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阿蘇ダンジョン攻略編
愚かな勇気
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魔力を吸収するためには、最低限ハンマーで攻撃できる距離まで接近する必要がある。
僕にはわからないが、エイジの中でそこまで近づかないと吸収できない何かがあるのだろう。
正直言って体力の限界なのだが、溶岩の上の足場を蹴って走り出す。
だが、魔人もそれを許すほど容易い相手ではなかった。
「ちくしょーーー!」
木下の叫びと共に魔人の拳が溶岩を打って、発生した波が僕の足場を大きく揺らす。
全身溶岩のときよりもはるかにパワーアップしている。
僕は足場を掴んで、溶岩に落ちそうになる身体を必死に支えた。
魔人の顔を見ると、いつのまにか8つに増えた目のうち一つがギロリと僕を睨む。
目を離さない・・・まるでそういうかのように僕から視線を外さなかった。
・・・警戒されてしまった。
もう安易に近づくことができない・・・。
どうする?
どうすればいい!?
視線を魔人から外して周囲を確認する。
・・・背後だ。
定石を行くしかない!
僕は走って魔人の背後にまわり、魔人の目もこちらを見ていないことを確認した。
今だ!
右手を前に出して、一気に突進をする。
「主人! 上だ!」
エイジの言葉に僕は上を見ると、巨大な拳が迫っていて慌てて横に転がった。
拳が足場を砕いて溶岩に埋まっていく。
「なんで拳が!?」
出所を見ると、肩甲骨の辺りから腕が生えていて。
そういえば、前回も腕が何本も生えていた。
それを忘れて後ろに移動しただけで安全だと思うなんて!
「ちょこまかと動く残灰だな・・・」
更に拳が増えて僕の上から襲いかかる。
必死になって避けるが、足場は砕かれ溶岩は波打ち僕は転がって距離を取る。
だが、僕が立っている足場が更に盛り上がった。
「貴様のスキルは不愉快だ。叩き潰れろ」
僕は足場ごと、蹴り上げられた。
足があったのか!?
溶岩と一体化しているんじゃないのか!?
僕の身体は宙に投げ出され、目の前に拳が迫る。
「主人! ハンマー!」
ダメだ、間に合わない!
熱と炎はエイジが吸い取ってくれたが、拳その物は吸うことができない!
拳は僕の左側面を殴り飛ばした。
砕け散るアイスドラゴンと縄文杉のパーツたち。
そしてダメージがダイレクトに僕に襲いかかった。
ドォン! と音とともに壁に叩きつけられ、ボキン! と何かが折れた。
そして痛みが左肩から全身を駆け抜ける。
「ぐぁぁぁぁぁあああああ!」
「主人! 主人! 大丈夫か!? 主人!」
エイジが叫ぶ。
まだ意識は保てるが、完全に左腕が使いものにならなくなった。
魔人は宙を飛ぶ木下と戦っているが、木下もかなり辛そうだ。
いっそ巨人化してもらった方がいいのか?
・・・いや、あの状態はそんなに長くは続かない。
せめて本体かどうかさえ分かれば・・・。
「エイジ・・・」
「どうした主人?」
「エイジは・・・装備解除されても意識を維持できるか?」
何を馬鹿なことをと考えてしまう。
こいつは装備品だ。
僕から離れて個として動く事はありえない。
でも・・・進化したこいつなら?
「・・・出来ますぜ。主人が危険なことを考えているのを承知で答えますが、それは出来る。ただ、主人が問題だぜ? 今、俺様が吸っている熱が一気に主人に押し寄せてくる。主人はそれに耐えれるのか?」
そう・・・問題はそこだろう。
でも・・・賭けるしか勝ちへの道筋が見えない。
「一瞬だけだ。木下の近くで切り離す。周囲の熱は僕に気づいたあいつが何とかしてくれるさ」
「信頼しているんだな、炎の小僧のことを。妬けちまうぜ」
信頼はしていない。
それでも分かる。
あいつは僕に気づく。
そして助けに来る。
だから・・・
「チャンスは一回・・・行くぞ!」
「あー何てワイルドな作戦だ!」
「流石俺様の主人だ!」
「俺様を振り回す力の持ち主だ!」
「承知したぜ、主人!」
「俺様はその期待に必ず応えてみせるぜ!」
足場に立つと、それだけで痛みが僕を苦しめる。
覚悟を決めて歯を食いしばる。
走るんだ。
一直線だ。
拳は無視する。
木下のライン上ならあいつが何とかする。
気合いを入れろ!
「行くぞ!」
走り出す。
見るのは前だけ。
「残灰如きが!」
魔人に気づかれた。
だが、気にはしない。
木下が対処するはずだ!
「よそ見すんな!」
「燃えカスが俺の邪魔をするな!」
拳や炎の球や火柱が僕の進路を遮ろうとするが、木下とエイジのおかげでスピードを落とさずに走り抜ける。
「ここらでいいか・・・。頼むな」
「承知したぜ、主人」
「ただ、一言だけ」
「あまり無茶はお勧めできねーぜ」
「無事を祈るしかできねー」
「情けなくなっちまう」
エイジの嘆きを心に留める。
ああ、そうだな。
約束はできないけど、こういった無茶はなるべくしないようにしよう。
僕は足を止めて右肩を引き、左足を大きく前に出して腰を捻った。
「装備解除ぉぉぉぉおおおおおおお!」
右肩を力強く前に出し、身体強化任せにエイジを投げた。
エイジが一直線に飛んで、魔人の体にコツンと当たった。
ああ、良かった。
あそこなら確実に魔人の魔力を吸えるはずだ。
それを確認して・・・僕の身体は高熱で燃えた。
「!!!!!!!!!!!」
叫びそうになる口を左手で押さえようとしたが、フェイスガードが中途半端な割れ方をしていて手が入らない!
急いで全て取って口と鼻を抑える!
息も止める!
呼吸器に高熱を入れたら肺が焼ける。
確実に死んでしまう!
足場の上で痛みにのたうち回りながらも、溶岩に落ちないように必死に意識を繋ぎ止める。
バカ下はまだか!
早く早く!
頼むバカ下! バカ下! バカ! バカ! バカバカバカバカバカバカ!
・・・莉乃・・・助けて。
「バカやろーーーーーー!」
上から声がして急に高音が引いていく。
左目が・・・開かない。
右目を薄く開くと、バカ下が僕の上で魔人の猛攻を凌いでいた。
「何無茶してんだぁぁぁあああ!」
怒鳴り声がちょっと遠く感じる。
でも言わないと・・・せっかくのチャンスが消えてしまう。
「う・・・うでぇ~」
声が掠れる。
上手く喋れない。
頼む、通じてくれ。
「右腕か! チクショウ! あれか!」
木下が炎のドームを僕の周囲に展開してどこかに行く。
エイジ・・・頼む。
1秒を長く感じていると、ドン! と物が僕のお腹に落ちた。
あまりの痛みに「がぁ!」と声が出てしまった。
「えいじぃ・・・」
「早くつけろ! バカへい!」
木下の罵倒に、心の中で少しだけ感謝しながら、僕はエイジに右肩を近づけた。
「そうびぃ・・・」
右腕が繋がった感触がした。
「主人、主人。大丈夫か?」
「だいじょーぶぅ・・・」
何だか、手の甲に付いているエイジの目が泣きそうになっている気がする。
「えいじぃ・・・あれ・・・」
「分かってますぜ。あいつは・・・」
僕はヘルメットのマイクにエイジの手のひらの口を近づけた。
「本体だ」
ああ・・・良かった。
これで僕の特攻も報われた。
『聞こえたよ、瀬尾くん。支部長にも伝わった。済まないが約20分時間を稼いでくれ。・・・生きて帰ってくれよ』
副支部長の声が辛そうにしていた。
向こうも見てることしかできないから、ヤキモキしているんだろうな。
「きのしたぁ・・・やって」
僕の声が上空に届くか分からなかったが、出せるだけ出して右手を掲げ、拳を握った。
木下の姿が変わる。
巨大で力強い炎の巨人。
「燃えカスが! 力を隠していたか!」
「ああ、そうだよ! テメーを確実に潰すためになぁ! あのバカが無茶をやって手に入れたチャンスだ! 必ずもぎ取る!」
二体の化け物が殴り合いを始めた。
僕の足場が大きく揺れて体がズズっとずり落ちる。
・・・危ないかも。
そう思っていると、後ろから突然引っ張られた。
「バカ! バカ! 和臣くんもバカだけど、君もすっごいバカだ!」
如月さんが僕を引っ張っていた。
ああ、迷惑をかけます。
申し訳ない。
僕にはわからないが、エイジの中でそこまで近づかないと吸収できない何かがあるのだろう。
正直言って体力の限界なのだが、溶岩の上の足場を蹴って走り出す。
だが、魔人もそれを許すほど容易い相手ではなかった。
「ちくしょーーー!」
木下の叫びと共に魔人の拳が溶岩を打って、発生した波が僕の足場を大きく揺らす。
全身溶岩のときよりもはるかにパワーアップしている。
僕は足場を掴んで、溶岩に落ちそうになる身体を必死に支えた。
魔人の顔を見ると、いつのまにか8つに増えた目のうち一つがギロリと僕を睨む。
目を離さない・・・まるでそういうかのように僕から視線を外さなかった。
・・・警戒されてしまった。
もう安易に近づくことができない・・・。
どうする?
