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第9話
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おばあちゃん家に行って、これから魔王種さん倒してくること伝えたらめっちゃレシピもらえた。作られたものも。そんなに強いのかな?よくわかんない。
とりあえず貰ったものがこれ。
・ポーション(良)のレシピ
・ポーション(良)×10
・傷薬(良)のレシピ
・傷薬(良)×10
・回復魔法のスキルの書×1
・植物図鑑(初級)×1
とこんな感じ。
[おばあちゃん、スキルの書というのはどう使うのですか?]
「嗚呼、それは読むだけで良いんだよ。今覚えなさい。」
[了解です。]
読書タイムです!
……………うん、読んだ。使い方とか聞いてあった。本が消える。使い捨てなのか。
「スキルを確認してみなさい。」
[了解です。]
Lv:27
名前:トーメイ(女)
貢献度:1451P(ランキング980位)
固有スキル
透明化 無詠唱
スキル
剣☆17 大地魔法☆0 森魔法☆2 太陽魔法☆0 影魔法☆0 無属性魔法☆0 精霊眼☆5 鑑定☆4 料理☆9
控え
鍛治☆21 調薬☆6 裁縫☆7 釣り☆0 植物知識☆8(3UP)鉱物知識☆3 軽業☆6 回復魔法☆0(NEW)
よし、控えに増えてますね。家事を控えに戻して料理を移動させて、アマンサさんのお手伝い終わったら軽業に戻しておこう。
[確認しました。]
「これからすぐに行くのかい?」
[いえ、アマンサさんのお手伝いしてからいきます。]
「わかったよ。気をつけて行くんだよ?ちゃんと無傷で帰ってきてね?」
[無傷は難しいかもしれませんが、すぐに帰ってきます。]
「…そうだね。いってらっしゃい。」
[はい!行ってきます。]
おばあちゃんと別れて次はアマンサさん。
忙しそうだ。ベルを5回鳴らす。
「メイちゃん~!キッチンおねがーい!」
ベルをもう1回鳴らしてキッチンに行く。
さあ、料理開始です。
……ふう。終わりました。
「ありがと~!!メイちゃん!これ新しいレシピ!明日から変わるから、明日からはこれでお願い。」
[了解しました。新作をお弁当がわりとして作っても良いですか?]
「もちろんよ!…どこか遠出するの?」
[すこし、山登りに。]
「そう。気をつけるのよ?」
[はい。]
3人分のお弁当を作って、いざ山登りです。
はふぅ。敵を倒しながら山登りは大変ですね。でも、爪武器も結構得意になりました。
【マスターは飲み込み早いね!】
誰かにも言われた気がするよ。ふふ。武器の状態でも話せるんだねぇ。
さて、すこし休憩しよう。
銀狼召喚!闇狼召喚!
【ごはん?】
【属性素材は持ってないよね?】
普通のご飯は食べられないの?
【んー。わかんない。】
【私も。】
とりあえず食べてみて?
【わかったー。………!おいしー!】
【食べれるけどお腹はいっぱいにはならないみたい。】
そっか。空腹ゲージ=強化ゲージみたいなものなんかな?
そういうことにしておこう。
さてと、そろそろ行くかな。
ふむ、大きなドラゴンだなあ。テンプレだ。
『…?何者だ?む?気のせいか?』
お話できるのか。まあ、いいや。狩りを始めよう。
『?!やはり何かいるな!出てこい!!』
隠れてなどいないのですが…。とりあえず、尻尾を断ち切ります。
『ぎゃっ!!我の尻尾がっ!』
次は手足かな。
『ヒッ?!ヒギィ~~!』
ドラゴンのくせに硬くなくない?
【マスターが僕らを正しく使っているからそう思うだけだよ?】
そう?
