グレイロード

未月 七日

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第一章 〜冒険の始まり

2話 『アカメスネーク』

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 フラットグリーン平原から30分ほど歩いた先に見えた中都市・ファラット。周辺の辺鄙な村々にとっては生活必需品を買い揃えるための大事な中規模の商業都市であり、服や雑貨、食べ物を取り扱うお店が多く立ち並ぶ。

 そんな商業都市であるファラットに立ち寄った訳は、グレイの冒険に欠かせない武器を買うためだった。
 魔法適性の無いグレイの戦闘スタイルは自ずと近接戦闘に絞られてしまう。拳銃やライフル、リボルバーなどの遠距離武器も視野に入れていたが、グレイ自身には魔法が効かなくとも、他の武器には魔法による細工ができてしまうため、一部品の欠損や破損、もしくは弾丸への細工をすることで簡単に使い物にならなくなってしまう遠距離武器は諦め、どんな状況でも無難に使えて腐らない近接武器が良いという結論に至ったわけだ。
「まずは何が合うか分からんから自分の目で見て触れて、好みの武器を選ぶと良い」
「はい!」
 まずは、剣。鉄製でそこそこの重量感があり、11歳の筋力では簡単に扱えるものではないが、お店にあった剣を一度持たせてもらうことにした。
「剣と言っても、いろいろ種類があるんですね」
 ロングソード、ツーハンドソード、トヴァイハンダー、ナイトリーソード、ロングレイピア。どれも大きくて長く、自分の体とほぼほぼ変わらないほどで持ち運びも運用も苦労しそうだった。
「どれがいいかね坊や」
「えぇーっと。それじゃあ」
 お店にあるいろんな剣を見回した結果、剣の中でも全体の中で比べたら気持ち小さめなナイトリーソードと書いてある剣を持たせてもらった。
 店主からグレイへ慎重に手渡されたが、前に落ちる剣の重さに耐えるように全力で体を後ろへ倒して対応する。
「うあああ。オモッ!!」
 マタタビも店主も驚きの表情。やはり、11歳に剣を扱う力はないみたいだ。今後に期待といったところ。
 その次に視野に入れていたのは短剣。ナイフやダガー類。これらに関しては戦闘は勿論だが他での用途もあるため運用の幅は広いため、一本は持ってて損はない。
「どれか気に入ったものがあるなら言いなさい」
「んーー…。」
 色々な種類のナイフを見てじっくりと吟味する。真っ直ぐ伸びるダガーや、湾曲にものすごく曲がっているナイフなど、一言にナイフと言っても多種多様。
「これだけ多いとなんか迷っちゃいますね。決めてくださいマタタビさん」
「私が決めて良いのか?自分が使うものなのに」
「はい!何を貰っても嬉しいです!こういう日用品じゃない、特別な貰い物って初めてなので」
 そうだったのか。父上との生活ではプレゼントのような物は貰ったことがなかったのか。それならちゃんとした物を選んでやらないといけないな。
「それならば…この黒い持ち手のナックルナイフを一つ頼むよ」
「はいよー。」
 元気よく接客する店主。それにマタタビの選んだナックルナイフというものに興味津々なグレイ。
「ナックルナイフってなんですか?」
「ナックルナイフというのは持ち手に空いた穴に指を入れて持ち、刃先でも拳でもどちらでも戦えるナイフのことを言うんだ。それに、手の保護としての役割もあるため、戦闘の幅を広げられると同時に防御性能も保証されているという代物だな」
 なるほど、と頷いてみせるグレイ。手を守りながら戦えるナイフらしい。ナイフ自体の性能はなんとなく理解したけれど、なによりも初めてじいじ以外から貰った特別なプレゼントということに舞い上がってしまう。
「お買い上げありがとうございましたーー」

 武具店を後にしたマタタビとグレイ一行。
 初めて持つナイフに喜びを隠せずつい振り回してしまうグレイに注意をするマタタビ。
「人前で刃物を振り回すでない。人に怪我させたらどうするんだ。それにそういう人間だと思われかねないぞ」
「ご、ごめんなさい」
 マタタビに頭を下げ、すぐにナイフをしまうグレイ。
「それからごめんなさい、よりもすみませんの方が礼儀がある。これも一般教養として覚えておきなさい」
「はい!」
 小学院に通っていなかったグレイに対して、常識や教養を一から教え込むこともこの旅の目的の一つであるため、言葉から作法まで、何もかもをマタタビがこれから教えていく。

 ナイフ以外にも新しい洋服を全身2種類ずつ購入してもらい、いよいよ本格的な二人の旅が始まる。できることなら魔法を使えるようになること。常識や教養、社会について足りない知識を補うこと。それらを身につけて、両親についての情報を手に入れ一人でも旅立てるようになること。どれだけ時間がかかっても二人に会いたい。

