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第12話 マンション
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「この馬鹿皇子ッ!!」
大きな声と、思いっ切り頬を殴った音が中庭いっぱいに響く。
子供の姿だったのでそんなに力は出ないだろうと思っていたが、拳の勢いに乗って重心が崩れ、「うわっ」と地面に倒れ込んでしまった。シオンの血がぬめり、と握りこぶしを汚している。
「なっ……!?」
血が塗り拡がった事により一層顔が汚れたシオンが、何が起きたか分からないとばかりに目を丸くして呆然としていた。
「黙るのはお前だ! 何が自分一人で大丈夫、だ! そんなんじゃ守れる物も守れないぞ! 絶対楽になるんだからもっと周囲を頼れよ! 誰かと一緒に守る事は負けなんかじゃないからな!?」
堰を切ったように言葉が次々と出て来る。呆然とした表情で固まっているシオンに「言ってやったぞ」という気持ちが強まると、突然緊張の糸が切れた。
「今みたいな協力も、悪くない、だ……ろ……」
地面にうつ伏せになっている時緊張の糸が切れると、当然のように眠気が襲って来る。太一さんも僕がキリエを使うと疲れるって言ってたっけ……。
こいつの前で寝る危険性は、重たい瞼の前ではもう考えられなかった。
「この馬鹿、皇子っ……」
最後にもう一度口を動かし吐き捨て、瞼を瞑っていた。
意識が途絶える間際まで、呆然とした表情のシオンが珍しく何も言って来なかった。
***
頬に残るジンとした痛みがあまりにも久しぶり――いや、初めてで。地面に突っ伏した夏樹が動かなくなった事に、シオンは暫く気付かなかった。
風が吹いて血に濡れた頬に殊更冷たさを感じ、ようやく我に返れたくらいだ。
夏樹の胸が微かに上下に動いている事を確認し、静まり返った中庭で収まらぬ頬の痛みをただ感じていた。青空を見上げながら考えるのは、夏樹の言葉だった。
殴ってでもあんなにハッキリ、自分に言ってくる奴が居るなんて。
「……」
次第に頬の痛みが薄れ、ようやく助手をこの場に呼び寄せる気分になった。
突然ロビーにスーツ姿の男性が現れる。急に呼び出された助手は状況を把握しようと一瞬視線を巡らせた後、何も聞かずに深々と息をつき中庭まで移動してくる。
「皇子……いきなり呼ばないでくれよ……」
太一の視線が夏樹に向けられ、息がある事を確認した後こちらを向く。
「夏樹君を殺さなくて良いのかい? 私は嬉しいが、今が絶好のチャンスだろうに」
太一の言葉に何も返す事が出来なかった。
黙っていると太一が目を細めて少し笑み立ち上がる。その表情に腹が立ったが、今はそれを咎める気にはなれなかった。
代わりに訊いていたのは、先程からずっと思っていた事。
「なあ。…………俺は民を、他の奴を頼って良いと思うか?」
自分の質問に太一が一瞬意外そうに瞬き、すやすやと眠っている夏樹に視線を落とす。
「思うよ。民と言わず、現地人だろうとね」
穏やかに紡がれる助手の言葉が、今はストンと胸に落ちてきて、ふんっと鼻で笑い飛ばす。
「さてっ、私はギリギリまで車持って来るかな。終わったから呼んだんだろ?」
そんな自分の気持ちに気付いたのかどうなのか太一は気持ちを切り替えるように言い、途中からは効率を重視してかインコになっていた。
起きている人物が自分だけとなった今、改めて夏樹を見下ろす。
「ふん……っ」
自分でも分かるくらいその視線には鋭さが無いと思いながら、午後を迎え段々風が暖かくなっていくのを感じていた。
***
「ん……」
眩しい。
瞼越しに伝わってくる目を刺す痛みに沈んでいた意識を無理矢理引きずりあげられ、僕は目を覚ました。
頭はガンガン痛むし、体はガチガチ。それだけで自分が深く眠っていたと分かる。お腹も空いた。
壁と同じ白色の真新しい天井に見覚えは無い。少ししてそれが彼らのマンションである事に思い至った。有り難い事にハンガーに黒いジャケットがかかってる。
『――』
西日が眩しくて、今が夕方だと気付く。段々と脳もクリアになって、どこか遠くから英語が聞こえてきた。