まあ、最後はやっぱり…
『ま、待っーーー。』
首だよね。
ーーー 討伐されていなかったフラスト高山の頂上に住み着いていた魔王種が倒されました。繰り返します。討伐されていなかったフラスト高山の頂上に住み着いていた魔王種が倒されました。報酬は倒したプレイヤーに送られました。ギルドフリーダムに所属していた為、ギルドに貢献度ポイントが10000P送られます。次の魔王種襲撃まで残り7日。 ーーー
?魔王種襲撃?…よくわからん。
まあいいや、素材はいっぱい手に入った。お金はこんなに入らないんだけど…
お金、100万ガルド
魔龍の牙×1
魔龍のツノ×1
魔龍の爪×4
魔龍の髭×2
魔龍の肉(超特大)×1
古の武器のレシピ×1
古の防具の型紙×1
魔龍の鱗×300
うん。多いな。鱗多い。さて、帰ろう。
【マスター、やっぱり背に乗ってくれ。私のせいでもある。】
別にいいのに。
【頼む。】
…わかったよ。
銀狼召喚。
そして、ラルの背中に乗る。
うわ。ふかふか。
【では飛ばすぞ!】
うん、魔物気にせず突っ走れ!
【わかった!!】
楽しかった。落ちそうになりながら街の中も駆け抜けて、ホームに到着っと。
じゃ、また後で呼ぶね。ラル。
【うむ!】
…さてと?ホームの前が人だかりできてますね。なぜ?……あ、そういえばギルドの名前さっき放送で出てきた様な?ギルドにも貢献度ポイントあるんだね。個人とギルドの2つになるのかな?まあ、私は早くにゃこたんさんの武器を作成してあげないと。
まずは難関の人避けをこなして……
ふう、で、ホームに入るっと。
「フリーダムのギルマス!!ルーキーとやらを紹介してもらおうか!」
「いや、さっき放送があったのにすぐにここに戻ってこれるわけないでしょ。バカなの?嗚呼、馬鹿だったね。起死回生のギルマス、ガーク。」
「テメェには聞いてねぇ!黙ってろ!雑魚弓使い。……ぎゃ?!」
……むむ…
ちょっとムッときました。
私はリラさんがガークと呼んだ。男の人に足払いをかけます。そして、尻餅をつくガーク。
「……え。」
突然尻餅をついたガークをみて驚くフリーダムのみんな。そこに、
リィーン。
私の存在を知らせる鈴の音。
「っ!……ぷっ。」
「にゃはははは!」
“ぎゃはははは!!”
「ッ!!笑うな!」
「いやいや、ごめんごめん。強いで有名なガーク様でも、メイには勝てないなと思って…ふっくくくく。」
「メイ?…そいつが!ルーキーとやらか!!今のもそいつの仕業だな!出てこい。」
「無理だよ。出てこいっていうか。おそらく近くにいると思うけど…メイ。私のとにゃりおいで。きたら鈴ね。」
呼ばれたので隣に行って鈴を
リィーン。
「さて、いつもの自己紹介よろしく!」
[こんにちは、透明人間でプレイしているメイと言います。起死回生のガークさん。リラさんのことを馬鹿にしたことにイラっときたので足払いをさせていただきました。おかえりはあちらです。自己紹介終わったので、おかえりください。]
「っ?!紙が浮いてる?!…は?透明人間?!」
「メイのいうとおりにゃ。紹介は終わったにゃ、帰れにゃ。」
「…待て!透明ってチートだろうが!」
「アバター設定の際にもあった隠し要素に誰も気づかないのが悪い。さ、帰れにゃ。」
「…くそっ。だがな!次の魔王種襲撃の時に活躍して、またお前らのランク下げてやるからな!覚えてやがれ!」
「これぞ、負け犬の遠吠えにゃ!」
“ナイス、ギルマスッ!!”
“よ!”
