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十八話 目覚めと初フレンド
しおりを挟むアラーム音が耳元というか頭に響く様に急に鳴り響いて飛び起きたリリア。
「フィー…」
あ、体が重くない。状態異常か何かだったのかな?どこでなったんだろ。
『こんにちは』
「フィ?!」
何事?同じリーフィ種がいっぱい。
大きいのもいます。おや
『念話は先ほど覚えたはずよ。思った事を口に出せばいいの。』
『え?あ、ホントだ。』
声出ますねー。救済処置が行われたのですね。遅れながらお話しできるのはなんて
『それで、あなたの家がこの地中だと聞いたのだけど。見たいなって』
『家ですか?そうですね。お世話になったようなので、どうぞ…あ、土掘れますか?』
『掘れないです。……普通はそんなに(ボソ』
『なら一時的に階段作りますか…少し待っててください。』
『え、階段?』
『『『『は?』』』』
リーフィは短足ですからね。それに合わせた段の高さにしないと。んー、このくらいでしょうか。手すりに従って降りてもらえばいいかもですね。うんうん。
ほかの人たちが入らないように、崩すのは許してもらいましょう。
空間も1人用ですし、少し広くしておきましょうか。自然魔法も着実に慣れてきているんで、もう遠隔操作もできます。
熟練度も上がりましたよっ!
地中での鍛錬はなかなか楽しいですが戦闘的な動きはまだですからね~明日は訓練に参加できるように念話で頼んでみましょう!
家に初めてお客さんをご招待しました。
『……ここは楽園ですか』
『…母さん、俺ここに住む』
『母さん今までありがと。…リリアさん、結婚してください』
『フレンド登録お願いします。ここに住んでもいいですか。』
んん?もしかしてプレイヤーさんだったのですか?あまり見分けつかないですからね~名前とレベル非表示にしたら完全に魔物です。
『お客様は初めてですっ。太陽はないですけど、代わりに私のスキルで作った光をあかりがわりにしてます。ここの草地はとても心地よいですよ。どうぞお楽しみください。』
住むのはできませんが専用の出入り口を作るのはいいですね。ただし階段だと、他の人たちが入る可能性がありますから…別の方法にしないと…そういえば近くに木が生えてたはずです。あれを死角をはしご風に加工して…直立の穴を開けて…
『…リリアさん、その土は魔法…ではなさそうね。』
『はい、魔力使ってないので。』
『……なんていうスキルかしら』
『それは企業秘密です』
プレイヤーならわかりますよね?
常識ですよ?
(ランキング…いくつだったかしら…)
『リリアさんって、レベル幾つなんですか?非表示にしてますよね。』
『それも秘密にしたいから非表示なんですよ。』
レベル1なんて狙われかねませんから。
ある程度上がるまで秘密です。
『フレンド登録はアリでしょうか?』
『はい、初めてのフレンドですっ。よろしくです』
えっと、初フレンドはルアートさんですね。
リリアと言う名のプレイヤー名しかわからないこの子。部下がフレンド登録しているのだから、これから仲良くなってもらえば情報は入るわね。
ランキングで検索かけてみましょう…強者ランキングは…え?!39位!?幼体にしてこのランク…進化寸前ということかしら…。ステータスどうなってるの!!気になる要素しかないわ?!
スキル構成もこのゲームはランダム。魔法スキルもルーレット式。たとえリーフィという種だとしてもガチャ運は種族が関係することはない。ステータスが反映されることはないということ。
観察対象にするべきね…
『リリアさん、また遊びに来てもいいかしら。』
『はい、いつでも構いませんよ。次に来られるまでには入り口を作っておきますね。』
さ、そろそろ今日はログアウトです。
寝てばかりな気がしますが、ルアートさん達にはログアウトすることを伝えます。
次にログインしたらステータスの確認をしないとですね。
【PN】:リリアLv1
【種族】リーフィ(幼生)
【特性】魔法耐性Ⅱ
【スキル】
土操作Ⅵ 光合成Ⅶ 跳躍ⅠツルⅧ 危険察知Ⅵ気配察知Ⅳ 魔力察知Ⅱ隠密Ⅲ 風魔法Ⅵ
癒しⅤ 自然魔法Ⅳ
《ステータス》
HP130
MP590
ATK89
DFE16
DEX104
SPD96
LUK100(最大値)
ほぁー?魔力伸びてますね~ついにDEXが3桁にっ!
コツコツ鍛えた甲斐がありました!
さっ!今日も元気にジェットさんから教えを乞いましょう!
いつもの様に地上を出て、ジェットさんがいたら軽く走ります。速度のステータスも上がって普通の人くらいの速さで動ける様になってますからね!いや、それ以上に早いかもしれません。本気で走った事ないので検証不足です。他の人に評価ももらいたいところですが、訓練はさせてくれるでしょうか?レベル1の訓練メニューってどんなものがあるのか…楽しみです!
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