グレイロード

未月 七日

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第二章 〜家族のカタチ

21話 『七賢者の印』

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 1人行方が知れないボーディアンを探すシュウ。
 武器屋、酒場、服屋、八百屋、冒険者ギルド、宿。リフトンの街を隅々探すもボーディアンの姿は見当たらない。まさか、単独でパーティーを離れ、所属していた星界の使徒ポラリスと接触を図っている可能性があるのではないか。シュウの頭に不穏な思考がよぎる。
 捜索範囲を拡大し、リフトンから半径1キロを捜索する。閃光・シュウ=オバナ。彼の一族は代々続く忍びの一家であり、隠密機動と瞬間移動。そして光速斬撃を得意としていた。半径1キロほどの距離なら15分もあれば全てまわりきれる。
 脚を高速で回転させ、フル加速でリフトン周辺を跳びまわるシュウ。

 ボーディアン捜索からものの10分で見つけることができた。場所はリフトン東側1キロちょっとのところ。ボーディアンは就寝中のウェアウルフの群れ8頭に対し、炎を纏いし木剣で寝込みを襲い、いとも簡単に戦利品を剥ぎ取っていた。
 それを木の上で見守るシュウ。なぜ、ボーディアンはこんなところでウェアウルフの群れと対峙していたのか。状況もボーディアンが襲われたわけではなく、奇襲をしていたという構図で、正当防衛なわけでもない。
 背後からボーディアンの近寄り、左手を腰に刺していた刀の鞘に添えて、いつでも抜ける構えをとる。
「一体ここで何をしていた?」
「…。」
 背後に回るシュウにかまうことなく、ウェアウルフの毛皮を剥ぎ取るボーディアン。
「答えろ。ここで何をしていた。」
「…お前には関係ない。」
「自分の立場をもう少し自覚したらどうだ?星界の使徒構成員の分際で勝手な行動をするな」
 無言を貫くにしても誤解を生んでしまう状況。極力だんまりを決め込むつもりのボーディアンだったが、シュウに1枚の茶紙を見せる。それは、冒険者ギルドの張り出していたウェアウルフの討伐依頼であった。数は9頭。報酬額は銀貨14枚であった。
「これは…」
「討伐依頼だ。ここ数日はタダ飯を食い、居候していた身だ。まだ世話になった全額には遠く及ばないが、借りを作り続けることは性に合わん。もういいか?」
 こいつは、グレイたちのために1人で討伐依頼をこなしていたというのか。星界の使徒元構成員なのに、なぜここまで協力的なのか。それに、この討伐依頼、目標討伐数は9頭。今やったのは8頭…まだ1頭残っている?!。
「きたな…」
「?!」
「ここにいたのはメスと青年期の子供だけだった。父親個体は狩に出ていたらしいな。」
「随分と大きいな」
「これで銀貨14か。割に合わんな」
 ボーディアンとシュウの前に現れるオスの親個体。体長は4メートル弱。通常種や子供個体は1メートル強ほどだったがその約3倍近い大きさのオスの親個体が最後に残っていた。
 何も言わずにウェアウルフに突っ込んでいくボーディアン。何か策でもあるのかとボーディアンの様子を伺うシュウ。ボーディアンは木剣に炎を纏い、ウェアウルフの反撃を捌いていく。材質はエルフ国の神樹。その強度は折り紙つきではあったが、8頭のウェアウルフの討伐で劣化してしまっていた。特に木剣に大量の血液が染み込んでしまい、木材が傷んでしまっていたのだ。その上で、ウェアウルフの反撃のラッシュを食い止めきれず、刃先半ばで折られてしまう。
 バキバキバキバキ!
 強靭な爪と牙、そして高い身体能力をもつウェアウルフ相手に、本職の魔導士ではないボーディアンは武器を折られ、逃げ回るので精一杯になっていた。
「チッ。」
 シュイーーーーーン。。。
 防戦一方なボーディアンを見ていられなくなり、思わず体が動いてしまったシュウ。目にも止まらぬ速さで、剣を抜き、ウェアウルフの瞬きの隙に、口から頭までを横一閃に切り裂く。
 その切り口は鮮やかなもので、対象は切られたことに気づかず、まだ手足が動いていたが、時期に鎮まり、血が滲み出てきていた。
「…助かった。」
「礼などやめろ。敵だろ」
 ボーディアンの意図はわからない。したがってボーディアンに心を開くことはないとシュウは思っていた。感謝の言葉もつっぱねテントに戻ろうとするシュウをボーディアンは引き止める。
「ちょっと待て。もう一つある…」
「はぁ?」
「お前の渡してきた武器がガラクタだからこうなるんだ。責任もって付き合え。」
 そういいながらボーディアンが見せた2枚目の茶紙には、ラッシュシシ3頭の討伐。報酬額銀貨7枚と書いてあった。
「ハァ…勘弁してくれよ…」
「分前は半分だ。」
「金の問題じゃない」
「行くぞ」
 半ば強制で連れていかれるシュウ。そのまま2人でラッシュシシ3頭を討伐し、冒険者ギルドから銀貨21枚を受け取りテントへ戻った。