「…くそッ。」
悪態つきながら帰っていくガークさん。
「さて……メイ!!よくやったにゃ!本当に魔王種をソロで倒すとはにゃ!魔法でやったのかにゃ??」
[…?いえ、剣だけですけど。]
「はい?」「にゃ?!」“ぇ”
倒したやり方を教えた。まあ、四肢断裂して、首落としただけなんですけど。
「……メイ。剣の熟練度…秘匿していにゃいなら教えてくれにゃ。」
[確認してみます。ちょっと待ってください。]
えっと、熟練度は…あれ?上がってる。魔王種の経験値すごいのかな?
ステータスどーん!
Lv:30
名前:トーメイ(女)
貢献度:13451P(ランキング23位)
固有スキル
透明化 無詠唱
スキル
剣☆24 大地魔法☆0 森魔法☆2 太陽魔法☆0 影魔法☆0 無属性魔法☆0 精霊眼☆5 鑑定☆4 軽業☆11
控え
鍛治☆21 調薬☆6 裁縫☆7 釣り☆0 植物知識☆8 鉱物知識☆3 回復魔法☆0 料理☆14
[えっと、剣は24で、レベルは30でした。]
シーン。
ん?
皆さんが口を大きく開けて、目を見開いて…って顎外れない?それ。ゲームだから外れないのかな?そういうアクションができるのか…凄いなぁ。
みんなが復活しない。あ、そうだ。
[あの、魔龍の素材があるので、にゃこたんさんの武器を作ってきますね!刀でいいですか?]
…動かないだと。そういえば、もらったやつの中に古の武器のレシピとかあったね。みてみよ。
んー…ん?これ、魔龍の素材使った刀の作り方書いてある。もしかして、刀とかってこういうレシピがないと作れないのかな?……武器を作る過程はそんなに変わらないな。よし、作ってこよう。
[3階にいるので、頭の整理ができたら声をかけてください。鍛治職人さん、1つ場所をまた借ります。]
…動いても返事がない。まあ、紙を貼り付けとけば気づくでしょ。
私は1人、エレベーターで上がり、鍛冶場で作業する。…さて、始めよう。
………よし、完成!!
鱗を結構消費した。残り200個。まあ、まだ作れるな。
刀にはツノしか使ってないから、残った素材で何が作れるかまたレシピみとかないとな。
さて、持って…って気づかなかったけど後ろにみんな居たわ。みんなの顔が近すぎて少し怖いのですが…。
「…終わったかにゃ?」
[なんですか?]
「武器ができたのかにゃ?」
[はい、刀を作ったのですが…]
「…刀はレシピがないと作れにゃいはずにゃ。」
[魔龍の報酬でもらいました。]
「?!…見せてくれにゃ!」
[もちろんです。]
………キラキラした目で刀を掲げるにゃこたんさん。
「にゃぁ!!!刀にゃぁ!!!」
“すげぇ!!!綺麗だ!!!”
“柄は黒!綺麗な黒光り具合!ヤバイ!”
[にゃこたんさん、防具の方は、もう少し待ってくださったらできますので…]
「にゃにゃ?!防具もくれるのにゃ?!」
[はい、型紙を手に入れたので布装備になります。袴と、着物とどちらがいいですか?色も選べますけど。]
「!!!袴がいいにゃ!上は白で、下は赤がいいにゃ!」
ふむふむ。
[わかりました。あとで店に戻って作ってきますね。]
「うにゃ?店?」
[はい、まだオープンしてませんが無人店舗として使おうと建物を買い取りました。]
「っ!場所は?!」
[えっと、ユウがイベント起きるか起きないのかわからない屋敷…と言って居た場所です。]
「あそこかにゃ!」
わかるのか。
「ギルドに入った場合はギルドマークをつけないといけないにゃ。どんな風にしてるのか見るから案内してにゃ!」
[構いませんよ。そろそろ改装が終わってるといいのですが。]
「にゃ?誰に頼んでるにゃ?」
[守護霊でゴーストのアルという名前です。]
「ゴーストにゃ?!…会いたいにゃ!今すぐ行くにゃ!」
[強化はしなくていいですか?]
