グレイロード

未月 七日

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第二章 〜家族のカタチ

20話 『リフトン』

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 朝8時を回り、全員が目を覚ます頃。12人全員休息をとれたところで、再びリフトン行きの旅が始まる。
 道中、各々が師弟を組み課題に取り組んでいた。ミヅキはリリアンと水属性魔法のウォーターベールについて、グレイはソウヤと獣人語について、カイトとハルミに関しては師弟と呼ぶには壁がある感じだが、カイトは常にハルミの側を離れず光属性魔法について学ぶ機会を伺う。
「僕の戦闘から盗めるものを盗みなって言っただけで、その時が来なきゃ始まらないだろ?暑苦しいからあっち行けよ、しっし」
「もしかしたら、急にそこの茂みからイノシシとかオオカミが飛び出してくるかもしれませんよ!」
「んなわけないだろ!ほんとに離れろってぇぇぇえええ?!」
「うぉぉおおお!言わんこっちゃない!」
 先頭でガヤガヤしていた2人だったが、急に奇声を発したと思えば、道の右端茂みから野生のラッシュシシが2頭現れたのだ。イノシシ科に分類される突進に特化した戦闘スタイルのラッシュシシ。ホーンラビットとは違う意味で害獣認定されている動物である。
 カイトととの戯れ合いで完全に油断していたハルミは光属性魔法の展開に少し遅れてしまう。その隙を狙ってか猛突進してくるラッシュシシ。2人の表情に呆れ顔を見せながらも、しっかりとラッシュシシの動きに合わせて各々魔法を展開するベルモンドとタツマキ。
「グランドアップ!」
「鎌鼬!」
 ベルモンドがラッシュシシ2頭の足下に土属性魔法を展開し、足場を持ち上げる。周りに被害を与えない高さにラッシュシシを持っていくと、今度はタツマキが風属性魔法で追い討ちをかける。タツマキの鎌鼬の切れ味は凄まじく、獰猛なラッシュシシ2頭を秒で掻っ捌いてしまう。
「ふーー。とりあえず一件落着ね」
「てめぇーらいい加減にしろよ!喧嘩すんなら後ろでやれ」
「「すいません」」
 なんで自分まで…と言いたげな表情のハルミだったが、ソウヤに改めて注意されてか、しっかり反省して、カイトと2人、パーティー後方に着くことにした。
「お前のせいだぞ」
「油断してたハルミさんのせいでしょ」
「なんだと!」
「なんですか!」
「「ムムムムムムム!!」」

「ほんとに同じ光属性魔法の使い手かあいつら。完全に水と油じゃねーか」
「ほっときなさい、バカたちのことなんか」

 それに引き換え、ミヅキとグレイはすごい真剣な表情で課題に取り組んでいた。ミヅキは常に自分の手のひらにマナを集中させ、それを水属性に変換させて、水滴・ウォータードロップを出現させる修行。水属性魔法の基礎中の基礎を学んでいた。
「!!!…だめだ。全く出る気配がないわ。汗は違うの?」
「汗は違うよ…」
 そんなふざけた質問に冷や汗をかいてしまうリリアン。さすがにボケだよねと確認すると"当たり前でしょ"と返されてしまう。この2人に関しては距離が縮まっている、のだろう。きっと。

 獣人語の挨拶についてソウヤに教えてもらうグレイ。まずは朝の挨拶「おはよう」からであった。
「"おはよう"は"ウェアオー"。発音は似てるから覚えやすいと思うよ」
「ウェアオー。おはよう。確かに似てるかもしれません!。ウェアオー!」
「ウェアオー!」
「通じますかね?」
「もうちょっと発音を直した方がいいかもね。"ェア"を上げる感じで」
「ウェア↑オー」
「そうそう。うまいよ」
 ソウヤに褒められてか満面の笑みを浮かべるグレイ。そのまま「こんにちは」と「こんばんは」についてもソウヤに聞くことにする。2人の空間は、まるで外国語の授業をしているような空気感であった。

 賑やかさと騒がしさ、そして真剣さを兼ね備えた大所帯は、6時間ほどの道のりを歩き、14時ごろ、ようやく1つ目の街・リフトンに到着した。街に踏み入るなり、辺りは戸建てが多く立ち並び、静かな住宅街を抜けた先に、出店が左右に広がるサンロードという商店街が見えてきた。
「とりあえず、このサンロードでお目当ての品を探すか。あと2つほど街を回るんだし、食料は2日分ありゃいいだろう。テキトーにカレーでも作れる材料でいいんじゃねーかな。あとは…」
「僕たちはミヅキさんの変装着ですね」
「そうそれ。変装着な。あとは、簡易寝具とテントも一つか二つ買っとくか。とりあえずはそういうことで、各々散ってくれ。合流は1時間後、このサンロード入り口付近でいいな」
 ベルモンドの指示のもと、各々が目的のためにサンロードへ入っていく。
 グレイ、ミヅキ、マタタビのいつものパーティーメンバーに加え、女手としてリリアンが加わった4人はミヅキの変装着を探しにいく。一軒目の服屋に入るなり、ミヅキは店中を駆け回る。
「服屋なんて久しぶりだわ!いっつもマネージャーの選ぶ服を着せられてうんざりしてたのよ。ねぇこれどうおリリアン」
「あんまり走り回らないでください~」
 服を1着1着手に取り、自分の体に合わせてリリアンに見せるミヅキ。まるで子供に振り回される母親のようにも見えた。
「女手を入れて正解だったなぁ。」
「そうですね」
 笑いながら困り顔を見せていたグレイとマタタビ。
 ミヅキの買い物は、正直自分の好みの服を手当たり次第試着してる感じで、変装のための衣装を選んでるようには全く見えない。帽子を被るなり、眼鏡をかけるなり、フード付きの服やマスクなんかを買うべきだろうとそこにいた誰もが思っていたが、とりあえず久しぶりの服屋にテンションを上げていたため、黙っていることにした。ミヅキも誘拐されたり修業三昧で息抜きがなかったからである。


 一方ボーディアンはサンロードにある武器屋に訪れていた。外に置いてある樽の中にぎっしり詰め込まれた日本刀に目をやるボーディアン。一本ずつ手に取り、抜いては刃先を確認する。樽には"中古特価=一本金貨1枚"と赤文字で書かれた紙が貼られていた。
「このおんぼろが金貨1枚?馬鹿げている。他にマシな剣はないのか?」
「お客さん、剣に詳しいんか?金貨5枚相当の長剣ならそこのでけぇショーケースの中さ。」
 店主に言われるがままショーケースに移るボーディアン。中には西洋剣や中華剣など色々な種類の長剣が揃っていた。ガラス越しのため品質がどんなものか分からないことが難点であり、下手に手を出せない。
「武器をお探しかな」
 そう言いながら近づいて来るのは、シュウであった。彼は、ボーディアンの裏切りを警戒し、常に見張りをしていた。
「なんでまた剣なんか」
「関係ないだろ」
「仲間の誰かに向けるためじゃないだろうな」
「自分の身を守るためだ」
 どうにもボーディアンの話を信じられないシュウは、ボーディアンにあるものを手渡す。
「なんだそれは?」
「これは、紅白海賊王祭りの時に貰った木剣だ。材質はエルフ国の神樹。その強度と魔力適応力は折り紙つきだ。ただし、人を切り付けることはできない。お前が何の目的で真剣を求めるかは分かったもんじゃないが、同じパーティーメンバーとしてその行為は見過ごせないな。他のみんなもお前のことは信用していないはずだ。剣を使いたきゃ黙って木剣でも使ってろ。それが最大限の譲歩だ。言いたいことは分かるだろ?」
 ため息を吐きながら黙って木剣を奪い取るボーディアン。仕方ないと言う顔で木剣を自分の持つバッグにしまい店を後にする。真剣こそ手に入れられなかったものの、ボーディアンは神樹からなる木剣を手に入れた。そしてシュウは再びボーディアンの尾行をする。怪しい行動をしないかチェックするために。

 そしてレオネード・ハーツの面々はアウトドア商品を取り揃えている店に入り、大きめのテントを探していた。
 今レオネード・ハーツが所有しているテントは3人が適正、4人でギリギリ入れる大きさのものが2つだった。正直、女性陣と男性陣を同じテントにするのは何かと問題があったため、男性陣が全員入れるほどの大きさのテントか、女性陣が4人入れてまだ余裕があるレベルの中型のテントか、二つ以上数を増やすかの3パターンの選択肢があった。女性陣のテントを買って、残り2つのテントに8人の男性陣がギュウギュウに詰めて寝泊まりするのは流石に無理があったため、正直男性陣用の馬鹿デカいテントを1つ購入したいと思っていた。
「男って8だったよな。十数人が入れるくらいデカいやつの方がいいか?それとも二つ買うか?」
「そうですね。悩みますね」
「案外男でも華奢なやつばっかだからなウチ。筋肉だるまなんかベルモンドくらいだろ。」
「マタタビさんもそんな感じじゃなかったか?」
「そうだっけ?」
「グレイ君は小さい」
「あっ、それな!」
 全員の体格に合ったものや、荷物の量など、そして最悪のアクシデントも想定して、14、5人が入れるほどの大きさのテントを探す一行。それに簡易寝具も探さなくてはいけないため、何かと時間がかかりそうと思ったタツマキとミヒャは男性陣を放置して、八百屋に足を運ぶことにした。
「あれ?タツマキたちは?」
「寝袋とか寝具探しに行ってくれたんだろ?」
「本当かよ…ソウヤ、なんか聞いてるか?」
「…何も知らないよ。」
 レオネード・ハーツの男性陣と女性陣の間には食い違いが発生していた。


 一方、全体の輪から外れて、1人待ちの外に来ていたカイトは、Bランク火属性魔法、フレア・バレットの修行をしていた。紅白海賊祭り前日のボールラビット戦においても、当日のダズ戦においても、それぞれ出力が足りなく使い物にならなかった。そして、今はハルミにつきっきりで光属性魔法を習っているため、火属性魔法の修行が疎かになっていたため、こうして時間を見つけるなり、フレア・バレットの修行に没頭していた。
 ピュピュピュピュン!ピュピュピュピュン!
 弾速は十分。火属性のオーラも纏えている。しかし、着弾地点での炸裂と発火の力が弱すぎる。手元から発射させた瞬間の出力も弱く、さらに着弾地点までの移動中も出力は落ちていく。それで結局着弾地点での炸裂と発火の力が弱まってしまう。飛距離が遠ければ遠いほど出力が落ちるという弱点。さらに、今現在、実践で使えるだけの出力で放出できていない点。Bランクレベルの魔法で躓いている自分が情けないと思ってしまうカイト。
「めげるな!回数を重ねて、慣らすんだ。少しでも出力を上げるために。」
 撃って撃って撃ちまくる。とりあえず今は頭で考えるのではなく、体に覚えさせるしかないと試行回数を重ねるカイト。

 各々目的のために行動し、1時間が経過しようとしていた。サンロード入り口付近。合流地点に集まる全員。次の目的は、全員口を揃えて食事。というわけで、リフトン1安いファミリーレストランにやってきた一同。なぜって?金がないからである。
 紅白海賊王祭りの優勝賞金としてカイトが金貨10枚。ミヅキの変装着購入のために、グレイがソウヤから貰った額が金貨10枚。そしてホーンラビット討伐報酬として銀貨8枚。元々カイトは金貨4枚持っていたため、全て合わせて金貨24枚と銀貨8枚。その上で、ミヅキの買い物で消えた額が金貨6枚。よって今のグレイ一行の所持金は金貨18枚と銀貨8枚ということになる。レオネード・ハーツやホーリー・シンフォの面々が気を遣ってか食事代を出してくれようとしていたのだが、グレイはそれを断ってしまう。何か見返りを提供できるならともかく、一方的にお金を援助してもらうことは許さないらしい。そういうところは頑固な少年だった。もちろんミヅキやカイトは貰えるものは貰っとこうの精神だったが、マタタビはグレイに賛同する。そしてボーディアンはだんまり。ただし、食べたいものは頼むという姿勢だった。

 リフトン1安いファミリーレストランの1番安いメニューは、幸か不幸か野菜炒めであった。またしても野菜炒めかというグレイパーティーの面々。グレイ1人を除いて、全員が飽きたような表情を見せる。次いで、アーリオオーリオというパスタにオーリブオイルとニンニクチップスを混ぜただけの素パスタのような料理だったが、野菜炒めに飽きていた一同は仕方なくそれを頼むことにした。値段は銅貨4枚。ほんとに安いな。ちなみに野菜炒めは銅貨2枚。キャベツやにんじん、もやしなど低価の野菜を乱雑に炒めただけの料理で、もはや家畜の餌と変わらないレベルの値段だった。それでも満面の笑みを浮かべながら平らげるグレイだった。

 せっかく街に訪れたのだからと、ふかふかのベッドがある宿に泊まることにしたレオネード・ハーツの女性陣やリリアンたち。一応ミヅキもリリアンの好意で宿に取ることにした。出費を抑えたい男性陣やグレイら一行は街の外でテントを張ることにした。明日の集合時間をあらかじめ決めておいて別れる一同。
「昼食が遅かったから、腹はいっぱいだけどよ~こっから夜まで暇だよな~」
「まあ本来なら陽が沈むまでは少しずつドセアニアに向かうって話でしたしね」
「仕方ねーだろ。女のいうことは絶対なんだが。マッキーを怒らせたこわぇーんだから」
「そうですね。それにミヒャさんも怖いですし…」
「ミヅキさんも怖いですよ!(笑)」
 女性陣の中で唯一名前の上がらないシスター・リリアン。一部の界隈では聖母とか女神なんて呼ばれてる女性だから裏の顔なんてないだろうと皆思っていたが、一応同じギルドメンバーのシュウに確認する。
「シスターはそういうのないのかよ?」
「リリアン?さぁな。あんま怒ったところは見ないな。けど…」
「「「「けど…」」」」
「けど…」
「「「「けど…」」」」
「酒が入るとスイッチが切り替わるぞ」
「「「「?!」」」」
「ほんとかよそれ(笑)」
「あぁ。微量を口にするだけで、途端に周りの愚痴を放ったり、態度が悪くなったりするぞ。それでも聖母とか女神様って言われるだけあって、度が過ぎたものや相手をキレさせるレベルの発言はしないけどな」
 スイッチが切り替わると言っても、常人のそれとは全く違い、可愛いもんだと語るシュウ。男性陣は俄然リリアンの酔った姿に興味が湧いてきてしまった。
「今度一杯飲ませるか」
「ありだな」
「マタタビさんも興味あるだろ、こういう話」
「若いって罪だな」
「ちがいねーぜ、ガッハッハッハッハ!」
 ベルモンドやハルミ、シュウたちは楽しそうに語らいあっていたが、男性陣の張ったテントの中で、1人だけ姿が見えないものがいた。それは、ボーディアンであった。
「そういえば、ボーディアンのやつはどこいった?」
 いち早く気づいたのは1番警戒していたシュウ。たまたま、ベルモンドたちに話をふられ気を逸らしてしまったのがミスであった。
「さっきまで一緒にいたんですけどね。」
 シュウもグレイの発言通り、さきほどまでボーディアンを視界に入れていた…はずなのに。一瞬で姿をくらますボーディアン。すぐに街へボーディアンを探しにいくシュウ。周りは特にそれを追うわけでもなく、テントで休息を取っていた。

ーーやつを見失ったのは完全に俺のミスだ。一体どこで何をしている。

 行方をくらましたボーディアンを追うシュウ。ボーディアンの行先は一体どこなのか。
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