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十四話 竜種との出会い
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ジェットさんのお話を聞きながら、施設を巡っている時、ある施設の横を通り過ぎようとした瞬間、ジェットさんが弾かれたように顔を上げ、その場から急に跳びのきます。
『悪りぃ、大丈夫か?』
急に避けるような動きをされてびっくりしましたが、なんとか落ちずに維持できました。恐らく私も感じた危険察知スキルのおかげでしょう。
すぐに心配してくれるジェットさんは優しい狼さんなのです!
謝ってきた後直ぐに近くの建物の壁が崩れ何かが飛び出してきた。
「フィー?!」
『大丈夫だ。ここはいつも喧嘩してるんだ。』
何が大丈夫?!
『今日こそは俺が勝つ!』
『俺の座は譲らねー!』
飛び出してきて、土煙が晴れた後に怒号を飛ばすのは二体の種類も見た目も違いますが。ドラゴンです。
……小さい。
小さいと行っても私なんかその辺の石と間違えてけられそうなくらいですね。だいたい1メートルくらいでしょうか。私はその半分くらいの大きさだからかなり見上げないとです。今はジェットさんの背中なので見下ろしてますけど。
中には頭を抱えた梟の人型状態の人がまた修理業者呼ばないと…と壁の穴を見てぼやいていました。
何度も何度も修理しているのかその建物だけ真新しいです。
『オイお前ら、危ねぇだろうが…気配察知で外に誰もいねーの確認してから暴れろ。迷惑をかけるな』
『『んあ?!……ぁ。ジェット様…す、すみませ……ギャン』』
不機嫌な返しをしたせいで、ジェットさんが怒り、鉄槌が下る。小さなドラゴンは2体とも気絶状態に陥った。
『まったく…リーフィは近づかんでいいからな。コイツらはもう直ぐ卒業組だから関わることもないだろうが、幼体クラスで一番強い奴らだ。……卒業組を仕切ってるのは梟人種のテドーだ。また冒険者を呼んで修理させないといけないと悩んでるな…』
そういうのってクエストになるんでしょうか?建築とかそういうスキル持っている人対象にクエストが発行されるのかな?
でもその修理クエストが発生しても直ぐ来るわけじゃないからそれまでが大変ですよね。
「フィー」
『ん?どうした?』
ジェットさんの背中から降りて、穴の前に立って、ツルを伸ばし地面にイメージを送ります。
穴を覆うように土をイメージして配置。硬化はしないのでペタペタとツルで固めて…応急処置完了!
いそいそと、ジェットさんの背中に帰宅。
ジェットさんに呼ばれたので背中から降りて、前に立ちます。やっぱりジェットさんは大きいです。
『…お前の適正魔法に土はなかったと思うんだが。あったのか?』
土魔法は持ってないのでバツ。
『魔法じゃないのか?』
そうなので丸。
『どんなことができるか見せてくれるか?』
どんなこと…
土の中に家を作ったけど、地上にも家を作るイメージをしたらできるかな。
目の前の広場のような空間に建てるイメージをして、集中する。私の入れるサイズの家なので他の人から見たらおもちゃにしかならないけど…犬小屋みたいな土の家が完成。
壁とか固めるのにはツルが必要なので、ペチペチ叩いて固めて力作を披露する。
『ふむ…硬化させるのはまだできないのか。ゆくゆくは出来るかもしれないな…』
ぽけーっとジェットさんのそばのドラゴン2人が私の家を見てます。
『『……お。』』
「フィ?」ん?
『『俺だってできるぞ!』』
と、土を手でかき集めながら山を作り始めたドラゴン達。
気絶状態から復活したんですね。
私の作った家より大きな山にして、その上に立って胸を張る二体のドラゴン。
『『へへーん』』
『どちらかというと、家ではなく山ですよ。リュカ、ラーガ。綺麗な家を建てられるのですね。リーフィさん。壁を塞いでくれてありがとう。助かりました。』
さっき部屋の中にいた、梟人族さんが出てきて私の家を褒めてくれました。えへへ。
「フィー♪」
『テドーは卒業組の担当だぞ。』
『ジェット様、2体の躾に手をわずわらせて申し訳ない。』
ジェットさんは魔物。人族との会話はできない。けれど契約者とは普通に可能。他の人とは念話で可能。メーデルさんはここの施設の偉い人で、ジェットはその偉い人の契約獣だから様付けなのかな?
敵意を向けられていないこと。ここには危ない人がいない(プレイヤー以外は)からそんなに怖くなくなりました。
『『……』』
ガーンという言葉が見えそうなほど落ち込むドラゴン2体。
『負けた…?』
『俺が…1番…』
『俺は…皇種なんだぞ…!』
『父上を超える最強になるんだ!』
皇種…また初めて聞くワードです。
この世界の知識の一つですよね。そういうのもお勉強していかないといけません。物語を全てコンプリートなんてことは難しいかもしれませんが主要人物達とのイベントや交流は積極的に参加していきたいのですよね!
『『俺は誰にも負けな…!!』』
そんなセリフを吐きながら、口元から火が漏れているのを見てジェットさんが唸る。
『オイ、リーフィに向かってブレス使おうとしたら…わかってるよな?』
『『!!』』
ジェットさんが2体をまた縮こませます。
ジェットさんはバードンさんに目配せをし、震える二体はバードンさんに捕まえられ、施設の中に連れていかれました。
『さて、散歩の続きだ。』
お散歩再開ですー!
