月曜日の巫女

桜居かのん

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来訪者

来訪者23

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「へぇ、さすが塔子。
 私は勘だな。
 クラスの男子と親しくなるような事しないで、
 なんでゆいを転校2日目で誘うのよ。
 違和感しか無いね」


塔子と実咲が持論を述べるのを、私はぽかんと聞いていた。
でもまだ信じられなくて、私の思い当たる事を話してみた。


「昨日職員室を案内したら急に懐かれた感じなんだよね。
 なんか寂しげなわんこみたいで放っておけなくて」


「そのお節介気質、ゆいの良いとこだけどさ、
 詐欺とか簡単に引っかかりそうで心配になるんだけど」


実咲が紙パックのジュースのストローを吸いながら、呆れ気味に私に言う。
詐欺にはさすがに引っかからないと思うけどそう思われていたんだ。
がくりと肩を落とす私に、塔子が淡々と話し出した。


「まぁ3人でいけば彼も変なことしないでしょ。
 とりあえずゆいは彼が泣き落とししてきても無視するように」


「はい・・・・・・」


私は心強い友人を持ったことに感謝しつつ、
何だか自分があまりに危なげに見られていたことにショックを受けていた。

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