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黄泉比良坂編
モンスターに対抗する力
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大鎚を振り回す。
ただただ蝿の王に向けて叩きつける。
駆け引きなんてできない。
頭は痛みで埋め尽くされている。
ただひたすら慣れない空中を飛び回り、蝿の王の足を避ける避ける避ける!
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!」
「キエエエエエエエエエエエエエエエ!」
僕が振った大鎚が蝿の王の右足の一本に当たった。
その瞬間、蝿の王はガクリとバランスを崩すがすぐに戻す。
「あー! 加重付与がうまくいったのに、抵抗された!」
「天晴れでごわす!」
「敵を褒めちゃダメよ、身体強化」
蝿の王が僕の攻撃を警戒したのか距離を取った。
僕はそれを追って大鎚を振り上げるが、僕と蝿の王の間に竜巻が発生した。
「任せるでごわす!」
腹の口が大きく開いて竜巻に込められた魔力を吸い取る。
吸収の役割も分担したのか?
「大覚醒をする際にですね、みんなに主人ポイントが公平に行き渡るよう、吸収の仕事を振ったんだぜ。普段、目に見えて効果を感じている加重と衝撃無効には環境とスキルを、なかなか感じにくい身体強化に魔力、腐敗防止のじっさんには1番働いてもらうために生命力を吸収してもらうようにしたんだぜ」
その主人ポイントというものが何なのか分からないが、肩・左腕・腹・足に移動したそれぞれの口にスキルと役割が別れたと思えばいいだろう。
それよりもエイジがそういう事を考えて割り振っていたことにびっくりした。
「普段、俺様だけが主人と話をしているからな。こういう時は身を引いてやるんだぜ」
魔力から解放された竜巻が突風を散らす。
僕はその中を突き進んで大鎚を振った。
だが、蝿の王には当たらない!
この状態でも素早さはヤツの方が上か!
蝿の王は何を思ったのか、急に高度を落として木々に触れるか触れない位置を飛行し始めた。
僕はその後を追いかけるが、暴食の影響なのだろう、広範囲の木々が倒れ出し、さらに爆風を受けて地面から僕に向けて飛んできた!
こういう搦手も使えるのか!
僕は全身の激痛を抑えて下から飛んでくる木々の残骸や石を避けずに突き進む。
今のエイジの鎧が優秀なのか、この程度ではびくともしない。
それよりも避けるために体を捻らないと行けないことが辛い!
この激痛を早く終わらせたい一心で一直線に飛んで、ヤツがこっちを気にして振り返り、速度が遅くなった瞬間を狙ってヤツの体毛を掴んだ!
もう逃さない!
左手を握りしめて右手の大鎚を振り下ろす。
無理な体勢で攻撃しているため、全力の一撃とは言えないが、それでもいい一撃が入ったと思った。
「キエエエエエエエエエエエエエエエ!」
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!」
蝿の王が身体を振り回す。
僕は振り落とされないように100%の身体強化で強化された左手を握りしめ、大鎚を振る。
だが、力が足りない!
100%の身体強化のおかげで一対一で戦えはするが、空中にいるせいで踏ん張ることができない!
歯を食いしばって振り回されながら大鎚で叩いていると、突然空が見えたと思ったら地面に叩きつけられた。
土が飛び散って口の中に入ってすぐに吐き出す。
唾液も溢れ出て口の中から洗い流そうとするが、そうしても残ってしまう。
左手を見ると、蝿の王の体毛が千切れて握られていた。
ヤツは・・・。
僕の前で羽を震わせている・・・。
蝿の顔だから表情は分からないが、あの羽の動きからしてかなり怒っているのだろう。
怒りたいのはこっちの方だ。
あれだけ殴ったのに本当にダメージを与えているのか不安になる。
もっと殺傷能力を上げないと・・・。
鎚ではなく・・・剣に・・・刀に。
大鎚が形を変えて両刃の両手剣に変わった。
この一瞬で斬るなんて行為は出来ないだろう。
だけど、加重の重さを利用して切ることは出来る。
暴食とエイジのせいで、周囲の木々は枯れて倒れている。
ダンジョンの特性でどうせ元に戻るのだが、それまでの間、僕はこの武器を周囲を気にすることなく思う存分振ることができる!
歯を噛み締めて一歩を踏み出す。
激痛で縮む背筋を無理やり伸ばす。
一瞬で蝿の王に接近する。
身体強化のおかげでどんなに離れていても、一足で間合いを詰めることができる。
剣を振る。
蝿の王の足と打ち合った。
ガキィィィィィィン!
金属同士の衝突音に似た音が響く。
その音が止む前に、二撃目三撃目を繰り出す。
蝿の王も状態を起こして4本の足で剣を迎撃し、僕を攻撃する。
蝿の王の口が縮んだ。
「させないわ」
衝撃無効が何かを呟いた。
そして、蝿の王の口からドバッと緑色の液体が溢れ出した。
僕は慌てずにそれを避けて蝿の王から一度距離を取った。
それはジュゥゥゥっと音を立てて蝿の王の足下に落ち、地面を焼いて煙を上げる。
何らかのスキルだったのだろう。
衝撃無効はそれに気づいて吸収したのか?
