グレイロード

未月 七日

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第二章 〜家族のカタチ

41話 『対価』

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 「どうして…」
 空を覆い尽くす無数の隕石。流星群がこのドセアニアに降り注いでいるかのように、小隕石雨がドセアニア王国に襲いかかる。
 規模感は先ほどの巨大隕石に比べてば小さいものの、その数は10、20、もっとか、数え切れないほどの小隕石が降り注いで来る。
 先ほど巨大隕石を止めてみせたドセアニア兵士、そしてタツマキらでさえ、この光景を見て顔を絶望に染める。
「タツマキ!逃げなきゃ…死ぬよ」
「ハァ………」
「タツマキ!!」
「ハァッ?!ミヒャ!どうしよう」
「もう無理…ここまでされたら、どうしようもないよ。みんなさっきの隕石を止めるのに全力を使い果たした。私たちも。もうこれは止められない…」
 刻一刻と迫る小隕石着弾の時。
「全速力で走れば、まだ爆撃の被害も浅く住むかも…」
「ダメよ、この子を置いてけない」
 タツマキの腕の中で深い眠りにつくハナ。それに目を落とすミヒャ。彼女の功績がどれだけのものか知らないわけじゃない。けれど、重傷を負って、さらに原因不明の呼吸困難を伴い意識を失っているハナ。生きてるのか死んでるのか、助かるのか助からないか、全く容態がわからない子を守ることより、今を生きる自分たちが助かる可能性の高い方を選択したいミヒャはタツマキを説得する。
「置いてって!」
「ダメ!」
「このままじゃ2人とも助からない!」
「それじゃあ、この子を見殺しにしろっての!」
「そうだよ!!……ずっと、そう言ってる…」
「ミヒャ…貴方だけ逃げて。私のわがままで貴女を巻き込めない…」
「馬鹿みたい…本当」
「ごめんね、ミヒャ」
 ミヒャは1人立ち上がり、この状況に抗う姿勢を見せる。
「どんなことになっても、私を恨まないでね」
「生きて…ミヒャ」
「…。」
 ミヒャは、タツマキらに背中を向け、1人ドセアニア王国の外門へと向かい走る。

 そして、アルカイドの引き寄せた無数の小隕石がドセアニア王国へ衝突する。

「ヴァイン・ガーデン…」
「?!…え…」
 小隕石衝突の瞬間、タツマキと、それに抱かれるハナの2人は植物のツルによって編まれたドーム包まれていく。
 ピカーーーーン!ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!
 小隕石は衝突、炸裂しドセアニア王国は爆発と光に飲み込まれていく。

 死者大多数。重症者大多数。軽傷者少数、中でも意識がはっきりとし、すぐさま動けたものは約40人。ドセアニア王国総人口約440万人の千分の一にも満たなかった。
 生き延びた人々の目に映った景色は、地獄そのものであり、周りには隕石の衝突による爆撃、爆風により身体を欠損する者、瓦礫に埋もれる者、火傷や切り傷を負う者、血だらけで横たわる人たちが多く確認され、建物はほとんどが倒壊し、ドセアニア王城でさえ、見る影もなかった。
 まさに、終焉のような光景だった。

 そしてこの一件でドセアニア王城に身を置いていた者は小隕石の衝突、ならびに王城の倒壊・崩落により全員が命を落としていた。アレス=ドセアニア王子、ベッシモン=ドセアニア国王、そしてアレスの配下も漏れなく倒壊・崩落に巻き込まれる命を落とす。これにより、グリムデーモンを封じ込めていた多重層封印術は消滅し、ぐりむデーモンの復活を許してしまう事態となった。完全にアルカイドの思惑通りになってしまう。

---------------------

 そして現在。
 グリムデーモンは、ダイドウ深淵窟地下深くを暴れ回り、どうにか地上に出ようと深淵窟を掘り進める。その移動する先は、ダイドウ深淵窟の西、ドセアニア王国であった。ベイダー兵器・グリムデーモンの習性の1つとして、より多くのマナが集まる方へと引き寄せられる。つまり、ドセアニア王国では、大多数の死者を出しながらも、未だ息のあるものは数百万人と残っていることになる。

 近くにいる十数人のマタタビたちよりも数百万の生存する魂を求めグリムデーモンは、ダイドウ深淵窟を上へ上へと掘り進め、傾斜を利用してうまいこと這い上がり、地上に手を掴みかける。そのまま人の力を優に超えた腕力で地上へ姿を現す。
 ウゥゥゥオオオォォォォォォ!!!!!!

