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第10話 兄はたっぷり出した
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「毎日……ね」
「うん」
これから毎日……カフェラテ?
「駄目かな?」
「ま、まさか! 紗希のためなら……何杯でもカフェラテ、出すぞ」
「ほんと?」
「ああ、本当だ」
現実感がない。紗希のような……美人で……可愛いJKが……毎日……カフェラテ、なんて。
「それにしても、すごいたくさんだったね。いったいどこに入ってたの?」
おいおい、どこ見てるんだ。
「さ、さあ?」
「不思議だね」
ついさっきまで、あんな声出していたとは思えない笑顔で紗希が言った。
確かに多かった。予想通り通常の3倍は出た。自分でもびっくりした。あんなに出るなんて。永遠に出るかと思った。カップから溢れるかと焦ったくらいだ。マシンは……まだ……過熱気味。痺れている。
「いっつもあんな感じ?」
「なにが?」
「……どろどろだったよ? ちょー濃ゆかった」
「いや……それは……よくわからないな」
飲んだことないし。自分のカフェラテ。
「やっぱ搾りたては鮮度が違うってことかな? 兄さん!」
やや興奮気味に紗希が言った。
「んー、まー、……カフェラテの決め手はミルクだもんな」
「そっか! まさにミルクだもんね! 真っ白で、コクがあって……いい香りだったなあ!」
紗希が気持ちよさそうな声で言った。
やっぱ牛乳は鮮度が命だ……子牛が母牛からもらうミルク。それが一番フレッシュで濃ゆいんだ。
……俺の脳内に、どこか外国ののどかな牧場の風景が見えてきた。
地平線まで広がる草原。その一角に牛小屋。
俺は乳牛、お前の母牛。紗希は子牛。子牛だから、紗希は美味しそうな……とろけそうな……顔で、よだれを垂らし、俺にむしゃぶりついたんだ。ちゅぱちゅぱと、舌と唇を駆使し、乳を吸う。
先っちょを舌、全体を唇で刺激された俺——母親で乳牛の俺は、栄養たっぷり・特濃・搾りたて牛乳を思いっきり紗希の口に放出したんだ。
「あん、いっぱい出てくる!」
どくどく出る牛乳。それを子牛はゴクゴク飲んだ。育ち盛りなんだ、仕方ない。だから、空っぽになっても、ずーっと吸い付いて離さなかった。最後の一滴まで欲しいもんな。
「兄さん、どうしたの?」
紗希が口の周りの汚れをティッシュで拭きながら言った。その声で俺は牧場から現実に引き戻された。
「いや、なんでもない」
「さっきからボーってしてるけど……よくなかった? 痛かったりした?」
「そんなことはないぞ」
むしろ気持ちよすぎだぜ、紗希。
「そっか……。あのね、お母さんによれば、なんだけど……カフェラテって、作る方も……出すとき気持ちいいって聞いたの」
「ほ、ほう」
えらい生々しい親子の会話だな、おい。
「……気持ちよかった? 紗希、気持ちよかった?」
紗希が恥ずかしそうに言った。
「あ、ああ。……気持ちよかった」
「そっか」
紗希の顔が赤くなる。
「頑張ったんだ。てへ」
てへぺろ。紗希が舌を出す。あの舌が……俺を……。
「兄さんが気持ちよかったんなら、私も嬉しいな」
紗希が笑った。なんて……無邪気なんだ。
あの瞬間。俺にとって、初めてのカフェラテ。紗希は顔をしかめた。「うぐぅ」と小さな悲鳴をあげた。きっと苦かったのだ。コーヒー豆を深入りしすぎたに違いない。あるいは粉の入れすぎか。
紗希の口が離れそうになった。反射的に俺は紗希の頭を押さえ込んだ。「んぐ、んぐ」と声を出しながら、紗希は最後の一滴までミルクたっぷりカフェラテを飲み干した。「すっごい熱かったよ」と最後に教えてくれた。よかった。ぬるくなったコーヒーの類いほど不味いものはないからな。
俺がマシンを清掃したとき。実は、紗希も手伝ってくれた。綺麗にお掃除してくれたんだ。それはそれは丁寧に。
気持ちよかった。本当に気持ちいい、掃除っぷりだった。
だが、紗希のお掃除が終わる頃。次第に俺の中に罪悪感が湧いてきた。
おい。貴樹。お前、妹になんてことをしたんだ? いや、させているんだ? 掃除までさせるだなんて。
紗希はお前の奴隷じゃないぞ? カフェラテだって、結構強引に飲ませていたぞ?
そりゃ、紗希がカフェラテしたいと言ったさ。だけどな、頭をおさえ、強引に喉奧に注ぎ込むのはどうなんだ? スタバの店員、そんなふうにカフェラテ提供するか?
俺は自分に問いかけた。お前にとって、カフェラテとは何なんだ?
俺にとって、カフェラテは……抽出。サービス。出すだけ。別に相手は……紗希でなくてもいい。他の誰でも構わない。
紗希は俺のことを「優しい」と言ってくれる。だが、俺はどうだ? 女なら、誰でもいいんじゃないのか? 誰にだって、カフェラテをサービスしちまうんじゃないのか?
