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黄泉比良坂編
遭遇
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組合の更衣室を借りて、僕らは装備を身につけた。
姿を変えたベルゼブブの籠手も左手に装着して拳を作る。
元々は分厚いゴムのような素材だった物が、手の甲と腕の部分が一部硬化して刃物を受け止めても弾くことができるようになっている。
元が蝿の王の素材のため、普通の武器では傷一つなく受け止めることはできたのだが、その防御力が更に上がったようだ。
「衝撃無効のやつがもう傷付きたくないってうるさかったんですぜ。かと言って、主人の行動を阻害する作りにはしたくなかったのでこうなりましたが、いかがです?」
「動きも問題ないし、見た目からして頼り甲斐があるよ。エイジ、ありがとう。衝撃無効も灼熱ダンジョンでは頑張ってくれてありがとう。まだまだ頼るからよろしくね」
ベルゼブブの籠手を額に当てて衝撃無効に感謝する。
エイジがスキルに意思があると教えてくれてから、僕は返事はなくても可能な限り声をかけようと心掛けている。
「おーおー、悶え喜んでるぜ」
僕からは何も感じないが、エイジからは衝撃無効が喜んでいるように見えるらしい。
「改めて見ると・・・それって凄いよな」
同じ部屋で着替えていた金田さんがしみじみと僕の右腕を見ながら言った。
「確かに・・・意思疎通できるスキルって僕の知る限りエイジしかいませんしね」
「それに、状況に合わせて変形もするし、瀬尾くんに有害なものは何でも吸い取るんだろう?」
「限度はあるけどな。主人に有害なものは俺様のプライドに賭けて通さねーぜ」
エイジの言葉にありがたみを感じながら最後にヘルメットを被って部屋を出ると、朱野さんと真山さんがちょうど隣の部屋から出てきた。
2人とも自衛隊推奨装備に近い迷彩柄の服とプロテクターを身につけている。
「あれ? 金田さんは?」
「まだ着替えていますよ。話をしながら装着していたので、ちょっと遅れてるみたいです」
「瀬尾くんと話をしていたんだよね?」
「ええ、そうですね。僕と金田さんしかいませんでしたし」
「要領が悪いだけね」
「そうですね」
2人がシビアに金田さんを評価して、3人で待っているとドタドタと音を立てて金田さんが出てきた。
「ごめんごめん。装備を固定するのに手間取った」
背負った大楯の位置を調整しながら僕らを見て笑顔を向ける。
金田さんのメインウェポンである反撃の大楯と呼ばれているもので、飛騨で溢れていたモンスターの素材で作ったものらしい。
戦闘時には盾から棘が出て敵を貫くのだが、その盾についた硬化というスキルと相性がよく、タイミングさえ合えばB級の虫系モンスターでも貫けるそうだ。
ただ、攻撃の際にそれなりの反動はあるだろうから、僕に教えてないスキルもいくつかあるのだろう。
「主人、主人!」
「どうした? エイジ」
エイジが小声で話しかけてきた。
「主人が望めば、俺様が知れる限りスキルをお伝えしますぜ」
「・・・分かるのか?」
「バッチリだぜ」
何で小声なんだろうと思ったが、小声で良かったと思える内容だった。
探索者が保持しているスキルは、本人が明かしたり、有名どころの既に知られているもの以外は、基本的に詮索してはいけないものとされている。
モンスター相手であれば誰に知られていても問題ないのだろうが、今回のように対人の可能性がある場合は隠しているスキルが強みになるからだ。
「・・・今回はやめとくよ。でも、必要な時が来たらお願いする」
「了解だぜ」
エレベーターで1階まで降りて出口に向かうと、ちょうど地元の探索者たちが出ているところだった。
・・・あの小さい子もいた。
フードは外していて疲れきった顔が目の前にいる男性に向けられている。
子供が懐から何かを出して、男性がそれをむしり取った。
・・・お金だ。
男性はそれを持って悠々と出ていき、子供は失望したように項垂れている。
子供が僕の視線に気づいた。
憎悪が込められた視線が僕を貫く。
何でだろう・・・。
あの子に僕が直接何かしたことはない。
僕は今日島根に到着したばかりだし、どこかで出会った記憶もない。
しばらくお互い見合っていると、流石にじれたのか、子供がこっちに近づいてきた。
金田さんと真山さんが僕とその子の間に立とうとしたけど、僕自身も話をしてみたかったので、2人の肩を叩いて彼と対面できるスペースを作った。