 商業都市であるファラットで目的の品を全て揃えて、次なる目的地へと向かう。目指すはファラットから20キロは離れたところにある大都市クリアス。総人口212万人を誇るウエスト大陸で2番目に大きい都市である。なぜ、大都市・クリアスへ向かうかというと、大都市・クリアスが別名マジックシティと呼ばれているからであり、魔法学に精通した学院が多く存在していて、魔法学にまつわる教材や歴史書も置いてあるためグレイに実践的なことだけではなく、学術的に魔法について知ってもらうためだからだ。それに、魔力適性が一切無く自分の意思で魔法が使えなくとも、別の方法で魔法に触れれる手段があることもグレイに教えてあげたい。何も自分の手から出すものだけが魔法と言われるわけではないのだと。

「大都市・クリアス。一体どんなところなんだろう」
 まだまだ、徒歩で2、3時間も歩いた先にあるクリアスに対して、今からワクワクとドキドキの感情が止まらない。マジックシティ、多くの魔法やそれに精通する書物や技術が集まる場所。聞いただけで胸が躍り駆け出してしまう。
 
 クリアスまでの道のりにある二つの村々。そのどちらでも村の人たちから声をかけられるマタタビ。
「マタタビさん~いらしてたんですか。」
「ご無沙汰してます」
「マタタビさん!久しぶりネッ!」
「お久しぶりですな、リンカイさん」
 一人また一人とマタタビの下へ集まってくる。数がどんどんと多くなり、隣にいたはずのグレイはどんどん人波に流されて集団からはみ出てしまう。
「すごい人気者だな、マタタビさん」
 挨拶だけと思っていたが、対応する人数がどんどんと増えていき、時間をくってしまった。そして、グレイが隣にいないことに気づき、辺りを見回してグレイを見つけるとすぐさま集団から抜け出すマタタビ。
「失礼、失礼」
 そういいながら、人混みを避けていき、グレイの手を握る。
「申し訳ないね皆さん。今は弟子と旅の途中でして、先を急いでいますので、これで失礼します」
 村人たちも分かってくれたか、話を切り上げ、お見送りをしてくれた。
 二人は村を背にまた歩き始める。
「マタタビさん、すごい人気者ですね。僕とは大違いです」
「まあ、そうだね。傭兵団に所属していた頃にここら一帯を統括して守っていたから、その縁で良くしてくれてるんだよ」
 傭兵団時代のマタタビさんと繋がりがある人たちだったのか。
「傭兵団に入れば、みんな寄ってきてくれますか」
「んーーと、そうだな…。誰かに好かれたくて、もしくは感謝されたくて、傭兵という職に就いたわけではない。好意や感謝の気持ちというものは、自分の行いに対しての他者からの評価に過ぎない。善ある行いをしたから周りがそのように評価してくれた。村を守ること。人を助けること。それらの行為の瞬間瞬間に不純な思考など存在しないだろ」
 ウィローからグレイについての話を聞き、今に至るまで、グレイはやけに他人からの評価を欲しているように感じてならない。他者から認められたいという欲望。他者から必要とされたい欲望。それらが前のめりに出ている気がする。11年間生きてきて、自分のことを認めてくれるのは唯一ウィローのみ。もしかしたら、ウィローの知り合いである3丁目のミムラさんも入っているかもしれないが、本当に限られた一部のものにしか認められず必要とされてこなかった。家の外に出ている間は昼夜いじめられ、みんなが当たり前のように通う小学院には入学を断られ、周りとは全く違う環境下で育ったグレイは、人一倍承認欲求が強くなっているのかもしれない。
 この旅でグレイの望むが何一つ得られなかったとしても、最低限この旅に価値があったと思ってもらえるようなをグレイに与えてやらねばならないな。
 二つ目の村からクリアスにかけての道のりで唯一の障壁とも言える木々が密集したマグルミの森が二人の前に立ちはだかる。
「これから森に入るんですか?」
「そうだな。遠回りする手もあるが。マグルミの森は奥行きはともかく南北には5キロほど広がっているからなぁ。迂回するのに1時間、抜けてからクリアスまで遅く見積もって2時間ちょっとと考えると、迂回してると日が暮れてしまうからなぁ。森を突っ切って日が暮れる前に宿を確保したいところだが」
 木々の一本一本が自分の4、5倍ほどの大きさもある大木であり、奥の方まで覗けないほどに差し込む日光が少なく薄暗い森の中。見えるのは真っ直ぐに伸びる舗装路だけ。この道を突っ切るなんて、そんなことできるのだろうか。
「安心せい。舗装路があるということは、この道なり通りにいけば目的地に着くということだ。途中虫や動物が出てくるかもしれんが、道に迷うことはない」
 マタタビと森を交互に見て不安感を伝えたいグレイだったが、マタタビも足を止めグレイの判断を仰ぐ。
「君が決めなさい。君の旅なのだから」
 僕のわがままから始まった、僕のための旅。こんなところでつまずいてるわけにはいかない。日が暮れればどんどん状況も悪くなってくるだろうし。
「善は急げ!行きます!!」
 覚悟を決め大声で意思表明をし、マグルミの森へ大きな一歩を踏み出す。
 その言葉にマタタビは困り顔で首を傾げる。
「本当にあってるのか、それ」
 へ?!。間違ってるのこれ。恥ずかしくて汗が出るグレイだった。