高速で撃ち出されていたら対応できなかったかもしれない。
僕は心の中で衝撃無効に感謝した。
「ムフ!」
「勘違いはするんじゃねーぜ。あくまで貸してるんだからな」
「分かっているわ、エイジ。でも、おかげでポイントが増えたみたい」
もう、そのポイントについては気にしないようにしよう。
多分答えは返ってこないだろうし。
僕は蝿の王の側面に移動して剣を振る。
何度かバランスを崩して上手く刃を当てることが出来なかった。
やはり、剣の類を扱いたかったら練習をしないといけない!
身体強化任せで無理な体勢でからでも剣を振って加重で叩き切ろうと試みる。
何回か殻を傷付けることが出来たのを確認できた。
このまま切り続けるしかない!
蝿の王もこのまま僕に切られるわけにはいかず、羽を羽ばたかせて地表を高速で移動する。
ただ、上空には行かないみたいで、そこだけは僕にとって救いになっていた。
口の横から涎が泡になって溢れ出す。
羽を切ろう。
アレさえ切り落とせば、蝿の王は高速移動ができなくなる。
少なくとも飛ぶという行動ができなくなるはずだ。
僕自身も慣れない飛行はやめて、地上戦に持ち込みたいところだ。
細かく動いて蝿の王の背後を取りたいが、風と長い足のせいで上手く位置を取れない。
取れそうになると大きく距離を取ってまた最初からやり直しになる。
もどかしい!
上手く行かない現状に気が焦る。
激痛もずっと続いていてもっと上手い駆け引きがあるはずなのに、全く思い浮かばない!
また距離を大きくあけた蝿の王を前にして、僕は剣を両手で握りしめた。
一振りだ。
あの羽を次の一振りで切り落とす。
剣を僕の身長ほどの大きさに変えた。
重さは加重頼みになる。
振り下ろすタイミングかヒットした瞬間か・・・僕自身は重さを感じないためヒットの瞬間がいいかと思うが、振る速度に重さが影響するなら前に重くしてもいい。
「僕に任せてよ、あるじ様!」
加重の言葉に僕はタイミングを全て任せた。
剣を肩に担ぐ。
蝿の王も羽を細かく振るわせて僕の動きを注視している。
激痛が僕の気を散らす。
集中!
集中するんだ!
足を踏み締める。
身体強化での最大加速だ。
視界にはヤツだけ。
行くぞ!
シャン!
その音は、不意に響いて緊迫した空気を鎮めて消えて行った。
ただただ蝿の王に向けて叩きつける。
駆け引きなんてできない。
頭は痛みで埋め尽くされている。
ただひたすら慣れない空中を飛び回り、蝿の王の足を避ける避ける避ける!
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!」
「キエエエエエエエエエエエエエエエ!」
僕が振った大鎚が蝿の王の右足の一本に当たった。
その瞬間、蝿の王はガクリとバランスを崩すがすぐに戻す。
「あー! 加重付与がうまくいったのに、抵抗された!」
「天晴れでごわす!」
「敵を褒めちゃダメよ、身体強化」
蝿の王が僕の攻撃を警戒したのか距離を取った。
僕はそれを追って大鎚を振り上げるが、僕と蝿の王の間に竜巻が発生した。
「任せるでごわす!」
腹の口が大きく開いて竜巻に込められた魔力を吸い取る。
吸収の役割も分担したのか?
「大覚醒をする際にですね、みんなに主人ポイントが公平に行き渡るよう、吸収の仕事を振ったんだぜ。普段、目に見えて効果を感じている加重と衝撃無効には環境とスキルを、なかなか感じにくい身体強化に魔力、腐敗防止のじっさんには1番働いてもらうために生命力を吸収してもらうようにしたんだぜ」
その主人ポイントというものが何なのか分からないが、肩・左腕・腹・足に移動したそれぞれの口にスキルと役割が別れたと思えばいいだろう。
それよりもエイジがそういう事を考えて割り振っていたことにびっくりした。
「普段、俺様だけが主人と話をしているからな。こういう時は身を引いてやるんだぜ」
魔力から解放された竜巻が突風を散らす。
僕はその中を突き進んで大鎚を振った。
だが、蝿の王には当たらない!
この状態でも素早さはヤツの方が上か!
蝿の王は何を思ったのか、急に高度を落として木々に触れるか触れない位置を飛行し始めた。
僕はその後を追いかけるが、暴食の影響なのだろう、広範囲の木々が倒れ出し、さらに爆風を受けて地面から僕に向けて飛んできた!
こういう搦手も使えるのか!
僕は全身の激痛を抑えて下から飛んでくる木々の残骸や石を避けずに突き進む。
今のエイジの鎧が優秀なのか、この程度ではびくともしない。
それよりも避けるために体を捻らないと行けないことが辛い!
この激痛を早く終わらせたい一心で一直線に飛んで、ヤツがこっちを気にして振り返り、速度が遅くなった瞬間を狙ってヤツの体毛を掴んだ!
もう逃さない!
左手を握りしめて右手の大鎚を振り下ろす。
無理な体勢で攻撃しているため、全力の一撃とは言えないが、それでもいい一撃が入ったと思った。
「キエエエエエエエエエエエエエエエ!」
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!」
蝿の王が身体を振り回す。
僕は振り落とされないように100%の身体強化で強化された左手を握りしめ、大鎚を振る。
だが、力が足りない!
100%の身体強化のおかげで一対一で戦えはするが、空中にいるせいで踏ん張ることができない!
歯を食いしばって振り回されながら大鎚で叩いていると、突然空が見えたと思ったら地面に叩きつけられた。
土が飛び散って口の中に入ってすぐに吐き出す。
唾液も溢れ出て口の中から洗い流そうとするが、そうしても残ってしまう。
左手を見ると、蝿の王の体毛が千切れて握られていた。
ヤツは・・・。
僕の前で羽を震わせている・・・。
蝿の顔だから表情は分からないが、あの羽の動きからしてかなり怒っているのだろう。
怒りたいのはこっちの方だ。
あれだけ殴ったのに本当にダメージを与えているのか不安になる。
もっと殺傷能力を上げないと・・・。
鎚ではなく・・・剣に・・・刀に。
大鎚が形を変えて両刃の両手剣に変わった。
この一瞬で斬るなんて行為は出来ないだろう。
だけど、加重の重さを利用して切ることは出来る。
暴食とエイジのせいで、周囲の木々は枯れて倒れている。
ダンジョンの特性でどうせ元に戻るのだが、それまでの間、僕はこの武器を周囲を気にすることなく思う存分振ることができる!
歯を噛み締めて一歩を踏み出す。
激痛で縮む背筋を無理やり伸ばす。
一瞬で蝿の王に接近する。
身体強化のおかげでどんなに離れていても、一足で間合いを詰めることができる。
剣を振る。
蝿の王の足と打ち合った。
ガキィィィィィィン!
金属同士の衝突音に似た音が響く。
その音が止む前に、二撃目三撃目を繰り出す。
蝿の王も状態を起こして4本の足で剣を迎撃し、僕を攻撃する。
蝿の王の口が縮んだ。
「させないわ」
衝撃無効が何かを呟いた。
そして、蝿の王の口からドバッと緑色の液体が溢れ出した。
僕は慌てずにそれを避けて蝿の王から一度距離を取った。
それはジュゥゥゥっと音を立てて蝿の王の足下に落ち、地面を焼いて煙を上げる。
何らかのスキルだったのだろう。
衝撃無効はそれに気づいて吸収したのか?
高速で撃ち出されていたら対応できなかったかもしれない。
僕は心の中で衝撃無効に感謝した。
「ムフ!」
「勘違いはするんじゃねーぜ。あくまで貸してるんだからな」
「分かっているわ、エイジ。でも、おかげでポイントが増えたみたい」
もう、そのポイントについては気にしないようにしよう。
多分答えは返ってこないだろうし。
僕は蝿の王の側面に移動して剣を振る。
何度かバランスを崩して上手く刃を当てることが出来なかった。
やはり、剣の類を扱いたかったら練習をしないといけない!
身体強化任せで無理な体勢でからでも剣を振って加重で叩き切ろうと試みる。
何回か殻を傷付けることが出来たのを確認できた。
このまま切り続けるしかない!
蝿の王もこのまま僕に切られるわけにはいかず、羽を羽ばたかせて地表を高速で移動する。
ただ、上空には行かないみたいで、そこだけは僕にとって救いになっていた。
口の横から涎が泡になって溢れ出す。
羽を切ろう。
アレさえ切り落とせば、蝿の王は高速移動ができなくなる。
少なくとも飛ぶという行動ができなくなるはずだ。
僕自身も慣れない飛行はやめて、地上戦に持ち込みたいところだ。
細かく動いて蝿の王の背後を取りたいが、風と長い足のせいで上手く位置を取れない。
取れそうになると大きく距離を取ってまた最初からやり直しになる。
もどかしい!
上手く行かない現状に気が焦る。
激痛もずっと続いていてもっと上手い駆け引きがあるはずなのに、全く思い浮かばない!
また距離を大きくあけた蝿の王を前にして、僕は剣を両手で握りしめた。
一振りだ。
あの羽を次の一振りで切り落とす。
剣を僕の身長ほどの大きさに変えた。
重さは加重頼みになる。
振り下ろすタイミングかヒットした瞬間か・・・僕自身は重さを感じないためヒットの瞬間がいいかと思うが、振る速度に重さが影響するなら前に重くしてもいい。
「僕に任せてよ、あるじ様!」
加重の言葉に僕はタイミングを全て任せた。
剣を肩に担ぐ。
蝿の王も羽を細かく振るわせて僕の動きを注視している。
激痛が僕の気を散らす。
集中!
集中するんだ!
足を踏み締める。
身体強化での最大加速だ。
視界にはヤツだけ。
行くぞ!
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