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視線を魔人から外して周囲を確認する。
・・・背後だ。
定石を行くしかない!
僕は走って魔人の背後にまわり、魔人の目もこちらを見ていないことを確認した。
今だ!
右手を前に出して、一気に突進をする。
「主人! 上だ!」
エイジの言葉に僕は上を見ると、巨大な拳が迫っていて慌てて横に転がった。
拳が足場を砕いて溶岩に埋まっていく。
「なんで拳が!?」
出所を見ると、肩甲骨の辺りから腕が生えていて。
そういえば、前回も腕が何本も生えていた。
それを忘れて後ろに移動しただけで安全だと思うなんて!
「ちょこまかと動く残灰だな・・・」
更に拳が増えて僕の上から襲いかかる。
必死になって避けるが、足場は砕かれ溶岩は波打ち僕は転がって距離を取る。
だが、僕が立っている足場が更に盛り上がった。
「貴様のスキルは不愉快だ。叩き潰れろ」
僕は足場ごと、蹴り上げられた。
足があったのか!?
溶岩と一体化しているんじゃないのか!?
僕の身体は宙に投げ出され、目の前に拳が迫る。
「主人! ハンマー!」
ダメだ、間に合わない!
熱と炎はエイジが吸い取ってくれたが、拳その物は吸うことができない!
拳は僕の左側面を殴り飛ばした。
砕け散るアイスドラゴンと縄文杉のパーツたち。
そしてダメージがダイレクトに僕に襲いかかった。
ドォン! と音とともに壁に叩きつけられ、ボキン! と何かが折れた。
そして痛みが左肩から全身を駆け抜ける。
「ぐぁぁぁぁぁあああああ!」
「主人! 主人! 大丈夫か!? 主人!」
エイジが叫ぶ。
まだ意識は保てるが、完全に左腕が使いものにならなくなった。
魔人は宙を飛ぶ木下と戦っているが、木下もかなり辛そうだ。
いっそ巨人化してもらった方がいいのか?
・・・いや、あの状態はそんなに長くは続かない。
せめて本体かどうかさえ分かれば・・・。
「エイジ・・・」
「どうした主人?」
「エイジは・・・装備解除されても意識を維持できるか?」
何を馬鹿なことをと考えてしまう。
こいつは装備品だ。
僕から離れて個として動く事はありえない。
でも・・・進化したこいつなら?
「・・・出来ますぜ。主人が危険なことを考えているのを承知で答えますが、それは出来る。ただ、主人が問題だぜ? 今、俺様が吸っている熱が一気に主人に押し寄せてくる。主人はそれに耐えれるのか?」
そう・・・問題はそこだろう。
でも・・・賭けるしか勝ちへの道筋が見えない。
「一瞬だけだ。木下の近くで切り離す。周囲の熱は僕に気づいたあいつが何とかしてくれるさ」
「信頼しているんだな、炎の小僧のことを。妬けちまうぜ」
信頼はしていない。
それでも分かる。
あいつは僕に気づく。
そして助けに来る。
だから・・・
「チャンスは一回・・・行くぞ!」
「あー何てワイルドな作戦だ!」
「流石俺様の主人だ!」
「俺様を振り回す力の持ち主だ!」
「承知したぜ、主人!」
「俺様はその期待に必ず応えてみせるぜ!」
足場に立つと、それだけで痛みが僕を苦しめる。
覚悟を決めて歯を食いしばる。
走るんだ。
一直線だ。
拳は無視する。
木下のライン上ならあいつが何とかする。
気合いを入れろ!