「グレイ、これを受けとれ」
 全員の前でグレイに今回の討伐依頼の報酬金が入った袋を手渡すボーディアン。
「銀貨?!こんなにですか」
「さっきまで、そこのやつと協力して依頼を受けていた。微々たる額だが何かの足しにしてくれ。」

 エヴァンの宿で聞いた話では星界の使徒の元構成員であるという話から、正直味方としては危ないところがあったが、今回の一件で周りはボーディアンのことを見直していた。
「案外いいやつじゃねーの」
「まっ、とりあえず様子見かな」
「…グレイ君に危害を加えない限りは野放しにしていいよ。」
「…。」
 レオネード・ハーツはとりあえず受け入れる構え。シュウは未だ納得はいっていない様子。

 何はともあれ、この輪の中にボーディアンが入れたような実感を掴むグレイとマタタビは少し笑顔を見せていた。しかし、悪人に対して批判的なカイトもシュウと同じく未だに心は開けていない。

 それぞれがボーディアンに対しての価値観が変わりつつある中、マタタビの胸が急に強い光を放つのを全員見逃さなかった。
「なんだ?!」
「光?」
 マタタビの服の内側から光が漏れ出し、マタタビ一度テントを出ていく。そしてマタタビは自分の服の中を確認し、不穏な顔を見せていた。
「…困ったな。」
 一同、テントから出てきてマタタビに事情を確認しようとしたが、誰よりも先に驚きの顔を見せ、口を開いたのはボーディアンであった。
「ま、まさか…七賢者の印か?」
 七賢者の印。耳馴染みにない言葉に全員がこんがらがる。しかし、マタタビはその名に目を見開く。
「やはり、お前ら星界の使徒の狙いの1つはコレか。」
「あぁ。その通りだ。大賢者・マタタビ。」

 2人だけで話が進む中、割ってはいり詳しく話を聞こうとするベルモンドたち。
「話が見えねーな。噛み砕いて話してくれや」
「お前たち現代の人間に耳馴染みがないのは当たり前だ。何せ、時は300年前まで遡るのだから…。」

 時は300年前に遡る。災いを運びし暗黒者・ベイダー全盛の時代。ベイダーの集団を率いる長、暗黒魔神王・ゼノンが猛威を振るった時代に立ち上がった勇者・マシロと7人の大賢者たち。大賢者はそれぞれが、火、水、雷、土、風、光、闇の7つの属性を扱い、それぞれの力をもってして、暗黒魔神王・ゼノンを封印することに成功した。その時に使用された封印式の一部がこの紋様、印であった。この印は長い年月をかけ、何代もの賢者たちに受け継がれてきた。そのうち風属性の力を操る現代の"風の大賢者"こそ、ここにいるマタタビ=ダンストンであった。

「この胸の印は、他の6人の大賢者たちとリンクしている。これが反応するということは…」
「他の大賢者の身に何かが起きているということだな。」
 説明の補足をするボーディアン。
「そういうことだ…。」

「星界の使徒の目的とはどういうことだ?」
 誰もが抱く疑問に踏み込むベルモンド。
「星界の使徒の目的は、暗黒魔神王・ゼノンの復活。そのために必要だった巫女を、前回の作戦時に取り逃したために、今度は封印式を施した七賢者を葬ることにシフトチェンジしたわけだ。」
 巫女、つまりミヅキの覚醒した力で封印を解くか、封印式を施した七賢者を全てこの世から葬るか。星界の使徒は、初めから暗黒魔神王の復活に2つの方法を用意していた。前者が失敗した場合の保険として、後者の作戦があったということ。