「とりあえずは慣れてからにゃ!今度は大切にするにゃ。反省してるにゃ。」
[わかりました。…ラルも悪かったと言ってましたよ?]
「…!そうかにゃ。」
さて、ゾロゾロと歩く……多いよ!ギルメン以外もきてるし…鈴を鳴らしてにゃこたんさんを止める。
リィーン。
「んにゃ?どうしたにゃ?」
[まだお店オープンしてないのに、こんなに来られても困ります。]
「あー…ちょっと待つにゃ。」
「フリーダムのギルメン以外は散るにゃ。少しお出かけしてるだけにゃ。……邪魔する奴はーーーー?…以上にゃ。」
にゃこたんさんが何か言ったら青い顔して居なくなるギルメン以外の人たち。
[何を言ったのですか?]
ギルメンたちは苦笑いですね。
「フリーダム以外は来るなと言っただけにゃ。」
絶対違うよね…
まあ、いいけど。
[では行きましょう。]
「うにゃ!」
あー…なんということでしょう…原型がない。暗い屋敷だったのに、明るい建物になってる。蔦のはびこった壁が綺麗になりベージュ色に塗り替えてある。屋根は紫の瓦だったのに赤の瓦になってる。お花も植え替えてあるし……。
『…!メイ様!おかえりなさいませ。…お客様がいっぱいですね。』
[ただいま、アル。凄く…変わったね。というか、原型がないね。]
『はい、メイ様のお店ですから。気軽に入れるほうがいいでしょう?』
……前の主人のことは綺麗さっぱり忘れたいようだ。
[中も見ていい?]
『もちろんです。ご案内しますね。』
[あ、ちょっと待って、その前に、ギルドに入ったの。この人が、ギルドマスターのにゃこたんさん。]
『おぉ、そうでしたか。ギルドに…メイ様は強いのでメイ様自身でギルドをおつくりになるかと。』
[誰が入るの…]
「…もし作ってたら私は入るわよ?フリーダム抜けても。」
「敵に回したくないからにゃ。融合させてくれと頼むにゃ。」
[そんなに強いのかな…?]
『まあ、強いです。…ま、そんなこと置いといて、ご案内しますね。』
[よろしく。]
「「…そんなことではないよ…。」」
《あ!お母さん!見て!これ、僕が作ったの!》
これは…ネックレスと腕輪?
[ムゲンは細工持ちだったんだね。]
《うん!》
「うにゃ?!ま、まさか…精霊とも契約してるにゃ?!」
[はい、5人います。]
「ごっ!!?」
[皆んなもうアイテム使ってくれてたの?]
『はい、まだ初歩しか作れてませんがある程度作ってくれています。なので、ギルドの皆さん、見て回ってくれて構いませんよ。値段は勝手に設定されるらしく、安く値切りたいときはメイ様にお願いします。メイ様のみ価格変更可能ですので。』
“おぉ?!精霊が作ったアイテム!?”
“見る見る!”
“どこに何があるんだ?”
『一応、階段前にわかりやすいように看板立てときました。一階の階段に向かって左が調薬、右が料理、階段上がって左が服装備と細工、右が武器、防具となっております。』
「選り取り見取りにゃ…。」
[1階から回ろうかな。]
『今はメイ様がいらっしゃる時のみ、精霊が可視モードになるという感じでいいでしょうか?』
[それ、いいね。そうしようか。]
《んじゃ、伝えてくるー!》
ピュー!と飛んで行ったムゲン。
働き者だ。
[ということで、イケメン求めるなら、料理か、鍛治へ。美女求めるなら、調薬へ。ボクっ娘と可愛い男の子なら服・細工へ。ご自由にどうぞ。]
“…イケメンですって?!”
“美女っ!!”
