グレイロード

未月 七日

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第一章 〜冒険の始まり

7話 『第2ラウンド』

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 ダイヤ型の宝石が砕け散り、中から現れたグレイとミヅキ。ミヅキは宝石の中から透き通るような美声を放ち、それがどういう形でか、敵の闇属性魔法を無力化したことで拘束が解かれ、現実世界へ戻ってくることができた。もちろん歌い続けていたミヅキは意識を保っていたが、問題はグレイだ。宝石から解き放たれたグレイは目を閉じたままで気を失っていた。

「あの少年と少女、間違いない。フューチャーズが映し出した2人に似てる。彼がマタタビさんの探していたグレイとミヅキか」
 敵の手から無事取り返すことに成功したマタタビとカイト。これでカイトが命懸けで戦った甲斐があるというもの。大半はマタタビさんの手柄だけどな…と自分に呆れてしまうカイトだったが、何はともあれと勝利した現状に喜びを噛み締め割り切る。

ーー俺も下へ降りてみんなのところに行くかな。

 死闘を繰り広げギリギリの状態で命を保つマタタビと意識を取り戻さないグレイと常に魔力のこもった歌を歌っていたミヅキを今すぐに保護しなければと思い、自分もボロボロであるにも関わらず鞭打って足を動かすカイト。しかし、彼の脳裏をよぎる違和感が無意識に踏み出す足を止める。

ーーなんだろうこの感覚。何か変な感じがする。敵は3人。1人はナルイ、1人はマタタビさんがボイラー室で倒して、1人は俺と戦った後に、マタタビさんが海の果てへ吹っ飛ばして、全員倒したはずなのに、胸の辺りがモヤモヤする。なんでだ。仮面の女をちゃんと倒したわけじゃないからか。いや、相当な距離飛ばして、さらに船は移動してる。まさか、あの女が戻って来れるわけもない。ならなんだ。何が…。

 謎の違和感がカイトの胸を揺さぶり、後ろを振り返させる。そして、デッキに目を落とすカイト。さっき確認した通り。倒れるマタタビさんと意識を取り戻さないグレイとミヅキの3人と、これまた死んだか気を失ってかびくとも動かない敵。それが全て。下には何もおかしなことはない。下には…下…いや!上!!
 カイトが感じた違和感の正体。それは下ではなく上。土属性魔法で作った足場の先にあるモノ。闇属性魔法で作られた黒い穴。展開した術者が死んだか気絶してるのに、何でまだあそこの位置に展開されてるんだ!。
 もう一度2階デッキへ走り出す。カイトの体はボロボロで急に刺激の強い動きをしたことで足がつまずき転んでしまう。それでも口は動く。自分の感じた違和感を共有しなければ。端的に伝えるには…。
「まだだぁぁぁぁああああ!!!魔法が残ってるぞ!!!!」
 2階から聞こえてくる大声に戸惑うミヅキとマタタビ、そして乗客たち。戦闘経験のある者やこの状況に危機感を持っていた者にのみ伝わる内容。
 周囲を見回す乗客や船員たち。そしてみなその内容を理解しソレに目をやる。空に取り残された黒い穴に。しかし、真っ先にすることはソレの確認ではなく、目の前で仰け反ってる敵を注視すること。あの黒い穴を生み出したやつからの反撃に備えなければならない。
 一番に動いたのはミヅキ。真横に倒れるグレイを引っ張り上げてマタタビたちがいる方へ跳んで敵から距離を取る。そして次に動いたのはマタタビ。マタタビはボロボロになった体でも腕を伸ばして敵目掛けて遠距離魔法を放とうとするが、マナが空っぽになり、放つことができなかった。体は動くのに魔法が出せない歯痒さ。
 転んで地に倒れているカイトは下の状況が分からない。今下はどういう風になっているのか、気になって仕方がない。

