【R18】濃ゆいの全部、紗希に飲ませて!〜俺の妹がサキュバスな件

上城ダンケ

文字の大きさ
上 下
41 / 53

第41話 濃ゆいの頂戴、先輩!

しおりを挟む
「先輩、大丈夫ですか?」
「あ、ああ。大丈夫だ、ちょっとホコリを吸い込んだだけだ……」

 俺は呼吸を整える。

「淫夢って、一度始めちゃうと、カフェラテ貰うまで夢から抜け出せないんです。大人のサキュバスは、あまり気にしないでえっちして、カフェラテ貰うそうなんですけど、萌夢、まだ処女だから……そういうの……怖くて」
「な、なるほど。うん」

 そっか……処女なんだ。俺は無意識のうちに萌夢ちゃんの腰を見た。

「でね、ママに相談したんです。そしたら、淫夢って、毎日はだめなんですって。毎日だと相手の欲望がどんどんエスカレートするんですって。三日にいっぺんくらい、お休みいれた方がいいんですって」
「ほほう」

 萌夢ちゃんが俺の手を握ってきた。

「だから、ね?」

 萌夢ちゃんの顔が淫らな色を帯びだした。

「……先輩に協力して欲しいんだあ、萌夢」
「きょ、協力って、まさか……」

 この流れ。どう考えても、結論は一つ。

「そうなんです、三日にいっぺん、カフェラテ、ハンドドリップで萌夢にください、せ・ん・ぱ・い!」

 三日にいっぺんは萌夢ちゃんにハンドドリップでカフェラテ提供。部室で行われる濃ゆい抽出行為。

「無理だろ、おい! 部室でそんなこと! だいたい、姫島さんだって入部するんだぜ?」
「雪ちゃんは週に二回、図書委員の仕事があるんですよ。その日は今日みたいに1時間遅れますから。1時間あれば……ね?」

 萌夢ちゃんがエロチックに唇を舐める。

「だ、だめだ! お、俺は妹にしかカフェラテしないって、約束したんだ」
「えー妹さんずるい! あんな美味しいの独り占めなの?」

 萌夢ちゃんがすねた。

「と、とにかく……他を当たってくれ」
「そんなの……無理です。こんなの、誰に頼めばいいんですか? 萌夢、えっちな女の子って思われちゃう」
「お、俺はいいのか!?」
「だって、妹さんがサキュバスなんでしょ、先輩は。サキュバスに理解あると思うの」
「そりゃ、そーだけど……」
「萌夢が文芸部に入った理由、先輩知ってますか?」

 萌夢ちゃんが顔を寄せてきた。

「マンガ描きたいからだろ?」
「それだけじゃないんです。先輩がいたから……なんですよ」
「え?」

 思わぬ告白に俺はドキリとした。

「部活紹介の時、先輩、文芸部は今一人しかいませんって言ったじゃないですか」
「ああ」
「萌夢、ラッキーって思ったんです。男性と二人きりになれるって。おまけに文芸部でしょ? 本読んだりするでしょ? きっと居眠りすると思ったんです。そしたら……」
「……淫夢を仕掛ける、か?」

 萌夢ちゃんがコクリとうなずいた。

「はい。うとうとしたら淫夢仕掛けて、夢の中に入って、カフェラテ出してもらって、あとで貰おうって思ったんです」
「だが、俺は居眠りしなかった」
「はい。先輩があんなに熱心にSF読むとは知らなくて」
「まあ、こう見えても俺は本格的なSFファンだからね」

 本当は違う。俺はSFなんか読んでなかった。入部初日から丸見えだった萌夢ちゃんの胸の谷間とスカートの奥が、俺をギンギンにしていただけだ。
 もし、俺が文芸部で居眠りしていたら。萌夢ちゃんが夢の中に現れ、あんなことやこんなことで最終的にはカフェラテびゅっびゅっ、萌夢ちゃんそれがついたのをナメナメだったのか。

 正直に言おう。

 居眠りすればよかった。惜しいことをした。

「でも、もう淫夢は必要ないですよね? 萌夢がサキュバスってバラしちゃったから。先輩はサキュバスに理解あるんだから、分かってくれますよね? ハンドリップしてくれますよね?」
「いや、俺のカフェラテはエスプレッソマシンで出すから」
「マシンで出してもどこかでお手々使ったらハンドドリップです」

 なんだそれ。

「と、とにかく、その要望は無理だ」
「えー! 萌夢、サキュバスなんだよ? カフェラテ飲まないと死んじゃう。だから……ね?」
「弟いるだろ?」
「だーかーらー、弟から毎日は無理なんですって」
「べつに毎日飲まなくたって死なないだろ?」

 俺は紗希のことを思い出していた。さすがに6日飲まないと危機的状況だったが、3日くらいまではそこまで変じゃなかった。全然大丈夫なはずだ。

「えーそんなの、お肌によくないです!」
「お肌のためかよ……」
「もちろん、それだけじゃないですけどね」

 萌夢ちゃんが笑う。

「いいでしょ、先輩。萌夢にちょうだい。オーガニックでハンドドリップのカフェラテ、萌夢にください」
「だから、俺は妹にしかカフェラテを提供しないんだ! そう約束しているんだ!」
「もー、ずるーい! 先輩の妹、ぜいたく! 三日にいっぺんくらい、貰ってもいいじゃない! 搾り取るわけじゃないのに! 二番絞りが出るのに!」
「俺に言うなよ……」
「やだー! 萌夢も先輩のカフェラテ欲しーのー!」

 萌夢ちゃんが俺に抱きついてきた。戸棚のエスプレッソマシンに手が伸びてきた。

「お、おい、萌夢ちゃん、やめろっ!」
「嫌でーす。おやあ? ボイラーが熱くなっているような……。もう、先輩だって、マシン準備しているじゃないですか! 萌夢にカフェラテ出したいんでしょ?」
「そ、それは……」

 ぐいぐい豊満な胸を押しつける萌夢ちゃん。その柔らかな感触が神経電気信号となって俺の脳を刺激する。そして脳が言う。いいじゃんか。たかがカフェラテ。一杯だけだろ? 出してあげれば?

「くんくん、くんくん……いい匂い……とっても濃ゆそう……」

 萌夢ちゃんがマシンの匂いを嗅ぎ出した。

「や、やめろよ、もう姫島さん来るだろ!?」
「関係ないです、そんなの……」
「関係あるって! ……ん? なんの匂いだ?」

 バニラの香りが漂いだした。フェロモンだ!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

処理中です...