一瞬状況が理解出来なかったけど、少し遅れてBGMも流れてきて、誰かが洋画を観てるのだと気付く。ベッドボードに置かれている時計のカレンダーを見たら、あれから丸一日経っていた。
何時までも寝ていられない。大学生に戻って部屋を出て、リビングのソファーで寝っ転がってタブレットで映画――やっぱり宇宙物――を観ている青年を見つけ思わず身構える。
「シオンッ」
ウォーリーみたいな紅白ボーダースウェットの青年の名を呼ぶと、一瞬だけシオンはこちらを向いたもののすぐに液晶画面に視線を戻した。
「……安心しろ、もうお前を殺す気は無い。太一がお前に用意した作り置きがテーブルにあるから好きに食え。冷蔵庫の麦茶も好きに飲んでいい」
タブレットから視線を外さずに、相変わらず不機嫌そうに言う。
「それってどういう……」
お前を殺す気は無い。
その言葉の真意をもう少し聞きたかったが、じっとタブレットを見ているシオンがこれ以上何か言う事は無さそうだった。
なので一旦放置し、改めてテーブルの上を見る。そこにはたぬきおにぎり3個とポテトサラダ、フランクフルト3本と厚焼き玉子3切れが載った皿にラップが掛けられていた。皿の下に手紙があったので慌ててそれに目を通す。
太一さんは日中仲間の部屋に事務仕事をしに行ってる事、食事は多かったら残してくれて構わない事、女装癖のあったシルフェは女になりたくて密航をし後日ルシフモートに引き渡されると言う事、そして今日は休みの皇子に敵意はもう無い事――それらが右上がりの読みやすい字で書かれていた。
もう、敵意が無い?
その言葉に僕は狐につままれた気持ちになっていた。
が、液晶画面にしか興味が向いていない人物を見ていると確かに警戒しないでも良いような気がした。本人も一応言ってたし……。
落ち着かなくはあるものの麦茶を用意して久しぶりの食事にありつく。
大音量で再生されている洋画が、日本語しか分からない僕でも分かるくらいクライマックスを迎えている。
しょっぱめの食事はちょっと多いかな、って思ったけど良く考えるとずっと食べてなかったので、寧ろ足りないくらいだった。
最後のたぬきおにぎりが食べ終わったのと、タブレットの洋画が終わったのは同時だった。
「……シオン。怪我は、大丈夫か?」
つい話しかけていたのは、心配だったのと、相手の真意が気になった為。
大きな声と、思いっ切り頬を殴った音が中庭いっぱいに響く。
子供の姿だったのでそんなに力は出ないだろうと思っていたが、拳の勢いに乗って重心が崩れ、「うわっ」と地面に倒れ込んでしまった。シオンの血がぬめり、と握りこぶしを汚している。
「なっ……!?」
血が塗り拡がった事により一層顔が汚れたシオンが、何が起きたか分からないとばかりに目を丸くして呆然としていた。
「黙るのはお前だ! 何が自分一人で大丈夫、だ! そんなんじゃ守れる物も守れないぞ! 絶対楽になるんだからもっと周囲を頼れよ! 誰かと一緒に守る事は負けなんかじゃないからな!?」
堰を切ったように言葉が次々と出て来る。呆然とした表情で固まっているシオンに「言ってやったぞ」という気持ちが強まると、突然緊張の糸が切れた。
「今みたいな協力も、悪くない、だ……ろ……」
地面にうつ伏せになっている時緊張の糸が切れると、当然のように眠気が襲って来る。太一さんも僕がキリエを使うと疲れるって言ってたっけ……。
こいつの前で寝る危険性は、重たい瞼の前ではもう考えられなかった。
「この馬鹿、皇子っ……」
最後にもう一度口を動かし吐き捨て、瞼を瞑っていた。
意識が途絶える間際まで、呆然とした表情のシオンが珍しく何も言って来なかった。
***
頬に残るジンとした痛みがあまりにも久しぶり――いや、初めてで。地面に突っ伏した夏樹が動かなくなった事に、シオンは暫く気付かなかった。
風が吹いて血に濡れた頬に殊更冷たさを感じ、ようやく我に返れたくらいだ。
夏樹の胸が微かに上下に動いている事を確認し、静まり返った中庭で収まらぬ頬の痛みをただ感じていた。青空を見上げながら考えるのは、夏樹の言葉だった。
殴ってでもあんなにハッキリ、自分に言ってくる奴が居るなんて。
「……」
次第に頬の痛みが薄れ、ようやく助手をこの場に呼び寄せる気分になった。
突然ロビーにスーツ姿の男性が現れる。急に呼び出された助手は状況を把握しようと一瞬視線を巡らせた後、何も聞かずに深々と息をつき中庭まで移動してくる。
