【R18】濃ゆいの全部、紗希に飲ませて!〜俺の妹がサキュバスな件

上城ダンケ

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第10話 兄はたっぷり出した

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「毎日……ね」
「うん」

 これから毎日……カフェラテ?

「駄目かな?」
「ま、まさか! 紗希のためなら……何杯でもカフェラテ、出すぞ」
「ほんと?」
「ああ、本当だ」

 現実感がない。紗希のような……美人で……可愛いJKが……毎日……カフェラテ、なんて。

「それにしても、すごいたくさんだったね。いったいどこに入ってたの?」

 おいおい、どこ見てるんだ。

「さ、さあ?」
「不思議だね」

 ついさっきまで、あんな声出していたとは思えない笑顔で紗希が言った。

 確かに多かった。予想通り通常の3倍は出た。自分でもびっくりした。あんなに出るなんて。永遠に出るかと思った。カップから溢れるかと焦ったくらいだ。マシンは……まだ……過熱気味。痺れている。

「いっつもあんな感じ?」
「なにが?」
「……どろどろだったよ? ちょー濃ゆかった」
「いや……それは……よくわからないな」

 飲んだことないし。自分のカフェラテ。

「やっぱ搾りたては鮮度が違うってことかな? 兄さん!」

 やや興奮気味に紗希が言った。

「んー、まー、……カフェラテの決め手はミルクだもんな」
「そっか! まさにミルクだもんね! 真っ白で、コクがあって……いい香りだったなあ!」

 紗希が気持ちよさそうな声で言った。

 やっぱ牛乳は鮮度が命だ……子牛が母牛からもらうミルク。それが一番フレッシュで濃ゆいんだ。

 ……俺の脳内に、どこか外国ののどかな牧場の風景が見えてきた。

 地平線まで広がる草原。その一角に牛小屋。
 俺は乳牛、お前の母牛。紗希は子牛。子牛だから、紗希は美味しそうな……とろけそうな……顔で、よだれを垂らし、俺にむしゃぶりついたんだ。ちゅぱちゅぱと、舌と唇を駆使し、乳を吸う。
 先っちょを舌、全体を唇で刺激された俺——母親で乳牛の俺は、栄養たっぷり・特濃・搾りたて牛乳を思いっきり紗希の口に放出したんだ。

「あん、いっぱい出てくる!」

 どくどく出る牛乳。それを子牛はゴクゴク飲んだ。育ち盛りなんだ、仕方ない。だから、空っぽになっても、ずーっと吸い付いて離さなかった。最後の一滴まで欲しいもんな。

「兄さん、どうしたの?」

 紗希が口の周りの汚れをティッシュで拭きながら言った。その声で俺は牧場から現実に引き戻された。

「いや、なんでもない」
「さっきからボーってしてるけど……よくなかった? 痛かったりした?」
「そんなことはないぞ」

 むしろ気持ちよすぎだぜ、紗希。

「そっか……。あのね、お母さんによれば、なんだけど……カフェラテって、作る方も……出すとき気持ちいいって聞いたの」
「ほ、ほう」

 えらい生々しい親子の会話だな、おい。

「……気持ちよかった? 紗希、気持ちよかった?」

 紗希が恥ずかしそうに言った。

「あ、ああ。……気持ちよかった」
「そっか」

 紗希の顔が赤くなる。

「頑張ったんだ。てへ」

 てへぺろ。紗希が舌を出す。あの舌が……俺を……。

「兄さんが気持ちよかったんなら、私も嬉しいな」

 紗希が笑った。なんて……無邪気なんだ。

 あの瞬間。俺にとって、初めてのカフェラテ。紗希は顔をしかめた。「うぐぅ」と小さな悲鳴をあげた。きっと苦かったのだ。コーヒー豆を深入りしすぎたに違いない。あるいは粉の入れすぎか。
 紗希の口が離れそうになった。反射的に俺は紗希の頭を押さえ込んだ。「んぐ、んぐ」と声を出しながら、紗希は最後の一滴までミルクたっぷりカフェラテを飲み干した。「すっごい熱かったよ」と最後に教えてくれた。よかった。ぬるくなったコーヒーの類いほど不味いものはないからな。