“ロリ、ショタ…”
すごい勢いで散り散りになるギルメン。
「………案内がうまいわね。」
[私がいるとき限定ですし…]
「とりあえずは、メイと一緒に回るにゃ。」
「値引きもすぐできるし…」
リラさんが私を狙っている…私は簡単には値切らないぞ?
とりあえず貰ったものがこれ。
・ポーション(良)のレシピ
・ポーション(良)×10
・傷薬(良)のレシピ
・傷薬(良)×10
・回復魔法のスキルの書×1
・植物図鑑(初級)×1
とこんな感じ。
[おばあちゃん、スキルの書というのはどう使うのですか?]
「嗚呼、それは読むだけで良いんだよ。今覚えなさい。」
[了解です。]
読書タイムです!
……………うん、読んだ。使い方とか聞いてあった。本が消える。使い捨てなのか。
「スキルを確認してみなさい。」
[了解です。]
Lv:27
名前:トーメイ(女)
貢献度:1451P(ランキング980位)
固有スキル
透明化 無詠唱
スキル
剣☆17 大地魔法☆0 森魔法☆2 太陽魔法☆0 影魔法☆0 無属性魔法☆0 精霊眼☆5 鑑定☆4 料理☆9
控え
鍛治☆21 調薬☆6 裁縫☆7 釣り☆0 植物知識☆8(3UP)鉱物知識☆3 軽業☆6 回復魔法☆0(NEW)
よし、控えに増えてますね。家事を控えに戻して料理を移動させて、アマンサさんのお手伝い終わったら軽業に戻しておこう。
[確認しました。]
「これからすぐに行くのかい?」
[いえ、アマンサさんのお手伝いしてからいきます。]
「わかったよ。気をつけて行くんだよ?ちゃんと無傷で帰ってきてね?」
[無傷は難しいかもしれませんが、すぐに帰ってきます。]
「…そうだね。いってらっしゃい。」
[はい!行ってきます。]
おばあちゃんと別れて次はアマンサさん。
忙しそうだ。ベルを5回鳴らす。
「メイちゃん~!キッチンおねがーい!」
ベルをもう1回鳴らしてキッチンに行く。
さあ、料理開始です。
……ふう。終わりました。
「ありがと~!!メイちゃん!これ新しいレシピ!明日から変わるから、明日からはこれでお願い。」
[了解しました。新作をお弁当がわりとして作っても良いですか?]
「もちろんよ!…どこか遠出するの?」
[すこし、山登りに。]
「そう。気をつけるのよ?」
[はい。]
3人分のお弁当を作って、いざ山登りです。
はふぅ。敵を倒しながら山登りは大変ですね。でも、爪武器も結構得意になりました。
【マスターは飲み込み早いね!】
誰かにも言われた気がするよ。ふふ。武器の状態でも話せるんだねぇ。
さて、すこし休憩しよう。
銀狼召喚!闇狼召喚!
【ごはん?】
【属性素材は持ってないよね?】
普通のご飯は食べられないの?
【んー。わかんない。】
【私も。】
とりあえず食べてみて?
【わかったー。………!おいしー!】
【食べれるけどお腹はいっぱいにはならないみたい。】
そっか。空腹ゲージ=強化ゲージみたいなものなんかな?
そういうことにしておこう。
さてと、そろそろ行くかな。
ふむ、大きなドラゴンだなあ。テンプレだ。
『…?何者だ?む?気のせいか?』
お話できるのか。まあ、いいや。狩りを始めよう。
『?!やはり何かいるな!出てこい!!』
隠れてなどいないのですが…。とりあえず、尻尾を断ち切ります。
『ぎゃっ!!我の尻尾がっ!』
次は手足かな。
『ヒッ?!ヒギィ~~!』
ドラゴンのくせに硬くなくない?
【マスターが僕らを正しく使っているからそう思うだけだよ?】
そう?
