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黄泉比良坂編
『魂喰い』
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蝿の王が大岩を押す。
どんな人が押しても、あらゆるスキルを使っても動かなかった大岩を・・・蝿の王が押している!
ズルズルと少しずつだが確実にそれは動いている!
「あんたの顔、覚えたからね・・・」
大岩を押しながら蝿の王が僕を見る。
「このダンジョンで私は回復を待つわ。何年になるかな・・・。起きたら必ずあんたを見つけ出す! そして喰ってやるんだから!」
ダメだ!
炎の魔人の時は、受肉していなかったから見過ごせた。
だけどコイツは違う!
既に受肉している!
今ここで倒さないと、回復されたら今より酷い未来しかない!
剣を出して走ろうとしたところで、大気が爆発した。
剣に加重がかかったおかげで吹き飛ぶことはなかったが、身体が宙に浮く。
「私を受け入れて、ダンジョン! 私たちの敵は同じよ!」
くそ!
早く倒さないと!
せめてあの中に入るのを止めないと!
地面が爆発する。
バランスを崩して膝をついた。
だがすぐに立ち上がる。
さらに横の空気が爆発する。
ダメージはないけど先に進めない!
「身体強化!」
「魔力が一瞬で爆発しているでごわす! 吸収する間がないでごわす!」
魔力を見たり感じたりすることもできないため、避けることもできない!
止めれないのか!?
「さあ! さあ!」
大岩がさらにずれて入り口が開く。
「さあ!」
そして・・・ゴロンとそれが、まるで蝿の王に屈したかのように転がった。
「はははははははははははははははははははははははは! 正しい判断よね! 覚悟しなさい、人間! これから私はこの中で完全回復するわ。次外に出た時、あんたの同種族を全員喰う。あんたを見つけ出し、あんたを喰った後も喰う。全てあんたのせいよ! これから起きる災害は、全て全て全て! あんたのせい! あはははははははははははははは! せいぜい後悔しなさい! あんたのせいで、素敵な素敵な大災害が起きるんだから!」
蝿の王が僕を見ながら、後ろから暗闇の中に入っていく。
大声で嗤いながら。
僕を見下しながら。
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!」
地面に剣を突き刺す。
地面が爆発して剣が抜けた。
足場も悪くなり、また膝をついてしまう。
早く止めないといけないのに!
「あははははははははははははははははははははははははは!」
ヤツの不快な笑い声が僕の耳に届く。
間に合わないのか・・・。
誰かいないのか・・・。
誰か・・・。
僕が誰かこの窮地を救ってくれる人を望んで歯を噛み締める。
「はぁ?」
突然、蝿の王の笑い声が止まって、何か不思議そうに後ろの闇を見た。
「何よ、あんた達・・・。私は今からそっちに・・・いたあああああああああああああああああああい!」
蝿の王が叫び声を上げた。
状況が分からず、僕は蝿の王を見る。
ヤツは何故かダンジョンから這い出ようと足を動かしているが、何者かが中から蝿の王を引き摺り込もうとしているようだ。
そして・・・その何者かは蝿の王よりも力が強いのか、徐々にその体が闇の中へと入っていく。
「嫌だ! 嫌だぁ! 何でよ! 何でこんなことするのよ!?」
入り口を風が吹き荒れ、小石や土が飛び散る。
それでも力は弱まらないのか、蝿の王の体は外に出ることはない。
それどころか、闇の中から複数の手が伸びてきて、蝿の王の体を掴んで引き出した。
「嫌よぉぉぉぉぉ・・・そっちにはまだ行きたくないの。違うじゃない。ダンジョンじゃないじゃない。そっちは・・・そっちはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
蝿の王が胸まで闇の中に引き摺り込まれ、残り2本の足で地面を引っ掻いているが、もはや無駄な抵抗でしかなかった。
「ごめんね・・・ごめんね、暴食。こうするしかないみたいなの。私さえどうかなれば・・・何とかなるから・・・ごめんね」
「あいつ!」
何かを諦めたかのような様子の蝿の王に、エイジは何かを感じたのか声を上げた。
「主人、申し訳ないですが、俺様の目でヤツを視て欲しいぜ」
何を言っているのだろう?
エイジの目ということは、手の甲の目の事だろうか?
