53 / 66
53正念場
しおりを挟む
ルーナルーナがお妃教育としてキュリーに絞られていた頃、サニーもいよいよ正念場を迎えていた。
「サニー、今日は貴族会だな」
アレスが軽い調子でサニーの肩に腕をまわす。サニーはそれを無視するようにして、王城内の廊下を大股で闊歩していた。今日は黒の上等なキモノを着て、腰には特別な剣を差しているという出で立ちで、気合十分なサニーである。
「アレス、いつもにも増して暑苦しい奴だな」
「そんなカリカリするなよ。ちゃんと余裕見せとかないと、死にかけたジジイや腹が飛び出た豚みたいな偉いさん達に足元掬われるぞ?」
「分かっている」
今日は、ルーナルーナを本当にサニーの正室として迎え入れるのか、最終決定する会議が行われるのだ。サニーはキリリと表情を引き締め直すと、会場となっている広間へ入っていった。
「お、ダンクネスの紋付きか。お前がそれを着てるってことは、本気なんだな」
サニーが充てがわれた広間前方にある席につくと、メテオがふらりと現れた。
「ルーナルーナのことに関することで、本気でなかったことは一度も無い」
「はいはい、御馳走様。で、ちゃんと策はあるんだろうな?」
現状、サニーを始め、アレスやメテオの努力も虚しく、多数決で物事を決定するこの会議においては、まだまだ分が悪い。
「いや、事前に数人はヤっておこうかと思っていたんだが、父上とオービットに止められてな」
「そんなことしてたら、この国の貴族の大半が一度に病死か事故死したことになるんじゃないか?」
メテオの笑いは完全に引き攣っている。サニーならば、本当にやりかねないからだ。
「そうだな。でも禁じられているのは物理的にヤることだけだ」
「つまり……?」
「これでもこの国の闇を牛耳ってきたんだ。俺はいろんな真実を知っている。後ろ暗いことをしている方達には、この場で精神的に死んでもらうことになるだろう」
サニーの声には、すでに殺気が混じっている。すぐ隣にいるアレスも乾いた笑いしか出なかった。
「ほどほどにしとけよ」
「それは相手次第だな」
その時、会場入口が突然騒々しくなった。一人の女性が数人の伴を連れて入ってきたのだ。
「ライナか」
「彼女はこちら側なんだろうな?」
アレスが不安げな声を出した瞬間、ライナが急に立ち止まってしっかりとサニーの方を見据えた。浮かび上がった妖艶な笑み。
「やっぱ、喧嘩売られてんじゃない?」
実のところ、サニーはまだライナと詳しい擦り合わせができていない。だが、少なくともルーナルーナとライナの相性は悪くなかったはずだ。
「……ただの挨拶だろう」
アレスはサニーの痩我慢ではないかと危惧したが、それは杞憂に終わった。
貴族会が始まる。早速、反対派の者達が演説を繰り広げる。
「他国の姫を正室にするなど、間者と誼を結ぶようなものだ!」
「ぜひ、我が娘を正室に!」
「そもそも色が白い癖に、人並みに結婚できるという考えこそが愚かなのだ!」
これらを王はつまらなさそうに静観し、サニーは眠そうな顔でやり過ごす。そしてついに、ライナの出番がやってきた。
「それでは、教会の見解を述べさせていただきます」
貴族達のように長ったらしい季節の挨拶や格式張った口上を述べるでもなく、いきなり本題に入るライナ。通常であればすぐに非難がましい野次が飛び交うところだが、これでも今では大巫女である。彼女の目でもある優秀な配下達は、この会議が始まるよりも前に予め下準備を念入りに済ませていたことから、会場は静かに次の言葉を待つことになった。
「私は巫女として特別な力、所謂ステータスとも呼ばれる個々人の能力や称号を数値化して見る『真実を見抜く目』を持っています。これは、ここにいる多くの皆様方の助けにもなってきたかと存じます」
これには一部の者が騒めいたが、ライナはふふっと小さく笑っただけだった。
「私は以前、サニウェル殿下の婚約者、ルーナルーナ様と直にお会いし、話をしたことがあります。その際に、私は確かに視ました」
ここで、タメを作るライナ。十分に聴衆の目を引いたのを確認してから、ゆっくりと口を開いた。
「彼女は、二つの世界を繋ぐ『姫巫女』とありました。そして、闇の女神の加護を持っていたのです。つまり、この私を上回る力と格を持っているということです」
