グレイロード

未月 七日

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第二章 〜家族のカタチ

14話 『昼に炸、花火』

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 後方6隻は未だ膠着状態。どこが前に出るわけでもなく互いに僅差の勝負。そこからさらに後方に沈んでいる1隻。スタート地点から2300m弱、折り返し地点であるホットアイランドまでの直線距離の3割地点でポツンと止まる海賊船。
「これはアクシデントかぁ~!後方で全く動かない海賊船が1隻出てしまったぁ!!」
 それを実況が見逃すわけもなく、すぐに空中移動式中継カメラを後方の1隻に向かわせる。
「海賊船内部を確認してみると…おぉっと?!これは…何ということでしょうか…選手が1人しか見えません!これは、ナナシ選手だぁ!!ナナシ選手が1人で残っていた!いや、残されたのか!」
 なんと、ポツンと止まっていた海賊船にはナナシが1人だけ取り残されていた。つまり、他の選手たちは別の船に乗り換えたということ。1隻を捨てて、他の海賊船の人員を増やすことで、海賊船へ注ぎ込むマナ要員を多く確保し、他より加速させるため。しかし、何故だか1人だけ取り残されていたナナシ。もしや影が薄く、気づかれなかったのだろうか。
「前代未聞の1人取り残し作戦!1人のマナ量じゃ周回することは難しいか!白チーム1隻撃沈!」

「そしてそして…もうそろそろ先頭はホットアイランドの周回に入るか~!」
 実況通り、先頭の赤チーム1隻はホットアイランド手前500mまで来ていた。その後方400m地点で急激に速度を上げて距離を詰めてくる白チームの2隻。
「すごい速度だね~こりゃ周回前に追いつかれるかもね」
「もう1発遅延かけとくか?」
 猛スピードで猛追してくる2隻の対策を考えるミハルとダズ。その横でひょっこり顔を覗かせるグレイ。
「ここで倒さなきゃダメですね!」
「「?!」」
 急に割り込んできたグレイに驚く2人。
「いつからそこに?!」
「何じゃこのガキは?!」
「最初っからいましたよ」
 あまりの小ささに気づかなかったダズ。グレイの存在に驚くダズだったが、ハルミは別のところで驚いていた。それは、グレイの発言が的を得ていたこと。
「現状を理解しているのかい?」
「逃げるなら相手と同じことをすればいい。だけど、こっちがしないということはしない理由があるんですよね?それに、あっちの方が人数が多いですしね」
「つまりどういうことじゃ?」
 紅白海賊王祭り常連のくせに察しが悪いダズ。
「つまり、こっちは風属性魔法を扱える者がいないから、白チームみたいな急激な速度アップはできないってこと。それとうちは20人、あっちは40人くらい?かな。1隻に全員乗り込めば、常に最高速度を保った状態でゴールまで突っ切れる。移動速度はあっちの方が何倍も上だから、抜かれる前に潰さなきゃいけないってこと」
 それをこの年で…。
 戦況を正確に理解しているなんて、この子何者だ。ハルミの目に映るグレイという異質の存在。
「ふっ、そうか。そろそろ近接戦ってわけだな!!!」
「そゆこと~」
 近接戦と聞いと露骨にテンションを上げるダズ。首を左右に曲げゴキゴキと音を鳴らして準備運動をするダズ。白チームとの差が10m、20mと詰まっていくにつれて、ダズの練り上げる魔力は膨れ上がっていく。万全の状態でまだかまだかとその時を待つ。

 1隻を捨てた白チームだったが、中堅は白チームの独走状態。4着、5着と、人数が増え、加速の効率が上がった白チームの海賊船が位置付け、1着を維持している赤チームだったが、全体を通して見れば劣勢。海賊船の数も人数も圧倒的に不利。例えば、白チーム先頭が刺し違える覚悟で赤チームの先頭船船体を狙ってきて、海賊船が壊れてしまえば、2着、3着、4着、5着と独走状態の白チームの勝利が確定してしまう。後方赤チームも頑張るが先頭との距離は空きすぎていて、さらには前に4隻の敵チームがいるため、妨害の量も質も想像を絶するものとなる。逃げ切りも図れず、増援も見込めない先頭赤チームは相当苦しい。せめてもの幸いは本祭りにおける2トップが同じ海賊船に乗り合わせていること。

「こっちもフル加速しろ!ホットアイランド旋回途中で死角から仕掛けるぞ!」
「「「「了解!」」」」
 それまで全力で足止めする。
「砲撃準備!」
 忙しなく動く赤チーム。
「6発装填完了!」
「俺のフラッシュに合わせろ」
 掌印を組んで光属性魔法を練り上げるハルミ。
「あれは?!」
 残り300mの距離。あまり近いとも言えないこの距離からでも神々しく輝く光を白チームは見逃さなかった。
 光属性魔法が飛んでくる。
「2度も同じ手は食わないぜ!」
 カイトもすかさず掌印を結び、光属性魔法を練り上げる。そして、同時にチームメイト全員に攻撃魔法の準備をさせる。
 砲撃が届く距離まで縮まるのを待つハルミ。相手よりも先にフラッシュを展開したいカイト。赤チームと白チームの距離250m。
 まだだ。もっと引きつけて。赤チームと白チームの距離200m。そして、先頭がホットアイランドの裏に回るまでの距離200m。あと少し、背中はもう見えた。回られる前に。その差150m。
「放てぇ!!!!」 
 嫌な予感を察して、すぐに展開するハルミ。
「今だぁ!!!うてぇ!!」
 ハルミの掛け声と同時に放たれる砲撃と光属性魔法のフラッシュ。
 カイトの掛け声と同時に放たれる遠距離魔法の数々と光属性魔法のフラッシュ。相対する2つの光属性魔法。先に相手の視界を奪ったのは…カイトか。死角に入ってから仕掛けたかったハルミは一瞬で遅れる。
ピカーーーーン!ピカーーーーン!
 カイトが先にフラッシュを展開する形で、ほぼ同時に空を覆う神々しい光の目眩し。
「シューティングスター!」
「ファイアボール!」
「ウィンドボール!」
「サンダースラッシュ!」
「フレアバレット!」
「ロックバスター!」
 ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
 バキュン!バキュン!バキュン!
 ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!
 神々しい光の中、全員何が起こっているのかわからない状況で、鳴り響く大砲とライフルの銃声。海を震わせ、海賊船の船体をぶち破り、先頭は大混乱。
 
「またしても広域に展開される目眩し!ただし今回は、大きな爆発音と銃声が鳴り響いているが、一体現地では何が起こっているのか!」
「うぉぉおおお!白チームがんばれーー」
「赤逃げ切れぇ!!!」
「負けんなぁ!」
「かてーーーー!!」
 エヴァン沖合観客ステージにて、盛り上がりを見せる実況と観客たち。

 広く展開されるフラッシュの中、何も見えない状態でも確実な手応えを感じていた白チーム。40人がかりの攻撃をたった1隻が耐えられるわけもない。誰もがそう確信していた。しかし、その期待は打ち砕かれる。誰が予想できたことか。海賊船の後方1番前にて、その身を挺して多くの魔法から1隻の海賊船を守り抜いた本祭り最年少の小さい冒険者の存在を。


 目をくらませる眩しい光、放たれた大砲や、船体を攻撃したことで巻き起こった爆煙。2隻の間を隔てたそれらが薄まっていき、互いに姿を表す。2着、3着につけていた白チームの海賊船は、ところどころ砲撃によるダメージが見られていた。逆に赤チームはどうか。フラッシュと同時に複数の魔法攻撃が放たれたが、その全てによって撃沈してしまったか。

「「「「「「「「?!」」」」」」」」
 それを見た白チーム全員の表情は、驚きという言葉では言い表せない程だった。
 赤チームの海賊船は、ケツの中心から数メートルは完全に無傷。左右の端の木製の部分が多少削られている程度だった。
「どういうこと!あれだけの魔法を喰らっても、どうして…」
「わからねぇ、どうしてだ!」
「十数人規模で放ったっていうのに」
 困惑する白チームの選手たち。その中で、1人だけ何が起こったかを理解したカイト。
「グレイだ…」
「「「「「え?!」」」」」
「あの小さい子がやったの?」
「そんなバカな」
「あり得ねーだろ」
「嘘つくんじゃねーよ!どんな力だよ」
 その事実に耳を疑うベルモンドたち。彼らに端的にグレイの力を説明する。
「あいつは、魔力耐性を持ってるんだ。あらゆる魔法を無にする体質だ…」
 呆気に取られた白チームの面々。大半の魔法攻撃をあの小さい体で防いでしまったことに驚きが隠せない。それは赤チームも同じこと。

「おいおいおいおいおい!何だよ今の、ちびっ子、お前がやったんか?!」
「ちょっとクラクラします~」
 全身から黒煙を立ち上らせ、体を少しフラつかせるグレイ。その小さな体で約3、4種類の魔法を受けたからだ。それなのにこの耐久力。多少人体に影響を与えているとはいえ、すぐ立ち直れるほどだった。さらに驚くべきことは、2つの広域な眩しい光の中で、的確に魔法に突っ込んでいけたこと。光の耐性を持つサングラスやバイザー無しで、自由に動けていたことに驚くハルミ。
「アンビリーバーボーだよ、小さな冒険者。君はこのチームを救った英雄だ。賞賛されるべきだ」
 グレイに歩み寄り、その功績を讃えるハルミ。
「そうだよ。あの子が俺たちを助けたんだよ」
「やるじゃねーか小さいの」
「よっ!ヒーロー」
 それに呼応するように集まるチームメイトたち。

 少し遅れて映像が届けられた、沖合ステージでは、小さな冒険者グレイの活躍で大盛り上がりを見せていた。
「うぉおおおお!!!」
「何だあの子!!小さいのにやるじゃねーか!」
「「「「「グレイ!」」」」」
「「「「「グレイ!」」」」」
「「「「「グレイ!」」」」」
「「「「「グレイ!」」」」」
 沖合ステージでは観客のグレイコールが鳴り止まない。その光景、ミヅキもマタタビもボーディアンも驚愕する。
「まさか、魔法を扱えないあの子が…ここまで注目されるなんて」
「やるじゃないグレイ!」
「?!…。」

 そして、赤チームは動く。
 強靭な肉体とその圧倒的な戦闘力、赤チームの矛、ダズ=バッハトルテ。
 高い応用力を持ち、サポート力に秀でた光属性魔法を操るゲームメイカー、ハルミ=グライアン。
 そして偶然乗り合わせただけにも関わらず、そのポテンシャルを高く評価された赤チームのヒーローにして盾役、グレイ。
「駒は揃った。半数は僕らと共に来い!残りはマナの持つ限り全力で逃げ切れ!ここから先は一歩も進ませない!」
 3隻同士の距離が縮まったところで、敵船へ乗り込み、近接戦を仕掛けようとするハルミたち。全員木製の木剣を抜き、それに魔力を込めて臨戦態勢を取る。
「野郎ども!進撃ダァ!!」
 ダズの掛け声と共に、一切に白チームの海賊船に跳び移る赤チーム10名。カイトの乗っていた海賊船にはハルミと数名。そして、レオネード・ハーツの4人らが乗っていた海賊船には、グレイとダズ、そして数名が乗り込んだ。
「ここからは近接戦の始まりだぁ!!!!」
 伝説の海賊の迫力に気押される白チーム。その隙を見て、動力装置に全力でマナを注ぎ込む先頭赤チームの残りのメンバー。ダズ達が足止めをする間に独走する。
「こっちも船を動かせ!絶対に逃すな!」
 白チーム全体に響き渡るカイトの声。それに呼応するように海賊船へマナを注ごうとする白チームだったが、それを赤チームは許さない。
「ライト・ショット!」
 マナを注ごうとする者目掛けて放たれるハルミの光属性魔法。臨戦態勢を取らない者へは簡単にヒットしてしまい、動き出せない白チーム。
「こっちも暴れるぞグレイ!」
「おぉー!」
 グレイの小さな体を肩に背負わせ、敵陣へ進撃していくダズ。たった一歩の踏み込みさえ、地ならしかと思わせるほどの爆音と迫力。
 ズシン!ズシン!ズシン!
 爆音と共に海賊船の足場を揺らすダズ。動力装置に近づこうとする者目掛けて走って接近していくダズ。
「まずはお前からダァ!!!!」
 そんな怪物をレオネード・ハーツが放置するわけもない。
「こっちのセリフだデカブツ!グランド・アップ!」
 ベルモンドは、ダズの動きをよく観察しながら、一歩、また一歩と進むときの踏み込みに合わせて、板の足場から、土属性魔法の高い足場を伸ばして、ダズを空に上げる。
「あそこでなら魔法ぶっ放しても船は傷つかねーぜ!」
「よくやった。あとはウチに任せろ。」
 船後方で大人しくしていたレオネード・ハーツ最後の1人、ミヒャ=ロザリアがダズに牙を向く。
激情の赤き花達バーニング・ブロッサム
 ミヒャの周りから色鮮やかな花びらが出現し、それらは宙を舞いながら空中のダズ目掛けて向かっていく。アネモネ、ガーベラ、カランコエ、ゼラニウム、ペンタス、そして赤き薔薇。何種類もの赤き花びらがダズの体を覆い尽くすと、ミヒャはすかさず指パッチンをした。

 パチンッ! ブォン!パチパチパチ!

 瞬間、ダズの全身から赤紫色の鮮やかな炎が現れた。これら花びら一枚一枚は、火属性のマナによって具現化された物であったため、ミヒャの着火の合図で、一瞬にして燃え上がる仕組みとなっていた。綺麗で美しい花びらで相手を誘惑、魅了して、隙を見て薔薇で着火させる。その後無数に炸裂しながら燃え広がる、何ともいやらしい魔法だ。
 快晴の空の下で炸裂する夏花火。
 これがレオネード・ハーツ最後の1人、ミヒャ=ロザリアの力である。

「ヒィーーーゥ。さすがミヒャ。あっちに行かなくて良かった…」
 仲間のえげつない攻撃に感激するハルミだったが、ダズがこんなあっさり負けないことをハルミは理解している。それに、何よりダズが肩に背負っていた少年、グレイが黙っているはずがない。
「ダズ1人だったら、そこそこいいのが入ってたかもね。でもウチの盾役は優秀なんでね」
 ニヤリと不吉な笑みを浮かべるハルミ。
 案の定、爆炎の中から、軽い火傷跡を数箇所作っただけで姿を表したダズとグレイの2人。
「やっぱお前最高だ!ちっさいの!」
「メがぁ~メがぁ~ぁぁぁぁあい」
 目が回りすぎてクラクラするグレイ。
 ミヒャの放ったバーニング・ブロッサムの中で一体何が起きていたのか。それは、花びらがダズの体を覆った瞬間に、ダズが肩に背負っていたグレイの服に掴み掛かり、自分の周辺でぶん回して着火する前の花びらを外へ押し広げたのである。

 またしてもその光景に沖合ステージは盛り上がる。
「「「「「グレーーーーイ!!!」」」」」
「いけいけ!!」
「もっと見せてくれ!!」
 この祭りで、どれだけの人間がグレイという無名の選手に注目したことか。最年少の11歳。体も周りと比べて圧倒的に小さく、誰がどう見てもか弱さの目立つ貧相な子供。それが今はどうか。その背中は誰よりも逞しく、大きく見えているに違いない。

「ウチの仲間をここまでやってくれたんだぁ…それ相応の対価を払ってもらうぜぇ!!」
「「「「いや、お前がやったんだろ!!」」」」
 理不尽な理由で突っかかってくるダズに対して全力でツッコミを入れる白チーム。

 再び船上に降り立ち、ミヒャに向かっていくダズ。船上に降りられては盛大な魔法が扱えない魔導士たち。動けない魔導士たちを守るように、木剣や木槍を構えてダズに向かっていく戦士たち。
「好きに暴れさせないぞ!」
「1人で突っ込んできやがって!舐めるなよ」
 剣術、槍術に自信のある戦士たちは一斉にダズに切り掛かるが、振り下ろされた木剣も、貫こうとする木槍も簡単に折られてしまう。
「ぬるい!ぬるい!ぬるいはぁ!!」
 腕っぷしだけで敵の武器を無力化するダズ。そしてダズは腰に刺していた自分の剣に手を置き、豪快に抜く。
「本物の剣がどういうものか!思い知るがいい」
 抜いた木剣に魔力を纏わせ、豪快に振ると、白チームの海賊船の柱が簡単に切り折られてしまう。それだけではなく、斬撃は魔力を圧縮したまま、空を飛び、多くの戦士たちに直撃して海へ吹っ飛ばす。かろうじて反応して避けた者やレオネード・ハーツの面々、シスター・リリアンはその状況に唖然とする
「そんな…バカな…」
「同じ木剣で、どうしてここまで」
 ギギギギギーーー、バシャン!!
 柱が折られ、白チームの帆が海面へ叩き落とされる。
 圧倒的な体術と剣術。今を生きる伝説の海賊、ダズ=バッハトルテに恐怖を覚えた白チーム。

「なんか良い案があったら聞くぜマッキー」
「また空に打ち上げるとか?」
「2度目は通用しねーだろうよ」
「なら、この船を犠牲にしてでもダズと真っ向からやり合う?白チームは2、3、4、5着を独占してるし、もうそろそろ後ろも合流してくる。1隻、2隻潰しても代えは効くわ」
 タツマキの作戦は、2着、3着につけている海賊船2隻を犠牲にしてでもダズとハルミ、そしてグレイをここで倒すこと。船体を気にしながらの戦闘は、魔導士には足枷になる。今ここで全力を出して、本祭りの2トップとイレギュラーなグレイを排除しておくほうが今後のためになると考えていた。

「ここで先頭船を守るために敵陣へ乗り込んでいったダズ、ハルミ、グレイたち!そして、白チームの海賊船は全く動けない状況!!その間、先頭赤チームは独走逃げ切りかぁ~~!!!」
 折り返し地点に入り、ヒートアップしていく実況と観客たち。
「やっぱり赤チームの勝ちだろ!」
「やっぱ赤はメンツが強すぎたな!」
「赤いけーー」
「ダズもっと派手にやれー!」
「ハルミも負けんなぁ!!」
「「「せーの、ハルミ様~~!」」」
 沖合ステージは完全に赤チームのホーム状態。白チームはアウェイに転じる。

「それじゃあ、満場一致で、ここで潰すでいいな?」
「オーケー」
「了解」
「わかりました」
 レオネード・ハーツのベルモンド、ミヒャ、タツマキは魔力を練り上げ、シスター・リリアンはバックアップに入って、バフ魔法の準備をする。
「俺の役目はこっちは無さそうだな。」
 そして、密かに隣の海賊船に移り、自分のやるべきことを果たそうとするソウヤ。
 ダズ、グレイ対レオネード・ハーツ、シスター・リリアン。白チームの逆転はあるのか。いざ、第2ラウンドの幕開け!。
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