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巫女という呪
巫女という呪20
しおりを挟む「そういえば、あの学校、晴陽学園の存在意義って知ってる?」
私は突然の質問に少し驚いた後、首を横に振った。
「ゆいちゃんは、本当に何も知らない人としてあの学校にいるんだね」
「どういうこと?」
「かなりショックな話しかもしれなんだけど、聞きたい?」
加茂君の瞳がまっすぐに私を見る。
ここまで言われて聞きたくないなんて言うわけがない。
私が、聞きたい、と返すと、加茂君は静かに頷いた。
「あの学園はね、色々と意味があるんだ。
一つは位置。
皇居、というか江戸城の鬼門に学園は配置されてるんだ。
鬼門ってのはそこから魑魅魍魎が入ってくるとされてて、そこを塞ぐことは大昔から都を守るために当然すべきこととされてる。
京都だと、元々の安倍晴明邸で今の京都トップのいる本邸が、同じ役割を今もしてる。
あの学園は浄化された上、鬼門も塞いでいる、東京にとって大切な要石なんだ。
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