できるか分からないが、僕は手の甲を蝿の王に向けて目を閉じてみた。
不思議な光景だった。
風景は色が抜け落ち白黒に変わっているのに、光を放つ何かが色を変えながら周囲を照らしている。
それと同時に、蝿の王から何かが出てくるのが見えた。
「ヤツの魂ですぜ」
魂?
「どうやら、今の身体を諦めて、魂だけ逃げてヤツの体でできたアイテムか何かに宿るつもりですぜ」
そんな事、させるわけにはいかない。
「そうですぜ。だけど、ヤツはやっぱり虫頭で決定だぜ。なんせ、俺様を前にして魂になるなんて、どういう事になるか想像出来ると思うんだぜ」
僕がそれに向けて歩いて近づく。
「“え? なに? まさか視えてるの?”」
「視えてるに決まっているだろうが。俺様を前にしてよくもまあその姿になったよな?」
「“・・・ひっ!”」
「お? 気づいたか? お馬鹿だよな。まさか俺様の舞台に何の考えもなしに上ってくるなんて思わなかったぜ」
「”やめて・・・お願い・・・やめてよぉぉぉ“」
蝿の王が哀れな声を出すが、僕は歩みを止めない。
一歩一歩確実に近づき、蝿の王を射程内に収めて、右手のエイジの口をそれに向けた。
「さあ、主人。命令を・・・。俺様に主人の指示を頼むぜ」
エイジが笑みを浮かべている。
感覚が戻っている右手がそれを僕に伝える。
僕も笑みを浮かべた。
激痛で辛いけど・・・。
「ぐあえ・・・」
発音が怪しくなったことは勘弁して欲しい。
痛みで口が上手く動かなかった。
「承知したぜ、主人!」
右の二の腕から先が、黒いモヤとなって蝿の王の魂に襲いかかる!
「“嫌! いや! イヤァァァァァァアアアアアア!”」
「そんなに嫌だったなら魂にならなければよかったんだぜ? でもお前はなってしまった。その結果だぜ、これは!」
「“助けて! 誰か!誰かぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!”」
エイジが蝿の王の魂を包み込む。
そして徐々に蝿の王の悲鳴・・・断末魔だ消えていき、エイジが元の右腕に姿を戻した。
「ゲフッ! おっと失礼したぜ。俺様の口からワイルドが溢れっちまった」
どんなワイルドだよ・・・。
僕は呆れながらも全身から力を抜いた。
激痛も引いていき、それと同時に全身を覆っていたエイジの鎧が右腕に戻っていく。
「あるじ様、あるじ様」
肩と左腕、腹、足に移動していた口も戻っていく。
「楽しかったよ。あと、初めておしゃべりできて嬉しかった。できたらあるじ様と会話したかったけど・・・えへへ、それは贅沢だね。また呼んでください」
加重・・・この激痛さえ無ければ会話できたのかもしれないけど、もしエイジみたいに話ができるようになったら、もっと楽しいだろうね。
「ご主人様。今日はありがとうございます。わたくしの全力を感じていただいたと思います。加重が先に言ってしまいましたが、是非ともまた呼んでください。それでは、お待ち申し上げております」
衝撃無効・・・君のおかげで蝿の王の攻撃はほとんどダメージがなかった。
感謝をいくらしてもしきれないよ。
「ごわす。最後の爆発を抑えきれなかったことが心残りでごわす。今回の失敗を踏まえて、次回は活躍するでごわす! また呼んで欲しいでごわす!」
身体強化・・・気にしなくていいよ。
吸収できないレベルの攻撃なんて、普通のモンスターは仕掛けてこない。
蝿の王が例外だっただけだ。
それよりも、君のおかげでヤツと接近戦ができたんだ。
そこを誇るべきだよ。
「若いのにはついていけんのじゃ~。全力を尽くすからの、また呼んでくだされ~」
腐敗防止・・・ずっと生命力吸収をしてくれてありがとう。
おかげで蝿の王の暴食を受けずに済んだ。
みんなの声が小さくなり、激痛が引いて元の姿に戻った僕は、ドッと押し寄せてきた疲労と脇腹の痛みを覚えてその場に座り込んだ。
他の人の生存を確認したいのにそれすらできない。
「ちょっと・・・今回はハードだったな」
本当の蝿の王はアレに魔眼がいくつもあって、もしかしたら他にもスキルを持っていたかもしれない。
弱体化していたからこそ倒せただけだ。
・・・運が良かった。
ただそれだけだ・・・。
どんな人が押しても、あらゆるスキルを使っても動かなかった大岩を・・・蝿の王が押している!
