319 / 826
三一九
しおりを挟む
『撮影』と言う物をすると、像を音と一緒に保管出来るらしい。
オオムカデンダルはこの尋問も記録として残すつもりなのだろう。
「レイスは悪霊だ。お前が言う事を鵜呑みにすると思うなよ」
そう言って俺はレイスに近付いた。
「くそっ!貴様なんぞに!貴様らなんぞにぃ!」
レイスが恨みの言葉を吐く。
だが、それはお門違いだし、俺たちに通用する理屈でもない。
「何の罪もない人間をたくさん殺してきただろうが。自分だけ楽に死ねるなんて虫の良い事を言うなよ」
俺はレイスに見せつけるように手刀を構えた。
「くっ!呪ってやるッ!呪い殺してくれるからなあッ!」
「ふん……それが精々か。俺たちに呪いなどと言うものが通用するか試してみるがいい。呪いよりも恐ろしい目にあわせてやる」
しゅっ!
俺はそう言って再び手刀を振るった。
ズバシュッ!
今度はレイスの腹が裂ける。
「ぎゃああああっ!」
ラボにレイスの絶叫が響き渡る。
「肉体を持った感想はどうだ?生身の肉体を傷付けられる感覚は?痛みは初めてか?どうなんだ!」
俺は更にレイスを斬り裂いた。
「ぐぬぅぅ……っぐ!」
肉体を持たない事を良いことに、今まで散々人々を苦しめてきただろうに。
惨めな奴だ。
「もう一度言う。女はどこだ。答えんと永遠に終わらんぞ?お前は不死のレイスなんだからな」
レイスの体が、ガタガタと恐怖に震えている。
「し……知らん!本当に知らぬッ!」
「……嘘をつけ。俺はそんな嘘は信じないッ」
ズバアッ!
「ぐああああっ!」
体を斬り裂かれるたびに、レイスは叫び続けた。
「へえ、なかなかのいたぶり方だな。こいつは恐れ入った」
オオムカデンダルが感心したように言った。
「お前、俺が何も知らないと思うなよ。俺はお前らの神殿を探して突き止めた事がある。そこにはついさっきまで何者かが居た痕跡があった。キメラが送った女を何者かが受け取ったのだ。横の繋がりは無い?嘘をつくならもっと上手くやれよ」
そう言って俺はレイスの腹に手首を突っ込んだ。
ぐちゅる!
「アアアアアアッ!」
レイスが絶叫に絶叫を重ねる。
「うわあ……痛そうだな……さすがに俺もそこまでは出来んな」
オオムカデンダルがそう言いながらカメラを覗き込んだ。
「ぐぐぅぅ……」
「さあ言え。妹はどこだ」
レイスがゆっくりと俺の方を向いた。
「……くくく……くっくっく。そうか……お前の妹なのか」
しまった。
余計なことを教えてしまったか。
だが、そうは言っても今のレイスに出来ることなど無い。
「……余計な事は言わんでいい。聞かれた事だけ答えろ」
俺はレイスに更に迫った。
オオムカデンダルはこの尋問も記録として残すつもりなのだろう。
「レイスは悪霊だ。お前が言う事を鵜呑みにすると思うなよ」
そう言って俺はレイスに近付いた。
「くそっ!貴様なんぞに!貴様らなんぞにぃ!」
レイスが恨みの言葉を吐く。
だが、それはお門違いだし、俺たちに通用する理屈でもない。
「何の罪もない人間をたくさん殺してきただろうが。自分だけ楽に死ねるなんて虫の良い事を言うなよ」
俺はレイスに見せつけるように手刀を構えた。
「くっ!呪ってやるッ!呪い殺してくれるからなあッ!」
「ふん……それが精々か。俺たちに呪いなどと言うものが通用するか試してみるがいい。呪いよりも恐ろしい目にあわせてやる」
しゅっ!
俺はそう言って再び手刀を振るった。
ズバシュッ!
今度はレイスの腹が裂ける。
「ぎゃああああっ!」
ラボにレイスの絶叫が響き渡る。
「肉体を持った感想はどうだ?生身の肉体を傷付けられる感覚は?痛みは初めてか?どうなんだ!」
俺は更にレイスを斬り裂いた。
「ぐぬぅぅ……っぐ!」
肉体を持たない事を良いことに、今まで散々人々を苦しめてきただろうに。
惨めな奴だ。
「もう一度言う。女はどこだ。答えんと永遠に終わらんぞ?お前は不死のレイスなんだからな」
レイスの体が、ガタガタと恐怖に震えている。
「し……知らん!本当に知らぬッ!」
「……嘘をつけ。俺はそんな嘘は信じないッ」
ズバアッ!
「ぐああああっ!」
体を斬り裂かれるたびに、レイスは叫び続けた。
「へえ、なかなかのいたぶり方だな。こいつは恐れ入った」
オオムカデンダルが感心したように言った。
「お前、俺が何も知らないと思うなよ。俺はお前らの神殿を探して突き止めた事がある。そこにはついさっきまで何者かが居た痕跡があった。キメラが送った女を何者かが受け取ったのだ。横の繋がりは無い?嘘をつくならもっと上手くやれよ」
そう言って俺はレイスの腹に手首を突っ込んだ。
ぐちゅる!
「アアアアアアッ!」
レイスが絶叫に絶叫を重ねる。
「うわあ……痛そうだな……さすがに俺もそこまでは出来んな」
オオムカデンダルがそう言いながらカメラを覗き込んだ。
「ぐぐぅぅ……」
「さあ言え。妹はどこだ」
レイスがゆっくりと俺の方を向いた。
「……くくく……くっくっく。そうか……お前の妹なのか」
しまった。
余計なことを教えてしまったか。
だが、そうは言っても今のレイスに出来ることなど無い。
「……余計な事は言わんでいい。聞かれた事だけ答えろ」
俺はレイスに更に迫った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
31
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる