丸を着弾させると、青白い稲妻がグリムデーモンの右腕を感電させ、またしてもグリムデーモンは叫び出す。
「雷属性だったか!にしても相当効いてる風だ!このまま畳み掛けるよ」
 実弾銃があまり効いていなかった反面、マジックエネルギーガンはグリムデーモンに相当なダメージを与えていた。しかし、…。

 カチッ、カチッ、
「?!…弾切れ?!」
「マナが尽きたんだ。すぐにボトルを入れ替えるんだ」
 ーーまだ十数発しか撃ってないのに。あと2本じゃ到底足りない。

 それでも、カイトは攻撃する手段が潰えるまでは、手を緩めてはならない。


 約30分のグリムデーモンとの攻防戦で全ての物資を使い切ったカイトたちは、完全に打つ手なし。
 右足を破壊し、右腕に致命的なダメージを与えたのみで、撤退を余儀なくされる。
 グリムデーモンの行動を抑制させることはできたものの、グリムデーモンが地を這い、ドセアニア王国へ進撃するのも時間の問題。
「終わりか……」
 打つ手が無くなり絶望に打ちひしがれるハルミ。カイトはハルミに寄り添い、その瞬間を見守るのみとなる。

 バタバタバタバタバタバタバタバタ!!!
「…?なんの音だ…」
 バタバタバタバタバタバタバタバタ!!!
「なんでしょう…」
 2人は周囲を見回し、音の正体を探る。
 音は徐々に大きく近づいてくる。
「上?!」
 カイトは咄嗟に上を向き、音の正体を突き止める。空を駆ける5台のヘリコプターを目視したのだ。
 そのままヘリコプターはカイトらを他所にグリムデーモン、そしてドセアニア王国の方角へ向かっていく。

 そして、グリムデーモンの上空につける3台のヘリコプターのうち、1台の扉が開く。
 ガガガガガ!
「ほな、ちょっくら締めてくるわ、」
「お願いします」
 1人の白髪で和服を纏う老体がヘリコプターから降り、グリムデーモンへと直下していく。
 ヒュウヒュウ~。風を切りながら鬼の形相でグリムデーモンは迫るその老体は、右拳を握り、左手で包み込むようにして構えマナを込める。
「このアホだらぁがぁ!!」
 水属性と風属性を複合させた嵐属性のオーラを纏いし右拳でグリムデーモンの背へ一撃をぶち込む。
 ベリベリベリベリベリベリ!!!!
 拳が触れている間、高圧の水と風の刃がグリムデーモンの背中を掻っ捌いていく。
 ガァァァァァァ!!!!!!!
 想像を絶する痛みにグリムデーモンは暴れ出し、左腕を背中へ回し自分の背中に止まる蚊でも叩くかのように腕を振るう。
 老体は瞬時にグリムデーモンの背中から飛び降りてグリムデーモンの一撃をかわす。
「僕たちも行くぞ、グレン!」
「あぁ!!待ってたぜ!この時を!!」
 ヘリコプターから続々と飛び降りる戦士たち。グレンと呼ばれる朱色と黒のメッシュ髪の男は背中から赤き大剣を抜き、グリムデーモンの首を狙って大剣を振り下ろす。
紅蓮万象グレンバンショウ!!!」
 男は紅蓮色の勇ましい炎で、まるで象を具象化するかのようなオーラを放ち、グリムデーモンの首筋に重量級の一撃を喰らわす。しかし、グレンの一撃は肉は断てど、グリムデーモンの強靭な骨は断てず。半分まで切り込んだところで刃が止まってしまう。
「クッ!さすがに首狙いは一撃じゃ無理か、」
「否!1人ならともかく、2人なら切れぬもの無し!水星剣・居合、流流対天ルルタイテン
 もう1人の剣士はグリムデーモンに衝突してしまうかどうかギリギリのゼロ距離でやっとこさ刀を抜き、グレンの大剣が切り込んだ場所へ的確な一閃を放ち、グリムデーモンの首を見事に切り落とす。
 ズドーーーーン!!!
 切り落とされた首が地を揺るがし、命を絶たれたグリムデーモンは、四肢に力を失い巨体を倒す。