「あんた、瀬尾京平だろ?」
「そうだよ。君は?」
「・・・俺みたいな雑魚の名前なんて聞かなくてもいいだろ」
「僕は知りたい派の人間なんだけど。それに、君だけ僕の名前を知っているのに僕は知らないなんて、不公平じゃないかな?」
「はっ! 全然不公平じゃないだろ。あんたは有名人、俺は道端の石っころ。石っころに名前なんてない。それよりも、あんたに聞きたいことがある」
なかなか頭の回転が早い。
名前を聞いてこっちのペースに持ち込もうとしたんだが、跳ね返されてしまった。
「いいよ。でも、忙しいから一つだけだ」
「ケチだな」
「忙しいんだ。条件を飲めないのなら無視するけど?」
「・・・いいぜ、一つ質問だ。何でレベルを否定したんだ? 俺たちみたいな底辺にとってレベルシステムは人生を賭けてでも欲しいものなのに、あんたのせいでレベルシステムを望む人たちは、人殺し予備軍とか野蛮人とか言われてるよ。俺たちは・・・レベルがないと今から抜け出せないのに!」
ああ、この子は本当に底辺にいるんだろう。
もしかしたら、もっと下がいるかもしれないけど、この子は搾取され、奪われ、取られ、その手に何も持っていない。
でも、僕の考えは変わらない。
「君みたいな人を悪人から守るためだよ。君みたいな弱い人がいるから、僕はレベルシステムを否定する」
「・・・誰が弱いって!?」
少年の眉が吊り上がって拳に力が入る。
今にも殴ってきそうだが、自衛隊推奨装備を着込んでいる僕は別に怖くはない。
「君だよ。君みたいな人は、レベルシステムが適用されたら、真っ先に悪い人に利用されて殺される。すぐに強くなれる裏技とか耳元で囁かれてね」
「そんなわけないだろ! 俺はそんな奴には近づかねー」
「さっき、お金取ってった人・・・殴りたくない?」
「!」
少年の表情が変わった。
力があれば、今すぐにでも殴りたいと言っているかのようだ。
「ほら・・・君は弱い・・・」
僕は少年に背を向けて歩き出す。
人の心はそう簡単に強くならない。
でも悪人はそこにつけ込む。
相手を見定めて、少年のような人の耳元で囁くんだ・・・「力が欲しくないか?」と。
今の地球上にいるどれだけの人がその誘惑を振り切ることができるだろうか?
僕だって・・・あいつらを殺せる力が欲しくないか? と聞かれたら・・・手を伸ばすかもしれない。
外に出ると一条さんと日野さんが僕らを待っていた。
「何かトラブったか?」
「いえ、特にないですよ。日野さんはその格好なんですか?」
私服に防弾チョッキと両手両足にプロテクターをつけているだけだ。
「そう簡単にやられる気はないからな。っと言うか、探索者用の装備って高すぎるんだよ」
「まあ・・・そうですね。何処かしら妥協しないとフル装備なんて普通は買いませんよね」
「お前さんはあの刀を売って一気に揃えたんだったよな」
「運ですね」
あの時はぐれが僕の前に出てこなければ、最初の装備はなかったし、あればっかりは運だったとしか言いようがない。
そういえば、あの時の羽はどうしたんだろう?
「腕につけてるよ。取られたり落としたりしたら大変だからな」
今でも装備してくれてるようだ。
それから皆んなでミニバンに乗って国道9号線を東に向かった。
車内はゆったりしていて、後部座席用のテレビを観ていると、昼の2時なのに僕たちの映像が流れていた。
組合に入る時の映像が流れていて、僕の困った顔が映し出される。
アナウンサーがくれぐれも僕に迷惑がかからないようにしましょうと注意を促していた。
嬉しい配慮だ。
だが、そんなゆったりとした時間はものの数分で消え去った。
「一条さん! あれは!?」
「単なる事故であればいいが・・・」
奥の方で黒煙が見える。
更に車を走らせていると、道の端を走って脱げていく人がではじめた。
「何があった! 教えてくれ!」
金田さんが窓を開けて走っている人に大声で声をかけた。
「ゾンビだ!」
「なに!?」
「ゾンビの大群がこっちに向かっているんだよ! あんたたちも逃げろ!」
一条さんはすぐに車を止めて、発煙筒を取り出して着火させる。
僕らも車から出て、順次武器を取り出してゾンビの大群とやらを待ち構えた。
「エイジ、大槌で頼む」
「あいよ、主人! しかし、魂のないモンスター相手なんて、喰い甲斐のない戦いだぜ」
「魔力は吸収できるか?」
「出来るぜ。誰が大元か分からねーけど、ゾンビなんて、俺様がいる主人にとっては雑魚同然だぜ!」
