トーメイさんは生産者

yukami

文字の大きさ
上 下
2 / 15

第2話

しおりを挟む
人混み避けて、大将さんを探す。

…あ!いた!またピクリと体を震わせてバッと後ろを向くが私はおそらく見えてない。

『……。』
そのまま歩き始めた。

そして一軒の店に着く。
…大きなお店だなぁ。

「おっ、大将おかえり!」
『…なんだ、ケンジか。悪いが後にしてくれ、客がいる。』

「は?客?どこに?」
『…お前でも見えないか。…ふむ、特殊な奴が来たものだ。ほら、お前がいると客が入れないからどけ。』

「……」
無言で扉の前をどく男の人。

足を少し出して引っ掛けようとしている。引っかからないが。

「大将…幻覚でも見だした?誰もいないし…疲れてるんじゃ…」
『黙れ、そして帰れ。武器は手に入っただろう。』

「まあ、そうだけど…」
『…。』
「うっ。わかったよ。」

大将さんのジト目は最強のようです。
プレイヤーさんはお帰りになられました。

『さて、そろそろ姿を現してくれないか?』
…話すのは縛ったから、紙に書く。

[こんにちは、トーメイと言います。大将さんは鍛冶屋の店長さんなんですか?]

と書いて、机に置き机をコンコンと叩く。

『…ん?…紙?……ほう。話せないのか?』
[話すことをせずにやっていこうと思ってまして…]

『…ロールプレイというやつか。姿を隠しているのはスキルか?』
[いえ、違います。いわゆる透明人間です。]

アイテムとかはスキルで消せるけど、アバターは設定したからだし…

『…!……装備は?』
[装備したら透明になります。自作で、自分のために作ったものも透明になります。自作ではなかった場合は外せば見えますけど。]
『…そういう固有スキル持ってるという感じか。』
[そうですね。]
『………お前は女か?』
[はい。]
『そうか。…ふむ。』

少し、考え込みだした大将さん。

『まあ、いい。属性素材を見せてもらえないか?』
[構いません。毛皮と爪と牙があります。全部出しましょうか?]
『頼む。』

アイテム袋からアイテムを取り出し、手を離す。

『…!ほう、手が離れれば見えるようになるのだな。……トーメイと言ったな。…女なのに適当すぎないか名前。』
[ふふ、そうですね。適当すぎたこと後悔してます。]
『なら、メイと呼んでもいいか?その方がしっくりくるだろう?』
[お好きにどうぞ。]

『じゃ、メイ。これはダークネスウルフだよな?1人で倒したのか?』
[はい。彼らは私を見ることができないようで。]
『…そうか。これを防具や武器に作り変えてやろうか?』

作り変えてもらうのはありだ。でも、鍛冶について学ぶチャンスかもしれない。溶鉱炉も使えるかも…

[いえ、自分で作り変えたいのです。…でも、やり方とやる道具がなくて…教えてもらえないでしょうか?]

『フッ!もちろん教えてやる。遠慮はせんでいい。それと、メイは他にも生産系スキルを持っているのか?』
[はい、鍛治、料理、調薬、裁縫です。]
『それなら確かにソロでもいける構成だな。毛皮は裁縫でやるつもりか?』
[はい。]
『じゃ、それを自分装備のためではなく、売るつもりで作って見てくれないか?そうすれば俺も見えるのだろう?』
[わかりました。]

では早速、作っていこう。
頭の部分はフードみたいにかぶれるようにして…

……よし

ダークネスウルフの装備一式

○ダークネスウルフの毛皮を使用したため、俊敏力、防御力が格段に上がっている。軽いが頑丈でフードを被ると敵を威圧できる。闇属性の効果、暗視スキルなしでも、夜や暗い場所が明るく見える。

黒い狼になり切れる装備だなぁ。
コスプレのようだ。
お気に入り。

『ほう、なかなかやるな。スキルを確認してみろ、属性素材をもとにするとスキルの熟練度が上がりやすいんだ。』

スキル
剣☆9 鍛治☆0 調薬☆2 料理☆2 裁縫☆7 釣り☆0 軽業☆0 鑑定☆4 植物知識☆1 鉱物知識☆0

おぉ!本当だ!