「ハァハァ…あれは?」
「ギルド、マスター…」
「?!」
 ハルミの口から聞こえてきたその老体たちの正体は、1人はレオネード・ハーツのギルドマスター、シグレ=ヒナモリだと確定する。
 ハルミはすぐさまギルドマスターの元へ駆け寄る。
「ギルドマスター!!」
「お?…ハルミかぁ?」
 少し遠目に見えたその青年を目を細めて確認するシグレ。
「ギルドマスター!どうしてここへ…ハァハァ、」
 ハルミは全速力でシグレの元へ駆けつけ状況を聞く。
「あぁ。お前たちがドセアニアに向かってから再度、ドセアニアの三臣家と連絡を取る機会があってな。そこで、何やらグリムデーモン復活を濃厚視するような発言があってな…確か内容は巫女がどうこうってな」
 その話を唯一知ってる人物。それは、三臣家の1人、アルベルト=ヒュートンであった。
「ヒュートン家の人か…」
「あぁ、そうそう、そんな名だったっけ?あれ?そういやなんの話だっけか」
「ボケすぎだろ…」
 頼りあるんだか、頼りないんだか。御歳65歳のレオネード・ハーツ最強のギルドマスター、シグレ=ヒナモリがこの緊急事態に駆けつけてくれた。
「他の連中はどうした?」
「ソウヤはあっちで、一緒にグリムデーモンと戦ってました。ベルモンドは敵のアジトで無事にやってます。ただ…」
「ん?」
「ヒナァ、あっ、タツマキとミヒャは、ドセアニア王国の警護に当たってて、その…あの有様で…」
「おーーーーい!!!!」
 シグレはハルミに事情を聞き、すぐさま上空を舞うヘリコプターに合図を送る。
「すぐに!!!!ドセアニアへ向かってくれぇえええ!!!!」
「了解~」
 ヘリコプターを操縦していたレオネード・ハーツの他の魔導士は1台を残して、他のヘリコプターをドセアニア王国へ向かわせる。

「まぁ、何はともあれお前たちが無事でよかった。よく耐えたなハルミ」
「はい…。」
「他に怪我人は?」
「あっちに協力してくれた仲間たちがいます」
「すぐにヘリで向かわせよう」
 
 こうして、グリムデーモンの進撃は、遅れて現着したレオネード・ハーツ・ギルドマスター、シグレ=ヒナモリと、紅蓮の戦士・グレン、そして群青色の髪の侍・コウガによって討伐され、止められる。
 その後、シグレたちを連れリリアンの元へ到着した一行は、ミヅキ、グレイ、カガチ、ナギ、ゼクシードをギリギリヘリコプターに詰め込み、先にドセアニア王国へ帰還させ、他の者たちは数十分かけて徒歩でドセアニア王国を目指す。
 
ーーー------------------
 それから1週間後(事後報告)。

 先に到着していた独立ギルド『レオネード・ハーツ』『マジカル・ギルフォード』『レッグ・エグフォース』そして、数人の冒険者を含めたの混合部隊は、ドセアニア王国中を駆け回り重症者の治療と介抱に時間を割く毎日に明け暮れ、続々と合流する周辺国や周辺に拠点を置く独立ギルド、そして冒険者ギルドから要請を受けた野良の冒険者たちを含め、総勢600人でドセアニア王国の再建に尽力を尽くす。
 そして1週間の休息を取り、次々に目覚める重軽傷者たち。
 ダイドウ深淵窟での戦いに関与した者の中で初めに目覚めたのはカガチ。カガチは、元から意識のあったゼクシードやトール、そしてシュウに囲まれ目を覚ます。
「ンゥ…。」
「カガチ、目が覚めたか…」
「ァ…トール?ゼクシード?うん、イッ」
「無理すんな。結構な大怪我だったからな」
「どうなったの?あの後、ナギは?セナは?みんなは?」
「多分、全員が目覚めてからの方が良いと思うんだが…」
 トールはカガチの言葉を遮り濁す。
「そう…。」
 何やらカガチも悟った様子を見せる。ただし、周りを少し見渡し、ナギの朱色の髪が目に止まり、少しだけホッとした表情を浮かべる。