自信満々のエイジに、僕は微笑んで大槌を一回転させる。
「それじゃ、死体狩りの時間といこうか」
姿を変えたベルゼブブの籠手も左手に装着して拳を作る。
元々は分厚いゴムのような素材だった物が、手の甲と腕の部分が一部硬化して刃物を受け止めても弾くことができるようになっている。
元が蝿の王の素材のため、普通の武器では傷一つなく受け止めることはできたのだが、その防御力が更に上がったようだ。
「衝撃無効のやつがもう傷付きたくないってうるさかったんですぜ。かと言って、主人の行動を阻害する作りにはしたくなかったのでこうなりましたが、いかがです?」
「動きも問題ないし、見た目からして頼り甲斐があるよ。エイジ、ありがとう。衝撃無効も灼熱ダンジョンでは頑張ってくれてありがとう。まだまだ頼るからよろしくね」
ベルゼブブの籠手を額に当てて衝撃無効に感謝する。
エイジがスキルに意思があると教えてくれてから、僕は返事はなくても可能な限り声をかけようと心掛けている。
「おーおー、悶え喜んでるぜ」
僕からは何も感じないが、エイジからは衝撃無効が喜んでいるように見えるらしい。
「改めて見ると・・・それって凄いよな」
同じ部屋で着替えていた金田さんがしみじみと僕の右腕を見ながら言った。
「確かに・・・意思疎通できるスキルって僕の知る限りエイジしかいませんしね」
「それに、状況に合わせて変形もするし、瀬尾くんに有害なものは何でも吸い取るんだろう?」
「限度はあるけどな。主人に有害なものは俺様のプライドに賭けて通さねーぜ」
エイジの言葉にありがたみを感じながら最後にヘルメットを被って部屋を出ると、朱野さんと真山さんがちょうど隣の部屋から出てきた。
2人とも自衛隊推奨装備に近い迷彩柄の服とプロテクターを身につけている。
「あれ? 金田さんは?」
「まだ着替えていますよ。話をしながら装着していたので、ちょっと遅れてるみたいです」
「瀬尾くんと話をしていたんだよね?」
「ええ、そうですね。僕と金田さんしかいませんでしたし」
「要領が悪いだけね」
「そうですね」
2人がシビアに金田さんを評価して、3人で待っているとドタドタと音を立てて金田さんが出てきた。
「ごめんごめん。装備を固定するのに手間取った」
背負った大楯の位置を調整しながら僕らを見て笑顔を向ける。
金田さんのメインウェポンである反撃の大楯と呼ばれているもので、飛騨で溢れていたモンスターの素材で作ったものらしい。
戦闘時には盾から棘が出て敵を貫くのだが、その盾についた硬化というスキルと相性がよく、タイミングさえ合えばB級の虫系モンスターでも貫けるそうだ。
ただ、攻撃の際にそれなりの反動はあるだろうから、僕に教えてないスキルもいくつかあるのだろう。
「主人、主人!」
「どうした? エイジ」
エイジが小声で話しかけてきた。
「主人が望めば、俺様が知れる限りスキルをお伝えしますぜ」
「・・・分かるのか?」
「バッチリだぜ」
何で小声なんだろうと思ったが、小声で良かったと思える内容だった。
探索者が保持しているスキルは、本人が明かしたり、有名どころの既に知られているもの以外は、基本的に詮索してはいけないものとされている。
モンスター相手であれば誰に知られていても問題ないのだろうが、今回のように対人の可能性がある場合は隠しているスキルが強みになるからだ。
「・・・今回はやめとくよ。でも、必要な時が来たらお願いする」
「了解だぜ」
エレベーターで1階まで降りて出口に向かうと、ちょうど地元の探索者たちが出ているところだった。
・・・あの小さい子もいた。
フードは外していて疲れきった顔が目の前にいる男性に向けられている。
子供が懐から何かを出して、男性がそれをむしり取った。
・・・お金だ。
男性はそれを持って悠々と出ていき、子供は失望したように項垂れている。
子供が僕の視線に気づいた。
憎悪が込められた視線が僕を貫く。
何でだろう・・・。
あの子に僕が直接何かしたことはない。
僕は今日島根に到着したばかりだし、どこかで出会った記憶もない。
しばらくお互い見合っていると、流石にじれたのか、子供がこっちに近づいてきた。
金田さんと真山さんが僕とその子の間に立とうとしたけど、僕自身も話をしてみたかったので、2人の肩を叩いて彼と対面できるスペースを作った。
「あんた、瀬尾京平だろ?」
「そうだよ。君は?」
「・・・俺みたいな雑魚の名前なんて聞かなくてもいいだろ」