 夕闇に咆哮せし鬼の化身の進撃に大地は震撼する。



 その光景を近くで目視していた白装束、ドゥーぺとメラクは、ハフマン=ワーマスを始末した後、メラクの闇属性魔法を駆使してすぐ様ドセアニアの地へ足を踏み込んでいた。
「あれが、グリムデーモンかよ!かっちょえぇなぁ~」
 グリムデーモンの復活に目を輝かせるメラク。
「俺たちが復活させようとしてる暗黒魔神王ってのはあんなやつの比じゃねーんだろ?」
「知らん…。」
「てか、どうしてドセアニアになんか来たんだよ?アルカイドの回収か?」
「やつは大丈夫だろう…七星の中でも能力は卓越している。そう簡単には死らないさ」
「それじゃあ何しに?」
「ある男の身柄を回収しに来た…」
 奴隷解放戦線、グリムデーモンの復活、ドセアニア侵攻、これら全ての情報を事前に得ていたドゥーぺ。そう、彼女こそ7年前からセナに接触し、あらゆる知恵や力を授け、グリムデーモンの封印場所やその解除方法、そして特異体質であるグレイや巫女の力を持つミヅキの足取りなどの情報を横流しし、復讐の助力をした星界の使徒の幹部であった。その代わりとして、今回の作戦の概要をドゥーぺはセナから教えてもらっていたのだ。

ーーグリムデーモンが復活しているということは…上手くやったのか、セナ=ジークフリート。

 グリムデーモンがダイドウ深淵窟を抜け出し、距離が離れたところでドゥーぺたちはダイドウ深淵窟へ向かう。その道中で2人は、セナを倒し、ダイドウ深淵窟から逃げ延びたマタタビら一団と鉢合わせてしまう。
「オイオイオイオイオイ?!これはこれはいつぞやのクソ忌々しいジジイじゃねーか」
「星界の使徒?!」
「ドゥーぺ?!メラク?!」
 メラクらと、重症者を多く抱えながら対峙することになってしまったマタタビたち。
 マタタビたちからしてみれば、星界の使徒が一枚噛んでいた時点でこうなることは少なからず想像はできていた。しかし、なんとタイミングの悪いこと。死闘を繰り広げた上で、グレイやミヅキ、それに多くの重症者を抱えた今、敵と遭遇しなくてもいいだろうと、非道な運命を嘆くマタタビたち。
「それに~、おまえのお目当てのガキも、巫女ちゃんも意識がねーみてーだ。攫っちまうか?ドゥーぺ」
 一度巫女奪還作戦を失敗しているメラクにとってはまたとない好機。ここで巫女を手に入れれば汚名返上。それどころか追加報酬だって見込める。何としてでも巫女を手中に収めたいメラク。
「それによぉ…何やら敵に寝返ったアホがいんぞ?」
 ボロボロになるマタタビたちに目をやるメラク。その中に何やら顔馴染みがいたことに怒りを現にする。
「なぁ?何でテメェーがそこにいんだよ!クリスハイト!」
「…?!」
 仮名・ボーディアン。グレイの親切心で一緒に同行することになった記憶の無い設定を貫いていた彼に名付けられた名前。そんな彼の真の名は、クリスハイトといい、姓は無し。組織結成から程なくして構成員として入団しただけに多くの幹部や構成員たちから認知されていた古株。そんな男が組織を裏切り、敵に寝返っていることを知り、激昂が治らないメラク。
 メラクは両手に闇属性のオーラを纏い、攻撃体制に入る。
「僕がやりますよ!」
 ハルミは全員の前に立ち、光属性魔法を練り上げようとする。しかし、マナが枯渇していて魔法が展開できない。
「ハッ?!そんな…」
「ハッ!!死に損ないどもが!そこの灰色のガキと巫女以外はまとめて全員死ねぇ!!!」
「待ってくれ!!!」
「「「「「「「「「?!」」」」」」」」」
 クリスハイトは、染井時雨を地に置き、無防備のまま前へ歩み出る。
「ドゥーぺ…様…。取引をしましょう」
「…取引?」
 クリスハイトは、激昂し今にも闇属性魔法を展開しようとするメラクを止め、ドゥーぺに取引を持ちかける。
「どうか彼らを、見逃しては、くれませんか?」
「んなこと、できるわけねーだろ!!なぁ?ドゥーぺ!」
「まあ落ち着け、メラク」
「落ち着いてられるか!!巫女がすぐそこにいて、それを守護する奴らは全員ボロッカスだ!取引に応じる必要なんかねーだろ!」
 メラクの言い分は最もであり、実力行使でも星界の使徒には十分に勝算がある。今なら簡単にマタタビらを無力化し、巫女とグレイ、2人を奪還できる。
「見逃す代わりに貴様は何を提示できるんだ…」
「この命と………」
 クリスハイトは、仲間たちに目をやり何やら覚悟を決めた表情でドゥーぺたちへ向き直す。
「七賢者の情報でいかがでしょうか?」
「「「「「「「「「「?!」」」」」」」」」」
「…?!七賢者?」
 なにやらドゥーぺの興味をそそるネタを提示したクリスハイト。しかし、それに割って入るようにメラクが口出しをする。
「お前は馬鹿なのか?!あぁ?目の前に全てを解決する巫女がいんのに、七賢者の情報なんか等価交換になるわけねーだろ!!」
 またしても的を得ているメラクの発言。巫女の力か、七賢者全員の抹殺。そのどちらかで暗黒魔神王・ゼノンを封印している多重層封印術は消滅する。手間暇を考えると巫女であるミヅキを拉致する方が七賢者全員を抹殺するよりも簡単で楽だと言える。
「でも実際、私たちは一度巫女を奪取したにもかかわらず逃げられている。それに今回のグリムデーモンも、巫女が封印を解いたわけじゃない!」
「何ぃ?!どういうことだ!!」
「そうか…グリムデーモンを放ったのはアルカイドのやつか。」
 クリスハイトの指摘を受け、状況を全て理解するドゥーぺ。
「おい、どいうことだよ!」
「馬鹿は黙っていろ…。」
「クッァ?!おい、テメェ!」
 前回のアケル・インナヴィ号での失態。そして、今回のグリムデーモン復活に巫女の力が関与していないという事実。それらを受け、ドゥーぺは、暗黒魔神王・ゼノンの封印を解くための力として確実性の低いミヅキではなく、七賢者の情報を優先しようとしていた。
「おい、クリスハイト」
「はっ!」
「我々は、すでに、七賢者を5名始末している。」
「?!」
「「「「「「「「「?!」」」」」」」」」
 ドゥーぺのその言葉に驚愕する一同。メラクでさえも驚きを隠せない。
「貴様の持つ七賢者の情報で大手だ。それでも教えるのか?」