 次に目を覚ましたのはミヅキ。
 多くの火傷や打撲を負いながらも何とか意識を取り戻したミヅキは、カイトやマタタビたちに囲まれみんなの安否を確認できて安堵する。しかし、そこにグレイやボーディアンの姿が見えなかったのが気がかりになってしまったが、何やら自分の左手に温もりを感じ、左へ頭を向けると、そこには包帯でぐるぐる巻きにされた小さな体が目に止まり笑顔を見せる。
「グレイ…良かった…」
 未だ意識を取り戻さないグレイだったが、ミヅキの手を強く握りしめていたのだ。
「みんながこうして生きているのは、ミヅキ、君とシスターが守ってくれたおかげだ。グレイもそうだ、よくやった」
「マタタビさん…フフッ、良かった本当に…」
 マタタビは空いた右手を両手で包み込み、ミヅキに最大限の感謝の気持ちを告げる。

 その次に目を覚ましたのは、カガチの2つ隣で寝ていたナギだった。ナギは、セナの攻撃だけでなく、グリムデーモン復活時の崩落に少し巻き込まれてしまい、頭部に重傷を負っていたため目覚めが人より遅くなってしまった。しかし、今はしっかりと意識を取り戻し、周りの仲間たちを見て安堵の表情を浮かべる。
「みんな…無事だったんだね…」
「無事なもんか、ゼクシードなんか腹に穴開けられたんだぞ?ハッハッハッ」
「そうだね、フフッ、イッ、イッテェー、、」
 唐突に笑うゼクシードは、腹に負った傷が完全に塞がっておらず、腹を抑えて苦しみ出す。
「何やってんだよバカが!ハッハッ」
 トールはゼクシードの背中を摩り安静にさせる。
「フフッ、みんな無事で良かった」

 ドセアニア王国での戦いに関与した者たちに関しては、初めに目覚めたのはハナだった。
 
 ハナは、両隣で意識を取り戻していたカガチとナギ、そしてトールとゼクシードに囲まれ目を覚ます。
「目が覚めたか?ハナ」
「トール?…えぇ。何とか。他のみんなは?」
「カガチもナギもさっき目覚めた。そんで、デモンズは、まだ白目を向いてて…」
「起きてるよ!」
「えぇ?!!」
「「「?!」」」
 靱のメンバーはデモンズが起きていたことに驚きを隠せず、デモンズの元へ駆け寄る。
「嘘だろ?一体いつから」
「オデは最初っから目覚めただ。」
「でも白目剥いてぶっ倒れてだろ」
「これがデフォだ!!元々だ!!」
「プッ!フッハッハッハッハッ!!なんだよ、心配して損したじゃねーか!」
 最初っから起きていたデモンズの背中を叩き喜びを分かち合っていたトール。
 それにハナたちも全力で笑い転げるのであった。
「そういえば、タツマキさんは…」
 巨大隕石と共に対峙し、その後は常に自分に寄り添ってくれていたタツマキのことを心配するハナは、トールたちにタツマキのことを伺う。
「あぁ、あのねーちゃんなら、あっちでレオネード・ハーツの最高医に診てもらってるよ!安心しな」
「そっか…良かった」
「目覚めたら感謝しに行かなきゃな。ハナの面倒見てくれたんだからな。ちょっくら様子見に行ってやるよ」
「ありがとう…トール、」
 こうして元靱の幹部は全員が意識を取り戻したのであった。

