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【序章】勇者の旅立ち

P》♣︎思考♣︎

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『何でオレは、この世界に召喚されたんだ?』

『何でオレは、勇者にならないといけないんだ?』

『何でオレは、戦わなきゃいけないんだ?』

『何でオレの、右目は紫色なんだ?』

『何でオレは、元の世界に帰れないんだ?』

『何でオレは、女なのに男にならなきゃいけないんだ?』

『何で?何で?何で?何で……何だぁ~~!!!!!』

『ああ、頭がおかしくなりそうだ』

『オレは嫌でも、あの召喚主の言いなりのまま、進まなきゃいけないのか?』

『もう嫌だ!?……だけど。この見えない鎖が解けない。ああ、考えていても、何も解決できない』

『明日の朝、1人で王都に向かう。また長い旅が続く』

『召喚されて3年。そして旅に出てこの数日、かなり歩いた』

『だが金も食料も、そろそろ底をつきそうだ!』

『いったい、いつになったら、王都に着くんだ?道は間違えていないはずだ』

『とりあえず、今日はもう寝るか、後の事は明日考えるとしてな』
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