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第4章〜儀式の始まり…そして…

番外‥①〜運命の出会い

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 ……2年前。ここは白城光の家。光は当時高校3年生で18歳だった。

 光は小学校の時から剣道をやっていて、中学、高校と剣道部に所属しており、今は大学受験の為、引退し塾に通っていた。

 光が塾から家に帰ってくると中学2年生で14歳の乃亜が宿題を手に玄関の前で待っていた。

「ただいま。」

「ねぇ、光兄。後でいいから宿題、見て欲しいんだけど?」

「ああ。風呂と夕飯食べたらな。」

 そう言うと光は、二階に上がり着替え、お風呂と夕飯を済ませ乃亜の宿題をみた。そしてその後、自分の部屋に戻った。

 光は自分の部屋に入ると、パソコンの前に座りスイッチを入れた。

「はぁ。何か最近、面白いゲームがないよなぁ。このゲームはもう完クリしたし。それに飽きたしなぁ。他に面白いゲームないかなぁ。」

 そう言いながら画面を見ながら面白そうなゲームを探していると、他のゲームとは明らかに違う雰囲気のゲームを見つけ、

「あっ!これ面白そうだな。どんなゲームだろう?」

 光はどんなゲームなのかと内容や画像を事細やかに調べた。

 そのゲームは、MMORPGなのに選べる種族はヒューマンのみ、しかし、多職業と多装備と性別以外は姿形がいつでも変更できる上に、ゲームの内容も面白そうだった。

 光は早速ダウンロードをして、インストールを終え、アカウントを作りログインした。

 そして、自分の分身であるアバターを作った。

「さて、ん~見た目は、やっぱ、カッコいい方がいいよなぁ。後は、名前だよな。名前は後から変えられるのか。どうしようかなぁ。カタカナ入力しか出来ないし。ヒカルだと女っぽいし。いつもと同じ、コウキにするか。」

 そう言いながら名前を入力した。そして後は、初期の職業を決めるだけだった。

「ん~悩むな。流石に、こんなに職業があると。本当はサムライがいいけど、上級職で今は無理だしな。サムライになる為には、いくつかルートがあるみたいだけど。ファイターからのがいいかもしれない。この説明見る限りだと、ファイターだと他の職業を覚えるのにもいいみたいだしな。それに、後でいつでも職業は変えられるし。さて、作り終えた事だしゲームにログインするぞ!」

 ……しばらくして、チュートリアルが終わり。【ギルドに入りますか?】と、表示されたが、今の段階ではこのゲームを続けるか分からなかったので、【いいえ】を、選んだ。

 そして、いつの間にか光は、そのゲームに夢中になってしまい数日が過ぎていた。

 光はそろそろギルドを探そうと、ギルメン募集の掲示板や、ワールド内のチャットなどに良さそうなギルドがないか探していたが、なかなか自分の条件に合うギルドを見つける事が出来なかった。

 そんなある日、マルチプレイでクエストをしていた時に声をかけられた。

「ほぉ。なかなか筋がいいみたいだな。ステータス見る限りだと初心者みたいだが。このゲームをやるのは本当に初めてなのか?」

「はい。初めてだけど、他のゲームを結構やっていたのである程度ならなんとか。」

「なるほどな。そういえば、まだ、どこのギルドにも所属してないみたいだな。ソロの方がいいのか?」

「いいえ。そろそろ探そうと色々あたってはみたんですけど。なかなか自分に合いそうなギルドがなくて。」

「そうか。もし、うちのギルドで良ければ来ないか?」

 そう言われ光は、その人のステータス画面をみた。

「ちょっと待ってください!SSランクのギルドって……最高ランクのギルドじゃ!?」

「まぁ、そうだけどな。うちのギルドは初心者から受け付けてる。お前ならすぐに即戦力になるだろう。」

「本当にいいんですか?即戦力になるかは分かりませんが。俺で良ければ入れて下さい!」

「ああ。じゃ、決まりだな。今から勧誘申請する。なので承認頼む。あっ、そうそう。自己紹介まだだったな。俺はリュウキだ。よろしくな!」

「はい。承認押します。俺は、コウキです。よろしくお願いします。」

 そう言うとリュウキは、今からギルドに行くから一緒に行こうと誘い、コウキを連れギルドへと向かった。
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