まあ、最後はやっぱり…
『ま、待っーーー。』
首だよね。
ーーー 討伐されていなかったフラスト高山の頂上に住み着いていた魔王種が倒されました。繰り返します。討伐されていなかったフラスト高山の頂上に住み着いていた魔王種が倒されました。報酬は倒したプレイヤーに送られました。ギルドフリーダムに所属していた為、ギルドに貢献度ポイントが10000P送られます。次の魔王種襲撃まで残り7日。 ーーー
?魔王種襲撃?…よくわからん。
まあいいや、素材はいっぱい手に入った。お金はこんなに入らないんだけど…
お金、100万ガルド
魔龍の牙×1
魔龍のツノ×1
魔龍の爪×4
魔龍の髭×2
魔龍の肉(超特大)×1
古の武器のレシピ×1
古の防具の型紙×1
魔龍の鱗×300
うん。多いな。鱗多い。さて、帰ろう。
【マスター、やっぱり背に乗ってくれ。私のせいでもある。】
別にいいのに。
【頼む。】
…わかったよ。
銀狼召喚。
そして、ラルの背中に乗る。
うわ。ふかふか。
【では飛ばすぞ!】
うん、魔物気にせず突っ走れ!
【わかった!!】
楽しかった。落ちそうになりながら街の中も駆け抜けて、ホームに到着っと。
じゃ、また後で呼ぶね。ラル。
【うむ!】
…さてと?ホームの前が人だかりできてますね。なぜ?……あ、そういえばギルドの名前さっき放送で出てきた様な?ギルドにも貢献度ポイントあるんだね。個人とギルドの2つになるのかな?まあ、私は早くにゃこたんさんの武器を作成してあげないと。
まずは難関の人避けをこなして……
ふう、で、ホームに入るっと。
「フリーダムのギルマス!!ルーキーとやらを紹介してもらおうか!」
「いや、さっき放送があったのにすぐにここに戻ってこれるわけないでしょ。バカなの?嗚呼、馬鹿だったね。起死回生のギルマス、ガーク。」
「テメェには聞いてねぇ!黙ってろ!雑魚弓使い。……ぎゃ?!」
……むむ…
ちょっとムッときました。
私はリラさんがガークと呼んだ。男の人に足払いをかけます。そして、尻餅をつくガーク。
「……え。」
突然尻餅をついたガークをみて驚くフリーダムのみんな。そこに、
リィーン。
私の存在を知らせる鈴の音。
「っ!……ぷっ。」
「にゃはははは!」
“ぎゃはははは!!”
「ッ!!笑うな!」
「いやいや、ごめんごめん。強いで有名なガーク様でも、メイには勝てないなと思って…ふっくくくく。」
「メイ?…そいつが!ルーキーとやらか!!今のもそいつの仕業だな!出てこい。」
「無理だよ。出てこいっていうか。おそらく近くにいると思うけど…メイ。私のとにゃりおいで。きたら鈴ね。」
呼ばれたので隣に行って鈴を
リィーン。
「さて、いつもの自己紹介よろしく!」
[こんにちは、透明人間でプレイしているメイと言います。起死回生のガークさん。リラさんのことを馬鹿にしたことにイラっときたので足払いをさせていただきました。おかえりはあちらです。自己紹介終わったので、おかえりください。]
「っ?!紙が浮いてる?!…は?透明人間?!」
「メイのいうとおりにゃ。紹介は終わったにゃ、帰れにゃ。」
「…待て!透明ってチートだろうが!」
「アバター設定の際にもあった隠し要素に誰も気づかないのが悪い。さ、帰れにゃ。」
「…くそっ。だがな!次の魔王種襲撃の時に活躍して、またお前らのランク下げてやるからな!覚えてやがれ!」
「これぞ、負け犬の遠吠えにゃ!」
“ナイス、ギルマスッ!!”
“よ!”
