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第6話 妹はどんな顔で、カフェラテするのだろう。
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俺と紗希は恋人ではなく兄妹。だから、家へ向かう途中、俺たちは手を繋いだりはしなかった。繋ぎたかったけど。
他愛のない会話の途中、時々身体がぶつかった。紗希の腕。やわらかい筋肉の感触が伝わってくる。
チラッと紗希の横顔を見る。可愛い横顔だ。唇から喉奥までの距離を目測する。俺の長さはあれくらいだから……そうか……あのあたりか。
どんな顔するんだろう。目は瞑るのかな。どんな反応をするのだろう。
「で、兄さん、何時頃だったらいい?」
紗希が聞いてきた。妄想に耽っていた俺は我に返る。
「ん、ん? な、何がだ?」
「何がって……もちろん……」
あれ、だよな。
「お……おう。そうだったな」
「忘れてた?」
「そんなわけないさ」
むしろそれしか考えていない。
「楽しみだな、直接もらうの」
ふん、ふん、と鼻歌交じりの紗希。
「そ、そっか。それは……よかったな」
俺も……楽しみだ。
「私ね、本当は淫夢苦手なんだ」
「ほ、ほう」
「だから、できれば淫夢は使いたくなくて。でもティッシュからもらうのも、なんだか惨めで。はやくカフェラテしたいな、って思ってた」
紗希がちょっとだけ恥ずかしそうに言った。
「ほ、ほう。そうか、そんなにカフェラテが。それはまた、どうして……」
「うーん……」
紗希は何か言いたそうだったが、じばらく俺の目を見てから「ううん、なんでもない」と言った。
「なんとなく淫夢ってイヤだな、って。起こさないよう脱がせたりするの、ちょっと面倒だしね。それにカフェラテのほうが新鮮っていうし」
「そっか」
深くは追求しないでおこう。
「だから、カフェラテ、よろしくね」
「お、おう」
思わず紗希の口を見てしまった。あの口が……俺の……あれを……あれするのか。
「えっと、それで、いつ、どこで、どうやって……その……やろう?」
紗希が立ち止まった。俺の耳もとに口を寄せる。ブレザー越しに、紗希の胸に俺の腕が触れる。軽い肉の感触。そして耳元に感じる紗希の吐息。
「あのね……兄さん、毎晩……出してるよね?」
「は、はい!?」
「隠さなくていいよ。私知ってるんだから」
そうだった。ゴミ箱あさって、使用済みティッシュ回収してたんだった。
「あれって、何時頃やってる?」
「えーと、あー、そーだな……。ね、寝る前、かな?」
「どこで?」
「あー、そのー、ベッドの中、かな?」
「そーなんだ」
紗希が俺から離れた。
「じゃ、寝る前、ベッドの中でお願いしていいかな?」
「な、何を?」
「何って……カフェラテ。たっぷりミルク入りの」
紗希が自分の口を指さす。
「くれるんでしょ? お口に」
「えーと、えーと、その……」
「……違うの?」
紗希が悲しそうな顔をした。
「……嫌ならいいよ。無理しないで。今まで通り……ティッシュについたので我慢するから」
「い、嫌じゃない、絶対嫌じゃない。むしろ、いや、むしろというか、その、えーと」
「やだよね。妹がサキュバスなんて。化け物みたいでしょ? そんな化け物のお口、見るのも嫌だよね、兄さん。ましてやカフェラテなんて」
「そ、そんなことないぞ!」
慌てて否定する俺。
「その、なんだ。ちゃんと出るか心配になってだな、うん。なかなか出ないと、ほら、その、アゴが疲れるだろ? それが心配でな、わっはっは」
「優しいな、兄さん」
紗希、違うぞ。優しいじゃない。ヤラシイ、だ。
「大丈夫だよ、兄さん。安心して。すぐ出ると思う」
「ふえ?」
意外な返答。いや、その、……確かに、大丈夫だと思うんだけど。紗希が言うようにすぐ出る気がするんだけど。
「お母さんが言ってた。男の人は刺激しないと駄目だって。兄さん、紗希のお口じゃ刺激少ないかもって心配してるんでしょ?」
「は、はい!?」
刺激少ないわけ、ないって!
「私ね、ちゃんとお母さんに習ったの。こおやって、こんなかんじで、ちゅぱってすれば大丈夫だって」
いきなり始まる紗希の口の動き。駄目だ。直視できない。見るだけで……出ちまう。
何を教えたんだ咲江さん! ナニだろうけど!
