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第21話 姫島雪はカフェラテを
しおりを挟む 試験が終わった。時間は10時半。今日は2教科しかない日だ。出来は……散々だ。昨日全く勉強してなかったからな。
俺が下駄箱に着いた頃、まだ紗希はいなかった。かわりに一人のショートヘアーの美少女がいた。姫島雪だ。紗希の友人、クラスメイトである。
「こんにちは……」
にこやかに、かつ、遠慮がちに姫島さんが俺に挨拶。俺も「やあ」と返事。
「あ、あの、紗希ちゃん、お手洗いに行くって……」
「そうなんだ。伝言頼まれたの?」
コクコクと静かに頷いた。
「あ、あの、き、今日、お邪魔することになって……すみません」
うつむきながら姫島さんが言った。
「え? そうなの? 図書館じゃないの?」
「はい……あの、ご迷惑ですか?」
「いや、全然。むしろ大歓迎だよ」
迷惑ではないのは本当だ。だが大歓迎かといえば……微妙だ。
俺は期待していたんだ。家に帰ったら即、紗希にカフェラテを振る舞うのを。
だって昨日は昼・夕・夜の3回だったんだ。今日だって、それを期待するのが普通ではないか。なのに友人が来たら……。いや、友人にもカフェラテ提供してもいいんだ。お望みならね。
どうだい、姫島さん? 俺のカフェラテ、欲しい?
……なんて言えるはずなかろう。
「ありがとうございます。貴樹さんが勉強も教えてくれるって紗希ちゃん言ってて……お昼ご飯も食べていってって……」
「はい?」
お昼ご飯も一緒? 全然聞いてないぞ?
「ち、違うんですか?」
ちょうど紗希が手をふきふきやって来た。
「お待たせー。あ、兄さん。待った?」
「いやそんなに。ところで今姫島さんから聞いたんだが、今日、姫島さん、うちで勉強するのか? 俺が数学教えるのか? あとお昼ご飯も食べるのか?」
「そう! 明日数Ⅰじゃん? 私も雪もわかんなくて。兄さん理系でしょ? 数学得意でしょ? だからいっしょに教えて貰うことにしたの。お昼ご飯はコンビニで買って帰るから心配しないで」
紗希がニコニコ笑いつつ言った。
「いいよね?」
「……ああ、もちろん」
そういうことなら仕方ない。ま、どうせ夜にカフェラテタイムがあるだろう。ここは美少女JKに囲まれてお勉強という、ハーレムなシチュエーションを楽しもうではないか。
「よろしくお願いします」
姫島さんがぺこりと頭を下げた。
「こちらこそ」
そんなわけで俺と紗希、姫島さんは電車に乗って俺の家に向かった。
「ただいまー」
「お邪魔します」
最初に俺、続いて紗希、最後に姫島さんの順に家に上がった。姫島さんが靴を脱ぐために前屈みになった際、胸の谷間が見えた。ブレザーで圧迫されて気がつかなかったが、かなりデカい。昨日見た紗希の倍くらいはある。
「えっと……どうかしましたか?」
俺が無言でたたずんでいたので、姫島さんが聞いてきた。幸い、胸チラを堪能していたことは、ばれていない。
「ん、あ、ああ、えーっとその、なんだ、ローファーだよ、ローファー」
「ローファー?」
「そ、そう、ローファー。紗希のと似てるからさ、帰りに間違えないようにするにはどうしようかなって考えていたんだ、うん」
「そっか……学校指定のローファーですからね、サイズも一緒だし……ありがとうございます」
姫島さんは俺の言葉を素直に信じた。
「じゃ、私のはこっち側にこうして寄せておきます」
また前屈みになって靴を移動させる。ふたたび胸チラタイムだ。さすがに乳首は見えないが、真っ白な肌はよく見える。通学、体育などで太陽光に当たるから、露出部分は少しだけ焼けているのだろう。元々の素肌は透き通るような白さなのだ。まさに雪。スノーホワイト。名前のまんまだ。きっと太ももの上の方も真っ白だろう。
太ももか。見たい。かといってスカートめくりなんて出来ない。そこまでやったら、俺はもう性犯罪者だ。
まてよ。我が家の建築基準法違反疑惑のあるあの急な階段であれば……見ることが出来る。大人しい雰囲気の姫島さんも、スカートは短めだ。でないとクラス女子の中で浮くからだろう。一人だけ真面目ルックなのはSNSでターゲットにされやすい。長いものには巻かれろ。集団心理のなせる技だ。俺はそんな集団心理に感謝した。
「私の部屋でいいよね、兄さん?」
「ああ。紗希の部屋でいいぞ」