 マグルミの森に入る二人。森へ入って早々蚊や小蝿など細かな虫が群をなしていて、うざったくて両手をブンブンと振り回し追い払うグレイと、虫如きでは動じないマタタビ。
「マタタビさんは何とも思わないんですか?こんなに沢山の虫がいて」
「グレイは何が嫌なんだ?」
「ぺっ!ぺっ!小さ過ぎて口とか服に入ったり、耳元でブンブン言ったり、目の前を飛び回ってるのも全部嫌です!」
 なるほど。自分に対して実害が出ているというわけか。
「私の場合は、虫如きでは私に触れる事ができないようになっているから、グレイの悩みは私には理解できないな」
「どういう事ですか?」
 グレイの疑問に対して、足を止めグレイの方へと振り向き丁寧に教えてやるマタタビ。
「今私と虫との間には絶対に触れられない壁があるのだよ。それは魔力の源、マナで作った壁であり、これを体全体に纏っているために虫たち如きの力では触れられないようになっている。よく凝視してみればわかるが薄い膜のようなものが見えるかな」
「はい!白っぽいような、でも透明と言われれば透明なような何とも言えないものが見えます」
「これは、無属性魔法に分類されている魔素の繭マナ・コクーンと呼ばれる応用魔法だよ。常時自分の体をマナで覆うことで、本当に些細な力による接触を防ぐことができる。今回みたいな蚊や小蝿程度の力でなら触れる事はできないだろう」
「なんかズルいです!」
 仕方ないだろう。グレイには魔力適性が無いのだから。魔力適性があればこんな簡単な魔法でよければいくらでも教えてあげるというのに。やはり、魔法が使えないというのは不便なものだな。
 
 多くの虫たちに嫌がらせをされ、普通に歩くよりも何倍も体力を使わされるグレイ。
「ほんっとに!うっとうしいな!もう!」
 左を向き、後ろを向き、右を向き、前だけでなく回りながら虫たちの相手をしていると、急に足元に現れたものに気付かず思いっきり踏みつけてしまう。
「おっと、」
ツルッとした踏み心地に滑りそうになって足元に目を落とすと、そこには怒りを露わにした赤い目をし黒い鱗を持った蛇の姿があった。
「うわぁぁああ」
「グレイ!」
 不注意で蛇の尻尾を踏みつけてしまったグレイに襲い掛かろうとする蛇。急な事で腰を抜かしてしまいその場から動けなくなってしまったグレイを守るため、蛇の腹に狙いを定めてウィンドインパクトを放つマタタビ。蛇がグレイに噛み付くギリギリで吹き飛ばされた蛇。
 戦わなければという思考がグレイの体を動かし、バックパックの横ポケットにしまっていたナックルナイフに手を伸ばす。
「ナイフで対処してはならないよグレイ」
「え?」
 横たわっているがまだ息のある黒い蛇に狙いを定めて、追い討ちのように火属性魔法を放つマタタビ。
「インファイヤー!」
 瞬間、蛇の体から唐突に炎が現れてそのまま体中を燃やし尽くし、黒焦げになっていき、蛇は動かなくなった。
「こいつはアカメスネーク。赤い目に黒い鱗。特徴的に間違いないだろう。猛毒液を体内に宿し、それは血液にまで溶け込んでいて、刃物で切り裂いた時、猛毒液が人体に触れてしまうと大惨事になってしまう。血液は濃度が少し下がっているが、火傷跡や傷になってしまうくらいには危険だ。こいつ相手は魔法での対処がマスト。刃物で返り血を浴びるのは誤った処理方法だ。覚えておきなさい」
 体内に猛毒液とそれが溶け込んだ毒素のある血液を持っているアカメスネーク。その対処方法が魔法による遠距離攻撃。それなら…。
「もし僕が一人の時に出くわしたらどうすればいいんですか?僕には魔法が使えません」
「そうだな。逃げる以外にはないな。もしくはこういった相手を想定して、弓や銃など遠くから扱える武器を身につけることだな」
 それじゃあ、弓や銃を持たない今の状態ではマタタビさんにおんぶに抱っこ状態で、一人では何もできないということか。ましてや、これから先も似たような相手に対して逃げ回りながら遠距離武器で戦っていかなければならないなんて、群れでこられたら、矢や弾がなくなれば、逃げ道がなければ、僕はアカメスネークのような相手に手も足も出なくなってしまう。マタタビさんと別れたあとの一人の旅でもしそうなってしまったら。
「アカメスネークを一人でも倒せるようになりたいです」
「弓や銃の腕を磨きたいということか?」
「えーっと…そうじゃなくて、今あるナイフで、倒したいです」
「さっきも言ったがナイフでアカメスネークを切れば、血液や猛毒液が自分目がけて飛び出してくる。2倍に液体を溜め込んでるアカメスネークに傷をつけたらどうなるか想像つくだろう。リーチのある長剣でも危険なのにゼロ距離戦闘のナイフじゃ話にならないぞ」
 そんなことわかっている。自分がどれだけ頭の悪いことを言っているのか。どれだけ聞き分けがないのか。それでも今ここで引いてしまったら、魔法を使えない僕はもう二度とアカメスネークのような相手に真っ向から立ち向かえなくなってしまう。
「それでも何とかして今あるもので倒したいです!」
「困った子だな。仮にアカメスネークを無傷のままナイフで倒せる器用なやつがいたとして、そいつに習ったところでそのような技術は一朝一夕で身につくものじゃない。魔法以外に対処できる手段があるのだからそれを使えばいいだけの話だ」
 なぜだか彼には焦りがみられる。11歳の少年などできないことの方が多いというのに目の前の課題に対して、前のめりになり無理難題に対して無策に挑み、自分で先への不安を煽っているようにみえてしまう。ふと見せる子供らしさとは裏腹に、他の部分では悪い意味で子供らしくないといえる。色々と難しい子だ。

