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第50話 どうしようもない恋のうた
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最後の抵抗を試みる。唇を最大限に歪ませ、口の中に吸い込む。逆ひょっとこ的な表情。とっても変だが、辛うじて曲がる首との連携でなんとかキスを避ける。
「頼む、やめてくれッ! い、いいか、萌夢ちゃん? お、落ち着くんだ。も、もうすぐ姫島さんが来る、そ、そうだろ? ひ、姫島さんと、約束したろう? ぶ、部室では、お、俺と、萌夢ちゃん、イチャイチャしないって約束しただろ!」
「来ませんよ」
萌夢ちゃんがクスっと笑った。
「雪ちゃん、今日図書委員のあと、歯医者行くんです。昨日の夜、詰め物取れたんですって。だからもう帰りました」
「な……ん……だ……と……!」
そういえば今日の朝、姫島さん、俺に何か話そうとしてたな。そのことだったのか。
「すごいですよね。これだけフェロモンの直撃受けているのに、耐えるんですから。驚きを通り越して尊敬しますよ、先輩」
俺はもうしゃべることが出来ない。口を開けた瞬間、もうちゃんの口を吸ってしまう。
「……結局、先輩は妹さん以外にはカフェラテ飲ませたくないんですよね。先輩が飲ませたいのは、妹さんだけなんですよ」
萌夢ちゃんの顔から笑いが消えた。
「それって、好きってことですよね? 愛してるってことです。先輩、本当は妹さん好きなんです。なのに、好きな人いないって嘘ついて。嘘つき。嘘つきにはお仕置きです。あ、萌夢にとってはご褒美かな?」
萌夢ちゃんの声は聞こえるが、内容が入ってこない。もうダメだ。フェロモンで脳が麻痺している。本能だけの存在まであと数秒だ。このまま……萌夢ちゃんの……お口に……お口に……お口にっ!
「じゃ、先輩の唇、頂きます。キスの後は、カフェラテたくさん出してね、せ・ん・ぱ・い!」
萌夢ちゃんの手が俺のほっぺに当たる。くいっと曲げられ、再び萌夢ちゃんに正対。
あ。だめだ。意識が遠のいてきた。視界がぼやける。見えるのは萌夢ちゃんのお口……ぷるんぷるんの唇だけだ。あの唇に……吸い付くしかない……そして隙間をこじ開け……舌を入れよう。口内でからむ舌と舌。混ざり合う唾液。いわゆるディープキスってやつを萌夢ちゃんズマウスで堪能しようではないか。
そしてそのあと……カフェラテをご馳走しよう。おっと、まだ早いぞダブルボイラーに抽出口。キスの瞬間、萌夢ちゃんに当たっちゃうぞ? つんつんしちゃうぞ? それってちょっとマナー違反的な感じじゃないか?
いよいよ唇が重なるというその時、部室の扉が開く音がした。
「兄さんいる? ちょっと話があるんだけど」
声の主は紗希だった。紗希の声が俺に最後の力を与えてくれた。
といっても「うぎゃ!?」と声を出すだけだったけどな。だがそれで十分だった。キスに備えて俺の口内は唾液で溢れていたらしい。その唾液が「うぎゃ!?」という発生と同時に、あたかもグレート・ムタの毒霧攻撃のごとくスプラッシュ、萌夢ちゃんの顔に盛大にかかってしまったのだ。
「きゃ!」
まさかキスの直前にグレート・ムタ風毒霧攻撃を受けると思っていなかった萌夢ちゃん、当然のごとく、驚き、思わず俺を突き放す。フェロモンのせいで身体の自由がない俺はバランスをとることあたわず、転ぶ。本日2回目の転倒だ。
さらに 脳は「キスする」ことを至上命令と考えているようで、俺は起き上がることも転がることもできない。ひたすら口を突き出しチューに備えるだけだ。なんとも情けない姿である。
「兄さん、あのね、その……私、別に二番搾りでも……あれ? 兄さん? なんで寝そべってるの?」
「ちゅー、ちゅー」
