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第2章〜冒険の果て
70話〜潜入方法
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マルティスはガルド達に城に潜入し実行する為の策を話し始めた。
「……城に潜入する方法なのですが。ん~そうですね……その前にまずは、ガルド様とマグド王子には名前を変えていただきたいと思います。それと、ユリィナさんとマリアンヌさんとビスカさんはどうしましょう?」
「そうですね。恐らく私とマリアンヌは名前を知られていないはずですので、変えなくても大丈夫だと思うけど。……ビスカは変えた方がいいと思うんだけど。」
「うん、そうだね。でも、変えるのはいいけど名前何にしようかな?」
「それならば、スカーレットはどうだ?」
「マ、マグド……ごめん流石に却下!」
「そうか、いい名前だと思ったんだがなぁ。」
「ん~、ビスカに合う名前かぁ。そうだなぁ……。」
ガルドはそう言い考えながらふと窓際を見ると、そこには沢山の花が飾られており、その中でも一際目立つ花に目を奪われた。その花の名前はランタナと言いカラフルで無数の小さな花が密集し賑やかに咲いている。
(ん?花か……。)
ランタナを見たガルドはビスカの雰囲気に合う様な気がした。
「……なぁ。ランタナって名前はどうだ?」
「ランタナかぁ。まぁスカーレットよりはマシかな。他に思いつかないし、それにするね。ガルドありがとう。」
「ああ。じゃ、俺は何て名前を変えるかだが……。」
「ねぇ。リゼルなんてどうかな?」
「ユリィナ。リゼルか、そうだな……他に思いつかねぇしそれでいいか。」
「ビスカもガルドも名前が決まったみたいだな。まぁ俺はグドルフで大丈夫だろう。」
「マグド王子はそれで大丈夫だと思います。では、名前も決まりましたので、本題に入りたいと思います。」
そう言うとマルティスは城内の地図をテーブルの上に広げた。
「これが城の内部図になります。」
「なるほど。城内は結構複雑な造りになっているみてぇだな。」
「ガルド。城は皆こんな感じだと思うが……。」
「ん?マグドそうなのか。そっか……で、どうするんだ?」
「まずは、何班かに分かれ行動し調べて頂きたいと思っています。それで潜入方法ですが。今ちょうど城ではその事件もあり警備強化の為、傭兵を募集しております。それに伴い、調理場、部屋係なども募集を掛けています。」
「……って事は、そのどれかに分かれて内部を調査し解決するってわけか。」
「ガルド様。ええ、そうなります。」
「そうねぇ。分担するにしても、ここにいるのは5人だから、後1人か2人いるといいと思うのですが。」
「マリアンヌ、確かにそうだな。でも、俺達の他に誰がいるんだ?」
「……ガルド、あのねぇ。もしかしてだけど、ジェシカとレフィカルの事忘れてないわよね?」
「……あっ!そっか。あの2人もここに来てたんだったな。」
ガルドがそう言うと、マルティス以外のその場にいた者達は溜息をついた。
「そうですね。ジェシカさんとレフィカルさんにもお手伝いをお願いしたいのですが、お二人がなんと言われるか。」
「確かにね。でも、報酬が出るって言えば引き受けてくれるんじゃないかな?」
「そうですね。では、ここにお連れしお二人に確認したいと思いますので、少々お待ち下さい。」
そう言うとマルティスはメイドを呼び、ジェシカとレフィカルをここに連れてくる様に指示を出した。
そして数分後、メイドに案内されジェシカとレフィカルが部屋に入ってきて席に座った。
マルティスは、ジェシカとレフィカルに事情を説明した。
「なるほどな。それで人数が必要だから俺とジェシカにも手伝って欲しいってわけか。」
「ええ、そうなります。」
「そうなると、報酬はもらえるのよね?」
「勿論、前金の方も用意しています。」
「ま、前金って……。」
ジェシカは前金と聞き目を輝かせた。
「ジェシカ!どうする?」
「そうね。断る理由も無いし、前金まで出るんじゃやるしかないでしょ。」
「では、引き受けてくださるという事で、よろしいですか?」
マルティスがそう言うとジェシカとレフィカルは頷いた。
「じゃ、この7人で役割を決めるわけか。ん~、俺は出来れば調理場がいいんだが。」
「ガルド様、ちょ、調理場ですか……傭兵でなく?」
「ん?何で俺が傭兵なんだ?」
「やっぱり誰がどう見ても、包丁とフライパン握ってるイメージより、ガルドは剣を握ってるイメージしか持てないと思うよ。」
「確かに、ユリィナの言う通りだ。俺も未だにお前が料理を作っているイメージが浮かんでこない。」
「ん~、そうなのか。だがなぁ……。」
そして、ガルド達はマルティスにガルドが料理が得意な事を説明した。
「……なるほど、そうなのですね。ガルド様が料理が得意なのであれば却って好都合かもしれません。」
「マルティス、どういう事だ?」
「それは、強いガルド様が傭兵で潜入するよりも、調理場の方に潜入し情報集めをした方が却って変に勘付かれないと思ったからです。」
「なるほどねぇ。じゃ、ガルドは調理場だとして、私達も役割分担を決めないとね。」
ビスカがそう言うと、マグド達は役割分担を決めた。
そして傭兵は、マグドとレフィカル、部屋係はマリアンヌとジェシカとビスカ、調理場はガルドとユリィナに分かれた。
「では、役割分担も整いましたので、後は私が手はずを整えてまいります。それまで部屋でお待ち下さい。その後報酬の前金をお渡しいたします。それで、準備などをなさってください。」
そう言うとマルティスはメイドにガルド達を部屋に案内する様に指示し、会釈をし部屋を出ていった。