「僕は知りたい派の人間なんだけど。それに、君だけ僕の名前を知っているのに僕は知らないなんて、不公平じゃないかな?」
「はっ! 全然不公平じゃないだろ。あんたは有名人、俺は道端の石っころ。石っころに名前なんてない。それよりも、あんたに聞きたいことがある」
なかなか頭の回転が早い。
名前を聞いてこっちのペースに持ち込もうとしたんだが、跳ね返されてしまった。
「いいよ。でも、忙しいから一つだけだ」
「ケチだな」
「忙しいんだ。条件を飲めないのなら無視するけど?」
「・・・いいぜ、一つ質問だ。何でレベルを否定したんだ? 俺たちみたいな底辺にとってレベルシステムは人生を賭けてでも欲しいものなのに、あんたのせいでレベルシステムを望む人たちは、人殺し予備軍とか野蛮人とか言われてるよ。俺たちは・・・レベルがないと今から抜け出せないのに!」
ああ、この子は本当に底辺にいるんだろう。
もしかしたら、もっと下がいるかもしれないけど、この子は搾取され、奪われ、取られ、その手に何も持っていない。
でも、僕の考えは変わらない。
「君みたいな人を悪人から守るためだよ。君みたいな弱い人がいるから、僕はレベルシステムを否定する」
「・・・誰が弱いって!?」
少年の眉が吊り上がって拳に力が入る。
今にも殴ってきそうだが、自衛隊推奨装備を着込んでいる僕は別に怖くはない。
「君だよ。君みたいな人は、レベルシステムが適用されたら、真っ先に悪い人に利用されて殺される。すぐに強くなれる裏技とか耳元で囁かれてね」
「そんなわけないだろ! 俺はそんな奴には近づかねー」
「さっき、お金取ってった人・・・殴りたくない?」
「!」
少年の表情が変わった。
力があれば、今すぐにでも殴りたいと言っているかのようだ。
「ほら・・・君は弱い・・・」
僕は少年に背を向けて歩き出す。
人の心はそう簡単に強くならない。
でも悪人はそこにつけ込む。
相手を見定めて、少年のような人の耳元で囁くんだ・・・「力が欲しくないか?」と。
今の地球上にいるどれだけの人がその誘惑を振り切ることができるだろうか?
僕だって・・・あいつらを殺せる力が欲しくないか? と聞かれたら・・・手を伸ばすかもしれない。
外に出ると一条さんと日野さんが僕らを待っていた。
「何かトラブったか?」
「いえ、特にないですよ。日野さんはその格好なんですか?」
私服に防弾チョッキと両手両足にプロテクターをつけているだけだ。
「そう簡単にやられる気はないからな。っと言うか、探索者用の装備って高すぎるんだよ」
「まあ・・・そうですね。何処かしら妥協しないとフル装備なんて普通は買いませんよね」
「お前さんはあの刀を売って一気に揃えたんだったよな」
「運ですね」
あの時はぐれが僕の前に出てこなければ、最初の装備はなかったし、あればっかりは運だったとしか言いようがない。
そういえば、あの時の羽はどうしたんだろう?
「腕につけてるよ。取られたり落としたりしたら大変だからな」
今でも装備してくれてるようだ。
それから皆んなでミニバンに乗って国道9号線を東に向かった。
車内はゆったりしていて、後部座席用のテレビを観ていると、昼の2時なのに僕たちの映像が流れていた。
組合に入る時の映像が流れていて、僕の困った顔が映し出される。
アナウンサーがくれぐれも僕に迷惑がかからないようにしましょうと注意を促していた。
嬉しい配慮だ。
だが、そんなゆったりとした時間はものの数分で消え去った。
「一条さん! あれは!?」
「単なる事故であればいいが・・・」
奥の方で黒煙が見える。
更に車を走らせていると、道の端を走って脱げていく人がではじめた。
「何があった! 教えてくれ!」
金田さんが窓を開けて走っている人に大声で声をかけた。
「ゾンビだ!」
「なに!?」
「ゾンビの大群がこっちに向かっているんだよ! あんたたちも逃げろ!」
一条さんはすぐに車を止めて、発煙筒を取り出して着火させる。
僕らも車から出て、順次武器を取り出してゾンビの大群とやらを待ち構えた。
「エイジ、大槌で頼む」
「あいよ、主人! しかし、魂のないモンスター相手なんて、喰い甲斐のない戦いだぜ」
「魔力は吸収できるか?」
「出来るぜ。誰が大元か分からねーけど、ゾンビなんて、俺様がいる主人にとっては雑魚同然だぜ!」
自信満々のエイジに、僕は微笑んで大槌を一回転させる。
「それじゃ、死体狩りの時間といこうか」
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