「もちろん、まだやったことないから、あまり上手じゃないかも知れないけど……でも、私頑張ってみる!」
紗希、笑顔でガッツポーズ。
「お、おう」
そんな返事しかできない俺。
「あまり気持ちよくなかったらごめんね」
「だ、大丈夫だ」
顔から変な汗が出てきた。心臓がバクバクする。
「じゃ、寝る前に部屋に行くから。何時頃寝てるの?」
「そうだな……」
夜の11時、といいかけてやめる。そんな遅い時間まで待てるか? おそらく、何も手に着かないぞ。11時まで悶々と待つのか?
今日はテスト初日、学校は2時間しか無かった。今11時半だ。これから12時間近く待てる自信が無い。帰ったらすぐ……して欲しい。というか、すでになんか出てそうなくらいだ。
「えーとだな、今日に関しては、ひ、昼間がいいな。うん、昼間だ。夜は駄目だ」
「なんで?」
「それはだ、その……そうだ、ほら、なかなか出なかったら寝るの遅くなるじゃないか? 明日もまだ試験だし、夜更かしはよくないからな」
「よかった。実はね、私も昼間が良かったの。高校生初めての試験だったでしょ、なんか凄い疲れちゃって。今日は早く寝たいなって思ってたから」
「そうか。なら……帰ってすぐ、やろう」
「よろしくね、兄さん」
「お、おう」
「濃ゆいの、お願いします」
紗希がぺこりとお辞儀した。
「こ、こちらこそ、つまらないものですが、受け取ってください」
何言ってんだ俺。
「あ、もうすぐお家だね」
家が見えてきた。
「お腹空いたね。先にご飯食べてからでいい?」
紗希が言った。
「あ、ああ」
「じゃ、ご飯のあとで。昼ご飯は私が作るね」
「あ、ああ」
咲江さんは働いている。これから夜まで紗希と二人きり。昼ご飯食べたあとは……。あの可愛い唇に……舌の上に……。
俺の視線が紗希の顔から胸へ移動する。結構大きいよな、紗希の胸。あの胸……最中に触るのは……駄目だよな。
さらに視線を下げる。腰から臀部。ミニスカから見える太もも。そこも触っちゃ……だめだろうな。
俺は悶々としながら家に帰り着いた。
他愛のない会話の途中、時々身体がぶつかった。紗希の腕。やわらかい筋肉の感触が伝わってくる。
チラッと紗希の横顔を見る。可愛い横顔だ。唇から喉奥までの距離を目測する。俺の長さはあれくらいだから……そうか……あのあたりか。
どんな顔するんだろう。目は瞑るのかな。どんな反応をするのだろう。
「で、兄さん、何時頃だったらいい?」
紗希が聞いてきた。妄想に耽っていた俺は我に返る。
「ん、ん? な、何がだ?」
「何がって……もちろん……」
あれ、だよな。
「お……おう。そうだったな」
「忘れてた?」
「そんなわけないさ」
むしろそれしか考えていない。
「楽しみだな、直接もらうの」
ふん、ふん、と鼻歌交じりの紗希。
「そ、そっか。それは……よかったな」
俺も……楽しみだ。
「私ね、本当は淫夢苦手なんだ」
「ほ、ほう」
「だから、できれば淫夢は使いたくなくて。でもティッシュからもらうのも、なんだか惨めで。はやくカフェラテしたいな、って思ってた」
紗希がちょっとだけ恥ずかしそうに言った。
「ほ、ほう。そうか、そんなにカフェラテが。それはまた、どうして……」
「うーん……」
紗希は何か言いたそうだったが、じばらく俺の目を見てから「ううん、なんでもない」と言った。
「なんとなく淫夢ってイヤだな、って。起こさないよう脱がせたりするの、ちょっと面倒だしね。それにカフェラテのほうが新鮮っていうし」
「そっか」
深くは追求しないでおこう。
「だから、カフェラテ、よろしくね」
「お、おう」
思わず紗希の口を見てしまった。あの口が……俺の……あれを……あれするのか。
「えっと、それで、いつ、どこで、どうやって……その……やろう?」
紗希が立ち止まった。俺の耳もとに口を寄せる。ブレザー越しに、紗希の胸に俺の腕が触れる。軽い肉の感触。そして耳元に感じる紗希の吐息。
「あのね……兄さん、毎晩……出してるよね?」
「は、はい!?」
「隠さなくていいよ。私知ってるんだから」
そうだった。ゴミ箱あさって、使用済みティッシュ回収してたんだった。
「あれって、何時頃やってる?」
「えーと、あー、そーだな……。ね、寝る前、かな?」
「どこで?」
「あー、そのー、ベッドの中、かな?」
「そーなんだ」
紗希が俺から離れた。
「じゃ、寝る前、ベッドの中でお願いしていいかな?」
「な、何を?」
「何って……カフェラテ。たっぷりミルク入りの」
紗希が自分の口を指さす。
「くれるんでしょ? お口に」
「えーと、えーと、その……」
「……違うの?」
紗希が悲しそうな顔をした。
「……嫌ならいいよ。無理しないで。今まで通り……ティッシュについたので我慢するから」
「い、嫌じゃない、絶対嫌じゃない。むしろ、いや、むしろというか、その、えーと」
「やだよね。妹がサキュバスなんて。化け物みたいでしょ? そんな化け物のお口、見るのも嫌だよね、兄さん。ましてやカフェラテなんて」
「そ、そんなことないぞ!」
慌てて否定する俺。
「その、なんだ。ちゃんと出るか心配になってだな、うん。なかなか出ないと、ほら、その、アゴが疲れるだろ? それが心配でな、わっはっは」
「優しいな、兄さん」
紗希、違うぞ。優しいじゃない。ヤラシイ、だ。
「大丈夫だよ、兄さん。安心して。すぐ出ると思う」
「ふえ?」
意外な返答。いや、その、……確かに、大丈夫だと思うんだけど。紗希が言うようにすぐ出る気がするんだけど。
「お母さんが言ってた。男の人は刺激しないと駄目だって。兄さん、紗希のお口じゃ刺激少ないかもって心配してるんでしょ?」
「は、はい!?」
刺激少ないわけ、ないって!
「私ね、ちゃんとお母さんに習ったの。こおやって、こんなかんじで、ちゅぱってすれば大丈夫だって」
いきなり始まる紗希の口の動き。駄目だ。直視できない。見るだけで……出ちまう。
何を教えたんだ咲江さん! ナニだろうけど!
「もちろん、まだやったことないから、あまり上手じゃないかも知れないけど……でも、私頑張ってみる!」
紗希、笑顔でガッツポーズ。
「お、おう」
そんな返事しかできない俺。
「あまり気持ちよくなかったらごめんね」
「だ、大丈夫だ」
顔から変な汗が出てきた。心臓がバクバクする。
「じゃ、寝る前に部屋に行くから。何時頃寝てるの?」
「そうだな……」
夜の11時、といいかけてやめる。そんな遅い時間まで待てるか? おそらく、何も手に着かないぞ。11時まで悶々と待つのか?
今日はテスト初日、学校は2時間しか無かった。今11時半だ。これから12時間近く待てる自信が無い。帰ったらすぐ……して欲しい。というか、すでになんか出てそうなくらいだ。
「えーとだな、今日に関しては、ひ、昼間がいいな。うん、昼間だ。夜は駄目だ」
「なんで?」
「それはだ、その……そうだ、ほら、なかなか出なかったら寝るの遅くなるじゃないか? 明日もまだ試験だし、夜更かしはよくないからな」
「よかった。実はね、私も昼間が良かったの。高校生初めての試験だったでしょ、なんか凄い疲れちゃって。今日は早く寝たいなって思ってたから」
「そうか。なら……帰ってすぐ、やろう」
「よろしくね、兄さん」
「お、おう」
「濃ゆいの、お願いします」
紗希がぺこりとお辞儀した。
「こ、こちらこそ、つまらないものですが、受け取ってください」
何言ってんだ俺。
「あ、もうすぐお家だね」
家が見えてきた。
「お腹空いたね。先にご飯食べてからでいい?」
紗希が言った。
「あ、ああ」
「じゃ、ご飯のあとで。昼ご飯は私が作るね」
「あ、ああ」
咲江さんは働いている。これから夜まで紗希と二人きり。昼ご飯食べたあとは……。あの可愛い唇に……舌の上に……。
俺の視線が紗希の顔から胸へ移動する。結構大きいよな、紗希の胸。あの胸……最中に触るのは……駄目だよな。
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俺は悶々としながら家に帰り着いた。
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