グレイロード

未月 七日

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第二章 〜家族のカタチ

32話 『ダイドウ深淵窟』

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 「では、改めまして、私アルベルト=ヒュートンより、ヒュートン家陣営の配属場所を伝えます!」

 レオネード・ハーツからベルモンド、ソウヤ。そこにグレイ、カイト、マタタビ、ボーディアン。ホーリー・シンフォからシュウを加えた、計7名でグリムデーモンの封印場所『ダイドウ深淵窟』を警護する。

 レオネード・ハーツからタツマキ、ミヒャ。ホーリー・シンフォからリリアンを加えた、計3名はドセアニア周辺に警戒網を敷き、広範囲に渡る敵アジトおよび戦力の探索。

 レオネード・ハーツから唯一ハルミと固有騎士団『ヒューストンヌ』を加えた計19名はドセアニア王国外壁の守護に着く。
 

 他の三臣家、
 『ロドクル家陣営』はシルバーズ騎士団の半数の8名をベッシモン=ドセアニア国王に、残り半数をアレス=ドセアニア王子の護衛につける。そして、独立ギルド、メドリック・ガーデンの3名はドセアニア王国外壁の守護の任につける。
 『アサダ家陣営』
 光剣隊の5名と一部一般兵で宝庫の警備を強化する。こういう緊急時に限って宝庫を狙う可能性があるため、光剣隊を配備していた。そしてドセアニアの槍をベッシモン=ドセアニア国王に、ドセアニアの盾をアレス=ドセアニア王子の守護につける。そして独立ギルド、カトリックヒーラーの5名をドセアニア王国の中盤に置き、救護テントをいくつも建て、緊急用の治療部隊としてドセアニア医療班と協力し配備する。

 そしてドセアニア一般兵士250名、神官部隊50名、医療部隊20名、を王国内外問わず広く展開。裏方にて非番の一般兵士を250名確保。

 そして緊急招集を受け、周辺地域のモスアニアから傭兵部隊が30名、サザン王国から一般兵士が50名が参戦し、計80名の増援を確保。
 できうる限りの盤石の体制で迎え撃つ構えのドセアニア王国。