 プルルルル。プルルルル。
 話の途中でソウヤの所持していた魔通話機が作動したため、ソウヤはその場を離れ、通話をしにいく。

「もし、七賢者のうちの1人がやられたら、どうなるんだ?」
「それは…一端の構成員だった俺には見当もつかない。何せ、この300年、一度もその前兆さえなかったからな。マタタビ、あんたはどうなんだ」
「同じく分からない。私がこの印を受け継いで37年。一度もこんなことは起きたことがない。1人いなくなれば、即刻暗黒魔神王が復活してしまうのか、はたまたその一部なのか、封印が弱まるだけで復活することはないのか。どちらにせよ良いことではないな。」
 マタタビにも、ここから先のことは分からない。ただ分かっていることは、暗黒魔神王を封印せしめし七賢者の印を受け継いだ者の中に、今窮地に立たされている者がいるということだけ。
「ハフマン=ワーマス。フセミ=カルトロス。この名前に聞き覚えはないか」
「ハフマン…フセミ…知らないな。」
「この2人は、星界の使徒が目星をつけていた七賢者の可能性が高いとされる人物たちだ。」
 ボーディアンの問いに対して、否定的な回答をするマタタビ。
「もし、星界の使徒が関わってるなら、確実にどちらかは七賢者の1人だったことになる。」
 星界の使徒の作戦開始時期と現在の出来事。状況を鑑みるに、ボーディアンの予想通りハフマン=ワーマスかフセミ=カルトロスのどちらかは七賢者の1人ということになる。
「このことは他に誰か知ってるのか?」
「いや、私にこの印を受け継いだ師、大賢者・イービスしかこのことは知らない。」
 マタタビの師匠にして、先代・風の大賢者・イービス。
 マタタビ曰く、マタタビが七賢者であることを知るのはイービスのみ。そして今この場で話を聞いた者たちとなる。

「お待たせしました。ギルドマスターから連絡が入りまして…」
「ジジイは何て?」
ゲイブスの動きが活発化してきたようで、ドセアニアに至急向かって欲しいとのこと」
「なんだって!」
 ソウヤからギルドマスターの通達を聞き、すぐさま予定を組み直すベルモンド。現在地、リフトンからドセアニア王国王城までの道のりは、約350km。早馬を出せばなんとか半日で…いや、休憩込みのペースだと1日半といったところか。徒歩はハイペースで1週間ほど。
「リフトンで馬車か早馬を借りるか」
「そうだね。急用だから全員とはいかなくても何人かは先にドセアニアに向かった方がいいと思う」
 策を練るベルモンドとソウヤ。
 ギルドマスターからの催促もあり、至急馬を用意しにいくベルモンド。
「ホーリー・シンフォはどうするの?」
 ソウヤがホーリー・シンフォ所属のシュウに伺う。
「うちの依頼主は靱だ。靱から何の連絡もない以上、予定は早めなくていいだろう。」
「そうですか」


「ハルミ…僕らは先にドセアニアへ向かうよ!」
「オーケー。こっちはヒナさんたちを呼んでくるよ」
 ハルミはそのまま女性陣が泊まる予定の宿へ向かい、タツマキとミヒャを回収しに行く。
「グレイ君、急用だ。ごめんね。獣人語の件だったり、護衛の件も」
「いえいえ、とても勉強になりました!ありがとうございます!」
「フラナ…ドセアニア領土はこれからさらに危険になる。どうしても向かうから注意しなよ」
「わかりました!ソウヤさんもお気をつけて」
「うん。先に行ってる」
 ソウヤはグレイらと別れてベルモンドの元へ走っていった。

 レオネード・ハーツギルドマスターからの急な連絡。動き始める靱。そして、七賢者たちに降りかかる危機。全て偶然の出来事なのか。はたまた必然か。運命の針は大きく揺れ動く。

 グレイらの目的はあくまでフラナの近くに建てられたカイトの弟、ハルトのお墓に挨拶をしにいくこと。今回の騒動とは何の関わりもないため、急を要することはない。気長な旅がまた始まるだけ。ハルミたちが張ってくれたテントで今日は休息を取ることにする。
 時間は夜19時を回ろうとした頃、外が少し騒がしくなる。5頭ほどの馬の走る足音が聞こえてきたのだ。それに気づきふとテントの外へ出てみると、そこにはドセアニアに向かったはずのレオネード・ハーツの面々がいたのだ。
「ソウヤさん?!どうして」
 グレイの姿を確認し、瞬時に馬を止めるソウヤ。そして、テントから続々と男衆が顔を出しレオネード・ハーツから事情を聞く。

「乗車物規制?なんだそれ」
「分からない。リフトンを出て数キロ地点で、検問していて、何かと思えば馬車や早馬、魔動車の類の進入を一切禁止するって言われて、引き返さざるおえなくなったんだよ」
「不自然だな…。どんな格好のやつだ」
「どんな?普通の工事員みたいな。赤いコーンやポールを立てて検問してる感じ」
 何やら乗車物規制が引っかかるボーディアン。
「おい、ホーリー・シンフォの」
「シュウだ。」
「シュウ。俺を連れてその検問場所に行けるか?できれば検問員にバレないルートでだ」
「隠密行動ってことか?まあ、言う通りについてくれば」
「検問員を直接見てみたい。急ぎだろうがレオネード・ハーツも1人こい」
 そう言われ、レオネード・ハーツからはハルミが参加し、ボーディアンとシュウを含めた3人で改めて検問場所へ向かう。