「…くそッ。」
悪態つきながら帰っていくガークさん。
「さて……メイ!!よくやったにゃ!本当に魔王種をソロで倒すとはにゃ!魔法でやったのかにゃ??」
[…?いえ、剣だけですけど。]
「はい?」「にゃ?!」“ぇ”
倒したやり方を教えた。まあ、四肢断裂して、首落としただけなんですけど。
「……メイ。剣の熟練度…秘匿していにゃいなら教えてくれにゃ。」
[確認してみます。ちょっと待ってください。]
えっと、熟練度は…あれ?上がってる。魔王種の経験値すごいのかな?
ステータスどーん!
Lv:30
名前:トーメイ(女)
貢献度:13451P(ランキング23位)
固有スキル
透明化 無詠唱
スキル
剣☆24 大地魔法☆0 森魔法☆2 太陽魔法☆0 影魔法☆0 無属性魔法☆0 精霊眼☆5 鑑定☆4 軽業☆11
控え
鍛治☆21 調薬☆6 裁縫☆7 釣り☆0 植物知識☆8 鉱物知識☆3 回復魔法☆0 料理☆14
[えっと、剣は24で、レベルは30でした。]
シーン。
ん?
皆さんが口を大きく開けて、目を見開いて…って顎外れない?それ。ゲームだから外れないのかな?そういうアクションができるのか…凄いなぁ。
みんなが復活しない。あ、そうだ。
[あの、魔龍の素材があるので、にゃこたんさんの武器を作ってきますね!刀でいいですか?]
…動かないだと。そういえば、もらったやつの中に古の武器のレシピとかあったね。みてみよ。
んー…ん?これ、魔龍の素材使った刀の作り方書いてある。もしかして、刀とかってこういうレシピがないと作れないのかな?……武器を作る過程はそんなに変わらないな。よし、作ってこよう。
[3階にいるので、頭の整理ができたら声をかけてください。鍛治職人さん、1つ場所をまた借ります。]
…動いても返事がない。まあ、紙を貼り付けとけば気づくでしょ。
私は1人、エレベーターで上がり、鍛冶場で作業する。…さて、始めよう。
………よし、完成!!
鱗を結構消費した。残り200個。まあ、まだ作れるな。
刀にはツノしか使ってないから、残った素材で何が作れるかまたレシピみとかないとな。
さて、持って…って気づかなかったけど後ろにみんな居たわ。みんなの顔が近すぎて少し怖いのですが…。
「…終わったかにゃ?」
[なんですか?]
「武器ができたのかにゃ?」
[はい、刀を作ったのですが…]
「…刀はレシピがないと作れにゃいはずにゃ。」
[魔龍の報酬でもらいました。]
「?!…見せてくれにゃ!」
[もちろんです。]
………キラキラした目で刀を掲げるにゃこたんさん。
「にゃぁ!!!刀にゃぁ!!!」
“すげぇ!!!綺麗だ!!!”
“柄は黒!綺麗な黒光り具合!ヤバイ!”
[にゃこたんさん、防具の方は、もう少し待ってくださったらできますので…]
「にゃにゃ?!防具もくれるのにゃ?!」
[はい、型紙を手に入れたので布装備になります。袴と、着物とどちらがいいですか?色も選べますけど。]
「!!!袴がいいにゃ!上は白で、下は赤がいいにゃ!」
ふむふむ。
[わかりました。あとで店に戻って作ってきますね。]
「うにゃ?店?」
[はい、まだオープンしてませんが無人店舗として使おうと建物を買い取りました。]
「っ!場所は?!」
[えっと、ユウがイベント起きるか起きないのかわからない屋敷…と言って居た場所です。]
「あそこかにゃ!」
わかるのか。
「ギルドに入った場合はギルドマークをつけないといけないにゃ。どんな風にしてるのか見るから案内してにゃ!」
[構いませんよ。そろそろ改装が終わってるといいのですが。]
「にゃ?誰に頼んでるにゃ?」
[守護霊でゴーストのアルという名前です。]
「ゴーストにゃ?!…会いたいにゃ!今すぐ行くにゃ!」
[強化はしなくていいですか?]