そしてガルド達は、メイドに案内され各自部屋へと向かった。
「……城に潜入する方法なのですが。ん~そうですね……その前にまずは、ガルド様とマグド王子には名前を変えていただきたいと思います。それと、ユリィナさんとマリアンヌさんとビスカさんはどうしましょう?」
「そうですね。恐らく私とマリアンヌは名前を知られていないはずですので、変えなくても大丈夫だと思うけど。……ビスカは変えた方がいいと思うんだけど。」
「うん、そうだね。でも、変えるのはいいけど名前何にしようかな?」
「それならば、スカーレットはどうだ?」
「マ、マグド……ごめん流石に却下!」
「そうか、いい名前だと思ったんだがなぁ。」
「ん~、ビスカに合う名前かぁ。そうだなぁ……。」
ガルドはそう言い考えながらふと窓際を見ると、そこには沢山の花が飾られており、その中でも一際目立つ花に目を奪われた。その花の名前はランタナと言いカラフルで無数の小さな花が密集し賑やかに咲いている。
(ん?花か……。)
ランタナを見たガルドはビスカの雰囲気に合う様な気がした。
「……なぁ。ランタナって名前はどうだ?」
「ランタナかぁ。まぁスカーレットよりはマシかな。他に思いつかないし、それにするね。ガルドありがとう。」
「ああ。じゃ、俺は何て名前を変えるかだが……。」
「ねぇ。リゼルなんてどうかな?」
「ユリィナ。リゼルか、そうだな……他に思いつかねぇしそれでいいか。」
「ビスカもガルドも名前が決まったみたいだな。まぁ俺はグドルフで大丈夫だろう。」
「マグド王子はそれで大丈夫だと思います。では、名前も決まりましたので、本題に入りたいと思います。」
そう言うとマルティスは城内の地図をテーブルの上に広げた。
「これが城の内部図になります。」
「なるほど。城内は結構複雑な造りになっているみてぇだな。」
「ガルド。城は皆こんな感じだと思うが……。」
「ん?マグドそうなのか。そっか……で、どうするんだ?」
「まずは、何班かに分かれ行動し調べて頂きたいと思っています。それで潜入方法ですが。今ちょうど城ではその事件もあり警備強化の為、傭兵を募集しております。それに伴い、調理場、部屋係なども募集を掛けています。」
「……って事は、そのどれかに分かれて内部を調査し解決するってわけか。」
「ガルド様。ええ、そうなります。」
「そうねぇ。分担するにしても、ここにいるのは5人だから、後1人か2人いるといいと思うのですが。」
「マリアンヌ、確かにそうだな。でも、俺達の他に誰がいるんだ?」
「……ガルド、あのねぇ。もしかしてだけど、ジェシカとレフィカルの事忘れてないわよね?」
「……あっ!そっか。あの2人もここに来てたんだったな。」
ガルドがそう言うと、マルティス以外のその場にいた者達は溜息をついた。
「そうですね。ジェシカさんとレフィカルさんにもお手伝いをお願いしたいのですが、お二人がなんと言われるか。」
「確かにね。でも、報酬が出るって言えば引き受けてくれるんじゃないかな?」
「そうですね。では、ここにお連れしお二人に確認したいと思いますので、少々お待ち下さい。」
そう言うとマルティスはメイドを呼び、ジェシカとレフィカルをここに連れてくる様に指示を出した。
そして数分後、メイドに案内されジェシカとレフィカルが部屋に入ってきて席に座った。
マルティスは、ジェシカとレフィカルに事情を説明した。
「なるほどな。それで人数が必要だから俺とジェシカにも手伝って欲しいってわけか。」
「ええ、そうなります。」
「そうなると、報酬はもらえるのよね?」
「勿論、前金の方も用意しています。」
「ま、前金って……。」
ジェシカは前金と聞き目を輝かせた。
「ジェシカ!どうする?」
「そうね。断る理由も無いし、前金まで出るんじゃやるしかないでしょ。」
「では、引き受けてくださるという事で、よろしいですか?」
マルティスがそう言うとジェシカとレフィカルは頷いた。
「じゃ、この7人で役割を決めるわけか。ん~、俺は出来れば調理場がいいんだが。」
「ガルド様、ちょ、調理場ですか……傭兵でなく?」
「ん?何で俺が傭兵なんだ?」
「やっぱり誰がどう見ても、包丁とフライパン握ってるイメージより、ガルドは剣を握ってるイメージしか持てないと思うよ。」
「確かに、ユリィナの言う通りだ。俺も未だにお前が料理を作っているイメージが浮かんでこない。」
「ん~、そうなのか。だがなぁ……。」
そして、ガルド達はマルティスにガルドが料理が得意な事を説明した。
「……なるほど、そうなのですね。ガルド様が料理が得意なのであれば却って好都合かもしれません。」
「マルティス、どういう事だ?」
「それは、強いガルド様が傭兵で潜入するよりも、調理場の方に潜入し情報集めをした方が却って変に勘付かれないと思ったからです。」
「なるほどねぇ。じゃ、ガルドは調理場だとして、私達も役割分担を決めないとね。」
ビスカがそう言うと、マグド達は役割分担を決めた。
そして傭兵は、マグドとレフィカル、部屋係はマリアンヌとジェシカとビスカ、調理場はガルドとユリィナに分かれた。
「では、役割分担も整いましたので、後は私が手はずを整えてまいります。それまで部屋でお待ち下さい。その後報酬の前金をお渡しいたします。それで、準備などをなさってください。」
そう言うとマルティスはメイドにガルド達を部屋に案内する様に指示し、会釈をし部屋を出ていった。
そしてガルド達は、メイドに案内され各自部屋へと向かった。
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