14 / 82
止まり木旅館の若女将
私を誉めて!
しおりを挟む
ハーフアップにまとめられた金髪は、毛先がクルンと巻かれていて、お召しのエプロンドレスは上品で深みのあるグリーン。足元はおしゃれな編み上げブーツだ。とりあえず、ギター弾いてカントリー調のフォークでも歌ってみるから、躍ってくれないかしら? そんな感じの村娘さんが、本日のお客様である。
村娘は、ややつり目がちの勝ち気な瞳を何度もパチクリさせた。そこまで驚かなくてもいいじゃない? 私、これでも真面目にやってるんだから!
なぜこんなことになったのか。少し時間を遡ってご説明しよう。
「ようこそおいでくださいました!」
村娘は、初っ端から不機嫌だった。
「何なの、ここ? ひなびた館ね。今にも崩れそう」
風情や趣という言葉を知らないのか、この子は?! 私は、旅館を馬鹿にされてムッとしてしまった。
でも、たとえお客様が失礼なことを口走ったとしても、私は平静を装って対応する。
「こちらは、止まり木旅館でございます。私は、楓と申します」
「そう。あなた、宿屋の娘なのね。もうちょっと美人な子はいなかったの? 私みたいに。じゃないと、こんな宿屋、流行らなくて、すぐに潰れちゃうわよ」
どうせ、童顔で顔が丸くて、背もあまり高くないわよ。でも、そこまで憐れみの目で見なくてもいいでしょ?
「ねぇ……あなた。胸、抉(えぐ)れてるんじゃないの? ちょっと詰め物して誤魔化した方がいいわよ。見るに耐えないから」
あの、今すぐ草履を脱いで、彼女に投げつけてもいいですか?
「ご忠告痛み入ります。さて、立ち話も何ですから、中へお入りくださいませ」
くっ……。私は若女将。私は若女将。あの村娘はお客様。女の価値はそこじゃない。心の中で、そう何度も呟かなければ、表情が崩れてしまいそうで危なかった。こうして私の表情筋は、日々鍛え上げられていくのよね。まったく。
私は、村娘を客室にご案内して、ひとまずお茶をお出しした。
「渋いお茶ね。ここ、紅茶もないの?」
いちいちうるさい村娘。ここまで来ると、いくら美人でも可愛くないぞ? そして、緑茶を侮るなかれ!
「紅茶もございます。後ほどお持ちいたしますね。」
ともかく、こんな失礼なお客には、さっさと帰ってもらわねば。
「あの……お客様は、ここにいらっしゃる前、何をしていらしたのですか?」
村娘の眼光が一層強くなった。あれ、早速地雷踏んじゃった?
「負けたのよ、私」
村娘は、文句を言ったわりに何杯も緑茶をおかわりしながら、事情を話し始めた。
彼女の住む村の村長の息子が、結婚を控えているらしい。と言っても、結婚相手はまだ未確定。なんと、村中の年頃の娘の間で、ある競争が行われ、その優勝者が見事花嫁の座を獲得するというのだ。
「刺繍で競争するって言うのよ?! 刺繍なんて、いくら綺麗にできたところで、何のお腹の足しにもなりゃしないわ!」
村一番の美人である彼女。たいていのことは、他人よりも器用にこなすらしいが、刺繍だけは、鍛冶屋の娘に勝てないらしい。
「なんで、あんな地味で不細工な赤毛の女に負けなきゃならないのよ!」
「もう、巻き返すチャンスはないのですか?」
「一応あるわよ。この前は、全員同じ図案の刺繍を行ったの。でも次は、自分で考えたデザインの刺繍を行うことになっているわ。つまり、刺繍の技術だけじゃなくて、独創性とかも採点対象になるっていうことよ」
「ならば、ここでデザインをお考えになってはいかがですか? 止まり木旅館は、お客様の世界とは異なる文化がございますので、何かヒントになるかもしれませんよ」
村娘は、一瞬はっとした顔をした。
「それは、いい考えね。でも、刺繍の腕も磨かなきゃ。花嫁は、この前の競争での点数と、次回の点数との合計で決まるのよ。このままじゃ、合計点でもあの地味女に負けちゃうわ」
「お客様は、そんなに……刺繍が苦手なのですか?」
「……そうね。だから、本当は練習するのも嫌いなの。一人でチクチクやってても、つまらないでしょ? ……あ! そうだわ! あなたも一緒に練習すればいいのよ!」
「はい?!」
巴ちゃんに、針や糸、布、刺繍枠などを借りたのは数時間前。村娘の『刺繍が苦手』は大嘘だった。
図案の下絵を布に写すと、慣れた手つきでどんどん仕上げていく彼女。客室の襖ふすまに描かれている竜を参考にしたようだ。どこか、暴走族のお兄さん達が羽織っている特効服の柄を彷彿とさせる。正直、彼女には似合わないけれど、元の世界に戻れば、さぞかし斬新に映ることだろう。
「ねぇ、あなたは何をしているの?」
見て分からないのだろうか? 誘ったのはあなたでしょ?
「刺繍ですが……」
ここで、冒頭の状況に戻る。
「下には下がいるのね……。何だか、元気が出てきたわ」
そう言うと、村娘はふわっと笑った。正直、女の私から見てもうっとりするぐらいの綺麗で優しい笑顔だった。でも、なぜこのタイミング?!
その時、彼女の背後に扉が現れた。目の高さにのぞき窓がついている木製の緑の扉だった。
「お帰りの扉が開きました」
村娘は、刺繍していた布を手に持ったまま、扉の前に進み出た。
「この度はご利用ありがとうございました。もう二度とお会いすることがありませんよう、従業員一同お祈りしております」
「その糸くずの塊みたいなゴミ、胸のパッドに再利用したら良いと思うわ」
彼女は、強い光と共に扉の向こうへ吸い込まれていった。
「楓さん? 大丈夫ですか?」
巴ちゃんが、声をかけてくれた。私は、扉が消えたあたりを見つめたまま、あまりの怒りにプルプルと肩を震わせていた。
「巴ちゃん……何でもいいから、私を誉めて!」
巴ちゃんはちょっと考えるそぶりをした後、このようにのたまった。
「楓さんは、とても可愛いお方です。頑張り屋さんです。女の価値は、見た目だけじゃないですよ? 私は、楓さんが大好きです!」
巴ちゃん……! やっぱり、天使! 私も巴ちゃんが大好き!! だから、ちょっとでいいから、その女子力を分けてくれ!
巴ちゃんと抱き合っていたら、障子の隙間から潤くんの姿が見えた。
「楓さんは女の子も好き。楓さんは女の子も好き……」
いつもながら、丸聞こえだよ、潤くん。
そうね。私、村娘のことも好きかもしれない。あの口の悪さは許し難いけれど、努力してる子って素敵だもの。それに、私、あまり同じ年頃の女の子と過ごす機会ってほとんど無いから、ちょっとだけ楽しかったんだ。
さて、この刺繍しかけの布はどうしよう。図案は、止まり木旅館の紋のつもりだったのだけどね。やっぱり忠告に従って、胸のパッドの詰め物として活用するべきだろうか。真剣に悩んでしまう私であった。
村娘は、ややつり目がちの勝ち気な瞳を何度もパチクリさせた。そこまで驚かなくてもいいじゃない? 私、これでも真面目にやってるんだから!
なぜこんなことになったのか。少し時間を遡ってご説明しよう。
「ようこそおいでくださいました!」
村娘は、初っ端から不機嫌だった。
「何なの、ここ? ひなびた館ね。今にも崩れそう」
風情や趣という言葉を知らないのか、この子は?! 私は、旅館を馬鹿にされてムッとしてしまった。
でも、たとえお客様が失礼なことを口走ったとしても、私は平静を装って対応する。
「こちらは、止まり木旅館でございます。私は、楓と申します」
「そう。あなた、宿屋の娘なのね。もうちょっと美人な子はいなかったの? 私みたいに。じゃないと、こんな宿屋、流行らなくて、すぐに潰れちゃうわよ」
どうせ、童顔で顔が丸くて、背もあまり高くないわよ。でも、そこまで憐れみの目で見なくてもいいでしょ?
「ねぇ……あなた。胸、抉(えぐ)れてるんじゃないの? ちょっと詰め物して誤魔化した方がいいわよ。見るに耐えないから」
あの、今すぐ草履を脱いで、彼女に投げつけてもいいですか?
「ご忠告痛み入ります。さて、立ち話も何ですから、中へお入りくださいませ」
くっ……。私は若女将。私は若女将。あの村娘はお客様。女の価値はそこじゃない。心の中で、そう何度も呟かなければ、表情が崩れてしまいそうで危なかった。こうして私の表情筋は、日々鍛え上げられていくのよね。まったく。
私は、村娘を客室にご案内して、ひとまずお茶をお出しした。
「渋いお茶ね。ここ、紅茶もないの?」
いちいちうるさい村娘。ここまで来ると、いくら美人でも可愛くないぞ? そして、緑茶を侮るなかれ!
「紅茶もございます。後ほどお持ちいたしますね。」
ともかく、こんな失礼なお客には、さっさと帰ってもらわねば。
「あの……お客様は、ここにいらっしゃる前、何をしていらしたのですか?」
村娘の眼光が一層強くなった。あれ、早速地雷踏んじゃった?