 マタタビに説得されてから言いくるめられてか、一旦おとなしくなったグレイだったが、彼の目は明らかに周囲に警戒を配るものだった。アカメスネークを警戒しているのか。もしも、今目の前にその標的が現れたら、グレイはすかさずナックルナイフを取り出してしまうのだろうか。幾度となく危険な事は教え込んだし、忠告もした。それでもグレイの意志とあの目が指すものは。
ーー反抗期…かな。

 マグルミの森に入って20分ほど経ったか、途中幾度となくアクシデントに見舞われ、アカメスネークと戦い、狼のような鋭い牙を持った突然変異種である蛙、ウルフロッグに襲われたがこれをマタタビの雷属性魔法・伝雷デンライで撃退。他にも赤い見た目をしたレッドアイアントの群れに襲われたがマタタビの風属性魔法・カゼキリが炸裂し全てを粉微塵にした。
 何はともあれ無事マグルミの森を抜けることができた二人。色々な生物に襲われたがグレイがナックルナイフを使用する機会は一度も訪れなかった。
 
 マグルミの森を抜けてからクリアスまで残りは10キロメートル。これまでのペースから考えて1時間半も歩けば着きそうな感じではある。到着時間も大体18時回らないくらいになりそうで、日が落ちる前にはクリアスに到着できる。
 マグルミの森での出来事が尾を引いているのか、ずっと落ち込んでいるような、考え事をしているような、そんな感じのグレイ。出発前や少ししたあたりまでは元気そうで、クリアスについて聞いた時もテンションを上げていた様子だったのが、アカメスネークの一件や、その後の生物たちとの戦いで自分の力が発揮できなかったことを引きずっているのだろう。
「グレイよ」
「…。」
「冒険者の厳しさ、過酷さはこんなものではない。今日と同じかそれ以上の危険な出来事が毎日のように訪れる。それに君が一人で旅立った時、隣に私はいない。今日のように守ってあげられない。アカメスネークのこと、色々思うところはあるかもしれないが、知らないこと、技術が無いこと、それらは全て君の弱さだ。しかし、君はまだ11だ。時間は沢山ある。一個ずつ学んでいきなさい。一歩ずつ強くなっていきなさい。それでいつか自分の納得できるような手段で今日ぶちあたった壁を壊しなさい」
 前を見ていたマタタビ。下を向いていたグレイ。それぞれが違う方向を見ていたはずなのに、マタタビの話を聞いた直後に、お互い目を合わせる。マタタビの真意は伝わった。
 何度もいうがこの子は馬鹿ではない。とてもかしこい子だからこそ、一人で考え込んでしまうところがあるが、疑問を持ち悩み続ける事は決して悪い事ではない。答えが見つかるまで存分に悩むといい。それがグレイを必ず強くするから。

「何か好きな食べ物はあるかい」
「野菜炒め!」
「そういえば、そうだったな」
 農家の孫は野菜炒めが好きっと。
「クリアスについたら好きなだけ野菜炒めを注文しなさい。それまであと10キロちょっとの道のり、頑張ろうかグレイ」
「はい!」
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