サニーは、その時のことを思い出していた。確かにライナは、ルーナルーナをわざわざ呼び出して、『今回の件で大切な役割を果たすことになる』と予言していたのだ。
「この国で、いえ、この世界で彼女ほど高貴な女性なんて他に存在するでしょうか? 教会は今後、ルーナルーナ様を女神の化身として崇め、サニウェル殿下との婚姻には全面的に賛同することをここに宣言します」
教会は基本的に、政治に直接的に介入することはほとんど無い。しかし、今回焦点となっている女性が姫巫女という立ち位置なので、こうして方針を発表したのだ。
これには集まった貴族達もすぐには反論することができなかった。これまで何らかの形でライナの世話になり、ライナの実力を既に認めている者ばかりなのだ。そしてダンクネス王国は、シャンデル王国と比べても敬虔な信者が多い。教会の信者と名乗っている以上、教会の方針に背くことは女神に背を向けるのと同義。会場内のほとんどが、一気に賛成派へと寝返ることを余儀なくされたことになる。
しかし、どこにでも強者はいるものだ。一人の老人が杖を振り回しながら喚き始めた。
「では、その娘を我が国に置くのは良しとしよう。だが、その忌々しき白の男にわざわざくれてやる言われはないはずだ!」
すぐに、そうだ、そうだという声が上がり始める。この頃には、サニーもいよいよ堪忍袋の緒が切れる寸前となっていた。おもむろに立ち上がると、仲間を得て意気揚々としている老人にゆっくりと近づいていく。
「そうか。白いのがいけないのだな?」
「白は昔から死を意味するのだぞ! そんなことも知らぬたわけなのか?」
老人はサニーを馬鹿にしたように笑う。夜に生活を営むダンクネス王国では、白いものは大変目立つ。その昔、白い衣を着ていた男が、闇から現れた刺客に殺されたという逸話があり、白は死に近いということになっているが、単なるお伽噺に他ならない。ぼんやりしていれば、白かろうが黒かろうが、死ぬときは死ぬ。そして持ち色は、その人物のひととなりを現しているわけでもないのだ。現にサニーは、側近のアレスやメテオから見ても、真っ黒な人間である。ルーナルーナに対する態度が例外なだけだ。
「ならば、黒になってやろう。その悪そうな老眼をしっかりと見開いておくがいい」
サニーは、ルーナルーナの姿をふっと思い描いた。光に当たるとツヤツヤと煌めく黒い肌。濡れたようにしなやかな漆黒の髪。
次の瞬間、サニーは金粉を全身に纏ったかと思うと、一瞬強い光を伴って、新たな姿をそこに現した。
「お望み通りの、黒だ。これでも不満か?」
白の男、改め、黒の魔王降臨とでも言おうか。黒髪と黒肌になったサニーは、ただそこに立っているだけで周囲を圧倒するような威圧感と覇気で溢れていた。元々顔や体の作りは良い。それも手伝って、誰も見たことが無い程に美しい男が登場したことになる。
そこへ、オービットが慌てた様子で駆け寄ってきた。
「兄上、本来の姿に戻られたのですね。しかし、そのお姿をこのような者達にわざわざお見せしなくとも……畏れ多すぎて、この者達の目が壊れてしまうかもしれません」
(俺の本当の持ち色は、黒であるということにしたいのか? オービット、こんな茶番もできるのだな)
サニーは笑いそうになるのを何とか堪えた。
「いや、こんな奴らにこそ、そろそろ私の本来の力を見せてやらねばならない。どうやら、相当勘違いしているみたいだからな」
敢えて茶番に乗るサニー。すると、オービットは突然サニーの足元に跪いた。
「大変久方ぶりに見るそのお姿、神々しいばかりです。常日頃はは白を纏うことで、わざと自らを苦境に追いやり、冷静な目でずっとこの国を見守ってこられたこと、いつも感銘を受けておりました。今この時より、不肖オービットは兄上の正式な配下として下りたく存じます」
これには、サニーはもちろん、すぐ近くに控えていたメテオも苦笑いを禁じえなかった。
(さてはオービット様、この時を狙ってたな? この公式な場でこれだけのパフォーマンスをすれば、所謂第二王子派は賛成派に回るしかないもんな。最近はすっかりサニーへ操を立てているようだったのに、いまいち立ち回り方が地味だと思っていたら、このためだったとは……。なかなかの策士じゃないか!)