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 グリムデーモン封印場所、ドセアニア王国東部から今は無き都市フラナまでの途中にあるダイドウ深淵窟ダイドウシンエンクツ
 3年前、フラナを含めた複数の都市を壊滅させたグリムデーモンは、制御を失い暴走したため、当時のドセアニア全勢力を上げて、この深淵の地下深くに幽閉。後にアレス=ドセアニア王子を含めた5人の魔導士によって多重層封印術を施し深い眠りにつけた。
 このダイドウ深淵窟の大きさは、入り口が30mほど、内部の構造は半径300m強、深さ35mほどの大穴であった。元はサザン王国と採掘権を争った地下資源採掘場に充てるつもりの土地を緊急事態のためグリムデーモンを落とすトラップに使われたというわけだ。
 その大穴を上から眺めるグレイ、マタタビ、カイト、ボーディアン、ソウヤ、ベルモンドたち。
「ここにグリムデーモンがいるんですか?」
「何ともないかカイト?」
「はい。まだ…実物を見るまでは特に発作も出ないみたいです」
 マタタビはカイトの心身を心配する。
 ドセアニア王国玉座の間ではグリムデーモンの話題に移り変わった時のカイトの取り乱した方は異常なものであったが、今は落ち着いているらしい。
 ドセアニア王国兵士の誘導のもと、別ルートとして地下に行くための吊し式のゴンドラが設置されていると言われ、別の入り口に移動する一同。移動した場所はダイドウ深淵窟『B入り口』と呼ばれる場所で、円柱状に露天掘りされ、内壁に螺旋階段を敷き、穴の中央には10人は乗れるであろうゴンドラがクレーンに吊るされていた。階段での登り降りも可。荷物や大人数を運ぶ時はゴンドラと使い分けているらしい。今回は全員をゴンドラに乗せ下へ運ぶ。
「下まで大体どのくらいだ?」
 ベルモンドはドセアニアの兵士に移動時間を聞く。
「ゴンドラなら1、2分、階段を利用するなら歩いて8分くらいですかね」
「そんなもんすか」
 元は地下資源を採取する採掘場の予定だったため直下降りではなく、螺旋状の階段にするしかなかったため、高さ35mといえどもそこそこ移動時間がかかってしまう。
 1分半ほど経ち、ゴンドラは地下に着き、そこで全員は降りる。
 そのまま兵士の誘導に従ってグリムデーモンの元へ向かう。封印されているとはいえ、今からノース大陸を震撼させたベイダー兵器とのご対面。一体どんな姿をしているのか、息を呑む一同。
 深淵の中を歩き続けること十数分。一同は開けた大きい空間に出た。地面にはいくつかの設置途中のレールの端切が見え隠れし、何本もの加工柱が建設され、天井が落ちないように頑丈に構築されていた。
「ここは…」
「採掘跡の中心。ここから東西南北別れて掘り進められて、一度ここにトロッコで宝石や地下資源なんかを集めて、今来た道を引き返す感じで運び出す。そんな計画が進められていたんだ。その時の名残ですね。さっ、グリムデーモンはこの東通路の最奥ですよ」
 いくつかの電灯が付けられた深淵。電灯の灯りが届かない場所でも、地面に無数の青い鉱石が埋まっており、それらの放つ光で足元は照らされていた。
「うわぁぁぁぁ、綺麗ですね!」
「これらは…」
「アクアマリンですね。そんな珍しい宝石でもないですよ。でも、持ち帰ったらどやされちゃうかも…ハハ」
 アクアマリンに目を輝かせるグレイとカイト。
「タッツーさんたちを配備しなくてよかったね。飛びついてたかも…」
「間違いねーな(笑)」
 レオネード・ハーツは内輪ネタで笑いをとり、場を和ませていた。
 そこから5分が経過したか。
「そろそろですよ。邪の悪魔が封印されている場所は…」
 再び開けた場所に出ると、そこには巨大な青紫の宝石に包みこまれ、何本もの鎖で拘束された巨大な生物の姿が見えてきた。
「これが…グリムデーモン?!」
 グレイはその存在に驚きを隠せない。
「こいつが…俺の故郷を…」
「カイト、前に出るな。」
 マタタビはカイトの肩をガッチリと鷲掴みにし、カイトを抑制する。
「この巨大な宝石が多重層封印術ですか?」
 ボーディアンは、グリムデーモンを閉じ込めていた青紫の宝石に興味があった。
「いいえ。これはアクアマリンとアメジストを粉々にしレジンを流し混ぜ合わせ崩石化させたものですね。他者に触れさせない意味合いもありますが、まぁパワーストーンによる験担ぎみたいなものですよ。本命の多重層封印術は、あの紫の鎖一本一本です。」
 あくまでグリムデーモンを閉じ込めている巨大な宝石は、崩石と呼ばれる物。本命の多重層封印術は、グリムデーモンを拘束していた5本の鎖であった。
「もちろんあの鎖は、直接的には壊せないんだよな?」
「そう聞いてます。アレス王子やその配下のマナで構築された物で、今も尚、ご自身のマナを消費させながらあの鎖を維持しておられるそうで、アレス王子とその配下が、その、亡くなられなければ、あの鎖が消滅することはないそうです。」
「そうっすか…」
 話を聞く限りはアレス=ドセアニアの警護が先決な気もするが、相手はミヅキを拉致確保している。確実にこのダイドウ深淵窟に来る。ここで揺れて判断を鈍らせれば相手はグリムデーモンを復活させてしまう。
「絶対守り切るぞ!お前ら」
 覚悟を決めるソウヤ、グレイ、マタタビ、カイト、ボーディアン、シュウ。
 前線を張るはシュウとソウヤ。刀を駆使した近接戦闘主体のダブルエース。それを支援するは光属性魔法を得意とするカイト。それを抜けた先に第一の土壁ベルモンド、ここを抜けられては、残るは近中距離対応のボーディアンと対魔法特化のグレイ。そして最後の要マタタビ。正直即席チームとは思えないほどの層の厚さをしていたと、自負しているベルモンドたち。しかし、グリムデーモンの封印場所であるダイドウ深淵窟に戦力を集中させることは、靭にバレていた。ここで一つ目の仕掛けが発動する。

 プルルルル、プルルルル。
 突如、ソウヤの通信機に連絡が入る。
「はい、ソウヤです。」
『こちらドセアニア西部索敵班のタツマキ。敵のアジトが割れたわ』
「本当ですか?!」
 通信相手はタツマキ。その内容は敵のアジトの位置が割れたというもの。ドセアニア王国西部に18km先にある大洞窟の中。そこで靱の幹部らしき者と白装束の一団を確認。風貌から正解の使徒と断定。敵の主力が隠れているアジトである可能性が高いらしい。
『それにミヅキちゃんらしき人物、青髪に長髪の少女の目撃報告もあるみたい。』
「?!」

「ミヅキさんが見つかったかもしれない…」
「本当ですか?!」
 タツマキから伝わり、ソウヤによって伝えられるグレイは、安堵からか少し顔が緩んでしまった。
「よかった…それでミヅキさんはどこに」
「ドセアニア王国の西部18km地点の大洞窟内にある敵アジトだって…」
「ここから真反対じゃねーか!罠だろ」
 ベルモンドはすかさず罠である可能性を疑う。長年による用意周到な計画なら完全なる罠。靱もダイドウ深淵窟の存在は知っているはず。グリムデーモンの正確な位置も。じゃなきゃ噂が流れること自体あり得ない。そんな相手がわざわざダイドウ深淵窟の真逆に位置するアジトの位置をみすみすバラすわけがない。7年だか8年だかの歳月、隠し通してきたアジトが今になって急に存在が公になるわけがない。
「罠…なのかな」
「怪しいよね」
 ソウヤとシュウは半信半疑な様子。どちらかといえば怪しい印象が目立つか。
「ミヅキの巫女の力を知った上での拉致だ。十中八九こちらを意識してのことだろう…」
 ボーディアンは言葉を濁すものの、完全に罠であると思っている様子。
「どっちみちミヅキはここに連れて来られるんだろ?まちゃいいさ」
 ベルモンドの意見は最もであった。グリムデーモンの復活方法はたった2つしかない。アレス=ドセアニアとその配下の計5名を始末するか、ミヅキの力を使うか。前者の可能性が薄いなら確実にこの場所にミヅキを連れてくる。