しゃべろうにも突き出された唇から出る言葉はキスの幼児語であるところの「ちゅー」だけあった。
「ちゅー? 何言ってんの兄さん?」
ちゅーちゅー言いつつ悶絶する俺を不思議そうに見る。
「あら、こんにちは、先輩の妹さん。紗希さんだったかしら? なにか御用? 用がなければ部外者はとっとと退散して欲しいんですけど?」
キスを中断され明らかに怒り声の萌夢ちゃんが紗希に言った。
「梅田さんだっけ? なんで兄が床で横になってるんですか?」
目には目を。歯には歯を。そして怒り声には怒り声ということで紗希もとげとげしい怒り声で萌夢ちゃんに問うた。
「関係ないでしょ、部外者には?」
「関係あるよ。だって……兄妹だもの」
「ふん、どうせ血は繋がってないんでしょ? 白々しい」
「……兄さん、そんなことまでしゃべったの!? この女に私たちの秘密を打ち明けるような仲なの!?」
紗希の顔に驚きと怒り双方の感情が現われた。
「ちゅー! ちゅー!」
説明しようと試みたが、やはり言葉が出ない。ちゅーちゅー言うだけだ。
「ちゅーちゅーだけじゃ意味分らないんだけど……ん? なに? この部屋、すっごいバニラの匂いがする? ケーキでも焼いたの………?」
くんくん。紗希が匂いを嗅ぐ。紗希の鼻腔に吸い込まれる有機化合物。そしてそれらはあっという間に大脳へ到達した。
紗希の顔色が変わった。
気がついたのだ。サキュバス・フェロモンの存在に。
「こ、これ、サキュバス……フェロモン! どうして!? どうしてなの? え? なに?」
紗希が視線を俺から萌夢ちゃんへゆっくり移動させる。
「どういうこと……?」
萌夢ちゃんが「はあ」とため息を漏らす。
「あともう少しだったのに。邪魔されちゃった」
「もう少しって、何が?」
「ごっくん、だよ?」
「ごっくん? ……も、もしかして、あなた、サキュバスなの!?」
萌夢ちゃんは「ふん」と言って笑う。
「サキュバスだったら、なんなのかしらね、妹さん?」
萌夢ちゃんはくるりと回転、しゃがんで俺の横に座る。
「時間がないわ先輩。キスのあと、すぐにカフェラテしちゃう。だから、ね? 先輩、出して。アレ」
フェロモンで支配された俺に選択の自由はなかった。言われるがままにエスプレッソマシンを収納場所から取り出す俺。紗希はその様子を茫然自失の状態で見ている。
「まあ! もうこんなに立派に……! これが男子高校生のかぁ。中学生とは大違いだね、先輩! ダブルボイラー強そう! そっか、高校生の抽出口ってこんな太いんだぁ。おまけにこの形! ふふ。これなら濃ゆいのたくさん出そうだね、先輩!」
論評するなあああ! あまり詳細に描写するなあああ! ここまできて台無しにするなああああああ!
「大好きな妹さんの目の前で他の女とキスそしてカフェラテって、興奮するでしょ? ね、先輩? たっぷり出してね! 妹さん、萌夢の本気ハンドドリップ見ててね? きっと、あなたのハンドドリップより濃ゆいから!」
萌夢ちゃんの目が妖しく光った。見覚えのある光。そう、咲江さんの目の光と同じだ。獲物を狙うあの光だ。
「萌夢、今日は諦めないから」と悪魔的笑顔で俺に言った。とろける視界のなか、萌夢ちゃんのカップが目に入る。俺の抽出口めがけてカップが突進してきた。
「じゃ、改めて、先輩のカフェラテ、もらっちゃいまーす!」
萌夢ちゃんの熱い吐息を俺の唇が感じた。俺は観念した。このまま萌夢ちゃんとキス。俺を包み込むだろう。そして上から下まで熱い口づけ。そして、萌夢ちゃんの優しいハンドドリップ。スチームミルクたっぷり、クレマたっぷり。萌夢ちゃん、唇汚しつつごっくん。
それもまたよしだ。紗希には悪いが、確かに紗希に見られつつ萌夢ちゃんとこんなことするなんて、めっちゃ興奮する。フェロモンとの相乗効果で、文字通り昇天、すなわち死ぬかもしれない。人生最後の経験が萌夢ちゃんのお口とカフェラテ。悪くない。あれ? 悪いかな? フェロモンのせいで完全に脳が誤作動、思考が崩壊している。
さあ、カモン。萌夢ちゃん。俺の濃ゆいのを受けとめてくれ。
「だめーっ!」
「頼む、やめてくれッ! い、いいか、萌夢ちゃん? お、落ち着くんだ。も、もうすぐ姫島さんが来る、そ、そうだろ? ひ、姫島さんと、約束したろう? ぶ、部室では、お、俺と、萌夢ちゃん、イチャイチャしないって約束しただろ!」
「来ませんよ」
萌夢ちゃんがクスっと笑った。
「雪ちゃん、今日図書委員のあと、歯医者行くんです。昨日の夜、詰め物取れたんですって。だからもう帰りました」
「な……ん……だ……と……!」
そういえば今日の朝、姫島さん、俺に何か話そうとしてたな。そのことだったのか。
「すごいですよね。これだけフェロモンの直撃受けているのに、耐えるんですから。驚きを通り越して尊敬しますよ、先輩」
俺はもうしゃべることが出来ない。口を開けた瞬間、もうちゃんの口を吸ってしまう。
「……結局、先輩は妹さん以外にはカフェラテ飲ませたくないんですよね。先輩が飲ませたいのは、妹さんだけなんですよ」
萌夢ちゃんの顔から笑いが消えた。
「それって、好きってことですよね? 愛してるってことです。先輩、本当は妹さん好きなんです。なのに、好きな人いないって嘘ついて。嘘つき。嘘つきにはお仕置きです。あ、萌夢にとってはご褒美かな?」
萌夢ちゃんの声は聞こえるが、内容が入ってこない。もうダメだ。フェロモンで脳が麻痺している。本能だけの存在まであと数秒だ。このまま……萌夢ちゃんの……お口に……お口に……お口にっ!
「じゃ、先輩の唇、頂きます。キスの後は、カフェラテたくさん出してね、せ・ん・ぱ・い!」
萌夢ちゃんの手が俺のほっぺに当たる。くいっと曲げられ、再び萌夢ちゃんに正対。
あ。だめだ。意識が遠のいてきた。視界がぼやける。見えるのは萌夢ちゃんのお口……ぷるんぷるんの唇だけだ。あの唇に……吸い付くしかない……そして隙間をこじ開け……舌を入れよう。口内でからむ舌と舌。混ざり合う唾液。いわゆるディープキスってやつを萌夢ちゃんズマウスで堪能しようではないか。
そしてそのあと……カフェラテをご馳走しよう。おっと、まだ早いぞダブルボイラーに抽出口。キスの瞬間、萌夢ちゃんに当たっちゃうぞ? つんつんしちゃうぞ? それってちょっとマナー違反的な感じじゃないか?
いよいよ唇が重なるというその時、部室の扉が開く音がした。
「兄さんいる? ちょっと話があるんだけど」
声の主は紗希だった。紗希の声が俺に最後の力を与えてくれた。
といっても「うぎゃ!?」と声を出すだけだったけどな。だがそれで十分だった。キスに備えて俺の口内は唾液で溢れていたらしい。その唾液が「うぎゃ!?」という発生と同時に、あたかもグレート・ムタの毒霧攻撃のごとくスプラッシュ、萌夢ちゃんの顔に盛大にかかってしまったのだ。
「きゃ!」
まさかキスの直前にグレート・ムタ風毒霧攻撃を受けると思っていなかった萌夢ちゃん、当然のごとく、驚き、思わず俺を突き放す。フェロモンのせいで身体の自由がない俺はバランスをとることあたわず、転ぶ。本日2回目の転倒だ。
さらに 脳は「キスする」ことを至上命令と考えているようで、俺は起き上がることも転がることもできない。ひたすら口を突き出しチューに備えるだけだ。なんとも情けない姿である。
「兄さん、あのね、その……私、別に二番搾りでも……あれ? 兄さん? なんで寝そべってるの?」
「ちゅー、ちゅー」
しゃべろうにも突き出された唇から出る言葉はキスの幼児語であるところの「ちゅー」だけあった。
「ちゅー? 何言ってんの兄さん?」
ちゅーちゅー言いつつ悶絶する俺を不思議そうに見る。
「あら、こんにちは、先輩の妹さん。紗希さんだったかしら? なにか御用? 用がなければ部外者はとっとと退散して欲しいんですけど?」
