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最終章〜終結。そして始まる
110話〜様々な疑問と呪詛からの解放{☆}
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ここは名もなき城の儀式が行われている中庭。既に空は暗く月は妖しげに赤く染まり、その月灯りが中庭を照らしている。
その頃、生贄の祭壇の上に寝かされているノエルの側で、ユリナがミリアへと姿が変わり、本人もその場にいた者たちも驚きを露わにしていた。
「ハァハァ、これって、いったい……ハァハァ、どうにゃ、って、るの?」
ノエルは、苦しい表情を浮かべながらその光景を見て、何が起きたのかと困惑していた。
そしてユリナは呆然としていたが我にかえり自分の姿を見ると、
(これって……。何でミリアになってるの?というか流石に、皆にバレたよね。どうしよう……)
そう思いながらユリナは慌てて座り込み、そのままうずくまった。するとそこに水晶を待ったカプリアが近寄って来た。
「いったいこれは、どういう事なのかのぅ?」
そう言いながらカプリアは不思議に思いユリナを見た。
そう言われユリナは、どう答えたらいいか分からず、うずくまったまま思考を巡らせていた。
するとホープが水晶を通し話し出した。
「ごめん、カプリア。僕にもユリナに何が起きたのか分からないけど、もしかしたら女神ラミアスなら、この事について分かるかも」
「女神ラミアス。確か神々の塔を管理しておる神のはず」
「うん、そうなんだけど。ちょっと待ってて連絡を……」
「ホープ。急に黙り込み、どうしたのかのぉ?」
そう言いながらカプリアは水晶を覗き込んだ。
「……カプリア。いま気づいたんだけど。この城に、ラミアスの水晶を持つ者がいる」
「この城に水晶を持つ者が他にも……。いったい誰が?」
「僕にもよく分からない。だけど、この城にいるのは確か。でも、さっきまで気づかなかったって事は、ハクリュウたち以外の誰かって事になる」
「そうなると神々の塔を攻略した者。だとすれば、他にも異世界から召喚された者がいるという事になるのかのぅ?」
「多分そうだと思う」
「だが、いったい誰が召喚した?それに祭壇が他にもあるとは聞いた事がない」
「……まさかとは思うけど。一ヶ所だけ心当たりがある」
「それは何処なのかのぅ?」
「この辺境の地の近くだけど。ただ、この事は秘密なんだ。だから、ラミアスと相談してからじゃないと、詳しく教えられない」
「それでは仕方ありませんね。ですがその者は、その祭壇で召喚された可能性が高い」
「うん。でも誰が召喚したんだろう?」
ホープがそう言うとカプリアは首を傾げ、
「うむ。確かに気になるのですが、今はまずノエル様の術を解かなければならないのでは?」
「そうだね。ユリナの事もその後にしよう」
ホープがそう言うとカプリアは頷き、ユリナはその話をうずくまりながら聞いていた。
カプリアは水晶を左手で持ちながらノエルの側まで来ると、
「うむ。流石にこのままではまずいですね。あまりにも肌の露出度が高すぎる。ノエル様お待ちください。術を解く前に着替えますので」
そう言うとカプリアはバッグの中から服を出しノエルを着替えさせた。
「あ、ありがと……にゃ」
ノエルは、ハァハァと肩で息をしながらそう言い、横目でカプリアを見ていた。
「では今からホープと共にノエル様の術を解きます」
そう言うとカプリアは祭壇の上に横たわっているノエル目掛け水晶を翳した。
「ホープ。準備が出来ました」
それを確認するとホープは詠唱を始め、カプリアがその後を追い唱え始めた。
「聖なる光よ 我が呼び掛けに応えここに集へ 邪なる者を退き浄化せよ」
《聖光魔法 呪解!!》
そう詠唱すると、神々しい光が水晶に当たり貫通すると増強し広がり、その光がノエルに降り注ぎ身体全体を包み込んだ。
ノエルはその光に包まれると更にもがき苦しみ出した。
「ハァハァ……ちょ、あっ、く、くるし……ああぁぁーーーーーいやぁーーーーー!!!!!」
ノエルは苦しくて大声で叫んだ。その後、全身を襲ったその痛みは徐々に治り呪詛は浄化され解除された。
その様子をカプリアとユリナは不安な面持ちでノエルを見ていた。
「……はぁはぁ、にゃんとか息が整ってきたにゃ」
そうノエルが言うとカプリアとユリナはホッと一安心した。
そしてユリナは涙を浮かべながら立ち上がり、ノエルのもとへと歩み寄った。
「よ、よかった。ノエルっち。無事で……。本当によかった」
ユリナは口を震わせながらそう言った。
「ユリナにゃん?えっとその姿ってどう見てもミリアにゃんにしかみえにゃいんだけど。それに私の事をノエルっちって……」
「グスン、これには……」
するとユリナ……いや、ミリアが事情を説明し始め、ノエルとカプリアは耳を傾け聞いていた。
「にゃるほどにゃ。……って事はミリアにゃんはハクリュウの妹でその事をハクリュウはしらにゃい」
「言っている事がいまいち複雑すぎて理解できぬが。何故か別の姿でこの世界に召喚されたという事ですね」
そしてミリアはノエルとカプリアに色々と話した。
その後3人は水晶を覗き込み、ラミアスと水晶の事について、ホープに尋ねながら話をしていた。
その頃、生贄の祭壇の上に寝かされているノエルの側で、ユリナがミリアへと姿が変わり、本人もその場にいた者たちも驚きを露わにしていた。
「ハァハァ、これって、いったい……ハァハァ、どうにゃ、って、るの?」
ノエルは、苦しい表情を浮かべながらその光景を見て、何が起きたのかと困惑していた。
そしてユリナは呆然としていたが我にかえり自分の姿を見ると、
(これって……。何でミリアになってるの?というか流石に、皆にバレたよね。どうしよう……)
そう思いながらユリナは慌てて座り込み、そのままうずくまった。するとそこに水晶を待ったカプリアが近寄って来た。
「いったいこれは、どういう事なのかのぅ?」
そう言いながらカプリアは不思議に思いユリナを見た。
そう言われユリナは、どう答えたらいいか分からず、うずくまったまま思考を巡らせていた。
するとホープが水晶を通し話し出した。
「ごめん、カプリア。僕にもユリナに何が起きたのか分からないけど、もしかしたら女神ラミアスなら、この事について分かるかも」
「女神ラミアス。確か神々の塔を管理しておる神のはず」
「うん、そうなんだけど。ちょっと待ってて連絡を……」
「ホープ。急に黙り込み、どうしたのかのぉ?」
そう言いながらカプリアは水晶を覗き込んだ。
「……カプリア。いま気づいたんだけど。この城に、ラミアスの水晶を持つ者がいる」
「この城に水晶を持つ者が他にも……。いったい誰が?」
「僕にもよく分からない。だけど、この城にいるのは確か。でも、さっきまで気づかなかったって事は、ハクリュウたち以外の誰かって事になる」
「そうなると神々の塔を攻略した者。だとすれば、他にも異世界から召喚された者がいるという事になるのかのぅ?」
「多分そうだと思う」
「だが、いったい誰が召喚した?それに祭壇が他にもあるとは聞いた事がない」
「……まさかとは思うけど。一ヶ所だけ心当たりがある」
「それは何処なのかのぅ?」
「この辺境の地の近くだけど。ただ、この事は秘密なんだ。だから、ラミアスと相談してからじゃないと、詳しく教えられない」
「それでは仕方ありませんね。ですがその者は、その祭壇で召喚された可能性が高い」
「うん。でも誰が召喚したんだろう?」
ホープがそう言うとカプリアは首を傾げ、
「うむ。確かに気になるのですが、今はまずノエル様の術を解かなければならないのでは?」
「そうだね。ユリナの事もその後にしよう」
ホープがそう言うとカプリアは頷き、ユリナはその話をうずくまりながら聞いていた。
カプリアは水晶を左手で持ちながらノエルの側まで来ると、
「うむ。流石にこのままではまずいですね。あまりにも肌の露出度が高すぎる。ノエル様お待ちください。術を解く前に着替えますので」
そう言うとカプリアはバッグの中から服を出しノエルを着替えさせた。
「あ、ありがと……にゃ」
ノエルは、ハァハァと肩で息をしながらそう言い、横目でカプリアを見ていた。
「では今からホープと共にノエル様の術を解きます」
そう言うとカプリアは祭壇の上に横たわっているノエル目掛け水晶を翳した。
「ホープ。準備が出来ました」
それを確認するとホープは詠唱を始め、カプリアがその後を追い唱え始めた。
「聖なる光よ 我が呼び掛けに応えここに集へ 邪なる者を退き浄化せよ」
《聖光魔法 呪解!!》
そう詠唱すると、神々しい光が水晶に当たり貫通すると増強し広がり、その光がノエルに降り注ぎ身体全体を包み込んだ。
ノエルはその光に包まれると更にもがき苦しみ出した。
「ハァハァ……ちょ、あっ、く、くるし……ああぁぁーーーーーいやぁーーーーー!!!!!」
ノエルは苦しくて大声で叫んだ。その後、全身を襲ったその痛みは徐々に治り呪詛は浄化され解除された。
その様子をカプリアとユリナは不安な面持ちでノエルを見ていた。
「……はぁはぁ、にゃんとか息が整ってきたにゃ」
そうノエルが言うとカプリアとユリナはホッと一安心した。
そしてユリナは涙を浮かべながら立ち上がり、ノエルのもとへと歩み寄った。
「よ、よかった。ノエルっち。無事で……。本当によかった」
ユリナは口を震わせながらそう言った。
「ユリナにゃん?えっとその姿ってどう見てもミリアにゃんにしかみえにゃいんだけど。それに私の事をノエルっちって……」
「グスン、これには……」
するとユリナ……いや、ミリアが事情を説明し始め、ノエルとカプリアは耳を傾け聞いていた。
「にゃるほどにゃ。……って事はミリアにゃんはハクリュウの妹でその事をハクリュウはしらにゃい」
「言っている事がいまいち複雑すぎて理解できぬが。何故か別の姿でこの世界に召喚されたという事ですね」
そしてミリアはノエルとカプリアに色々と話した。
その後3人は水晶を覗き込み、ラミアスと水晶の事について、ホープに尋ねながら話をしていた。
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