サニーは、オービットの手を取ると、すぐに立ち上がらせて向き合った。
「オービット。お前の願い、聞き届けよう。この国はまだまだ腐った部分が多い。ついた脂肪はすぐにでも削ぎ落として、体質改善を図らねばならないのだ。ぜひ、協力してくれ。お前の力もあれば、きっと上手くいくだろう」
「はい! 兄上!」
広間の空気は、完全に賛成派多数となっていた。サニーは、癖のある強硬派を汚い手段で捻り潰すことなく、思い通りの結果と相成ったことに内心ほっとする。
(ルーナルーナ、お待たせ。これでやっと、君を迎えることができる)
サニーは目を閉じて、天井を仰いだ。
「サニー、今日は貴族会だな」
アレスが軽い調子でサニーの肩に腕をまわす。サニーはそれを無視するようにして、王城内の廊下を大股で闊歩していた。今日は黒の上等なキモノを着て、腰には特別な剣を差しているという出で立ちで、気合十分なサニーである。
「アレス、いつもにも増して暑苦しい奴だな」
「そんなカリカリするなよ。ちゃんと余裕見せとかないと、死にかけたジジイや腹が飛び出た豚みたいな偉いさん達に足元掬われるぞ?」
「分かっている」
今日は、ルーナルーナを本当にサニーの正室として迎え入れるのか、最終決定する会議が行われるのだ。サニーはキリリと表情を引き締め直すと、会場となっている広間へ入っていった。
「お、ダンクネスの紋付きか。お前がそれを着てるってことは、本気なんだな」
サニーが充てがわれた広間前方にある席につくと、メテオがふらりと現れた。
「ルーナルーナのことに関することで、本気でなかったことは一度も無い」
「はいはい、御馳走様。で、ちゃんと策はあるんだろうな?」
現状、サニーを始め、アレスやメテオの努力も虚しく、多数決で物事を決定するこの会議においては、まだまだ分が悪い。
「いや、事前に数人はヤっておこうかと思っていたんだが、父上とオービットに止められてな」
「そんなことしてたら、この国の貴族の大半が一度に病死か事故死したことになるんじゃないか?」
メテオの笑いは完全に引き攣っている。サニーならば、本当にやりかねないからだ。
「そうだな。でも禁じられているのは物理的にヤることだけだ」
「つまり……?」
「これでもこの国の闇を牛耳ってきたんだ。俺はいろんな真実を知っている。後ろ暗いことをしている方達には、この場で精神的に死んでもらうことになるだろう」
サニーの声には、すでに殺気が混じっている。すぐ隣にいるアレスも乾いた笑いしか出なかった。
「ほどほどにしとけよ」
「それは相手次第だな」
その時、会場入口が突然騒々しくなった。一人の女性が数人の伴を連れて入ってきたのだ。
「ライナか」
「彼女はこちら側なんだろうな?」
アレスが不安げな声を出した瞬間、ライナが急に立ち止まってしっかりとサニーの方を見据えた。浮かび上がった妖艶な笑み。
「やっぱ、喧嘩売られてんじゃない?」
実のところ、サニーはまだライナと詳しい擦り合わせができていない。だが、少なくともルーナルーナとライナの相性は悪くなかったはずだ。
「……ただの挨拶だろう」
アレスはサニーの痩我慢ではないかと危惧したが、それは杞憂に終わった。
貴族会が始まる。早速、反対派の者達が演説を繰り広げる。
「他国の姫を正室にするなど、間者と誼を結ぶようなものだ!」
「ぜひ、我が娘を正室に!」
「そもそも色が白い癖に、人並みに結婚できるという考えこそが愚かなのだ!」
これらを王はつまらなさそうに静観し、サニーは眠そうな顔でやり過ごす。そしてついに、ライナの出番がやってきた。
「それでは、教会の見解を述べさせていただきます」
貴族達のように長ったらしい季節の挨拶や格式張った口上を述べるでもなく、いきなり本題に入るライナ。通常であればすぐに非難がましい野次が飛び交うところだが、これでも今では大巫女である。彼女の目でもある優秀な配下達は、この会議が始まるよりも前に予め下準備を念入りに済ませていたことから、会場は静かに次の言葉を待つことになった。
「私は巫女として特別な力、所謂ステータスとも呼ばれる個々人の能力や称号を数値化して見る『真実を見抜く目』を持っています。これは、ここにいる多くの皆様方の助けにもなってきたかと存じます」
これには一部の者が騒めいたが、ライナはふふっと小さく笑っただけだった。
「私は以前、サニウェル殿下の婚約者、ルーナルーナ様と直にお会いし、話をしたことがあります。その際に、私は確かに視ました」
