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第3章〜新たなる脅威…
61話〜ユウとノエル・〜助けたいけど…〜
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ここは名もなき城の儀式が行われる中庭。オルドパルスは、眠っている……いや、寝たふりをしているユウを玉座に座らせた。
その玉座は魔法陣が描かれている上にあり、辺りからは獣の生臭い血の匂いが漂っていた。
そして、狸寝入りをしているユウは、
(さて、どうする?ん~、このまま儀式が行われれば、俺だけでなく生贄の女も危ういが……生贄の女か~、可愛い子かな?それとも美人の女性なのか?って、俺は、こんな時に何考えてんだ!あ~しょ~もなぁ。しかし、どうにかならないか?このとてつもなく嫌な匂い、吐き気がする)
そう思っていると、オルドパルスが出入り口の方に歩いて行くのが見えた。
そして、そこにはカプリアが生贄の女性を両手で抱えてきていた。
それを見てユウは、
(そろそろか、しかし見えないどんな女なんだろう?って、何でまたこんな事を……はぁ、本当にどうにかしないとなぁ。ただ下手に動くのは危険だと思うし。どこでどうタイミングを取るかなんだが?てか、タイミング取るのって難しいんだよなぁ。それに、苦手だし……)
そう思っているとオルドパルスとカプリアは、その女……いやノエルを祭壇の上に寝かせた。
ユウは、その女の顔を見て驚いた。そう、そこにはノエルがいて裸同然の姿で祭壇に眠らされていたからだ。
そしてユウは、今にでも目を覚まし、そこに駆けつけ、助けに行きたかったが、この気持ちを抑え、こらえる事にした。
(クッ、何でノエルがここにいるんだ?嘘だろ~クソォッ~!きっかけさえあれば助ける事が出来る。だけど、今は下手に動く事は出来ない。ごめんな、ノエル……)
そう思いながら、ユウは悔しさのあまり心の中で泣いていた。
その頃ゲランは、儀式が行われる中庭付近まで来ていた。
そこにマキシムとローレンスが現れた。
「ゲラン様。手筈通り、グロウディス様に警告し足止めをしてきました」
「マキシム。そうか後は勇者達がどう出るか。それにしても、まさかこの件にグロウディスが関わってくるとは思わなかったがな」
「確かに、何故グロウディス様が、この件に関わっているのか不思議なのですが?」
「ローレンス。それは未だに分からんが……ん?待てよ!確か、グロウディスが城の聖騎士長の座から降り城を出て行方が分からなくなったのは、この異変が起き始めた直後ではなかったか?」
「……確かに言われてみれば、でも何故今頃?今までどこで何をしていたのでしょうか?」
「マキシム確かにな。あのグロウディスの事だ。何の根拠もなく勇者側に着くとは思えない」
「はい。多分グロウディス様がこの件に関わってきた事で、この計画が失敗する可能性が高くなりました。ですが、あそこまでしてしまいましたので、今更後戻りする事は難しいと思います」
「ローレンス。ああ、そうだな……すまなかった。お前達にこんな事をさせてしまって」
「何をおっしゃられますか、1番辛いのはゲラン様だと言うのに」
「マキシム、ありがとう。そうだな、ここまで来てしまったからには、やるしかない。後は計画通りに頼んだ2人共!」
そう言われマキシムとローレンスは、ゲランに一礼をして持ち場に向かった。
その玉座は魔法陣が描かれている上にあり、辺りからは獣の生臭い血の匂いが漂っていた。
そして、狸寝入りをしているユウは、
(さて、どうする?ん~、このまま儀式が行われれば、俺だけでなく生贄の女も危ういが……生贄の女か~、可愛い子かな?それとも美人の女性なのか?って、俺は、こんな時に何考えてんだ!あ~しょ~もなぁ。しかし、どうにかならないか?このとてつもなく嫌な匂い、吐き気がする)
そう思っていると、オルドパルスが出入り口の方に歩いて行くのが見えた。
そして、そこにはカプリアが生贄の女性を両手で抱えてきていた。
それを見てユウは、
(そろそろか、しかし見えないどんな女なんだろう?って、何でまたこんな事を……はぁ、本当にどうにかしないとなぁ。ただ下手に動くのは危険だと思うし。どこでどうタイミングを取るかなんだが?てか、タイミング取るのって難しいんだよなぁ。それに、苦手だし……)
そう思っているとオルドパルスとカプリアは、その女……いやノエルを祭壇の上に寝かせた。
ユウは、その女の顔を見て驚いた。そう、そこにはノエルがいて裸同然の姿で祭壇に眠らされていたからだ。
そしてユウは、今にでも目を覚まし、そこに駆けつけ、助けに行きたかったが、この気持ちを抑え、こらえる事にした。
(クッ、何でノエルがここにいるんだ?嘘だろ~クソォッ~!きっかけさえあれば助ける事が出来る。だけど、今は下手に動く事は出来ない。ごめんな、ノエル……)
そう思いながら、ユウは悔しさのあまり心の中で泣いていた。
その頃ゲランは、儀式が行われる中庭付近まで来ていた。
そこにマキシムとローレンスが現れた。
「ゲラン様。手筈通り、グロウディス様に警告し足止めをしてきました」
「マキシム。そうか後は勇者達がどう出るか。それにしても、まさかこの件にグロウディスが関わってくるとは思わなかったがな」
「確かに、何故グロウディス様が、この件に関わっているのか不思議なのですが?」
「ローレンス。それは未だに分からんが……ん?待てよ!確か、グロウディスが城の聖騎士長の座から降り城を出て行方が分からなくなったのは、この異変が起き始めた直後ではなかったか?」
「……確かに言われてみれば、でも何故今頃?今までどこで何をしていたのでしょうか?」
「マキシム確かにな。あのグロウディスの事だ。何の根拠もなく勇者側に着くとは思えない」
「はい。多分グロウディス様がこの件に関わってきた事で、この計画が失敗する可能性が高くなりました。ですが、あそこまでしてしまいましたので、今更後戻りする事は難しいと思います」
「ローレンス。ああ、そうだな……すまなかった。お前達にこんな事をさせてしまって」
「何をおっしゃられますか、1番辛いのはゲラン様だと言うのに」
「マキシム、ありがとう。そうだな、ここまで来てしまったからには、やるしかない。後は計画通りに頼んだ2人共!」
そう言われマキシムとローレンスは、ゲランに一礼をして持ち場に向かった。
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