 次に目を覚ましたのはタツマキ。
 彼女もハナ同様に重傷を負っていたが何とか意識を取り戻し、仲間たちに囲まれる。
「タッツーさん!よかった目覚めたよ」
「ヒナさん!」
「マッキー!!大丈夫か!」
「うん…みんなも無事で…何より。ミヒャは?」
「「「…。」」」
 タツマキにミヒャのことを聞かれ、顔色を曇らせる一同。それにタツマキも不穏な空気を漂わせる。
「え?ハルミ…ミヒャは?」
「…。」
「ねぇ、ソウヤ…ミヒャはどうしたの?ねぇ、ねぇ、ベルモンド!」
「…。」
「クッ…ミヒャは、お前の傍で倒れたよ…それも体がは…」
「ベルモンド!!それ以上言うな!」
「言って…ベルモンド。何があったの?」
 グリムデーモンを討伐し、ひと段落した一同は、仲間たちの救出のため、ドセアニア王国中を駆け回っていた。その途中でぐちゃぐちゃに焼かれた植物に絡まるタツマキとハナを見つけ、保護したシグレ、ハルミ、ベルモンド、ソウヤの4人。見たところその植物はミヒャの得意とする魔法に酷似していたため、辺りを探ると、そこには半身を失いながらも魔法を展開し続けるミヒャを見つけ、すぐに応急処置を施そうとした矢先に、タツマキを保護していた緑の植物が消え去り、同時にミヒャの命が潰えたことを確認し、ミヒャの遺体を持ち帰ることにした一同。そのまま現在に至る。
「ミヒャは、最後までお前を守ってたよ。守って、死んだ」
「?!。そんな…嘘でしょ…あの時なの…やっぱりあの時にミヒャは、」
 アルカイドによる二撃目の無数の小隕石を降らす攻撃に、周りが絶望し、諦めかけたその時、ミヒャに逃げることを勧めたタツマキ。しかし、最終的にミヒャはタツマキの元へ戻り、タツマキと、彼女が抱え込むハナを守るために己の防御魔法を展開させ、2人を守りながら隕石の衝突に巻き込まれたことを語るタツマキに、レオネード・ハーツの仲間たちはミヒャの勇姿を讃えることにした。
「ウハッ…ハァ…ミヒャーーー!グスッ」
 全員でタツマキを抱きしめ、悲しみを分かち合うレオネード・ハーツたち。

 ミヒャ=ロザリア。21歳という若さでこの世を去る。

 重傷で寝込んでいた者たちだけでなく、意識を取り戻していた者たちも、各々が相当な傷を負っていたため、このままさらに1週間ほどの安静治療期間に入る。
 
 1週間後、いよいよ目を覚ますグレイ。
 全身の傷は大部分が完治したものの、右腕は酷使し過ぎたせいで骨は折れ、一生消えない火傷跡が残ってしまう。そして、身体中にも一時的な傷跡が見られ、それらはもう痛々しいものであった。
「グレイ、おはよう」
「カイトさん…おはようございます」
「心配したんだぞ?全然目を覚さないから」
「ご心配おかけしました。皆さんは?」
「無事だよ…」
 カイトは一時的なものであってもグレイに心配をかけたくなく嘘をついてしまう。ミヒャの件も、そして消息を絶ったボーディアンのことも伏せ、グレイに無事を伝える。


 ドセアニア王国の再建もこの2週間で相当進んでおり、倒壊した家屋は全て綺麗さっぱり撤去され、再び簡易的な居住地を建設し、大型の避難所を6ヶ所建設し、それぞれで怪我人たちの手当てをする。
 総人口440万人のうち、死者が260万人、重症者が130万人、意識を取り戻し、奇跡的に軽傷で済んだ者が50万人という結果となる。そして、王族であったドセアニア一家は壊滅状態であり、国王ベッシモン=ドセアニアと14代王子・アレス=ドセアニアは死去する。この先ドセアニア王国の王権はどうなるのか、次点の権力者として三臣家に全てが委ねられる。

 今回グリムデーモン討伐とドセアニア王国復興に尽力した…
 独立ギルド~
『レオネード・ハーツ』
『マジカル・ギルフォード』
『レッグ・エグフォース』
『ホーリー・シンフォ』
『カトリック・ヒーラー』の5つと、
 シグレに応援を要請された精鋭、
 紅蓮の戦士・グレン=スザク(22)
 群青の侍・コウガ=ハヤブサ(22)の2人。
 そして、今回の一件に深く関与したグレイらと今ドセアニアで決定権を有する三臣家を交えて、話し合いの場が設けられた。

 議題は『ドセアニアの将来』について。
 
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