ここで、タメを作るライナ。十分に聴衆の目を引いたのを確認してから、ゆっくりと口を開いた。
「彼女は、二つの世界を繋ぐ『姫巫女』とありました。そして、闇の女神の加護を持っていたのです。つまり、この私を上回る力と格を持っているということです」
サニーは、その時のことを思い出していた。確かにライナは、ルーナルーナをわざわざ呼び出して、『今回の件で大切な役割を果たすことになる』と予言していたのだ。
「この国で、いえ、この世界で彼女ほど高貴な女性なんて他に存在するでしょうか? 教会は今後、ルーナルーナ様を女神の化身として崇め、サニウェル殿下との婚姻には全面的に賛同することをここに宣言します」
教会は基本的に、政治に直接的に介入することはほとんど無い。しかし、今回焦点となっている女性が姫巫女という立ち位置なので、こうして方針を発表したのだ。
これには集まった貴族達もすぐには反論することができなかった。これまで何らかの形でライナの世話になり、ライナの実力を既に認めている者ばかりなのだ。そしてダンクネス王国は、シャンデル王国と比べても敬虔な信者が多い。教会の信者と名乗っている以上、教会の方針に背くことは女神に背を向けるのと同義。会場内のほとんどが、一気に賛成派へと寝返ることを余儀なくされたことになる。
しかし、どこにでも強者はいるものだ。一人の老人が杖を振り回しながら喚き始めた。
「では、その娘を我が国に置くのは良しとしよう。だが、その忌々しき白の男にわざわざくれてやる言われはないはずだ!」
すぐに、そうだ、そうだという声が上がり始める。この頃には、サニーもいよいよ堪忍袋の緒が切れる寸前となっていた。おもむろに立ち上がると、仲間を得て意気揚々としている老人にゆっくりと近づいていく。
「そうか。白いのがいけないのだな?」
「白は昔から死を意味するのだぞ! そんなことも知らぬたわけなのか?」
老人はサニーを馬鹿にしたように笑う。夜に生活を営むダンクネス王国では、白いものは大変目立つ。その昔、白い衣を着ていた男が、闇から現れた刺客に殺されたという逸話があり、白は死に近いということになっているが、単なるお伽噺に他ならない。ぼんやりしていれば、白かろうが黒かろうが、死ぬときは死ぬ。そして持ち色は、その人物のひととなりを現しているわけでもないのだ。現にサニーは、側近のアレスやメテオから見ても、真っ黒な人間である。ルーナルーナに対する態度が例外なだけだ。
「ならば、黒になってやろう。その悪そうな老眼をしっかりと見開いておくがいい」
サニーは、ルーナルーナの姿をふっと思い描いた。光に当たるとツヤツヤと煌めく黒い肌。濡れたようにしなやかな漆黒の髪。
次の瞬間、サニーは金粉を全身に纏ったかと思うと、一瞬強い光を伴って、新たな姿をそこに現した。
「お望み通りの、黒だ。これでも不満か?」
白の男、改め、黒の魔王降臨とでも言おうか。黒髪と黒肌になったサニーは、ただそこに立っているだけで周囲を圧倒するような威圧感と覇気で溢れていた。元々顔や体の作りは良い。それも手伝って、誰も見たことが無い程に美しい男が登場したことになる。
そこへ、オービットが慌てた様子で駆け寄ってきた。
「兄上、本来の姿に戻られたのですね。しかし、そのお姿をこのような者達にわざわざお見せしなくとも……畏れ多すぎて、この者達の目が壊れてしまうかもしれません」
(俺の本当の持ち色は、黒であるということにしたいのか? オービット、こんな茶番もできるのだな)
サニーは笑いそうになるのを何とか堪えた。
「いや、こんな奴らにこそ、そろそろ私の本来の力を見せてやらねばならない。どうやら、相当勘違いしているみたいだからな」
敢えて茶番に乗るサニー。すると、オービットは突然サニーの足元に跪いた。
「大変久方ぶりに見るそのお姿、神々しいばかりです。常日頃はは白を纏うことで、わざと自らを苦境に追いやり、冷静な目でずっとこの国を見守ってこられたこと、いつも感銘を受けておりました。今この時より、不肖オービットは兄上の正式な配下として下りたく存じます」
これには、サニーはもちろん、すぐ近くに控えていたメテオも苦笑いを禁じえなかった。
(さてはオービット様、この時を狙ってたな? この公式な場でこれだけのパフォーマンスをすれば、所謂第二王子派は賛成派に回るしかないもんな。最近はすっかりサニーへ操を立てているようだったのに、いまいち立ち回り方が地味だと思っていたら、このためだったとは……。なかなかの策士じゃないか!)
