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ステージ0〜プロローグ

☆1R》エピソード①【挿絵】

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 ここは、シェルズワールドという世界。そして、かつてシェルズ城といわれていた建物の中。

 現在、この城のことを知る者はごくわずかしかいない。

 この城には、王のアルフレッド・シェルズと妹で王女のリリアス・シェルズがいる。そして種族はヒューマンである。


 現在アルフレッドは、側近のニック・ソルトとともに地下である儀式を行うための準備をしていた。

 そしてリリアスは召喚魔導師の女とその妹がいる部屋にいる。




 一方そのころ。この城の一階の通路では一人の男が音もたてずに戦っていた。

 いや戦うと言うよりも忍者のスキルを使い、相手に気づかれないようにこの城の兵士を倒している。


「ふぅ。これであらかた片づいた。後はこの通路の先の部屋にいる、二人の女を助けだし逃げるだけだ」

 そう言い男は、スキルを使い姿を消すとその部屋に向かった。


 この男の名はタツキ・ドラゴナイト。そしてこの世界の者ではない。

 タツキは二年前ぐらいに、この世界に召喚された。

 そして、この世界と元いた世界とは時間の流れがちがう。


(さて、あとすこしで目的の場所か。だが、まさかまたこの城にくるはめになるとはな。……てか、なんで俺が先に召喚された?)

 タツキは召喚された時のことを思い出していた。


 そうタツキは約二年前。正規の祭壇ではない場所で、一人のヒューマンにより召喚されたのだ。



 そして二年前にさかのぼりこの物語が始まる……。
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