グレイロード

未月 七日

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第二章 〜家族のカタチ

13話 『開幕!紅白海賊王祭り』

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 旅に出てから9日目。

 パッパラパー!パ!パ!パ!パッパラパー!
「レディースエーーンジェントルメーーーン!長らくお待たせしました!今年もこの季節がやってまいりました!第14回・紅白海賊王祭り!1000金貨争奪戦!優勝賞金はどちらのチームに渡るのか!これより~チーム発表に移りたいと思います!まず赤チームから。メンバーはこいつらダァ!!」
 大規模な合唱団が奏でる壮大な冒険を彷彿とさせる音楽。それに負けないくらいの歓声をあげるすごい数の観客たち。それらが見守る先で、海岸に並べられた10隻の海賊船に1人ずつ足を運んでいく参加者たち。
「赤チーム1人目は…現役の海賊!強靭な肉体と恵まれたその体格で多くの強者たちを恐怖のどん底に突き落としてきた、今を生きる伝説、ダズ=バッハトルテ(48)だぁ!!!」
「うおおおおおおお!!!!」
 観客に向かって雄叫びを上げる現役の海賊、ダズ。その雄叫びに観客たちも歓声で応える。
「ダズ!!!!いけーーー」
「今回もいっちょ見せてくれ!!」
「応援してるぞーー!!」

「そして2人目は…独立ギルド、レオネード・ハーツの若きエース!ハルミ=グライアン(20)!!」
「きゃぁぁぁぁあ!」
「ハルミ様~~」
 サングラスを掛け直し、女性陣のファンにサービスをするハルミ。
「応援よろしくお願いしま~す」

「続いて3人目は…こちらも独立ギルドから、ホーリー・シンフォのシュウ=オバナ(17)!」
「4人目にエヴァンの傭兵団からハイト(32)!5人目、冒険者ルーバス(25)!どんどん行きますよ!!6人目、戦士団団長カリー(30)!7人目、盗賊ギリー(19)!」


 そこから続々と呼ばれる参加者たち。赤チームのメンバー発表は相当な盛り上がりを見せていた。
「そして最後に、本祭り最年少参加者!小さな冒険者、グレイ!!」
 おおおおお!!最年少というインパクトに、小さな見た目で客の目を惹きつけるグレイ。
「頑張んなさいよグレイ!」
 遠くに見えた拳を突き上げるミヅキと軽く手をふるマタタビ、その横にポツンと立つボーディアン。ピョンピョン跳ねながらみんなに大きく手を振るグレイ。
 赤チーム、総勢100名が発表され、次に白チームの発表に移る。
「これはなんということでしょうか!抽選ミスか、はたまた幸運か!独立ギルド、レオネード・ハーツから4人の魔導士が参戦だぁ!!!」

「だよねぇ~名前呼ばれなかったもん」
 先に赤チームの海賊船に乗っていたレオネード・ハーツの若きエース、ハルミは自分以外の仲間たちが全員白チームにいることに納得がいかず呆れ返る。

「レオネード・ハーツから、タツマキ=ヒナモリ(22)!ソウヤ=コガネ(18)!ミヒャ=ロザリア(21)!ベルモンド=アドラス(23)!の4人が一斉に白チームにわけられるゾォ!!!」
 うぉおおおお!!!大歓声。赤チームに伝説の海賊がいたり、レオネード・ハーツのエースがいただけに、赤チームの勝利を確信していた者たちが一斉に手のひらを返し始める。
「頑張れ白チーム!!!!」
「絶対に勝てるぞ!!」
「いけいけ!!」