結局俺は……そういう男なんだ。なんて……情けない男なんだ。最低だ、俺って。
「どうしたの? 兄さん。黙っちゃって……」
「あ、ああ、すまん。ちょっとぼーっとしてた」
天使のような笑顔だ。
こみあけてくる罪悪感。
「ならいいけど」
俺の様子をうかがうように上目遣い俺を見る紗希。その表情が先ほどの行為を思い起こさせた。心が痛む。
「全然だよ。ちょっと……疲れただけさ」
「そっか。たくさん出したもんね。やっぱり疲れるの?」
「そーだなー……。少し」
「ごめんね」
「いや、紗希は悪くない」
「私だけカフェラテもらって元気になって」
「元気?」
「うん。あれもらうとね。元気出るんだ」
そういやカフェインて覚醒効果あるよな。
「それはよかった」
「あ! 今何時だろ?」
「1時20分くらいだな」
「そろそろ準備して図書館に行くね」
「ああ」
紗希がベッドから立ち上がった。すらっとした脚。適度な膨らみの太もも。やっぱり、紗希はかわいい。悲しいくらいにかわいい。
「えっとね、兄さん」
「どうした? 早くしないと間に合わないぞ?」
「そうなんだけど……」
もじもじ。チラチラ俺を見たり、床を見たり、落ち着かない。
「あ、あのね……」
紗希が再びベッドの方にやって来た。戸棚の奥のマシンをまさぐる。
「ちょ、紗希……ど、どこ触って……!」
紗希の柔らかい手が、固い鋼鉄製のマシンをさする。
「……お願いがあるの」
「お、お願い?」
紗希はゆっくりなでまわしつつ言った。
「そう、お願い。すごく言いにくいんだけど……何言っても怒らない? 軽蔑しない?」
「も、もちろん」
「……美味しかった。凄く、美味しかった! 本当に美味しかったの! 私ね、ちょー感動した!」
目をうるうるさせながら紗希が力説した。
「よ、よかったな。それを伝えたかったのか?」
「ううん、そうじゃない。だってそれ、お願いじゃないでしょ?」
「ああ、そういえばそうだ。じゃなんなんだ? お願いって」
「あ、あのね……夜も……夜も飲ませて」
「ふぁっ!?」
いきなりのおねだり。
「夜……もう一回、飲ませて! 兄さんの濃ゆくて新鮮で、とーっても美味しいカフェラテ!」
「うん」
これから毎日……カフェラテ?
「駄目かな?」
「ま、まさか! 紗希のためなら……何杯でもカフェラテ、出すぞ」
「ほんと?」
「ああ、本当だ」
現実感がない。紗希のような……美人で……可愛いJKが……毎日……カフェラテ、なんて。
「それにしても、すごいたくさんだったね。いったいどこに入ってたの?」
おいおい、どこ見てるんだ。
「さ、さあ?」
「不思議だね」
ついさっきまで、あんな声出していたとは思えない笑顔で紗希が言った。
確かに多かった。予想通り通常の3倍は出た。自分でもびっくりした。あんなに出るなんて。永遠に出るかと思った。カップから溢れるかと焦ったくらいだ。マシンは……まだ……過熱気味。痺れている。
「いっつもあんな感じ?」
「なにが?」
「……どろどろだったよ? ちょー濃ゆかった」
「いや……それは……よくわからないな」
飲んだことないし。自分のカフェラテ。
「やっぱ搾りたては鮮度が違うってことかな? 兄さん!」
やや興奮気味に紗希が言った。
「んー、まー、……カフェラテの決め手はミルクだもんな」
「そっか! まさにミルクだもんね! 真っ白で、コクがあって……いい香りだったなあ!」
紗希が気持ちよさそうな声で言った。
やっぱ牛乳は鮮度が命だ……子牛が母牛からもらうミルク。それが一番フレッシュで濃ゆいんだ。
……俺の脳内に、どこか外国ののどかな牧場の風景が見えてきた。
地平線まで広がる草原。その一角に牛小屋。
俺は乳牛、お前の母牛。紗希は子牛。子牛だから、紗希は美味しそうな……とろけそうな……顔で、よだれを垂らし、俺にむしゃぶりついたんだ。ちゅぱちゅぱと、舌と唇を駆使し、乳を吸う。
先っちょを舌、全体を唇で刺激された俺——母親で乳牛の俺は、栄養たっぷり・特濃・搾りたて牛乳を思いっきり紗希の口に放出したんだ。
「あん、いっぱい出てくる!」
どくどく出る牛乳。それを子牛はゴクゴク飲んだ。育ち盛りなんだ、仕方ない。だから、空っぽになっても、ずーっと吸い付いて離さなかった。最後の一滴まで欲しいもんな。
「兄さん、どうしたの?」
紗希が口の周りの汚れをティッシュで拭きながら言った。その声で俺は牧場から現実に引き戻された。
「いや、なんでもない」
「さっきからボーってしてるけど……よくなかった? 痛かったりした?」
「そんなことはないぞ」
むしろ気持ちよすぎだぜ、紗希。