[上がってるのを確認しました。]
『そうか、じゃ、メインの鍛冶だな。牙と爪どちらも使うか?』
[よくわからないので、お任せします。]
『んじゃ、爪だけでやろう。メイの使う武器はなんだ?』
[剣です。今はロングソード使ってます。]
『そうか、じゃあ、片手剣だな。他の武器にしたいとかあるか?』
[今のところはないです。]
『じゃ、始めるぞ…まず…』

大将さんは丁寧にやり方を教えてくれました。…ふむふむ。
これが基本となるやり方か。
できたものはこちら、

ダークウルフソード
○闇属性の効果付きの剣。光属性の魔物に多大なるダメージを与える。暗器にもなり得る剣。

[ありがとうございました。]
『いや、メイは飲み込みが早いな。……よし、メイ、ちょっと知り合いを助けてやってくれないか?』
[知り合いの方ですか?どのような方でしょう。]
『調薬した薬を売ってるばあちゃんでな。第二陣とやらがきてからてんてこまいで、大変なんだそうだ。傷薬とか作れるだろ?納品してやってくれ。』
[構いませんが…怖がられないでしょうか。]
『あのばあちゃんは肝が座ってるから大丈夫だ。』

[…それなら、行って見ます。どこのお店ですか?]
『俺が案内するさ。紹介してやるから…ちょっと待ってな。……ほい、これを渡しておく。』

大将さんからは小さな鈴手渡しされました。

[これは?]
『ここに来たらそれをならせ。そうすればお前が来たのがわかるようにしておく。奥の溶鉱炉を一つ使っていい。』
[いいんですか?!]
『おう!だが、お前用に作るんじゃなく売ること前提に作って、作ったものは見せてくれ。剣以外を作って、もしいいのができたらここに並ばせて代わりに売ってやってもいい。もちろん売れたら金はお前のものだ。』
[いたせりつくせりな気がしますが。本当によろしいのですか?]
『おう!多分ばあちゃんも似たようなこと言ってくるぞ?』

?なぜ?
『ま、いくか。こっちだ。』

理由を聞く前に店を出ていく大将さん。
慌てて追いかける。

しばらく歩くと、人がいっぱい並んだお店が一軒あった。
『ありゃヤバイな。急ぐぞ。』

『補充しても補充しても追いつかんっ!人手が足りん!!待っておれといっとるじゃろ!』

『ばあちゃん!人手連れて来てやったぜ!傷薬と解毒薬と解痺薬は作れるやつだ!』
『大将か!ありがたい!素材は奥にある!作らせてくれ!!接客はわしがやる!』

『よし、メイ出番だぞ。』
[わかった。素材が尽きたら言う。]

急いで店の奥に行き作りまくる。


『…おい、大将!どこにいるんじゃさっさと奥に…』
『落ち着け、もう奥に入って作り出してる!』
『……はあ?ここは誰も通っとらんぞ!』
『いいから…おい!そこ!順番守らねぇと売らねぇぞ!』
『……何が起きとる。補充されとるじゃと。しかもこのスピード…!』
『…そんなに早いのか?』
『……早すぎるわい。10個単位で作りよるな。』
『…素材足りるか?』
『大丈夫じゃ、また取りに行けばいいしの。』
『メイはすげぇな。』
『ん?メイというのか?』
『本名は違うが、メイと呼んでいる。そろそろ終わりだな。』


材料なくなっちゃった。店に出てみよう。
[大将さん、材料なくなったよ。]

『なんじゃ?!紙が急に!』
『お!終わったか。よくやったな。』
『……おい、一体どういうことじゃ。説明しろ大将。』
『怒んなよ。助かったんだろ?』
『助かったのは助かった。…で?どこにおるんじゃ、助っ人は。』
[えっと、すみません。自己紹介遅れました。透明人間で冒険しているトーメイと言います。メイとお呼びください。]

『……透明人間じゃと?!』
『そういうこった。』
[透明人間でソロで楽しみたかったので、生産系スキルは揃えてます。]

『………大将と一緒だったってことは、鍛冶も持っとるんじゃな。調薬と…他は?』
『料理と裁縫だってよ。』
『ほう。』
『こいつには鈴をもたせたから、おれの店に来た場合は鳴らすように言ってある。ばあちゃんもそうしたらどうだ?』
『そうだねぇ。店の近くに寄ったり、忙しそうにしてたら手伝ってもらいたいねぇ。』

[では、鈴を鳴らして来たことをお知らせしましょうか?]

『あぁ、頼めるかい?』
[はい、構いません。]

『じゃ、これ。今日手伝ってくれたお礼だよ。』

3000ガルドとポーション(飲み薬)、傷薬を各10個ずつとポーション(飲み薬)のレシピを渡されました。

[…!レシピまで?!]
『作り方覚えて、次から作ってもらえると嬉しいね。』
[わかりました!よろしくお願いします!]

さて、これからどうしましょう。

『……なあ?メイちゃんは料理はどのくらいできるんだい?』
[料理は…レシピがわかれば、作れると思います。サンドイッチ1つ作ってあるのですが試食しますか?]

『お!いいね!おれにもくれ。』
『じゃお願いしようかね。』

サンドイッチ2つだして、机に置く。

『あら、美味しそうじゃないか!いただくよ。』
『うめぇ!!すげぇうめぇぞ!』

[お口にあってよかったです。]

『……メイちゃんや、とある食堂で助っ人として働いてやってくれんか?昼の少しの間だけでいい。』
『あ。アマンサのとこか!』
[食堂があるのですか。行ってみたいです。]

『よし、じゃあ、おばあちゃんが案内してあげよう。』
[すみません、今更なのですが、おばあちゃんの名前を聞いても?それと大将さんも…]
『悪りぃ、言ってなかったな。おれはラズールだ。大将さんでいいけどな。』
『私はカランだよ。私もおばあちゃんでいいよ。』

すごくいい人だなー。こんな出会いがあるなんて、透明人間でよかった。

[改めてよろしくお願いします。]

『『……。』』

?どうかしたのだろうか?

『律儀だ。』
『いい子だねぇ。』

[…?挨拶することは普通では?]
『うんそうなんだけどねぇ。』
『それができないのが…たくさんいるんだよ。』

そうなのか、他のプレイヤーはいいやつ少ないのか。気をつけよう。

『ま、異界人にいいのもいるが…おいおいな。』
[あ、私は目立つのが嫌いなので、有名な人とは交流したくないです。…まあ、交流するとしたら、アイテムを売るときぐらいですかね。]

『店を出したいのか?』
[はい、生産系スキルを揃えたから作ったものを売ってみたいというのはあります。異界人が店を出すときは無人店舗でも売れるとありましたから、それをやってみたいです。]

『ほう…作れるものはなんでも売る感じか?』
[はい、素材はこの辺なら簡単ですので。]

『確かにな。無人店舗の場合、10万ガルドが必要になるぞ?持ってるか?』

お!あるある!
[あります!ボスウルフを狩って貯めました。]

『なら大丈夫だね。いい店舗場所を教えてあげよう。先に食堂に行こうね。』
[店舗場所、教えてくれるのですか!?ありがとうございます!そろそろお昼ですし、忙しくなってそうです。]
『そうだね、急ごう。』
『おう!』

おばあちゃんと大将さんの後を追うように食堂に向かって歩きます。

ここもまた、戦争のようだ。
『1番席のまだなの?!』
『料理人が不足してるわ!誰かいないっ?!』

『料理人ならいるぜ!アマンサ!一通りのメニューのレシピを貸せ!』
『大将!ナイスタイミングよ!レシピはこれ!作りながら余裕があったら皿も洗ってほしいわ!』
『よっしゃ!メイ頼んだ!』