「とりあえずは慣れてからにゃ!今度は大切にするにゃ。反省してるにゃ。」
[わかりました。…ラルも悪かったと言ってましたよ?]
「…!そうかにゃ。」
さて、ゾロゾロと歩く……多いよ!ギルメン以外もきてるし…鈴を鳴らしてにゃこたんさんを止める。
リィーン。
「んにゃ?どうしたにゃ?」
[まだお店オープンしてないのに、こんなに来られても困ります。]
「あー…ちょっと待つにゃ。」
「フリーダムのギルメン以外は散るにゃ。少しお出かけしてるだけにゃ。……邪魔する奴はーーーー?…以上にゃ。」
にゃこたんさんが何か言ったら青い顔して居なくなるギルメン以外の人たち。
[何を言ったのですか?]
ギルメンたちは苦笑いですね。
「フリーダム以外は来るなと言っただけにゃ。」
絶対違うよね…
まあ、いいけど。
[では行きましょう。]
「うにゃ!」
あー…なんということでしょう…原型がない。暗い屋敷だったのに、明るい建物になってる。蔦のはびこった壁が綺麗になりベージュ色に塗り替えてある。屋根は紫の瓦だったのに赤の瓦になってる。お花も植え替えてあるし……。
『…!メイ様!おかえりなさいませ。…お客様がいっぱいですね。』
[ただいま、アル。凄く…変わったね。というか、原型がないね。]
『はい、メイ様のお店ですから。気軽に入れるほうがいいでしょう?』
……前の主人のことは綺麗さっぱり忘れたいようだ。
[中も見ていい?]
『もちろんです。ご案内しますね。』
[あ、ちょっと待って、その前に、ギルドに入ったの。この人が、ギルドマスターのにゃこたんさん。]
『おぉ、そうでしたか。ギルドに…メイ様は強いのでメイ様自身でギルドをおつくりになるかと。』
[誰が入るの…]
「…もし作ってたら私は入るわよ?フリーダム抜けても。」
「敵に回したくないからにゃ。融合させてくれと頼むにゃ。」
[そんなに強いのかな…?]
『まあ、強いです。…ま、そんなこと置いといて、ご案内しますね。』
[よろしく。]
「「…そんなことではないよ…。」」
《あ!お母さん!見て!これ、僕が作ったの!》
これは…ネックレスと腕輪?
[ムゲンは細工持ちだったんだね。]
《うん!》
「うにゃ?!ま、まさか…精霊とも契約してるにゃ?!」
[はい、5人います。]
「ごっ!!?」
[皆んなもうアイテム使ってくれてたの?]
『はい、まだ初歩しか作れてませんがある程度作ってくれています。なので、ギルドの皆さん、見て回ってくれて構いませんよ。値段は勝手に設定されるらしく、安く値切りたいときはメイ様にお願いします。メイ様のみ価格変更可能ですので。』
“おぉ?!精霊が作ったアイテム!?”
“見る見る!”
“どこに何があるんだ?”
『一応、階段前にわかりやすいように看板立てときました。一階の階段に向かって左が調薬、右が料理、階段上がって左が服装備と細工、右が武器、防具となっております。』
「選り取り見取りにゃ…。」
[1階から回ろうかな。]
『今はメイ様がいらっしゃる時のみ、精霊が可視モードになるという感じでいいでしょうか?』
[それ、いいね。そうしようか。]
《んじゃ、伝えてくるー!》
ピュー!と飛んで行ったムゲン。
働き者だ。
[ということで、イケメン求めるなら、料理か、鍛治へ。美女求めるなら、調薬へ。ボクっ娘と可愛い男の子なら服・細工へ。ご自由にどうぞ。]
“…イケメンですって?!”
“美女っ!!”
“ロリ、ショタ…”
すごい勢いで散り散りになるギルメン。
「………案内がうまいわね。」
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