「そっか……。あのね、お母さんによれば、なんだけど……カフェラテって、作る方も……出すとき気持ちいいって聞いたの」
「ほ、ほう」
えらい生々しい親子の会話だな、おい。
「……気持ちよかった? 紗希、気持ちよかった?」
紗希が恥ずかしそうに言った。
「あ、ああ。……気持ちよかった」
「そっか」
紗希の顔が赤くなる。
「頑張ったんだ。てへ」
てへぺろ。紗希が舌を出す。あの舌が……俺を……。
「兄さんが気持ちよかったんなら、私も嬉しいな」
紗希が笑った。なんて……無邪気なんだ。
あの瞬間。俺にとって、初めてのカフェラテ。紗希は顔をしかめた。「うぐぅ」と小さな悲鳴をあげた。きっと苦かったのだ。コーヒー豆を深入りしすぎたに違いない。あるいは粉の入れすぎか。
紗希の口が離れそうになった。反射的に俺は紗希の頭を押さえ込んだ。「んぐ、んぐ」と声を出しながら、紗希は最後の一滴までミルクたっぷりカフェラテを飲み干した。「すっごい熱かったよ」と最後に教えてくれた。よかった。ぬるくなったコーヒーの類いほど不味いものはないからな。
俺がマシンを清掃したとき。実は、紗希も手伝ってくれた。綺麗にお掃除してくれたんだ。それはそれは丁寧に。
気持ちよかった。本当に気持ちいい、掃除っぷりだった。
だが、紗希のお掃除が終わる頃。次第に俺の中に罪悪感が湧いてきた。
おい。貴樹。お前、妹になんてことをしたんだ? いや、させているんだ? 掃除までさせるだなんて。
紗希はお前の奴隷じゃないぞ? カフェラテだって、結構強引に飲ませていたぞ?
そりゃ、紗希がカフェラテしたいと言ったさ。だけどな、頭をおさえ、強引に喉奧に注ぎ込むのはどうなんだ? スタバの店員、そんなふうにカフェラテ提供するか?
俺は自分に問いかけた。お前にとって、カフェラテとは何なんだ?
俺にとって、カフェラテは……抽出。サービス。出すだけ。別に相手は……紗希でなくてもいい。他の誰でも構わない。
紗希は俺のことを「優しい」と言ってくれる。だが、俺はどうだ? 女なら、誰でもいいんじゃないのか? 誰にだって、カフェラテをサービスしちまうんじゃないのか?
結局俺は……そういう男なんだ。なんて……情けない男なんだ。最低だ、俺って。
「どうしたの? 兄さん。黙っちゃって……」
「あ、ああ、すまん。ちょっとぼーっとしてた」
天使のような笑顔だ。
こみあけてくる罪悪感。
「ならいいけど」
俺の様子をうかがうように上目遣い俺を見る紗希。その表情が先ほどの行為を思い起こさせた。心が痛む。
「全然だよ。ちょっと……疲れただけさ」
「そっか。たくさん出したもんね。やっぱり疲れるの?」
「そーだなー……。少し」
「ごめんね」
「いや、紗希は悪くない」
「私だけカフェラテもらって元気になって」
「元気?」
「うん。あれもらうとね。元気出るんだ」
そういやカフェインて覚醒効果あるよな。
「それはよかった」
「あ! 今何時だろ?」
「1時20分くらいだな」
「そろそろ準備して図書館に行くね」
「ああ」
紗希がベッドから立ち上がった。すらっとした脚。適度な膨らみの太もも。やっぱり、紗希はかわいい。悲しいくらいにかわいい。
「えっとね、兄さん」
「どうした? 早くしないと間に合わないぞ?」
「そうなんだけど……」
もじもじ。チラチラ俺を見たり、床を見たり、落ち着かない。
「あ、あのね……」
紗希が再びベッドの方にやって来た。戸棚の奥のマシンをまさぐる。
「ちょ、紗希……ど、どこ触って……!」
紗希の柔らかい手が、固い鋼鉄製のマシンをさする。
「……お願いがあるの」
「お、お願い?」
紗希はゆっくりなでまわしつつ言った。
「そう、お願い。すごく言いにくいんだけど……何言っても怒らない? 軽蔑しない?」
「も、もちろん」
「……美味しかった。凄く、美味しかった! 本当に美味しかったの! 私ね、ちょー感動した!」
目をうるうるさせながら紗希が力説した。
「よ、よかったな。それを伝えたかったのか?」
「ううん、そうじゃない。だってそれ、お願いじゃないでしょ?」
「ああ、そういえばそうだ。じゃなんなんだ? お願いって」
「あ、あのね……夜も……夜も飲ませて」
「ふぁっ!?」
いきなりのおねだり。
「夜……もう一回、飲ませて! 兄さんの濃ゆくて新鮮で、とーっても美味しいカフェラテ!」
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ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
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