サニーは、オービットの手を取ると、すぐに立ち上がらせて向き合った。
「オービット。お前の願い、聞き届けよう。この国はまだまだ腐った部分が多い。ついた脂肪はすぐにでも削ぎ落として、体質改善を図らねばならないのだ。ぜひ、協力してくれ。お前の力もあれば、きっと上手くいくだろう」
「はい! 兄上!」
広間の空気は、完全に賛成派多数となっていた。サニーは、癖のある強硬派を汚い手段で捻り潰すことなく、思い通りの結果と相成ったことに内心ほっとする。
(ルーナルーナ、お待たせ。これでやっと、君を迎えることができる)
サニーは目を閉じて、天井を仰いだ。
0
お気に入りに追加
90
あなたにおすすめの小説
溺愛プロデュース〜年下彼の誘惑〜
氷萌
恋愛
30歳を迎えた私は彼氏もいない地味なOL。
そんな私が、突然、人気モデルに?
陰気な私が光り輝く外の世界に飛び出す
シンデレラ・ストーリー
恋もオシャレも興味なし:日陰女子
綺咲 由凪《きさき ゆいな》
30歳:独身
ハイスペックモデル:太陽男子
鳴瀬 然《なるせ ぜん》
26歳:イケてるメンズ
甘く優しい年下の彼。
仕事も恋愛もハイスペック。
けれど実は
甘いのは仕事だけで――――
愛しの婚約者は王女様に付きっきりですので、私は私で好きにさせてもらいます。
梅雨の人
恋愛
私にはイザックという愛しの婚約者様がいる。
ある日イザックは、隣国の王女が私たちの学園へ通う間のお世話係を任されることになった。
え?イザックの婚約者って私でした。よね…?
二人の仲睦まじい様子を見聞きするたびに、私の心は折れてしまいました。
ええ、バッキバキに。
もういいですよね。あとは好きにさせていただきます。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。
【完結】気付けばいつも傍に貴方がいる
kana
恋愛
ベルティアーナ・ウォール公爵令嬢はレフタルド王国のラシード第一王子の婚約者候補だった。
いつも令嬢を隣に侍らす王子から『声も聞きたくない、顔も見たくない』と拒絶されるが、これ幸いと大喜びで婚約者候補を辞退した。
実はこれは二回目人生だ。
回帰前のベルティアーナは第一王子の婚約者で、大人しく控えめ。常に貼り付けた笑みを浮かべて人の言いなりだった。
彼女は王太子になった第一王子の妃になってからも、弟のウィルダー以外の誰からも気にかけてもらえることなく公務と執務をするだけの都合のいいお飾りの妃だった。
そして白い結婚のまま約一年後に自ら命を絶った。
その理由と原因を知った人物が自分の命と引き換えにやり直しを望んだ結果、ベルティアーナの置かれていた環境が変わりることで彼女の性格までいい意味で変わることに⋯⋯
そんな彼女は家族全員で海を隔てた他国に移住する。
※ 投稿する前に確認していますが誤字脱字の多い作者ですがよろしくお願いいたします。
※ 設定ゆるゆるです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる