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暗中模索
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とにもかくにも身体を起こすところから始めなければならない。
半日分以上のおしっこを溜め込んだ膀胱はぽっこりお腹を膨らませており、外側の衝撃どころか少し身体を動かしただけで破裂しそうだ。
限界寸前の水風船を庇うように身を丸め、パジャマの上からその出口を指先で押さえつけ、少しでも尿意が収まるのを待ち続ける。
「はぁ……ぅう……ぁあっ……」
全部出してしまわない限りどうにもならないのはわかっているけれど、動けば漏らすのがわかりきった状態で動けるほど澪理はまだ追い詰められていなかった。
しかし、チビってしまうリスクをとってでも布団から抜け出さなくては、どう足掻いてもおもらしだとしても被害が大きすぎる。
少し波が引いたのを見計らってじりじり上体を起こす。お腹を庇う角度は変えないよう、慎重に慎重にことを進める。
背面いっぱいで引き受けていた重力が、徐々に出口の側へと移動し牙を剥く。少しでも我慢しやすいように、食い込むくらい押さえつけた指先ごと太ももを締め合わせた。
どうにか体勢を整えたそのとき、布団から抜け出してあらわになった首筋を隙間風が撫でた。
ーーやばいやばいやばいやばい! もれる、だめ、やだ、むりむりむり「っひぃ……!」
衝撃で高まった尿意は限界値を突破、すぐに捩じ伏せたものの溢れ出た雫というのもおこがましいおしっこは、パンツを通り越してパジャマまで染み出し、押さえつける指先をじんわり湿らせる。
不愉快な温もりが澪理の思考を掻き乱す。
ーーやだやだちょっとでた。待ってもうムリかも。おしっこしたい。おしっこしたい! おしっこしたいぃ!!
他のことは何も考えられなかった。近いのに恐ろしく遠いトイレへと駆け込んで、たまりにたまった水風船を解放する夢想ばかりが浮かんでくる。
それに引きずられて下腹はずしりと重さを増し、痛みとももしかしたら快感ともとれるつーんとしたもどかしい感覚が出口をうごめいていた。
半日分以上のおしっこを溜め込んだ膀胱はぽっこりお腹を膨らませており、外側の衝撃どころか少し身体を動かしただけで破裂しそうだ。
限界寸前の水風船を庇うように身を丸め、パジャマの上からその出口を指先で押さえつけ、少しでも尿意が収まるのを待ち続ける。
「はぁ……ぅう……ぁあっ……」
全部出してしまわない限りどうにもならないのはわかっているけれど、動けば漏らすのがわかりきった状態で動けるほど澪理はまだ追い詰められていなかった。
しかし、チビってしまうリスクをとってでも布団から抜け出さなくては、どう足掻いてもおもらしだとしても被害が大きすぎる。
少し波が引いたのを見計らってじりじり上体を起こす。お腹を庇う角度は変えないよう、慎重に慎重にことを進める。
背面いっぱいで引き受けていた重力が、徐々に出口の側へと移動し牙を剥く。少しでも我慢しやすいように、食い込むくらい押さえつけた指先ごと太ももを締め合わせた。
どうにか体勢を整えたそのとき、布団から抜け出してあらわになった首筋を隙間風が撫でた。
ーーやばいやばいやばいやばい! もれる、だめ、やだ、むりむりむり「っひぃ……!」
衝撃で高まった尿意は限界値を突破、すぐに捩じ伏せたものの溢れ出た雫というのもおこがましいおしっこは、パンツを通り越してパジャマまで染み出し、押さえつける指先をじんわり湿らせる。
不愉快な温もりが澪理の思考を掻き乱す。
ーーやだやだちょっとでた。待ってもうムリかも。おしっこしたい。おしっこしたい! おしっこしたいぃ!!
他のことは何も考えられなかった。近いのに恐ろしく遠いトイレへと駆け込んで、たまりにたまった水風船を解放する夢想ばかりが浮かんでくる。
それに引きずられて下腹はずしりと重さを増し、痛みとももしかしたら快感ともとれるつーんとしたもどかしい感覚が出口をうごめいていた。
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