「続きまして5人目は、中高学院在籍のエリート学生、カイト=アルケイ!!」

「カイトとグレイが別チームってことは、もう賞金獲得は確定したのよね?」
「そうなるね。チームメンバーでの山分けだから」
「いくらくらい?」
 優勝賞金、金貨1000枚。それを100人で山分けした場合、1人金貨10枚もらえる計算になる。
「金貨10枚だね」
「まあウサギ狩りまくるよりかは、断然こっちの方がいいわね」
 昨日受けたホーンラビット12匹の討伐報酬は銀貨6枚だったため、今回優勝賞金山分け分の17分の1程度しか貰えなかった。それにミヅキは昨日何もしていないため、退屈する討伐任務はあれ以降、受けたがらないのだ。

「続きまして、白チーム6人目は…これは、これなんて読むの?」
 壇上で意気揚々と喋っていたマイクマンは、裏方の者と少し話し合っていた。内容的には選手の名前が読めないというもの。確か受付の時に、自分で名前を書いたはず。読めないくらい字が汚かったり、消えかかっていたりしたのだろうか。
 裏方と話し合っても全然進まない運営。マイクマンは諦め、フード付きマントを深く被った本人の元へ直接伺いに行く。
「あのー、選手名は何とお呼びすれば…」
「ん?、あぁ、えーっと、んーっと、ナナシで、お願いします」
「それでは気を取り直して、6人目の参加者は、さすらいの旅人、ナナシさんでした~」

「7人目は、独立ギルド、グランディアからムカタ=ブラインド(20)!」

「8人目は…おっ!赤チームのシュウ選手と同じ独立ギルド、ホーリー・シンフォからシスター・リリアン(18)!!」
「リリたそーーー」
「リリちゃんこっち向いてーー」
 謎におじさんファンの多いシスター・リリアン。汗を垂らし困り顔で対応するリリアンに、さらに心撃ち抜かれるおじさんファンたち。
「うげぇ~」
 それに露骨に引いてしまうミヅキ。
「お前のファンもあんなんばっかだろ」
 ギクッ!
 あながち間違っていないボーディアンの指摘に、ライフを1まで削られるミヅキだった。

 白チームも総勢100名の紹介が終わり、それぞれ5隻の船に乗り込んでいく。
 海岸左側、白チームはやや前に海賊船をつける。そして海の先、奥の方に見えるホットアイランドに近い赤チームは外に位置した白チームよりも距離的に短いため半挺身後ろに海賊船をつける。
 スタートを今か今かと待ち望む観客たち。緊張が伝播していく船上の戦士たち。
「それでは、第14回紅白海賊王祭り、開幕!!!!」

 ピカーーーーーーーン!!!
 スタート合図と同時に空一面に広がる眩しい光。選手たちだけでなく観客たちまで何が起こったのか分からなくて混乱する。
「一体どういうことでしょうか…実況ができません!」
 眩しいと嘆く観客たち。光が少しずつ落ちつき、微かに見えてきた景色。そこには、多くの選手や観客たちの度肝を抜く光景が待っていた。

「な、な、な、なんと!!!!この光に乗じて、海賊船が2駆け抜けている!!!!」

「何?!!!」
「何だって!」

 それは赤チームの海賊船と白チームの海賊船の1隻ずつだった。その赤チーム海賊船には、グレイ、ダズ、ハルミを含めた20名が乗船していた。
「これは、レオネード・ハーツ若きエース、ハルミ選手の光属性魔法による目眩しかぁ!!!」

 完全に出し抜かれた他の8隻。同じ赤チームですら対応できなかったところみるに、あの1隻の海賊船に乗っていた者にしか伝えられていなかった作戦。しかし、それに唯一反応できた白チームの1隻。乗船していたのは、レオネード・ハーツの4人とホーリー・シンフォのシスター・リリアンだった。
「初っ端決めてくると思ったよ、ハルミ!」
 少し出遅れて、ハルミたちの乗った海賊船の後ろにつける白チーム。レオネード・ハーツのベルモンドは、土属性の力で片手に大岩を生成したかと思えば、それを粉々に細かくして、赤チームの海賊船目掛けて投げ飛ばす。
石飛礫・廻ジャイロ・シューティングスター!」
 ただ石粒を投げ飛ばすのではなく、そこにはジャイロ回転が加わり貫通力を高めていた。ジャイロ回転する無数の石粒が赤チームの海賊船目掛けて襲いかかる。
「せっかく若もんがリードを作ってくれたんだ。護らせてもらうぜこの有利」
 海賊船後方に仁王立ちして、両手を上に上げるダズ。これは、ベルモンドと同じ土属性魔法で巨大な岩を生成した。しかし、そのデカさ、ベルモンドが作ったものなど比ではなく、やく30倍のデカさをしていた。その巨大な岩を思いっきり海に叩きつけて押し上げられた水で、海賊船同士の間に巨大な壁を作り上げた。
 ズドーーーーン!
 無数の石粒は水の壁に阻まれ、勢いを殺されてしまい前に移動している赤チームの海賊船には届かなかった。
 急に生まれた大きな波に乗り上げてしまう白チームの海賊船。
 ジャイロ・シューティングスターだけでなく、遅延妨害も同時に行っていたダズ。さらにリードを広げた赤チーム。
 そして、それら2隻を全力で追う8隻の海賊船。とにかく追いつこうと互いに妨害をし合うわけでもなく、真っ直ぐに最短距離で追いかける。
「レオネード・ハーツのハルミ…まさか、俺の他にも光属性魔法を扱えるやつがいたなんて。完全にやられた」
 当初、試合前に同じことを考えていたカイト。作戦もハルミと同じように仲間たちに伝えていたが、本番が始まり、一瞬の差でハルミに先に光属性魔法を展開されてしまった。その一瞬の差で、先頭とここまでの大差が開いてしまっている。完全にカイトのミス。どこかで挽回しなければ手も足も出ず終わってしまう。

ーーどうにかしてこの差を埋める手段を考えなければ。どうにかして…。魔法…支給品…物資…。


 今回、紅白海賊王祭りで使用されている海賊船は、正式名称『海賊風大型魔動船』といって、その実態はマナで動かす大型船だった。人力でない分、瞬間的なエネルギー伝達を可能とし、移動速度が速いという利点があった。しかし、移動には多くのマナを必要とするし、加速すればその分余計にマナを消費する。離されれば追いつきたい側は余計にマナを消費する。前を進むものは加速にマナを割くよりも、少ないマナで妨害魔法を展開するだけでその差が広がっていく。完全な先行優勢の競技。もちろん後ろにつく者たちも加速するだけではなく、攻撃魔法を船体に当てれば海賊船が壊れる可能性もあるし、減速を狙える。当たり前だが、より優秀な力を持つものがいる方が勝つ。

「全員後ろに大砲を持ってくるんだ!物資は使える時に使って、圧をかけると同時に船を軽くするよ~~」
「「「「「了解!」」」」」
 即席チームにも関わらず他の選手たちを完全に手駒に取るハルミ。それもこれも1発目の奇襲が刺さったからだろう。実力で勝ち取った信頼。名前の大きさではなく力で知らしめたハルミだった。
 
 ハルミの命令で海賊船後方に配置された6台の大砲。中にゴム製の砲弾を詰めて、一気に発射していく赤チーム。
 ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!
「砲撃来るぞー!!マッキーー!」
 ベルモンドの掛け声で前に出るタツマキ=ヒナモリ。タツマキのマキを取って"マッキー"と呼ばれているらしい。
 そのタツマキの得意属性は風属性。
 両手に風のマナを集中させて、飛んでくる砲弾の内側の側面を擦るように竜巻を当てる。砲弾の軌道は簡単に逸れ、海賊船を避けていくかのように外へ逸れていく。

「さすがヒナさんだ。一筋縄では行かないな」
 手早く掌印組み、両手に光のオーラを纏うハルミ。そして空に1万本の光の針を生み出す。
「光の百百波!」
 それを見たことがあったグレイ。
「その技はカイトさんの!!」
 正確にはカイトが使用した光の千千波とは違い、その数を少なくする代わりに一本の出力を上げた技だ。百万本の細い針では人間相手には無傷。海賊船の船体に穴を開けることなんてまず無理だが、それがカイトよりも実力者で光属性魔法の使い手だったら…。そして、千千波よりも出力が高ければ…その結果はどうなるのか。

「おいおい、やべーのが飛んでくるぞ!」
「防御魔法が使える人は前へ出て!」
 ベルモンド、タツマキ、2人の指示で防御魔法の展開準備に移る一同。
 ベルモンドは土属性で海賊船の正面を、タツマキは風属性魔法で空から降り注いでくるであろう無数の針を対処する構え。2人で対応できない範囲をなんとかカバーする構えの全員。
「守り抜くわよ!」
「「「了解」」」
 それが全員に言ったものなのか、ギルドメンバーに言ったものなのか定かではないが、レオネード・ハーツの4人は集中力を高める。
「いけ!百百波」
 白チームの海賊船上空を覆う無数の光の雨。
「パリィズ・ウィンディアン!」
 タツマキの弾くことに特化した風属性防御魔法。
「ロック・ロック・ロック!」
 ベルモンドの展開した生き物のように自由自在に動かせる3枚の土の壁。
「水流・一閃空」
 ソウヤは腰に刺していた木剣を抜き、水属性のマナを纏わせて、木剣を振り下ろすと同時に圧縮された水の斬撃を光の雨目掛けて飛ばす。その工程を4発続ける。

「シスター!お願いします!」
「お任せください!」
 タツマキの声掛けと同時に魔法を展開するシスター・リリアン。
「インクリース・ユア・パワー!」

 その中継を見ていたマタタビは腰を上げて前のめりになる。
「無属性魔法か!」
 隣で急にマタタビがはしゃぎ出したかと思って驚くミヅキ。
ーーもしや、ミヅキの歌を媒介としたバフ効果を持つ魔法も、無属性魔法に分類されるのではないだろうか。

 白チームの船上にて、シスター・リリアンが展開した無属性魔法、インクリース・ユア・パワーは既に発動されている魔法の出力を著しく底上げするもの。自分の魔力を上乗せさせ威力を上げるということだ。
 ソウヤの放った水の飛ぶ斬撃は露骨にその大きさを拡大させる。ベルモンドのロック・ロック・ロックは強度が増し、タツマキのパリィズ・ウィンディアンは操作速度が一気に上がり、ビュンビュン音を立てながら豪快に振り回される。そして、空全体を覆うほどの範囲に展開された光の百百波の全てを、いとも簡単に海へ弾き落としてしまう。

「あれを防ぐのかよ…1人後方支援に厄介なのがいるねぇ~それも女の子だぁ~面倒くさ」
 厄介な相手が女性だということを知り露骨に面倒くさがるハルミ。女性相手には気が引けてしまうからだ。

 先頭は終始魔法が飛び交っていて、後方のことはお構いなしでぶつかり合っていた。それだけ離されていた後ろだったが、8隻の中で唯一飛び出してきていた海賊船があった。

「なんであの海賊船は、あんなに速く進めるんだよ!」
 それはカイトの乗っていた海賊船だった。カイトの乗る白チームの海賊船はさらに速度を上げていき、2着に位置していた白チームの海賊船に迫る勢いだった。

「おっ!後も調子上げてきたみたいだね。帆の色は白だ!」
「「増援がきたぞぉ!」」
 3着につけているのが白チームの海賊船だと知りテンションを上げる2着の白チームメンバー。前の赤チームとは距離が離れているが人数がこれで40人になる。接近さえできれば、赤チームの船に乗り込んで強硬策に出ることもできる。遠距離戦では埒が明かないからな。

「タッツーさん、後ろが追いついてきたらの話ですけど、こっちも全力で加速して近接戦闘仕掛けますか?」
 敵陣へ乗り込んでの近接戦闘を提案してきたソウヤ。
「後ろの戦力にもよるけどね。そこそこできる人がいないと、正直今と何も変わらないよ。何より先頭船には、伝説の海賊がいるからね」
「ダズ=バッハトルテですか…厄介ですね」
「厄介っていや、ハルミもやつもいやがるからな」
 正直、今祭りの実力者トップ2はあの2人で間違いない。3番手にレオネード・ハーツの誰かが位置付けるレベル。
「正直、紅白チーム分けが確定して驚いたわよ。明らか赤チームが強いってね。」
「同感だ。観客たちがどう思ってるかは知らんが、4人で束になっても勝てる気がしないんだがな」
「シスターの援護あってギリ戦えるレベルじゃないかしら」
 自分たちを過小評価するレオネード・ハーツの魔導士たち。しかし、その推測はほぼほぼ当たっていた。近・中・遠距離それぞれで一定水準以上に活躍できる光属性魔法を極めしハルミに肉弾戦最強のダズ。先頭に追いついて、何がなんでも動きを止めなければならない白チームにとっては最悪の相手。乗り込めばダズが無双し、この距離を保てばハルミに好き勝手やられる。こっちにも同じような味方がいれば…誰しもがそう思っていた。そんな矢先に後ろから合流してきた白チームの海賊船。もちろん乗っていたのはカイトだ。

「このまま先頭まで行きます!船をさらに加速させてください」
「もう俺はマナ限界ダァ~代わってくれ」
「私が代わります!」
「こっちはまだマナがある!ガンガン風属性魔法を出していくぞ」
「お願いします!」
 カイトが乗っていた海賊船は、2着につけていたはずの仲間の海賊船をあっさり抜き去っていく。その方法は大砲や砲弾など重い物は全て捨てできる限り軽量化。さらにクルー全員でローテーションしてマナを海賊船に注ぎ込みフル加速。それと同時に海賊船下部で風属性魔法を屈しして、ボートのペラのような役割を作り、海賊船本来の加速に加えて、さらに推進力を持たせほぼ2倍の速さでここまで追いついてきたのだ。
「あの海賊船、ケツの方で水飛沫あげてんぞ」
「風の力でしょうかね、推進力を底上げしてるんでしょう」
「こっちの船に風属性魔法をそこそこ使えるやついるか?あいつらと同じことすれば俺らも戦闘に追いつくかもしれねー。前の船には、どうも頭のキレるやつが乗ってるらしいからな!加勢してやるしかねーだろ」
 わかりやすくテンションを上げてきたベルモンドは、前の海賊船で指揮をとっているカイトに興味を示していた。
「誰もいねーなら、マッキーがやるしかねーだろ」
「あっち着いてから戦えなくなったらどうするのよ!」
「追いつかなきゃ始まんねーしなぁ。今日の飲み代奢ってやるから裏方に回ってくれや」
「んっもう!絶対だからね!」
 海賊船下部に移動して風属性魔法の準備をするタツマキ。
「タッツーさん、僕が少しマナ共有しますので、全開で回してください」
 タツマキのこれから減るであろうマナを補填するため寄り添うソウヤ。
レオネード・ハーツの4人が乗った海賊船もモブから何人かを海賊船の動力源にあてて、タツマキと彼らの力で一気に海賊船を加速させる。
「行くぞぉぉお!!!!」
「吹き荒れろ!ウィンド・バスター!!」
「マナ、送ります!」
「「「こっちもマナ注ぎ込むぜ!!」」」
 爆発的な水飛沫を上げ、急激に速度を上げていく白チーム2隻。前の赤チームとどんどん距離が縮まっていく。
「待ってろよハルミ!!」
 いつでも攻撃できるように臨戦態勢をとるベルモンドたち。それはもう1隻の白チームも同じで、カイトを先頭に遠距離魔法の準備をする数人たち。
「反撃だ!」
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