大将さん人使い荒い…
アマンサさんは美人なお姉さんだ。
レシピを速読して、頭に入れて作り始める。


『…1番の料理は!……あるわね。味もよし。運んで!』

紙で、どこのテーブルの料理かわかりやすくして並べとこう。さて次は…

『…早い。しかもわかりやすく並べてあるし!大将!後でメイちゃんのこと紹介して!!』
『あいよ。』
『アマンサ、3番オーダーじゃぞ。』
『あ!ありがとっ!カランおばあちゃん!はいはーい!今いきまーす!』


…ふぅ。疲れた。
なんとか、乗り切った。
椅子に座って手で仰いでいると…

『メイちゃーん!こっちにきてくれるー?』

お呼ばれしたので、ホールに向かう。
向かっているとキッチンまで顔をのぞかせるようにキョロキョロと見渡すアマンサさん。

『あれ?メイちゃん??』
[あ、ここにいます。]
すれ違う前に、紙を壁に貼り付ける。

『…へ?』
[えっと…]


『き…ふぐぅぅうー!!』
『馬鹿、叫ぶな。人の目が集まるだろうが。メイは目立つのが嫌いなんだよ。手、離すぞ?叫ぶなよ?わかったか?』
『(コクコクコク)ぷはっ。…で?どういうこと?ってか、朝、心霊現象が!とか騒ぎがあったけど、まさかメイちゃんのこと??』

『そんな騒ぎあったのか。』
[知らなかったです。]

『……で、姿消すスキルでも使ってるの?』
[いえ、透明なだけです。]
『へ?』
『だーかーら、スキルじゃないのっ。だから姿見せろって言われても見せれないの。』
『……声も出せないの?』

[透明だから喋らないでやろうかと思ってます。]
『ロールプレイ…ね。…でも、私声聞きたいな?』
[例外はなしです。]
『ちぇ。』
『でだ、今日みたいにこの昼の時間帯、手伝ってもらったらどうだ?お前は助かるだろ?メイも料理スキルの熟練度が上がるからwin-winな関係だろ?ちなみに、メイには鈴をもたせてある。来たらすぐに鳴らして貰えばいい。俺の店に来たときも同じようにするように言ってあるからな。』
『それは助かるわ!是非お願い!!あと、小さな鈴の音じゃ聞こえないかもしれないから、ここに呼び鈴置いとくから、これを5回鳴らして?それならわかると思うわ!』

[わかりました。]

次は店舗場所ですね。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

彼を追いかける事に疲れたので、諦める事にしました

Karamimi
恋愛
貴族学院2年、伯爵令嬢のアンリには、大好きな人がいる。それは1学年上の侯爵令息、エディソン様だ。そんな彼に振り向いて欲しくて、必死に努力してきたけれど、一向に振り向いてくれない。 どれどころか、最近では迷惑そうにあしらわれる始末。さらに同じ侯爵令嬢、ネリア様との婚約も、近々結ぶとの噂も… これはもうダメね、ここらが潮時なのかもしれない… そんな思いから彼を諦める事を決意したのだが… 5万文字ちょっとの短めのお話で、テンポも早めです。 よろしくお願いしますm(__)m

あなたなんて大嫌い

みおな
恋愛
 私の婚約者の侯爵子息は、義妹のことばかり優先して、私はいつも我慢ばかり強いられていました。  そんなある日、彼が幼馴染だと言い張る伯爵令嬢を抱きしめて愛を囁いているのを聞いてしまいます。  そうですか。 私の婚約者は、私以外の人ばかりが大切なのですね。  私はあなたのお財布ではありません。 あなたなんて大嫌い。

裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……

希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。 幼馴染に婚約者を奪われたのだ。 レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。 「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」 「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」 誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。 けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。 レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。 心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。 強く気高く冷酷に。 裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。 ☆完結しました。ありがとうございました!☆ (ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在)) (ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9)) (ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在)) (ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……

こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

処理中です...