ズルズルと少しずつだが確実にそれは動いている!
「あんたの顔、覚えたからね・・・」
大岩を押しながら蝿の王が僕を見る。
「このダンジョンで私は回復を待つわ。何年になるかな・・・。起きたら必ずあんたを見つけ出す! そして喰ってやるんだから!」
ダメだ!
炎の魔人の時は、受肉していなかったから見過ごせた。
だけどコイツは違う!
既に受肉している!
今ここで倒さないと、回復されたら今より酷い未来しかない!
剣を出して走ろうとしたところで、大気が爆発した。
剣に加重がかかったおかげで吹き飛ぶことはなかったが、身体が宙に浮く。
「私を受け入れて、ダンジョン! 私たちの敵は同じよ!」
くそ!
早く倒さないと!
せめてあの中に入るのを止めないと!
地面が爆発する。
バランスを崩して膝をついた。
だがすぐに立ち上がる。
さらに横の空気が爆発する。
ダメージはないけど先に進めない!
「身体強化!」
「魔力が一瞬で爆発しているでごわす! 吸収する間がないでごわす!」
魔力を見たり感じたりすることもできないため、避けることもできない!
止めれないのか!?
「さあ! さあ!」
大岩がさらにずれて入り口が開く。
「さあ!」
そして・・・ゴロンとそれが、まるで蝿の王に屈したかのように転がった。
「はははははははははははははははははははははははは! 正しい判断よね! 覚悟しなさい、人間! これから私はこの中で完全回復するわ。次外に出た時、あんたの同種族を全員喰う。あんたを見つけ出し、あんたを喰った後も喰う。全てあんたのせいよ! これから起きる災害は、全て全て全て! あんたのせい! あはははははははははははははは! せいぜい後悔しなさい! あんたのせいで、素敵な素敵な大災害が起きるんだから!」
蝿の王が僕を見ながら、後ろから暗闇の中に入っていく。
大声で嗤いながら。
僕を見下しながら。
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!」
地面に剣を突き刺す。
地面が爆発して剣が抜けた。
足場も悪くなり、また膝をついてしまう。
早く止めないといけないのに!
「あははははははははははははははははははははははははは!」
ヤツの不快な笑い声が僕の耳に届く。
間に合わないのか・・・。
誰かいないのか・・・。
誰か・・・。
僕が誰かこの窮地を救ってくれる人を望んで歯を噛み締める。
「はぁ?」
突然、蝿の王の笑い声が止まって、何か不思議そうに後ろの闇を見た。
「何よ、あんた達・・・。私は今からそっちに・・・いたあああああああああああああああああああい!」
蝿の王が叫び声を上げた。
状況が分からず、僕は蝿の王を見る。
ヤツは何故かダンジョンから這い出ようと足を動かしているが、何者かが中から蝿の王を引き摺り込もうとしているようだ。
そして・・・その何者かは蝿の王よりも力が強いのか、徐々にその体が闇の中へと入っていく。
「嫌だ! 嫌だぁ! 何でよ! 何でこんなことするのよ!?」
入り口を風が吹き荒れ、小石や土が飛び散る。
それでも力は弱まらないのか、蝿の王の体は外に出ることはない。
それどころか、闇の中から複数の手が伸びてきて、蝿の王の体を掴んで引き出した。
「嫌よぉぉぉぉぉ・・・そっちにはまだ行きたくないの。違うじゃない。ダンジョンじゃないじゃない。そっちは・・・そっちはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
蝿の王が胸まで闇の中に引き摺り込まれ、残り2本の足で地面を引っ掻いているが、もはや無駄な抵抗でしかなかった。
「ごめんね・・・ごめんね、暴食。こうするしかないみたいなの。私さえどうかなれば・・・何とかなるから・・・ごめんね」
「あいつ!」
何かを諦めたかのような様子の蝿の王に、エイジは何かを感じたのか声を上げた。
「主人、申し訳ないですが、俺様の目でヤツを視て欲しいぜ」
何を言っているのだろう?
エイジの目ということは、手の甲の目の事だろうか?