「行くぞ!」
走り出す。
見るのは前だけ。
「残灰如きが!」
魔人に気づかれた。
だが、気にはしない。
木下が対処するはずだ!
「よそ見すんな!」
「燃えカスが俺の邪魔をするな!」
拳や炎の球や火柱が僕の進路を遮ろうとするが、木下とエイジのおかげでスピードを落とさずに走り抜ける。
「ここらでいいか・・・。頼むな」
「承知したぜ、主人」
「ただ、一言だけ」
「あまり無茶はお勧めできねーぜ」
「無事を祈るしかできねー」
「情けなくなっちまう」
エイジの嘆きを心に留める。
ああ、そうだな。
約束はできないけど、こういった無茶はなるべくしないようにしよう。
僕は足を止めて右肩を引き、左足を大きく前に出して腰を捻った。
「装備解除ぉぉぉぉおおおおおおお!」
右肩を力強く前に出し、身体強化任せにエイジを投げた。
エイジが一直線に飛んで、魔人の体にコツンと当たった。
ああ、良かった。
あそこなら確実に魔人の魔力を吸えるはずだ。
それを確認して・・・僕の身体は高熱で燃えた。
「!!!!!!!!!!!」
叫びそうになる口を左手で押さえようとしたが、フェイスガードが中途半端な割れ方をしていて手が入らない!
急いで全て取って口と鼻を抑える!
息も止める!
呼吸器に高熱を入れたら肺が焼ける。
確実に死んでしまう!
足場の上で痛みにのたうち回りながらも、溶岩に落ちないように必死に意識を繋ぎ止める。
バカ下はまだか!
早く早く!
頼むバカ下! バカ下! バカ! バカ! バカバカバカバカバカバカ!
・・・莉乃・・・助けて。
「バカやろーーーーーー!」
上から声がして急に高音が引いていく。
左目が・・・開かない。
右目を薄く開くと、バカ下が僕の上で魔人の猛攻を凌いでいた。
「何無茶してんだぁぁぁあああ!」
怒鳴り声がちょっと遠く感じる。
でも言わないと・・・せっかくのチャンスが消えてしまう。
「う・・・うでぇ~」
声が掠れる。
上手く喋れない。
頼む、通じてくれ。
「右腕か! チクショウ! あれか!」
木下が炎のドームを僕の周囲に展開してどこかに行く。
エイジ・・・頼む。
1秒を長く感じていると、ドン! と物が僕のお腹に落ちた。
あまりの痛みに「がぁ!」と声が出てしまった。
「えいじぃ・・・」
「早くつけろ! バカへい!」
木下の罵倒に、心の中で少しだけ感謝しながら、僕はエイジに右肩を近づけた。
「そうびぃ・・・」
右腕が繋がった感触がした。
「主人、主人。大丈夫か?」
「だいじょーぶぅ・・・」
何だか、手の甲に付いているエイジの目が泣きそうになっている気がする。
「えいじぃ・・・あれ・・・」
「分かってますぜ。あいつは・・・」
僕はヘルメットのマイクにエイジの手のひらの口を近づけた。
「本体だ」
ああ・・・良かった。
これで僕の特攻も報われた。
『聞こえたよ、瀬尾くん。支部長にも伝わった。済まないが約20分時間を稼いでくれ。・・・生きて帰ってくれよ』
副支部長の声が辛そうにしていた。
向こうも見てることしかできないから、ヤキモキしているんだろうな。
「きのしたぁ・・・やって」
僕の声が上空に届くか分からなかったが、出せるだけ出して右手を掲げ、拳を握った。
木下の姿が変わる。
巨大で力強い炎の巨人。
「燃えカスが! 力を隠していたか!」
「ああ、そうだよ! テメーを確実に潰すためになぁ! あのバカが無茶をやって手に入れたチャンスだ! 必ずもぎ取る!」
二体の化け物が殴り合いを始めた。
僕の足場が大きく揺れて体がズズっとずり落ちる。
・・・危ないかも。
そう思っていると、後ろから突然引っ張られた。
「バカ! バカ! 和臣くんもバカだけど、君もすっごいバカだ!」
如月さんが僕を引っ張っていた。
ああ、迷惑をかけます。
申し訳ない。
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