「グレイ…どうしたい?」
 ふとマタタビはグレイに問う。そんなグレイは、体を震わせ、今にも飛び出してしまうのではないかと思わせるほどに落ち着きがなかったのである。
「僕は!僕はミヅキさんをたすけにいきたいです!」
「「「「「?!」」」」」
「馬鹿げてるぜ!考えてもみろよグレイ!ミヅキは待ってても来るんだ!目的地はわかってる、でも移動ルートはわからねー!もし今18km、下手したらもっとかかる道のりを入れ違ったら元も子もないねーぞ!どうしてお前がここに配属されたか、その意味を考えろ!」
 ベルモンドは落ち着きのないグレイに怒鳴り散らす。今すぐに助けたい気持ちを抑え込み、留めさせるベルモンド。
「グレイ、誰にも選択した先の未来はわからない。今留まるのが正解か、今いち早く助けに行くことが正解か。誰にもその先はわからないのだ。だからせめて、悔いのない方を選びなさい。」
「おいおい、マタタビさんよ!グレイの力は防衛戦において不可欠だ!火に薪をくべるようなことしないでくれよ」
 自分が全力でグレイの真意を抑え込み、考え直させようと尽力しているというのに、マタタビはその逆に、グレイに後悔の無い選択を選ばせようとしていた。
「助けに行きます!」
「そうか…行きなさい」
「ハイ!」
 グレイはマタタビたちに別れの言葉を告げるわけでもなく、来た道を戻るように走り出す。一度も振り返ることなく、ミヅキの元へ駆け出すのであった。
 それを追うようにソウヤも走り出す。
「おいおい、お前もかよソウヤ!嘘だろ…おい。」
「ベルモンド君、すまないが引率を頼めないかな。」
 にこやかな笑顔でベルモンドに頼み込むマタタビ。グレイの真意に薪をくべたが、あくまでグレイのことを心配するマタタビは、ベルモンドを護衛につけようとしているのだ。
「勘弁してくれよお守りは。それにそれだけ戦力は減るんだぞ?わかってんのか」
「私は、何故かあの子に期待してしまうんだよ。初めて会った時は泣いてばかりで魔法適性も無く、アカメスネークにもウルフロッグにも、ましてやホーンラビットにさえ手を焼くあの子に、私は何度も驚かされるのだよ。アケル・インナヴィ号では助けられ、紅白海賊王祭りでは、君の仲間を命懸けで守り抜いた。きっと今回も私を驚かせてくれる結果を見せてくれると、そう思わせてくれる、そんな子なんだ。だから、グレイを無事送り届けてはくれないかな?」
 ベルモンドにとって前半の内容は全く分からない。しかし、ハルミの全力の攻撃から命懸けでソウヤを守った事実は消えない。今それに報いろとでも言いたいのか。
「クッ。あんた、最低な師だよ」
「そうだね…。」
 ベルモンドはマタタビに悪態をつきながらも遅れて2人の後を追うことにした。
「今のは本心かもしれないが、グレイをこの場から遠ざける意味も含まれていたのか?」
「フッ…。」
 ボーディアンの疑問に答えなかったマタタビだったが、きっとそうなのだろうと思い込むボーディアン。何故なら彼はグレイの師だから。

 グレイはソウヤに教えてもらった地点に最短直線で走り抜ける。それを追うソウヤとベルモンド。
「ベルモンドも来たんだ…」
「あのおっさん悪魔だぜ本当!どうなっても俺は責任取らねーからな」
「マタタビさんのこと?でも3人抜けたのはまずいかもね。ハルミに連絡取るよ」
「そうしろ!あのバカが迎えば何とかなんだろ」
 そういい、ソウヤはドセアニア外壁守護の任についていたハルミに連絡をとり、事情を説明して、ハルミにダイドウ深淵窟に向かってもらうように頼み込む。そして、了承したハルミは、同時に早馬も3頭連れていくと言ってくれたため、ドセアニア王国とダイドウ深淵窟の中間地点で合流することにした4人。

 20分ほどが経過した頃に馬に乗ったハルミが現着し、2頭の馬を3人に差し出す。グレイはソウヤと共に2人で1頭の馬に乗り込み、ベルモンドも1頭拝借。そのまま2頭の馬に乗り、ドセアニア西部18km地点にある靱アジトに向かう3人。マタタビの言うようこの選択が吉と出るか凶と出るか、それは向かう彼ら次第であった。
 
 こうしてダイドウ深淵窟警護は、マタタビ、カイト、ボーディアン、ハルミ、シュウの5人にかわる。
 そして新たにミヅキ奪還作戦として、グレイ、ソウヤ、ベルモンドの3人が敵アジトへ向かう。
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