ーー5人を始末しているだと…。そんなことはあり得ない。1人はマタタビだとして、他6人がすでに…いや、いやいやいや。七賢者の可能性が高いとされる2名、フセミとハフマンが両方七賢者だとしても数が合わない。それよりも前に事が起きていたのか…。マタタビのことを素直に話したとして、始末されれば大手…。

「さあ答えろ。時間は長くは取れないぞ。」
 ゴクリッ…。
「あぁ…。七賢者の情報を渡します。だから、グレイらを見逃してください…」
「フッ、フハッハッハッハッ。よかろう…メラク、やつを拘束しろ。そのまま深淵窟へ向かう」
「おいマジかよ!クソが!クリスハイト!テメェ嘘吐かしたら許さねーからな!ブラックアウトジュエル!」
 メラクは闇属性の拘束魔法をクリスハイトに展開し、クリスハイトを紫色の宝石の中へ閉じ込め、回収する。そのまま先を行くドゥーぺの元へ合流し、マタタビらを見逃すのであった。


「ありゃ嘘だろ」
「何がだ…」
「七賢者の話だよ!5年かけて見つからねー奴らをこんな短期間に5人も殺せるわけねーだろ」
「フッハハハ。そんなことクリスハイトも分かっているだろ。十中八九嘘だと分かりきっているカマでも、疑心とは常に付き纏うものだ。試したんだよ…世界の終焉と仲間の命、天秤にかけたとしてクリスハイトがどちらを選ぶのか。そしてクリスハイトに仲間の命を選ばせたグレイという子の存在、益々興味をそそられる」
「異常だぜ…アンタ」
 ドゥーぺたちはクリスハイトを拘束・回収し、本来の目的であったセナの身柄を回収しにダイドウ深淵窟へ降りていく。
 
「ずっと気になってたんだけどよ、ある男って誰だよ」
「セナ=ジークフリート。今回の騒動の元凶となった男だ」
「何でそんなやつの身柄を回収するんだ?」
「彼の出身は神聖翼地アレクシナで、彼は生粋のアレクシードだ。」
「アレクシード…聖翼者か。」
「そう…つまり、星界ポラリスと繋がる種の生き残りだ。良い研究対象になる。」
「アレクシード、アレクシナ、未開の地・未界ユニバースの出身者…か」
 未だ謎多きノース大陸の最果て、未開の地・ユニバースにあるアレクシナから連れてこられた星界ポラリスと繋がりをもつ種族。この世界の謎の一端に触れしその男・セナを求めてドゥーぺは動いていた。

 ダイドウ深淵窟を歩くこと十数分。中はだいぶ崩落してしてセナが生き残っているかは分からないものの、靱の構成員だったものたちの死体を確認し、最奥に来たことを察するドゥーぺたち。
「この辺りにいるはずだ。」
 グリムデーモンに荒らされた後の深淵窟は、3年ぶりに月の目を浴びたグリムデーモンの、腐敗しかけた生物の臭いを漂わせていた。
「クッセーなここ。耐えらんねーぜ」
「もしかすると、あのバケモノは腐りかけだったか…」
「おい…あそこの白いのはなんだ?」
「?!…アイツだ」
 メラクが遠くに指差すものは、セナの神々しい白髪であった。深淵窟内部の光り輝く宝石の光を反射させ白く輝きを放っていたのだ。

「やぁ、セナ=ジークフリート。生きているか…」
「ァァ…アナ…タは…」
「おお、口きけんじゃねーの」
「しかし、左上半身は使い物にならなそうだな。」
 ドゥーぺたちが歩み寄った先にいたセナは、グリムデーモンが暴れ回ったことによる深淵窟の崩落で、左上半身が大岩で潰されていた。
「負けたらしいな…グレイに」
「ァァ…マジョ…サマ…」
「メラク、大岩をどけろ。そのままゲートで持ち帰る。」
「了解だ。ゲート開放!」
 メラクは得意とする闇属性魔法を駆使して、まずはセナの体を潰していた大岩を異空間へ飛ばし、改めてセナを回収し、星界の使徒アジトへ帰還する。
 
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