キスを中断され明らかに怒り声の萌夢ちゃんが紗希に言った。
「梅田さんだっけ? なんで兄が床で横になってるんですか?」
目には目を。歯には歯を。そして怒り声には怒り声ということで紗希もとげとげしい怒り声で萌夢ちゃんに問うた。
「関係ないでしょ、部外者には?」
「関係あるよ。だって……兄妹だもの」
「ふん、どうせ血は繋がってないんでしょ? 白々しい」
「……兄さん、そんなことまでしゃべったの!? この女に私たちの秘密を打ち明けるような仲なの!?」
紗希の顔に驚きと怒り双方の感情が現われた。
「ちゅー! ちゅー!」
説明しようと試みたが、やはり言葉が出ない。ちゅーちゅー言うだけだ。
「ちゅーちゅーだけじゃ意味分らないんだけど……ん? なに? この部屋、すっごいバニラの匂いがする? ケーキでも焼いたの………?」
くんくん。紗希が匂いを嗅ぐ。紗希の鼻腔に吸い込まれる有機化合物。そしてそれらはあっという間に大脳へ到達した。
紗希の顔色が変わった。
気がついたのだ。サキュバス・フェロモンの存在に。
「こ、これ、サキュバス……フェロモン! どうして!? どうしてなの? え? なに?」
紗希が視線を俺から萌夢ちゃんへゆっくり移動させる。
「どういうこと……?」
萌夢ちゃんが「はあ」とため息を漏らす。
「あともう少しだったのに。邪魔されちゃった」
「もう少しって、何が?」
「ごっくん、だよ?」
「ごっくん? ……も、もしかして、あなた、サキュバスなの!?」
萌夢ちゃんは「ふん」と言って笑う。
「サキュバスだったら、なんなのかしらね、妹さん?」
萌夢ちゃんはくるりと回転、しゃがんで俺の横に座る。
「時間がないわ先輩。キスのあと、すぐにカフェラテしちゃう。だから、ね? 先輩、出して。アレ」
フェロモンで支配された俺に選択の自由はなかった。言われるがままにエスプレッソマシンを収納場所から取り出す俺。紗希はその様子を茫然自失の状態で見ている。
「まあ! もうこんなに立派に……! これが男子高校生のかぁ。中学生とは大違いだね、先輩! ダブルボイラー強そう! そっか、高校生の抽出口ってこんな太いんだぁ。おまけにこの形! ふふ。これなら濃ゆいのたくさん出そうだね、先輩!」
論評するなあああ! あまり詳細に描写するなあああ! ここまできて台無しにするなああああああ!
「大好きな妹さんの目の前で他の女とキスそしてカフェラテって、興奮するでしょ? ね、先輩? たっぷり出してね! 妹さん、萌夢の本気ハンドドリップ見ててね? きっと、あなたのハンドドリップより濃ゆいから!」
萌夢ちゃんの目が妖しく光った。見覚えのある光。そう、咲江さんの目の光と同じだ。獲物を狙うあの光だ。
「萌夢、今日は諦めないから」と悪魔的笑顔で俺に言った。とろける視界のなか、萌夢ちゃんのカップが目に入る。俺の抽出口めがけてカップが突進してきた。
「じゃ、改めて、先輩のカフェラテ、もらっちゃいまーす!」
萌夢ちゃんの熱い吐息を俺の唇が感じた。俺は観念した。このまま萌夢ちゃんとキス。俺を包み込むだろう。そして上から下まで熱い口づけ。そして、萌夢ちゃんの優しいハンドドリップ。スチームミルクたっぷり、クレマたっぷり。萌夢ちゃん、唇汚しつつごっくん。
それもまたよしだ。紗希には悪いが、確かに紗希に見られつつ萌夢ちゃんとこんなことするなんて、めっちゃ興奮する。フェロモンとの相乗効果で、文字通り昇天、すなわち死ぬかもしれない。人生最後の経験が萌夢ちゃんのお口とカフェラテ。悪くない。あれ? 悪いかな? フェロモンのせいで完全に脳が誤作動、思考が崩壊している。
さあ、カモン。萌夢ちゃん。俺の濃ゆいのを受けとめてくれ。
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