皇種ってなんでしょう?聞けたらいいんですが、少し放置ですね。
『悪りぃ、大丈夫か?』
急に避けるような動きをされてびっくりしましたが、なんとか落ちずに維持できました。恐らく私も感じた危険察知スキルのおかげでしょう。
すぐに心配してくれるジェットさんは優しい狼さんなのです!
謝ってきた後直ぐに近くの建物の壁が崩れ何かが飛び出してきた。
「フィー?!」
『大丈夫だ。ここはいつも喧嘩してるんだ。』
何が大丈夫?!
『今日こそは俺が勝つ!』
『俺の座は譲らねー!』
飛び出してきて、土煙が晴れた後に怒号を飛ばすのは二体の種類も見た目も違いますが。ドラゴンです。
……小さい。
小さいと行っても私なんかその辺の石と間違えてけられそうなくらいですね。だいたい1メートルくらいでしょうか。私はその半分くらいの大きさだからかなり見上げないとです。今はジェットさんの背中なので見下ろしてますけど。
中には頭を抱えた梟の人型状態の人がまた修理業者呼ばないと…と壁の穴を見てぼやいていました。
何度も何度も修理しているのかその建物だけ真新しいです。
『オイお前ら、危ねぇだろうが…気配察知で外に誰もいねーの確認してから暴れろ。迷惑をかけるな』
『『んあ?!……ぁ。ジェット様…す、すみませ……ギャン』』
不機嫌な返しをしたせいで、ジェットさんが怒り、鉄槌が下る。小さなドラゴンは2体とも気絶状態に陥った。
『まったく…リーフィは近づかんでいいからな。コイツらはもう直ぐ卒業組だから関わることもないだろうが、幼体クラスで一番強い奴らだ。……卒業組を仕切ってるのは梟人種のテドーだ。また冒険者を呼んで修理させないといけないと悩んでるな…』
そういうのってクエストになるんでしょうか?建築とかそういうスキル持っている人対象にクエストが発行されるのかな?
でもその修理クエストが発生しても直ぐ来るわけじゃないからそれまでが大変ですよね。
「フィー」
『ん?どうした?』
ジェットさんの背中から降りて、穴の前に立って、ツルを伸ばし地面にイメージを送ります。
穴を覆うように土をイメージして配置。硬化はしないのでペタペタとツルで固めて…応急処置完了!
いそいそと、ジェットさんの背中に帰宅。
ジェットさんに呼ばれたので背中から降りて、前に立ちます。やっぱりジェットさんは大きいです。
『…お前の適正魔法に土はなかったと思うんだが。あったのか?』
土魔法は持ってないのでバツ。
『魔法じゃないのか?』
そうなので丸。
『どんなことができるか見せてくれるか?』
どんなこと…
土の中に家を作ったけど、地上にも家を作るイメージをしたらできるかな。
目の前の広場のような空間に建てるイメージをして、集中する。私の入れるサイズの家なので他の人から見たらおもちゃにしかならないけど…犬小屋みたいな土の家が完成。
壁とか固めるのにはツルが必要なので、ペチペチ叩いて固めて力作を披露する。
『ふむ…硬化させるのはまだできないのか。ゆくゆくは出来るかもしれないな…』
ぽけーっとジェットさんのそばのドラゴン2人が私の家を見てます。
『『……お。』』
「フィ?」ん?
『『俺だってできるぞ!』』
と、土を手でかき集めながら山を作り始めたドラゴン達。
気絶状態から復活したんですね。
私の作った家より大きな山にして、その上に立って胸を張る二体のドラゴン。
『『へへーん』』
『どちらかというと、家ではなく山ですよ。リュカ、ラーガ。綺麗な家を建てられるのですね。リーフィさん。壁を塞いでくれてありがとう。助かりました。』
さっき部屋の中にいた、梟人族さんが出てきて私の家を褒めてくれました。えへへ。
「フィー♪」
『テドーは卒業組の担当だぞ。』
『ジェット様、2体の躾に手をわずわらせて申し訳ない。』
ジェットさんは魔物。人族との会話はできない。けれど契約者とは普通に可能。他の人とは念話で可能。メーデルさんはここの施設の偉い人で、ジェットはその偉い人の契約獣だから様付けなのかな?
敵意を向けられていないこと。ここには危ない人がいない(プレイヤー以外は)からそんなに怖くなくなりました。
『『……』』
ガーンという言葉が見えそうなほど落ち込むドラゴン2体。
『負けた…?』
『俺が…1番…』
『俺は…皇種なんだぞ…!』
『父上を超える最強になるんだ!』
皇種…また初めて聞くワードです。
この世界の知識の一つですよね。そういうのもお勉強していかないといけません。物語を全てコンプリートなんてことは難しいかもしれませんが主要人物達とのイベントや交流は積極的に参加していきたいのですよね!
『『俺は誰にも負けな…!!』』
そんなセリフを吐きながら、口元から火が漏れているのを見てジェットさんが唸る。
『オイ、リーフィに向かってブレス使おうとしたら…わかってるよな?』
『『!!』』
ジェットさんが2体をまた縮こませます。
ジェットさんはバードンさんに目配せをし、震える二体はバードンさんに捕まえられ、施設の中に連れていかれました。
『さて、散歩の続きだ。』
お散歩再開ですー!
皇種ってなんでしょう?聞けたらいいんですが、少し放置ですね。
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