 意識が朦朧とする中で、作成途中のゲートを展開し続ける白ずくめ。身体中が焼けるように熱い。1番前で受けていた両腕にはまだ激痛と熱が残っている。痛くて痛くて痛すぎて、もう立ち上がりたくないとさえ思う。いっそのことこのまま死んでやりたい、そう思う反面、この状況を作ったクソジジイに怒りが込み上げてくる。数年ぶりに味わった死に際の体験。頭が真っ白になってスッと何かが抜ける感覚。抜けそうなそれをがっちり掴んで離さず自分の中へと押し戻して意識を取り戻す白ずくめ。そして生きることを決めた後に湧き上がってくる怒りと殺意の情。
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!ぶち殺してやる!!!クソジジィィイイイイイイ」
 仰け反る体を徐々に戻していき、両手に黒いオーラを発現させる白ずくめ。その悍ましさに一瞬体を身震いさせるミヅキ。しかし、彼女は察していた。上にいたやつも、横にいる老体も戦えないことに。目の前の敵から漏れ出す黒く澱み切ったオーラに1人で立ち向かわなければならないことに。
 グレイの服から手を離して歩き出し、マタタビと敵の間に入るミヅキ。どんな理由かは知らないけれど、こいつらが自分と少年を攫ったのなら、2人が壁になれば背後へ危害を加えることはできないはず。自分とあの少年だけが全員を守れる存在であるということ。
「あ、ああ?!おい小娘、そこをどけよ!!俺が用があんのは後ろのジジイだ!!てめぇじゃねーんだよ!!」
「うっさいわね!黙ってそこで伸びてりゃいいものを」
「巫女だかなんだか知らねーが、てめーから殺してやってもいいんだぞガキ!!」
 白ずくめの口から聞こえてきた"巫女"という言葉。ミヅキに対して放った言葉で間違いない。この白ずくめの組織はミヅキを巫女として扱っている。
 自分を攻撃したくない理由が分かったのなら尚更強気に出れる。
「どうせ攻撃なんかできないでしょアンタ。アタシを傷つけたらアンタんとこのボスが黙ってないわよ!」
「チッ、優位に立ったと思えばすぐさま調子に乗りやがって。まあいいや。拘束が解けたんならこっちも闇属性魔法を自由に使えるかんな。力ずくで連れてくぜオマエ」

ーー拘束?宝石に閉じ込めてたアレのこと?アレのおかげでこいつの得意技を制限できていたってことね。解けたのは偶然だけど、解けない方がこっち陣営としては良かったのかもね。

 前に立ちはだかるミヅキを殺すわけにもいかないため、一度両手に纏っていた黒いオーラを解く白ずくめ。しかし、攻撃の意思がないわけでなかった。空を仰ぎ、黄昏始めたかと思えば、デッキの木製の地面がめり込むくらいまで足に力入れて蹴り出すと、一瞬で目の前まで突っ込んできた白ずくめはミヅキの腕に掴み掛かろうとするが、ミヅキもただの華奢なアイドル少女ではなく、それなりに護身用として武術を身につけていたため、掴み掛かろうとする相手の右手を簡単に弾き返して、逆に胸元目掛けて掌底打ちを決め込む。マタタビが相当なダメージを与えていたこともあり、掌底打ちは傷ついた体に追い打ちをかけるようなもので、白ずくめは前屈みになり全力で苦しみだした。
「うぁああああ、痛ぇーーー痛ぇーーー」
「ど…」
 どんなもんよ。そう言い放つつもりだったが、一言目を口にしたと同時に脳が揺れる感覚に襲われる。
「このクソアマがぁ!!」
 掴み掛かろうとして弾かれた右腕は伸ばし切ったまま、掌底打ちを喰らい前屈みに倒れそうになるところで左足に体重を乗せて踏ん張り、そのまま左足を軸に時計回りに回転して、遠心力を乗せたまま右手甲をミヅキの頭にぶつけて吹っ飛ばしてやったのだ。
「あんまり調子乗ってんじゃねーぞガキ。殺さなきゃいいだけでな、死ぬギリギリまで痛めつけても、何の問題もねーんだよ」
 頭が、クラクラする。焦点も合わない。一体何をされたの。
 一瞬の出来事すぎて、全く理解が追いつかないミヅキ。脳に相当な衝撃を受けたことで、立ち上がることさえできない状況。自分しか戦えるものがいないという状況で何もできなかった無力さがミヅキ自身を襲う。
 無力さと非力さと絶望の中で思い浮かんでくるあのメガネの顔。
-------------------

「いやゃゃああああ!バケモン!バケモンだこの子は」
「なんつー力だっぺさ、バケモンちゃうて、カミ様やカミ様」
「何言ってるだ人間じゃないのはバケモンだ!バケモノさウチに置いといたら災さ運んでくるに」
 思い出すのは子供の頃の記憶。
 イースト大陸の最南東、いくつもの山と森を越えた先にある自分たちを始まりの民族と呼称する古い歴史をもつド田舎の村、ミューズ村。そこで生まれたミヅキ=イーサム(5)。
 初めて魔力が勝手に発現したのは5歳になったばかりの春頃。子供によくある自分で作詞した歌を楽しく、気持ちよく歌っていた時のこと。稲の苗を植えたばかりの田んぼに向かって歌を聴かせると、苗はみるみる成長を始めものの数分で立派な稲穂に育ったこと。常識では考えられない事象に対して、村の人たちは「カミの力」や「バケモンの力」と呼んでいた。正直自分にとってはどちらも気持ちの良いものではなかった。村を抜け出し街へ出て、初めてそれが魔法であることを知ったのが12歳の時だった。自分の生まれ育った村には"魔法"という概念は無く、これまで誰一人としてその力に目覚めることが無かったために誰も知り得なかったのだろう。村の外では常識的に理解されていた魔法、「カミの力」や「バケモンの力」なんて曖昧な存在ではなく、誰もが扱える身近な存在。そう解釈した時。初めて自分の力を好きになったことを今でも覚えてる。