「一体何があるって言うんだ」
「検問?乗車物規制?聞いたことない。そもそも何のためにだ。考えられることがあるとすれば…よからぬ組織が関わっているであろう事だけだ」
「つまり?」
「予想だが…星界の使徒が一枚噛んでる可能性がある。」
「「?!」」
 ハルミの案内で検問地点から少し離れた茂みまで近寄り息、を潜める3人。そこには、黄色いヘルメットにオレンジのベスト、灰色の服を着て、完全に工事員の格好をした者が4人立っていた。どこからどうみても何の違和感もないただの工事員だったが、ボーディアンは星界の使徒であると確信を持っていた。
「あの右から2番目の男。あれは星界の使徒の構成員だ。顔見知りだから間違いない。」
「それは本当か?!」
「あぁ。他の3人は…見たことがないが、十中八九間違いないだろう」
 工事員の中にたまたまボーディアンの顔見知りがいたことで、それらが星界の使徒の構成員であることを確定付ける一同。
「これではっきりした。靱と星界の使徒の間には繋がりがある。そして、何らかの方法でお前たちの同行を確認し、足止めのために検問をして、有る事無い事いって早馬の妨害をしたんだろう。」
「僕たちの動きが悟られてるだって…」
「例えば、紅白海賊王祭りとかな」
 1番最初に思いついた答えがそれであった。少々あの祭りで目立ちすぎたか。資金調達と日数調整のために行ったことがまさかの裏目に出てしまう。
「あくまでお前が漏らしたってことはないんだよな?」
「それはない。こいつの動向は常にチェックしていた」
 一応ボーディアンに確認を取るハルミだったが、それはシュウが否定する。
「本題はここからだ。あいつらをどうするか。このまま徒歩であの検問を突破するか、倒して早馬を使えるようにするか。どちらにせよレオネード・ハーツがドセアニアに向かったことは報告されるだろうがな。」
「なら、答えは倒すだろ。今は時間が惜しい。早馬が使えるならそれに越したことはない」
 ハルミは即答する。星界の使徒をどうにか無力化して早馬を使えるようにする。それが先決である語る。
「敵戦力は俺が4人いると思ってくれて構わない。一端の構成員に力の差はそんなにない。独立ギルドのエース級がいるなら余裕だろう」
「何の対策も無しか?」
「1人は雷属性を使う。他は知らん」
「情報が少ないんじゃこの際相手の攻撃は無視しよう。僕がフラッシュを焚いて、シュウが切り込む。これが1番手っ取り早い。」
「逃したやつは俺がやろう。無理なら足止めする。」
 相手の対策は一切せず、自分たちの得意分野で攻めることにしたハルミたち。できる限り茂みを利用してシュウの間合いまで接近する。
「いくぞ!」
「「了解」」
「サンライズ・フラッシュ!」
 工事員たちに奇襲仕掛けるハルミ。天高く打ち上げられた太陽の光は工事員たちの目を照りつける。はずだったが、ヘルメットを被っていたため、その効果は薄かった。しかし、ほんの僅かだが相手の意表をついたことで1、2秒時間を稼ぐことができた。その隙に切り込むシュウ。
「閃光乱舞!」
 光のごとき瞬速の斬撃が工事員たちの胸元を切り裂く。しかし、工事員の1人はそれに反応し、1人の服を引っ張りながら後退する。
 奇襲を仕掛け2人を仕留めることに成功したシュウ。そして、1人は軽傷。1人は無傷で取り逃す。
「煉獄の檻」
 ボーディアンは逃げた工事員目掛けて火属性魔法を展開する。
 工事員たちの足下に展開された乱雑に回転する炎の渦。直接的に攻撃する者ではないが、相手を閉じ込める拘束魔法に近い魔法であった。
「すまない。頼む」
「おっけー!任せろ!ライトショットガン!」
 光のオーラを細かく分割し、一斉に放つハルミ。その細かさと幅広さからショットガンを連想させるような光属性魔法を放つ。
 体中に光の銃弾を撃ち込まれた工事員たちはその場で膝をつきハルミらに拘束される。
「そういや、どちらにせよ報告されるって言ってたけど、倒しちまえばその心配もないんじゃねーか」
「考えてみればそうだな」
「…。」
 間違いを訂正され黙り込むボーディアン。生かして拘束している以上、極力構成員たちには近づこうとせず、先にテントへ向かって歩き出していた。

 何はともあれ、これで邪魔な検問はなくなり、早馬でドセアニアまで駆けることができる。

 今回の一件で、靱と星界の使徒は確実に繋がりがあることが判明した。敵戦力は靱だけではなくテロリスト組織星界の使徒からも何人か派遣されているはず。グリムデーモン復活の阻止。一筋縄ではいかなそうであった。
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