できるか分からないが、僕は手の甲を蝿の王に向けて目を閉じてみた。
不思議な光景だった。
風景は色が抜け落ち白黒に変わっているのに、光を放つ何かが色を変えながら周囲を照らしている。
それと同時に、蝿の王から何かが出てくるのが見えた。
「ヤツの魂ですぜ」
魂?
「どうやら、今の身体を諦めて、魂だけ逃げてヤツの体でできたアイテムか何かに宿るつもりですぜ」
そんな事、させるわけにはいかない。
「そうですぜ。だけど、ヤツはやっぱり虫頭で決定だぜ。なんせ、俺様を前にして魂になるなんて、どういう事になるか想像出来ると思うんだぜ」
僕がそれに向けて歩いて近づく。
「“え? なに? まさか視えてるの?”」
「視えてるに決まっているだろうが。俺様を前にしてよくもまあその姿になったよな?」
「“・・・ひっ!”」
「お? 気づいたか? お馬鹿だよな。まさか俺様の舞台に何の考えもなしに上ってくるなんて思わなかったぜ」
「”やめて・・・お願い・・・やめてよぉぉぉ“」
蝿の王が哀れな声を出すが、僕は歩みを止めない。
一歩一歩確実に近づき、蝿の王を射程内に収めて、右手のエイジの口をそれに向けた。
「さあ、主人。命令を・・・。俺様に主人の指示を頼むぜ」
エイジが笑みを浮かべている。
感覚が戻っている右手がそれを僕に伝える。
僕も笑みを浮かべた。
激痛で辛いけど・・・。
「ぐあえ・・・」
発音が怪しくなったことは勘弁して欲しい。
痛みで口が上手く動かなかった。
「承知したぜ、主人!」
右の二の腕から先が、黒いモヤとなって蝿の王の魂に襲いかかる!
「“嫌! いや! イヤァァァァァァアアアアアア!”」
「そんなに嫌だったなら魂にならなければよかったんだぜ? でもお前はなってしまった。その結果だぜ、これは!」
「“助けて! 誰か!誰かぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!”」
エイジが蝿の王の魂を包み込む。
そして徐々に蝿の王の悲鳴・・・断末魔だ消えていき、エイジが元の右腕に姿を戻した。
「ゲフッ! おっと失礼したぜ。俺様の口からワイルドが溢れっちまった」
どんなワイルドだよ・・・。
僕は呆れながらも全身から力を抜いた。
激痛も引いていき、それと同時に全身を覆っていたエイジの鎧が右腕に戻っていく。
「あるじ様、あるじ様」
肩と左腕、腹、足に移動していた口も戻っていく。
「楽しかったよ。あと、初めておしゃべりできて嬉しかった。できたらあるじ様と会話したかったけど・・・えへへ、それは贅沢だね。また呼んでください」
加重・・・この激痛さえ無ければ会話できたのかもしれないけど、もしエイジみたいに話ができるようになったら、もっと楽しいだろうね。
「ご主人様。今日はありがとうございます。わたくしの全力を感じていただいたと思います。加重が先に言ってしまいましたが、是非ともまた呼んでください。それでは、お待ち申し上げております」
衝撃無効・・・君のおかげで蝿の王の攻撃はほとんどダメージがなかった。
感謝をいくらしてもしきれないよ。
「ごわす。最後の爆発を抑えきれなかったことが心残りでごわす。今回の失敗を踏まえて、次回は活躍するでごわす! また呼んで欲しいでごわす!」
身体強化・・・気にしなくていいよ。
吸収できないレベルの攻撃なんて、普通のモンスターは仕掛けてこない。
蝿の王が例外だっただけだ。
それよりも、君のおかげでヤツと接近戦ができたんだ。
そこを誇るべきだよ。
「若いのにはついていけんのじゃ~。全力を尽くすからの、また呼んでくだされ~」
腐敗防止・・・ずっと生命力吸収をしてくれてありがとう。
おかげで蝿の王の暴食を受けずに済んだ。
みんなの声が小さくなり、激痛が引いて元の姿に戻った僕は、ドッと押し寄せてきた疲労と脇腹の痛みを覚えてその場に座り込んだ。
他の人の生存を確認したいのにそれすらできない。
「ちょっと・・・今回はハードだったな」
本当の蝿の王はアレに魔眼がいくつもあって、もしかしたら他にもスキルを持っていたかもしれない。
弱体化していたからこそ倒せただけだ。
・・・運が良かった。
ただそれだけだ・・・。
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