「皇子……いきなり呼ばないでくれよ……」
太一の視線が夏樹に向けられ、息がある事を確認した後こちらを向く。
「夏樹君を殺さなくて良いのかい? 私は嬉しいが、今が絶好のチャンスだろうに」
太一の言葉に何も返す事が出来なかった。
黙っていると太一が目を細めて少し笑み立ち上がる。その表情に腹が立ったが、今はそれを咎める気にはなれなかった。
代わりに訊いていたのは、先程からずっと思っていた事。
「なあ。…………俺は民を、他の奴を頼って良いと思うか?」
自分の質問に太一が一瞬意外そうに瞬き、すやすやと眠っている夏樹に視線を落とす。
「思うよ。民と言わず、現地人だろうとね」
穏やかに紡がれる助手の言葉が、今はストンと胸に落ちてきて、ふんっと鼻で笑い飛ばす。
「さてっ、私はギリギリまで車持って来るかな。終わったから呼んだんだろ?」
そんな自分の気持ちに気付いたのかどうなのか太一は気持ちを切り替えるように言い、途中からは効率を重視してかインコになっていた。
起きている人物が自分だけとなった今、改めて夏樹を見下ろす。
「ふん……っ」
自分でも分かるくらいその視線には鋭さが無いと思いながら、午後を迎え段々風が暖かくなっていくのを感じていた。
***
「ん……」
眩しい。
瞼越しに伝わってくる目を刺す痛みに沈んでいた意識を無理矢理引きずりあげられ、僕は目を覚ました。
頭はガンガン痛むし、体はガチガチ。それだけで自分が深く眠っていたと分かる。お腹も空いた。
壁と同じ白色の真新しい天井に見覚えは無い。少ししてそれが彼らのマンションである事に思い至った。有り難い事にハンガーに黒いジャケットがかかってる。
『――』
西日が眩しくて、今が夕方だと気付く。段々と脳もクリアになって、どこか遠くから英語が聞こえてきた。
一瞬状況が理解出来なかったけど、少し遅れてBGMも流れてきて、誰かが洋画を観てるのだと気付く。ベッドボードに置かれている時計のカレンダーを見たら、あれから丸一日経っていた。
何時までも寝ていられない。大学生に戻って部屋を出て、リビングのソファーで寝っ転がってタブレットで映画――やっぱり宇宙物――を観ている青年を見つけ思わず身構える。
「シオンッ」
ウォーリーみたいな紅白ボーダースウェットの青年の名を呼ぶと、一瞬だけシオンはこちらを向いたもののすぐに液晶画面に視線を戻した。
「……安心しろ、もうお前を殺す気は無い。太一がお前に用意した作り置きがテーブルにあるから好きに食え。冷蔵庫の麦茶も好きに飲んでいい」
タブレットから視線を外さずに、相変わらず不機嫌そうに言う。
「それってどういう……」
お前を殺す気は無い。
その言葉の真意をもう少し聞きたかったが、じっとタブレットを見ているシオンがこれ以上何か言う事は無さそうだった。
なので一旦放置し、改めてテーブルの上を見る。そこにはたぬきおにぎり3個とポテトサラダ、フランクフルト3本と厚焼き玉子3切れが載った皿にラップが掛けられていた。皿の下に手紙があったので慌ててそれに目を通す。
太一さんは日中仲間の部屋に事務仕事をしに行ってる事、食事は多かったら残してくれて構わない事、女装癖のあったシルフェは女になりたくて密航をし後日ルシフモートに引き渡されると言う事、そして今日は休みの皇子に敵意はもう無い事――それらが右上がりの読みやすい字で書かれていた。
もう、敵意が無い?
その言葉に僕は狐につままれた気持ちになっていた。
が、液晶画面にしか興味が向いていない人物を見ていると確かに警戒しないでも良いような気がした。本人も一応言ってたし……。
落ち着かなくはあるものの麦茶を用意して久しぶりの食事にありつく。
大音量で再生されている洋画が、日本語しか分からない僕でも分かるくらいクライマックスを迎えている。
しょっぱめの食事はちょっと多いかな、って思ったけど良く考えるとずっと食べてなかったので、寧ろ足りないくらいだった。
最後のたぬきおにぎりが食べ終わったのと、タブレットの洋画が終わったのは同時だった。
「……シオン。怪我は、大丈夫か?」
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