 12歳の始めまで、閉鎖的な村で偏った知識だけを教え込まれていた自分にとって、魔法文化も、食文化も、趣味や娯楽の類も、全てが新鮮な感覚だった。唯一一緒だったのはお金の種類やその価値くらいだったが、正直それさえ同じなら食べることも宿を取ることも困らなかった。けれど、何もかもが新鮮な世界に身を投じたことで遊び呆けすぎて、12年間貯めたお金も簡単に底をついてしまい「働くしかないか~」と常識人ぶってみたものの、未だに村の外の世界の常識がわからず仕事に就くのに苦戦していたミヅキ。
 パン屋でもウェイターでも掃除員でもこの際なんでもいいから仕事に就きたいと夢も何も持たぬ状態で街中を見回してたまたま見えた職業を口にしながら歩いていたら、今現在自分をマネジメントしてくれているマネージャーとそこで初めて出会うことになる。

「君、なんか透明感すごいね!女優さん?いや、年齢的に…子役者さんとかかな!」
「へぇ?!」
 急に声をかけられてたじろぐミヅキにマシンガントークで畳み掛けるメガネをかけた現マネージャー。
「どこ出身?今職にはついてるの?その服いいね!その髪今風?あんま見ないね(笑)てかちっさいねー背も、小学院生とか?」
ーーあー何何。止まらないんだけどこの人。すごい気持ちよさそうにベラベラ喋るじゃん。質問してくるくせに全然答える隙与えてくれないし、ほんとに聞く気あんのかよ。あーーもうダル。さっさとあしらお。

「歌とか興味ない?!」
「へぇ?!」
 多分、マネージャーとの初めての会話は"へぇ"しか発してなかった気がする。多分、てか絶対コミュ症とかじゃないはず。相手が相手で、マシンガントークで畳み掛けられすぎて困惑状態で咄嗟に出た言葉と、最後に出た反応は…夢だったからかもしれない。
「はい…好きです」
 12歳の少女に言われる"好き"という単語に心踊らせる30歳くらいのおっさんとかいう側から見たらすごい危ない構図。それでもマネージャーの熱量に拍車をかけた言動になる。
「そうかぁ!!!もし今フリーで暇してるなら、アイドルにならないかい?!」
「ぎゅるるるるるる。ヒィヤァ///」
 アイドルにならないかい?に対しては、口より先にお腹が答えてた。人生1番の黒歴史。
「決まりだね、食事ご馳走するよ。好きなだけお食べ」
 今考えてたら怪しさぷんぷんな話だったけど、その後も順調にアイドル活動をさせてくれて、今では人気アイドルまでのし上げてくれて、趣味にも食事にも宿にも困らない生活をくれた偉大な恩人。
 仕事のことになると、
「ミヅキ!そうじゃない、ダンスはもっとコウだよ!!」
「違うってコウ!!」
「ダメダメ!!」
「歌はこう!こうやって喉かっぴらいて」
「違うってば!!!」

「君の歌声は素敵だよ。必ず多くのファンの心を救うはずさ!断言する!」
 お客さんの前で披露するアタシより熱量が多くて、常に1番にアタシのことを思ってくれて、何より「カミの力」だか「バケモンの力」なんて揶揄されてきたこの歌声を初めて好きになってくれた人。
 アタシはあの人に…。
-------------------
「あの人に…恩返しするまでは、死ねねぇーーーんだよ!!!」
「はあっ!!」
 ミヅキを押し除け、これからマタタビを…と思っていた白ずくめだったが、これからミヅキに恐怖心を覚えることになる。

「何言ってんだテメェ!」
「………」
「んぁあ?何だって」
「Don't give in to evil, guys!!」

 ミヅキの歌声が響き渡る。闇属性の拘束魔法を徐々に解きほどいていた透き通るような美しい歌声とは打って変わって、力強く情熱的に、何を訴えかけるような歌声が、船中に伝播する。

「なんだ、なんだ、なんだ!」
 下で奮闘する一人の少女。力強い歌声がカイトに力を与える。もう一度立ち上がる力を。マナも、肉体も、精神も限界を遠に超えているというのに、体中から力が湧いてくる。
「これは、ブファ、ゴホッゴホッ、あの娘の力とは」
 残り全てのマナを使ってバーニング・ストームを放ったマタタビも、マナも、肉体も、精神もズタボロで限界だというのに、体の奥底から再び燃え上がる何かを感じ取る。
「大丈夫なのかよあんた」
「ああ、心配かけてすまないな船長さん。もう大丈夫だ。彼女がもう一度立ち上がる力を私たちに与えてくれた」

ーーか弱い少女の背中に隠れて、年長者が手をこまねいてるわけにはいかんだろうに。

 手を地につき、力を込めて少しずつ体を起こし立ち上がるマタタビ。
 両手両足全ての指先に力を込めて地から這い上がるカイト。
「「うぉぉおおおお」」
 互いにマナが底をついてはずなのに、マタタビはその手に闘士の火を灯し、カイトは、掌印を組み両手を広げ左右どちらにもキラキラと神々しい光属性魔法を灯す。
「「さあ白ずくめ!!第2ラウンドと行こうか!!」」
 ミヅキの力強い歌声によるバフ効果。マナ回復、肉体回復、精神ドーピング。悪に屈しないための全力の足掻き。この戦いで1番成長を見せる彼女。もう一度力を与えてくれた彼女に報いるために。
再火転輪ヒート・ハート…。」
 体の熱を上昇させて身体能力を一時的に上げる魔法。今1番近くにいる自分が肉弾戦で直接的に倒しきるしかない。
「カイトォオオオ!!!」
「分かってますよマタタビさん!!」

ーー闇属性魔法に対抗できんのは俺だけってことだろ!そのために俺はここにいるんだ!また立ち上がったんだ。ありがとなミヅキちゃん。あんたのためにもはゼッテェ勝つぜ。

流星の輝きシャイニング・メテオ!」
 カイトの両手の神々しい光属性のオーラから空へ生み出される無数の光の粒たち。手数を増やしていかなる闇属性魔法にも対処する構え。

 闇属性魔法、対、光属性魔法。特殊な2種類の属性魔法。互いが互いに弱点な関係。その優劣は完全に本人たちの力量次第。

「クソがぁ、どいつもこいつも、死に損ないどものくせにぃい!!」
 闇属性のオーラを両手に強く纏う白ずくめ。まとめて食い荒らしてやるぜ。
「貪り尽くせ!喰らい尽くす者デバウアー・ワーム
 闇属性魔法の中でも攻守共に優れた最強格の魔法。一度は手も足も出ず逃げ回るので精一杯だったこの技。けれど、今は頼りになる仲間がいる。マタタビは恐れず立ち向かう。
「クソジジイ!!てめぇは真っ先にぶち殺すぜ!!!」
 マタタビに正面から襲い掛かろうとする闇のオーラを纏いしミミズたち。それに目掛けて放たれる無数の光のオーラを纏った流星群。闇のオーラを纏ったミミズの体を貫く光の流星。一部光属性魔法を食すシーンも見られたが、その大半は横から体をぶち破っていた。
「な、なんでだ!!何で魔力を喰らわないんだ?!!」
「マタタビさんこいつは数が多くて死角が無いよう見えるだけで、多角的に側面から攻撃してやれば簡単に処理できます!」
「そういうことか…私が初見で気づけなかったことに、よく気づいたな。」

 自他共に認めるほどの自慢の最強格魔法を簡単に打ち破られてしまった白ずくめ。
「そ、そんな、嘘だ、闇が、闇が負けるわけねーんだ」
 1番の自信があった魔法だけに崩れると途端に脆くなる精神力。
「まだまだ青いな、若造よ」
 ヒート・ハートで底上げした 膂力ヨリョクを乗せた渾身の拳が白ずくめの頬にヒットする。1発では足りない。2発、3発、4発。今ここで倒しきる。顔だけでなく、腹も胸も全身殴り続けるマタタビ。
 ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!
「怒りの拳を受け取れぇええい!!」
 空に舞う鈍い音の連打。最後の1発を顔面正面に喰らわし吹っ飛ばす。
 バフを貰ったとはいえど一時的な効果に過ぎず、無理をしすぎたマタタビはまたしても膝をついてしまう。それでも、今回は誰がどう見ても圧勝。

ーーカイト…ミヅキ…ありがとう。君たちのおかげでグレイを助け出すことができたよ。
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