 俺がマシンを清掃したとき。実は、紗希も手伝ってくれた。綺麗にお掃除してくれたんだ。それはそれは丁寧に。

 気持ちよかった。本当に気持ちいい、掃除っぷりだった。

 だが、紗希のお掃除が終わる頃。次第に俺の中に罪悪感が湧いてきた。
 おい。貴樹。お前、妹になんてことをしたんだ? いや、させているんだ? 掃除までさせるだなんて。
 紗希はお前の奴隷じゃないぞ? カフェラテだって、結構強引に飲ませていたぞ?

 そりゃ、紗希がカフェラテしたいと言ったさ。だけどな、頭をおさえ、強引に喉奧に注ぎ込むのはどうなんだ? スタバの店員、そんなふうにカフェラテ提供するか?

 俺は自分に問いかけた。お前にとって、カフェラテとは何なんだ?

 俺にとって、カフェラテは……抽出。サービス。出すだけ。別に相手は……紗希でなくてもいい。他の誰でも構わない。
 紗希は俺のことを「優しい」と言ってくれる。だが、俺はどうだ? 女なら、誰でもいいんじゃないのか? 誰にだって、カフェラテをサービスしちまうんじゃないのか?

 結局俺は……そういう男なんだ。なんて……情けない男なんだ。最低だ、俺って。

「どうしたの? 兄さん。黙っちゃって……」
「あ、ああ、すまん。ちょっとぼーっとしてた」

 天使のような笑顔だ。
 こみあけてくる罪悪感。

「ならいいけど」

 俺の様子をうかがうように上目遣い俺を見る紗希。その表情が先ほどの行為を思い起こさせた。心が痛む。

「全然だよ。ちょっと……疲れただけさ」
「そっか。たくさん出したもんね。やっぱり疲れるの?」
「そーだなー……。少し」
「ごめんね」
「いや、紗希は悪くない」
「私だけカフェラテもらって元気になって」
「元気?」
「うん。あれもらうとね。元気出るんだ」

 そういやカフェインて覚醒効果あるよな。

「それはよかった」
「あ! 今何時だろ?」
「1時20分くらいだな」
「そろそろ準備して図書館に行くね」
「ああ」

 紗希がベッドから立ち上がった。すらっとした脚。適度な膨らみの太もも。やっぱり、紗希はかわいい。悲しいくらいにかわいい。

「えっとね、兄さん」
「どうした? 早くしないと間に合わないぞ?」
「そうなんだけど……」

 もじもじ。チラチラ俺を見たり、床を見たり、落ち着かない。

「あ、あのね……」

 紗希が再びベッドの方にやって来た。戸棚の奥のマシンをまさぐる。

「ちょ、紗希……ど、どこ触って……!」

 紗希の柔らかい手が、固い鋼鉄製のマシンをさする。

「……お願いがあるの」
「お、お願い?」

 紗希はゆっくりなでまわしつつ言った。

「そう、お願い。すごく言いにくいんだけど……何言っても怒らない? 軽蔑しない?」
「も、もちろん」
「……美味しかった。凄く、美味しかった! 本当に美味しかったの! 私ね、ちょー感動した!」

 目をうるうるさせながら紗希が力説した。

「よ、よかったな。それを伝えたかったのか?」
「ううん、そうじゃない。だってそれ、お願いじゃないでしょ?」
「ああ、そういえばそうだ。じゃなんなんだ? お願いって」
「あ、あのね……夜も……夜も飲ませて」
「ふぁっ!?」

 いきなりのおねだり。

「夜……もう一回、飲ませて! 兄さんの濃ゆくて新鮮で、とーっても美味しいカフェラテ!」
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