そうだ。紗希と姫島さんを先に階段登らせればいいんだ。そうしよう。
「じゃ、紗希。姫島さんを案内してくれ」
「わかった。こっち来て、雪」
「うん」
こちらの思惑通り最初に紗希、次に姫島さんが階段を上った。続いて俺。もちろん、ナイスビューを実現する距離が出るまで階段は上らない。幸運なことに駅の階段やエスカレーターなどとは違い、姫島さんはスカートのお尻を押さえるようなことはなかった。良い心がけだぞ、姫島さん。
たんたん。紗希と姫島さんが階段を上る。まず紗希のパンツから見えた。ふむふむ。ピンクね。ナイス。
続いて姫島さんのパンツ。おう……黒か。
これまたナイス。うむ、これはヤバい。ナイスセクシーすぎる。
ということで、パンツをのぞき見していることを悟られないように注意しながら、俺は階段を上った。
「兄さん!」
階段を上りきったところで紗希が振り返った。しまった。覗き見がばれたか?
「ごめん、お願いしてもいい?」
ほっ。違ったようだ。
「なんだ?」
「カルピス作って。私は超濃ゆいのにして」
「カルピス・オン・ザ・ロックだな。製氷機の氷しか無いぞ、いいのか?」
「いいよ。雪はどうする? カルピスは濃ゆいのと薄いのと普通の、どれがいい?」
階段の途中で姫島さんが止まった。いいぞ紗希。ナイスアクション。ナイスビューに感謝だ。
「私は……濃いのが好きです」
姫島さんが振り向いて言った。
「あ……」
姫島さんの顔が赤くなる。あわててスカートを手で押さえ、くるりとこっちを向いた。
「ご、ごめんなさい!」
姫島さんが謝る。
「ん? どしたの、雪?」
「えっと、えっと、私、先に階段昇っちゃって……その……」
不思議そうに姫島さんを見ていた紗希だったが、意味を理解したようだ。
「あ、もしかして、兄さんにパンツ見られたってこと?」
「ち、違う、そうじゃなくって……」
紗希の顔が一気に不機嫌になる。
「ちょっと兄さん? 雪のパンツ見たの?」
「ふあっ!? み、見てない、見てないぞ!?」
「だって、雪が兄さんがパンツ見たって言ってるよ!?
「い、言ってないよ、紗希ちゃん!」
「ほら、姫島さんも否定している」
「そうなの? 本当? 雪?」
「うん」
姫島さんが否定してくれてよかった。
「そりゃ、見えそうではあるさ。だけどなあ、妹の友達だろ? なんでパンツ見なくちゃいけないんだよ。そんな変態の訳ないだろ?」
ごめん、紗希。兄さん、それ以上の変態だ、本当は。
「紗希ちゃん違うの……パンツじゃないの……」
「どういうこと、雪?」
「人のお家なのに、先にどんどん階段昇っちゃたりして……失礼ですよね、私。遠慮なさすぎでした」
「えー私なんか毎日兄さんより先に階段昇るけど?」
「兄妹はいいんだよ……」
「ふーん」
よかった。俺への疑念は晴れたようだ。
「じゃ、俺はカルピス作ってくるから」
「うん、お願いね、兄さん」
「お願いします……」
俺はキッチンで紗希のためにカルピス・オン・ザ・ロック、姫島さんのために濃いめのカルピスを作った。俺は普通の濃さだ。
カルピスをお盆にのせて紗希の部屋に入る。部屋の真ん中に四角い折りたたのローテーブルがセットされていた。紗希の隣に姫島さん。二人の向かいに俺が座った。
「今11時半くらいだね。とりあえず12時半まで勉強して、それからご飯にしよう」
紗希が言った。姫島さんがコクコク頷く。
「よーし、集中するぞ!」
紗希が気合いを入れて数Ⅰの問題集を開いた。
「あーわかんない。もーだめだー」
諦めるの早すぎだろ。
「紗希ちゃん、そこ試験範囲じゃないよ……まだ習ってないよ」
「え? そうだっけ?」
試験範囲くらい確認しておけ。さて、俺も勉強するとしよう。
俺が下駄箱に着いた頃、まだ紗希はいなかった。かわりに一人のショートヘアーの美少女がいた。姫島雪だ。紗希の友人、クラスメイトである。
「こんにちは……」
にこやかに、かつ、遠慮がちに姫島さんが俺に挨拶。俺も「やあ」と返事。
「あ、あの、紗希ちゃん、お手洗いに行くって……」
「そうなんだ。伝言頼まれたの?」
コクコクと静かに頷いた。
「あ、あの、き、今日、お邪魔することになって……すみません」
うつむきながら姫島さんが言った。
「え? そうなの? 図書館じゃないの?」
「はい……あの、ご迷惑ですか?」
「いや、全然。むしろ大歓迎だよ」
迷惑ではないのは本当だ。だが大歓迎かといえば……微妙だ。
俺は期待していたんだ。家に帰ったら即、紗希にカフェラテを振る舞うのを。
だって昨日は昼・夕・夜の3回だったんだ。今日だって、それを期待するのが普通ではないか。なのに友人が来たら……。いや、友人にもカフェラテ提供してもいいんだ。お望みならね。
どうだい、姫島さん? 俺のカフェラテ、欲しい?
……なんて言えるはずなかろう。
「ありがとうございます。貴樹さんが勉強も教えてくれるって紗希ちゃん言ってて……お昼ご飯も食べていってって……」
「はい?」
お昼ご飯も一緒? 全然聞いてないぞ?
「ち、違うんですか?」
ちょうど紗希が手をふきふきやって来た。
「お待たせー。あ、兄さん。待った?」
「いやそんなに。ところで今姫島さんから聞いたんだが、今日、姫島さん、うちで勉強するのか? 俺が数学教えるのか? あとお昼ご飯も食べるのか?」
「そう! 明日数Ⅰじゃん? 私も雪もわかんなくて。兄さん理系でしょ? 数学得意でしょ? だからいっしょに教えて貰うことにしたの。お昼ご飯はコンビニで買って帰るから心配しないで」
紗希がニコニコ笑いつつ言った。
「いいよね?」
「……ああ、もちろん」
そういうことなら仕方ない。ま、どうせ夜にカフェラテタイムがあるだろう。ここは美少女JKに囲まれてお勉強という、ハーレムなシチュエーションを楽しもうではないか。
「よろしくお願いします」
姫島さんがぺこりと頭を下げた。
「こちらこそ」
そんなわけで俺と紗希、姫島さんは電車に乗って俺の家に向かった。
「ただいまー」
「お邪魔します」
最初に俺、続いて紗希、最後に姫島さんの順に家に上がった。姫島さんが靴を脱ぐために前屈みになった際、胸の谷間が見えた。ブレザーで圧迫されて気がつかなかったが、かなりデカい。昨日見た紗希の倍くらいはある。
「えっと……どうかしましたか?」
俺が無言でたたずんでいたので、姫島さんが聞いてきた。幸い、胸チラを堪能していたことは、ばれていない。
「ん、あ、ああ、えーっとその、なんだ、ローファーだよ、ローファー」
「ローファー?」
「そ、そう、ローファー。紗希のと似てるからさ、帰りに間違えないようにするにはどうしようかなって考えていたんだ、うん」
「そっか……学校指定のローファーですからね、サイズも一緒だし……ありがとうございます」
姫島さんは俺の言葉を素直に信じた。
「じゃ、私のはこっち側にこうして寄せておきます」
また前屈みになって靴を移動させる。ふたたび胸チラタイムだ。さすがに乳首は見えないが、真っ白な肌はよく見える。通学、体育などで太陽光に当たるから、露出部分は少しだけ焼けているのだろう。元々の素肌は透き通るような白さなのだ。まさに雪。スノーホワイト。名前のまんまだ。きっと太ももの上の方も真っ白だろう。
太ももか。見たい。かといってスカートめくりなんて出来ない。そこまでやったら、俺はもう性犯罪者だ。
まてよ。我が家の建築基準法違反疑惑のあるあの急な階段であれば……見ることが出来る。大人しい雰囲気の姫島さんも、スカートは短めだ。でないとクラス女子の中で浮くからだろう。一人だけ真面目ルックなのはSNSでターゲットにされやすい。長いものには巻かれろ。集団心理のなせる技だ。俺はそんな集団心理に感謝した。
「私の部屋でいいよね、兄さん?」
「ああ。紗希の部屋でいいぞ」
そうだ。紗希と姫島さんを先に階段登らせればいいんだ。そうしよう。
「じゃ、紗希。姫島さんを案内してくれ」
「わかった。こっち来て、雪」
「うん」
こちらの思惑通り最初に紗希、次に姫島さんが階段を上った。続いて俺。もちろん、ナイスビューを実現する距離が出るまで階段は上らない。幸運なことに駅の階段やエスカレーターなどとは違い、姫島さんはスカートのお尻を押さえるようなことはなかった。良い心がけだぞ、姫島さん。
たんたん。紗希と姫島さんが階段を上る。まず紗希のパンツから見えた。ふむふむ。ピンクね。ナイス。
続いて姫島さんのパンツ。おう……黒か。
これまたナイス。うむ、これはヤバい。ナイスセクシーすぎる。
ということで、パンツをのぞき見していることを悟られないように注意しながら、俺は階段を上った。
「兄さん!」
階段を上りきったところで紗希が振り返った。しまった。覗き見がばれたか?