「負けたのよ、私」
村娘は、文句を言ったわりに何杯も緑茶をおかわりしながら、事情を話し始めた。
彼女の住む村の村長の息子が、結婚を控えているらしい。と言っても、結婚相手はまだ未確定。なんと、村中の年頃の娘の間で、ある競争が行われ、その優勝者が見事花嫁の座を獲得するというのだ。
「刺繍で競争するって言うのよ?! 刺繍なんて、いくら綺麗にできたところで、何のお腹の足しにもなりゃしないわ!」
村一番の美人である彼女。たいていのことは、他人よりも器用にこなすらしいが、刺繍だけは、鍛冶屋の娘に勝てないらしい。
「なんで、あんな地味で不細工な赤毛の女に負けなきゃならないのよ!」
「もう、巻き返すチャンスはないのですか?」
「一応あるわよ。この前は、全員同じ図案の刺繍を行ったの。でも次は、自分で考えたデザインの刺繍を行うことになっているわ。つまり、刺繍の技術だけじゃなくて、独創性とかも採点対象になるっていうことよ」
「ならば、ここでデザインをお考えになってはいかがですか? 止まり木旅館は、お客様の世界とは異なる文化がございますので、何かヒントになるかもしれませんよ」
村娘は、一瞬はっとした顔をした。
「それは、いい考えね。でも、刺繍の腕も磨かなきゃ。花嫁は、この前の競争での点数と、次回の点数との合計で決まるのよ。このままじゃ、合計点でもあの地味女に負けちゃうわ」
「お客様は、そんなに……刺繍が苦手なのですか?」
「……そうね。だから、本当は練習するのも嫌いなの。一人でチクチクやってても、つまらないでしょ? ……あ! そうだわ! あなたも一緒に練習すればいいのよ!」
「はい?!」
巴ちゃんに、針や糸、布、刺繍枠などを借りたのは数時間前。村娘の『刺繍が苦手』は大嘘だった。
図案の下絵を布に写すと、慣れた手つきでどんどん仕上げていく彼女。客室の襖ふすまに描かれている竜を参考にしたようだ。どこか、暴走族のお兄さん達が羽織っている特効服の柄を彷彿とさせる。正直、彼女には似合わないけれど、元の世界に戻れば、さぞかし斬新に映ることだろう。
「ねぇ、あなたは何をしているの?」
見て分からないのだろうか? 誘ったのはあなたでしょ?
「刺繍ですが……」
ここで、冒頭の状況に戻る。
「下には下がいるのね……。何だか、元気が出てきたわ」
そう言うと、村娘はふわっと笑った。正直、女の私から見てもうっとりするぐらいの綺麗で優しい笑顔だった。でも、なぜこのタイミング?!
その時、彼女の背後に扉が現れた。目の高さにのぞき窓がついている木製の緑の扉だった。
「お帰りの扉が開きました」
村娘は、刺繍していた布を手に持ったまま、扉の前に進み出た。
「この度はご利用ありがとうございました。もう二度とお会いすることがありませんよう、従業員一同お祈りしております」
「その糸くずの塊みたいなゴミ、胸のパッドに再利用したら良いと思うわ」
彼女は、強い光と共に扉の向こうへ吸い込まれていった。
「楓さん? 大丈夫ですか?」
巴ちゃんが、声をかけてくれた。私は、扉が消えたあたりを見つめたまま、あまりの怒りにプルプルと肩を震わせていた。
「巴ちゃん……何でもいいから、私を誉めて!」
巴ちゃんはちょっと考えるそぶりをした後、このようにのたまった。
「楓さんは、とても可愛いお方です。頑張り屋さんです。女の価値は、見た目だけじゃないですよ? 私は、楓さんが大好きです!」
巴ちゃん……! やっぱり、天使! 私も巴ちゃんが大好き!! だから、ちょっとでいいから、その女子力を分けてくれ!
巴ちゃんと抱き合っていたら、障子の隙間から潤くんの姿が見えた。
「楓さんは女の子も好き。楓さんは女の子も好き……」
いつもながら、丸聞こえだよ、潤くん。
そうね。私、村娘のことも好きかもしれない。あの口の悪さは許し難いけれど、努力してる子って素敵だもの。それに、私、あまり同じ年頃の女の子と過ごす機会ってほとんど無いから、ちょっとだけ楽しかったんだ。
さて、この刺繍しかけの布はどうしよう。図案は、止まり木旅館の紋のつもりだったのだけどね。やっぱり忠告に従って、胸のパッドの詰め物として活用するべきだろうか。真剣に悩んでしまう私であった。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる