【R18】濃ゆいの全部、紗希に飲ませて!〜俺の妹がサキュバスな件

上城ダンケ

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第8話 食後にカフェラテ(2)

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「サキュバスか……」

 部屋で紗希を待ちながらスマホで「サキュバス」を検索する。もう何度もやった検索だ。

『サキュバスは実在するの? どうやったら出会える? サキュバスとの生活は? 調べてみました!』

 いつものように「調べてみました系」が大量にヒットした。どのサイトも見覚えがある。その中の一つを選ぶ。一気に結論部分までスクロール。

『サキュバスは実在するとも、しないともいいます。いかがでしたか?』

 いかがでしたか? じゃねーんだよ。ったく。

  ♡ ♡ ♡
 
  サキュバス。低級の悪魔。夢魔ともいう。男性に淫夢を見せ、生命エネルギーをとある方法で搾取する。空想の産物と思われていたが、数年前から、ネットに遭遇情報が掲載されるようになった。

 サキュバスに襲われた。
 付き合った彼女がサキュバスだった。
 妻がサキュバスだった。
 母親がサキュバスだった。
 娘がサキュバスだった。

 当然の如く検証サイトが大発生。今に至るまで、サキュバス実在派と非実在派の不毛な論争が続いている。

 そんな時代に中学2年生だった俺。純真かつ童貞な俺はサキュバス実在説に青春をかけた。どうやったらサキュバスに会えるか、どうやったらサキュバスに搾り取って貰えるのか。

 俺は日々ネットで情報を集めた。「サキュバスは都市伝説」という言説に負けず、ひたすら情報を集めた。

 その結果、俺は確信した。

 サキュバスは実在する。そしてごく親しい人間だけに正体を明かす。

 では、どうすればサキュバスと出会えるのか。

 俺は必死で検索した。ブログ、ツイッター、掲示板、まとめサイト……。ネット上のサキュバスに関連する情報のほぼ全てをチェックした。

 そして得た結論。

 それは、「わかりません」だった。

 ネットのどこにもサキュバスに出会う方法は載ってなかった。俺は調べるのをやめた。そして祈ることにした。

 ——いつか、サキュバスに出会えますように。最後の一滴まで搾り取って貰えますように。

 あれから約3年。

 まさか自分の義妹がサキュバスだったとは。まさか、俺にしてくれるとは。なんて……なんて俺はラッキーなんだ!

  ♡ ♡ ♡
 
 たんたんたん。

 昼食を食べ終わった紗希が階段を上る音が聞こえた。心臓がドッドッドッと高鳴る。あとちょっとで本物のサキュバスが……搾り取ってくれるのだ。カフェラテなのだ!

 ……俺の身体がアップを始めたのが分かった。

 コンコン。ノックの音がした。紗希だ。

「兄さん、入っていい?」
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