「ごめん、お願いしてもいい?」
ほっ。違ったようだ。
「なんだ?」
「カルピス作って。私は超濃ゆいのにして」
「カルピス・オン・ザ・ロックだな。製氷機の氷しか無いぞ、いいのか?」
「いいよ。雪はどうする? カルピスは濃ゆいのと薄いのと普通の、どれがいい?」
階段の途中で姫島さんが止まった。いいぞ紗希。ナイスアクション。ナイスビューに感謝だ。
「私は……濃いのが好きです」
姫島さんが振り向いて言った。
「あ……」
姫島さんの顔が赤くなる。あわててスカートを手で押さえ、くるりとこっちを向いた。
「ご、ごめんなさい!」
姫島さんが謝る。
「ん? どしたの、雪?」
「えっと、えっと、私、先に階段昇っちゃって……その……」
不思議そうに姫島さんを見ていた紗希だったが、意味を理解したようだ。
「あ、もしかして、兄さんにパンツ見られたってこと?」
「ち、違う、そうじゃなくって……」
紗希の顔が一気に不機嫌になる。
「ちょっと兄さん? 雪のパンツ見たの?」
「ふあっ!? み、見てない、見てないぞ!?」
「だって、雪が兄さんがパンツ見たって言ってるよ!?
「い、言ってないよ、紗希ちゃん!」
「ほら、姫島さんも否定している」
「そうなの? 本当? 雪?」
「うん」
姫島さんが否定してくれてよかった。
「そりゃ、見えそうではあるさ。だけどなあ、妹の友達だろ? なんでパンツ見なくちゃいけないんだよ。そんな変態の訳ないだろ?」
ごめん、紗希。兄さん、それ以上の変態だ、本当は。
「紗希ちゃん違うの……パンツじゃないの……」
「どういうこと、雪?」
「人のお家なのに、先にどんどん階段昇っちゃたりして……失礼ですよね、私。遠慮なさすぎでした」
「えー私なんか毎日兄さんより先に階段昇るけど?」
「兄妹はいいんだよ……」
「ふーん」
よかった。俺への疑念は晴れたようだ。
「じゃ、俺はカルピス作ってくるから」
「うん、お願いね、兄さん」
「お願いします……」
俺はキッチンで紗希のためにカルピス・オン・ザ・ロック、姫島さんのために濃いめのカルピスを作った。俺は普通の濃さだ。
カルピスをお盆にのせて紗希の部屋に入る。部屋の真ん中に四角い折りたたのローテーブルがセットされていた。紗希の隣に姫島さん。二人の向かいに俺が座った。
「今11時半くらいだね。とりあえず12時半まで勉強して、それからご飯にしよう」
紗希が言った。姫島さんがコクコク頷く。
「よーし、集中するぞ!」
紗希が気合いを入れて数Ⅰの問題集を開いた。
「あーわかんない。もーだめだー」
諦めるの早すぎだろ。
「紗希ちゃん、そこ試験範囲じゃないよ……まだ習ってないよ」
「え? そうだっけ?」
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